武奈ケ岳(御殿山~ダケ道)/比良
2019.10.05


 
今年の秋の花や紅葉は遅れていて
開花している花を探しながら歩く  西南稜


2019.10.05 (土) 曇り   哲郎・道子

行き:出町柳7:45 - 坊村
帰り:イン谷口 15:25 - JR比良15:37 = JR京都


コース:
・坊村バス停~(御殿山コース)~P846~見晴台~御殿山~ワサビ峠~西南稜~武奈ケ岳~イブルキノコバ~八雲ヶ原~北比良峠~ダケ道~大山口~イン谷口








 恒例の武奈ケ岳秋の野草観察に出かける。今日はスッキリした晴れの天気予報で出かけるが、朝からどんよりと曇っていて今にも降りそうである。

 こんな天気なのか出町柳から朽木行きのバスは1台で出発、大原付近では今朝降ったのだろう路面がぬれている。坊村に着きトイレ前で準備するが、登山者が少なくトイレに長い列はできない。8時55分、さっそく橋を渡って明王院奥の登山口へ向かう。


登山者が少なくトイレに長い列はできない


 この急坂を登るのも久しぶり、「しんどいだろうな~」とユックリ登って行く。それでも、皆さんユックリなのだろう追い越していくことになる。昨年の台風の倒木、処理された木々が転がっていて、これを見ながら歩くことになる。


処理された倒木の間を登って行く


 P846の尾根の手前の鞍部まで登り切り小休止、今日は45分で登り「これが早いのか遅いのか、久しぶりだからわからない。」この鞍部下の谷にトリカブトが群生していて、今年は数も増えたのか、こんなに広く咲いているのを見るのは二人とも初めてである。今年は開花が遅れていたようだが、たくさん咲いたようだ。


今年はたくさん咲いたようだトリカブト


 花の横を通り急坂をP846のある尾根へジグザグに登って行く。主尾根に登りつき「ヤレヤレ」と小休止する哲郎、休憩するとしんどいという道子は先へと進んでいく。哲郎は急ぎ足で道子を追いかけ、夏道・冬道分岐で追いつく。今日は夏道を進んでいく。紅葉はまだまだだが、木々の下を心地よく歩いていく。

 谷に出合うと谷を登ってく。トリカブトが咲く谷で、見ごろを過ぎているが、「まだまだ綺麗だ」とこれを観察しながら谷を詰めていく。


トリカブト谷を登って行く


 谷の中ほどから右手の斜面を登って行き支尾根に乗る。支尾根を少し登って行くと冬道と出合う見晴らし台に着く。今日は曇っていて京都北山の展望はなく、ここに咲くトリカブトを観察するがもう見ごろは過ぎている。トリカブトは昨年より背丈が低くなっているような気がする。

 飲水休憩後御殿山へ向かう。足元に咲くトリカブト・リンドウ・センブリ等を観察しながら歩く哲郎、ここも先へ進んでいる道子を追いかけることになる。11時に御殿山到着、ちょっと遅れたようだとすぐにワサビ峠へ下っていく。


御殿山から武奈ケ岳を望む

 「昼食は山頂で!」と、ワサビ峠からすぐに西南稜を登って行く。足元の花を見ながらユックリの登りだが、足元に咲く花は年々少なくなってきている。さらに秋の野草は遅れていて開いている花が少なく草木の間を覗いて花を探しながら歩いていくことになる。今日はガスが漂う天気、なおさらリンドウは開いてくれない。


紅葉はまだまだの西南稜


紅葉が遅れているホツツジ センブリ

咲き始めたリンドウ アキノキリンソウ


 一通り花を楽しんだ後は、一のぼりして山頂に立つ。11時55分、ゆっくりと花観察していたようである。山頂に人影はなく「???」と思ったら、皆さん強風を避け東斜面で昼食中である。それでも10名位と土曜日にしては少ない。

 二人は北稜へ進み、ちょっとした岩陰で昼食とする。ここで濡れたシャツを着替えてからオニギリを食べる。山頂は寒いし、「15時25分イン谷のバスで帰ろう」と早く出発する、12時15分。


人影が見えない 武奈ケ岳山頂


 山頂からイブルキノコバへ下る。溝状の狭い道を下り、コヤマノ岳分岐を過ぎると心地よい雑木の中を下っていく。途中から支尾根の溝状の道に変わるが、歩きにくいので溝上に新しい踏み跡が続いている。支尾根をまっすぐ下れば冬道、夏道は右の谷へ下っていく。谷に出合うと、とにかく手や顔を洗う哲郎、一息入れて谷沿いを下っていく。


イブルキノコバへの道

谷沿いを下れば イブルキノコバへ


 二人はは野草観察しながらゆっくり下っていく。途中で出合う花は上から下からといろいろと写す哲郎、結局うまく取れずに終わってしまう。これで遅れる哲郎は道子を待たせることになり、着いたイブルキノコバから斜面を巻いて八雲ヶ原へ急ぎ足で歩くことになる。

 13時20分に八雲ヶ原に着く。もう予定のバスには間に合いそうだが、先を急ぐ道子。結局哲郎も野草観察もほどほどでゲレンデ跡を登って行く。登りきるころ振り返ると前方にコヤマノ岳、その右後方に武奈ケ岳の山頂が見える。武奈ケ岳から見えた道はこの付近なのだろう。


ゲレンデ跡から武奈ケ岳を振り返る


 稜線に出て右にとり北比良峠へ向かう。峠の広場の手前にちょっとだけ登りがあり、最後の登りだと思うといつもしんどく感じてしまう。「まだまだ暑い」と日陰を歩いていくが、いつの間にか雲が切れ日が差している。峠に着き飲水休憩、13時50分にダケ道を下り始める。

 ダケ道は急ぎ足で歩くと40分、だらだら歩いても60分、いずれにせよ予定のバスに間に合うので道子もユックリ歩き始める。最初はゴロゴロ石道が続き歩きにくいが、下るにつれ道が整備され歩きやすくなる。


北比良峠からダケ道を下り始める

ダケ道を下り大山口の河原に着く


 14時45分、今日はユックリ下って大山口の河原に着く。バスまで40分あるのでゆっくりとバス停へ向かう。途中でトイレ休憩、着替えを済まし傍の流れで用具を洗い収納する。バス停に10分前に着くが誰もいない。「この時期はまだバス利用者が少ないのかな?」と。5分前にバスの音が聞こえてくるころ、あちこちから登山者がどっとやってきて、なぜか安心する哲郎。

 電車の車窓から対岸の山々を見ながら「秋の野草は全体に遅れているので、今年の紅葉はどうだろう」と考えながら帰路に着く。






オクモミジハグマ

オオカニコウモり







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
トリカブトが綺麗