大文字山 2019.12.23
(経塚西尾根(Dコース)~火床~法然院)


 
大文字火床から師走の京都市街地を望む
霞んでいて残念


2019.12.23 (月) 曇   哲、道

コース:
・JR山科~毘沙門天~安祥寺上寺跡石柱(Dコース登山口)~鉄塔出合~防火管理道出合~Dコース分岐~経塚東尾根出合(B-9)~安祥寺川コース(Aコース)と合流:新しい林道を横切る~東山トレイル【44-2】~四つ辻【45】~大文字山~大文字火床~大文字「北の流れ」を下る~森の中の四つ辻を真っすぐ~善気山~「観察の森」下山口~法然院


注意:
◆安祥寺川コース(Aコース)の登山道、源流付近でで林道造成が始まっています。注意してください。







 道子の手が空いたので出かけることにするが、夕方歯医者と言うので近郊の大文字山へ行くことにする。

 JR山科駅からスタバ横のトンネルを抜け北の住宅地へ出る。路地を抜け洛東高校グランド横を通る、ここにモミジバフウがあるからだ。足元にたくさんの落ち葉を見るが、まだまだ十分紅葉が楽しめる。

 疎水に出合うと、安祥寺川沿いの小路を進み毘沙門堂の横に出る。

洛東高校グランド横のモミジバフウ

 ここで準備し、安祥寺川沿いを歩いていく。すぐの分岐、タラヨウの木に赤くなった実を見る。タラヨウの木は別名ハガキの木だそうでハガキの代用になるそうだ。右にとれば安祥寺川沿いの(Aコース)、左に進めば安祥寺林道から大文字山へ行くことができる。今日は左を取る。

 分岐から300mも歩くと右手に林道ゲートを見る。ここから進入する登山コースはCコースであり、最北端まで登り植林地を抜けると東山トレイル【44-1】に出る。この林道は安祥寺林道段野谷線で、この先の防火貯水池から安祥寺山国有林や南禅寺山国有林の「防火管理道」に変わる。

タラヨウの木に赤くなった実を見る 最初の林道ゲートは見送る

 目的のDコース入り口は、次の林道ゲート(安祥寺林道)まで行くと通り過ぎたことになる。ソーラーパネルを通り過ぎると、北側に「安祥寺上寺跡」と書いてある石柱を見る。ここがDコースのとりつきである。Dコースを歩くのは初めてである。初めてということはどんな道でも一応ワクワクする。

Dコース入り口に
「安祥寺上寺跡」と書いてある石柱を見る

 さっそく小道に侵入し登り始める。最初は右手に細い谷(段野谷)の右岸を歩いていき100mも進まないうちに左に登っていく道を見る。真っすぐ谷沿いの道も見るが「それは堰堤用だろう」と左を取る。1分も登ると鉄塔に出合う。入り口から2分である。

 鉄塔から左への踏み跡を見るが、右手にある支尾根を登っていく道をとる。後は雑木の中、シダの中を登っていく。

入り口から少し入ったところにある
「D-0」Dコース起点の標識
鉄塔からは右手の道を登っていく

 後はシダの道が続きジグザグに登っていく。そんなに急ではないが汗をかいてきたので、二人は1枚脱ぎシャツ1枚でになる。この支尾根には植林がなく、疎林と雑木繰り返しで心地よい歩きが続く。雑木もソヨゴが多く、点々と赤い実が続く。丁度愛宕山の中尾根やつつじ尾根登っているような感じである。

 ところどころで2018年の台風による倒木を見る。先日の十三石山の道と同じようにソヨゴの倒木が多い。倒木の根に土の塊が残ってので、倒木の葉はまだ生き生きとしている。標高240mで林道に出合う。ここはもう安祥寺林道ではなく国有林の防火管理道となっている。

シダが続き、愛宕山見たい! 標高240mで林道に出合う

 林道に出てもここに支尾根の登山道の入り口はない。しばらく林道を歩いていき、支尾根を右に横切り、さらに左に横切ったところで登山道の入り口を見る、林道をユックリ歩いて10分であった。入り口の木に「Dコース」のリボンがぶら下がっている。

 ここからは左下に時々現れる林道を見ながら登ることになるが、前半のような急な登りはなく心地よい歩きが続く。

さらに左に横切ったところで
登山道の入り口を見る
入り口の木に「Dコース」のリボンが

 緩やかな登りと言っても、見るべきものはあまりなくただ黙々と登っていくが、赤いソヨゴの実を見ると、なぜかホッとする。ここのソヨゴは葉が波打っていて、葉の上半部が浅く鋸歯になっていないので、クロソヨゴではない。それにしてもソヨゴが多い尾根である。

緩やかな登りが続く 赤いソヨゴの実を見ると

 尾根から右手のP400の尾根を見ながら登っていくが、登るにつれその姿がだんだん大きくなっていく。と思う頃急に登り始める。急斜面の上でP400の支尾根と合流するのである。その急斜面にはロープが続いている。登りきると支尾根の合流点に安祥寺国有林を整備しているというたくさんの案内板を見る。

 右手からやってきた支尾根はBコースになっており、後山階稜付近から登てくるコースだが、後山階稜付近のとりつきがはっきりしないので、あまりお勧めできません。この分岐から北へ緩やかに下っていくが、周囲は植林に変わる。

最後の急斜面
道子もロープをもって上る
周囲は植林に変わる

 ここから北へ少し下れば安祥寺川沿いのAコースの道に出合うのだが、何やら色々の注意書きの案内板を見る。この付近で林道工事をしているようだ「???」。なんと安祥寺川コースが支尾根に出合った付近で新しい林道が支尾根を横切っているではないか。「あれ~」という言葉も出ず、林道を横切っていく。

 この林道は雨社から続いているもので、将来は林道だけで大文字山に登れるようになるかもしれない。北へと進んでいくと、東山トレイル【44-2】に出合う。左手の【44-1】へ下ってみると、そこには重機が止まっていて、そこでも林道がトレイル道を横切っている。

支尾根を横切る林道を横切っていく 東山トレイル【44-2】に出合う

 尾根を北に進み山頂へ向かう。トレイル道だと平日でも登山者に出会うものだが、冬なのだろうか、まだ出会っていない。山頂に着くが誰もいない。こんなことは珍しいことだ。京都市街地も霞んでいるのですぐに火床へ向かう。

 山頂11時40分、今日は遅い出発だったので、これから急いで下りランチに間に合うようにする。ここで数人の登山者に出会って火床に着く。「今日は法然院へ下ってみよう!」と、写真を撮ってすぐに大文字の北の流れを下っていく。

京都市街地も霞んでいる
すぐに火床へ向かう
大文字の北の流れを下っていく

 北の流れを下りきると広い森に出合う。ここは四つ辻になっていて、右は銀閣寺へ下る登山道へ、左は鹿ケ谷へ、二人は真ん中の法然院への道を取る。すぐの少ピークがP271の善気山、後ろを振り返ると大文字がクッキリと見える。

ここは四つ辻になっていて
真ん中の法然院への道を取る。
すぐの少ピークがP271の善気山

 ここから西へ急斜面が続く。ユックリ下っていくと平らな尾根に変わり標識やベンチを見る。

 「←観察の森」の標識を通り過ぎ下っていくのが登山道だが、途中で倒木により「通行禁止」とある。もう台風から1年以上たっているが、処理が追い付いていないようだ。仕方なく先ほどの「観察の森」の道を下ることにし標識まで引き返す。

 標識から下り始めると、法然院への谷間をジグザグに下っていく。途中にネットで囲まれた木々に銘板がつけてあり、観察の森として手入れされているので歩き良い。結果的に登山道より楽に下れるような気がする。下り途中で尾根からやってきた登山道と合流し、下っていく。

 最後はお墓に降り立ち、すぐの階段を下ると法然院の参道に降り立つ。今日は近道で降りたので13時にはGOSPELに着く。平日なので客も少なく静か、その中に古いJazz のクリスマスソングが流れる

お墓を下ると法然院の参道 GOSPELでランチ

 ここに来るたびにランチメニューの品数が減ってきているようだが、今日は二人ともハンバーグランチ+Beerで美味しくいただく。短時間の散策だったがBeerがうまい!。








地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
花枝が葉の枝に近いのでムラサキシキブ
コムラサキは2~3mm離れる


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