比良 荒川峠道東尾根から堂満岳
2019.11.12


 
綺麗な紅葉を楽しみながら登る
荒川峠道東尾根


2019.11.12 (火) 曇り   哲、道

行き:JR京都 7:00 - JR志賀
帰り:JR比良 15:20 - JR京都
コース:
・JR志賀駅~萬福寺~湖西道路高架下~荒川道林道~中谷荒川道登山口~葛川越分岐手前右の作業道~(植林地)~荒川峠道東尾根~P865~荒川峠道出合~荒川峠~南比良峠~堂満岳南尾根~堂満岳~堂満東陵道~ノタノホリ~堂満登山口~JR比良駅


注意:
◆荒川峠道の東尾根にハッキリした道はありません。南比良峠から堂満岳へ直登する南尾根は急斜面で道はありません。







 哲郎の秋のライブもやっと終わり、遅い紅葉見物に出かける。今年の紅葉は遅れているので「まだ、大丈夫だろう!」と比良へ出かけてみる。尾根筋は散っているようだから、昨年綺麗な紅葉を見た荒川峠道東尾根へ出かけ、昨年登ったのコースの復習とする。

 今日は平日でイン谷からのバスがないので、少し早いJR京都駅7:00発の電車に乗る。今日の天気予報は雨は降らないが「Cランク」となっているので風が強いのだろう。最近冷え込んできて尾根筋の体感温度もわからないので、秋物+予備の冬物とザックはパンパンとなる。

 JR志賀駅から北へ高架下を歩いていく。荒川峠道へは高架柱No64で左に折れ、比良の山々を見ながら歩いていく。大通りを渡り地道を登って行くとお寺に突き当たるので、右に巻くように進んでいく。左右に田畑を見て前方に雑木林が見えてきたところで準備する。

JR高架に沿って歩き
高架柱No64で左に折れる
地道が雑木林に突き当たると
雑木の中の道を直進する

 雑木林の中に道は続き、足元にはコウヤボウキがあちこちに花盛り、朝から心地よい。

足元にはコウヤボウキがあちこちに花盛り
朝から心地よい
ムラサキシキブ

 湖西道路下を抜けると、目の前の道路を渡って左に登って行く道を見る。これが荒川峠道である。これを登って行くとすぐに右に折れ植林地の中をまっすぐに登り始める。道端の秋の野草は終わっていて賑やかさはなく、植林が続くのでしんどい歩きとなる。

 途中用水路に出合ったところで小休止するが、もう水でタオルを濡らすことはない哲郎。再び歩き始めるとすぐに橋を渡って左にとるとS字カーブが続き「あ~シンド!」と言う頃、荒川峠道の登山口に着く。

湖西道路をくぐると左に登って行く道が
荒川峠道
荒川峠道の登山口に着く

 「もう虫よけは要らないだろう!」とすぐに峠道を登って行く。一旦右に150m登り、左に折れ斜面を巻きながら登って行く。道が北へ向きかけたところに右手の尾根に登って行く古い作業道を見る。ここが目的の荒川峠道東尾根へのとりつきである。

 進入するとすぐにジグザグに登って行き小さな支尾根に出合ったとこれで左に折れ斜面を巻きながらゆっくりと登って行く。しばらく横道が続き、小さな支尾根に出合うと道は消える。

ここが荒川峠道東尾根へのとりつき 斜面を巻きながらゆっくりと登って行く

 この支尾根に乗り右に巻いていくと、再び溝状の道が現れてくる。でも道は倒木で埋まっているので「歩きにくい」と溝横の斜面を登って行く。しばらくジグザグに登って行くと大きな支尾根に近づいてきたのだろう勾配は緩やかになる。

この支尾根に乗り右に巻いていくと 再び溝状の道が現れてくるが
荒れている

 道なりに進んでいくと、ちょっと広まったところに着く。ここで道は消え何処へ進んでよいか分かりにくいが、植林地の中溝状の道を見つけ、植林地の中を登って行く。道は消えたり現れたりではっきりしないが、だいたい尾根の中央を登って行くことになる。

 数分登ると植林は消え疎林の中を歩くようになり紅葉もちらほらと目にするようになる。ここまで作業道の取付きから30分である。やっと尾根の中央に乗ったようで、ここから快適な歩きが始まる。

広まったところで道は消えるが
溝上の道を探す
数分で植林は消え疎林帯に変わる

 溝状の道には時々造林公社の境界マークを見る。そのうち尾根は細くなり歩きにくくなるが尾根を外さないように登って行く。途中で右手にきれいな紅葉を見て、その下に歩き良い作業道を見るが、これは斜面を巻いていく道なので進入しない。尾根がやや広くなってくると雑木も現れてきてしんどさも忘れる。

所々で境界マークを見て安心する 登るにつれ紅葉も増えてくる

 標高700m付近から尾根も広がってきて道もハッキリしなくなる。でも尾根の中央付近を北へ登って行けば問題はない。標高800m付近から尾根は少し西寄りになり、P865へはもうすぐ。

尾根は広くなり道はハッキリしないが
問題はない
標高800mを過ぎるとP865へはもうすぐ

 P865への最後の登りだろう、一登りすると緩やかになりシャクナゲの群生に出合う。今回もシャクナゲの間を抜けていくが、できれば今後は迂回できるように頑張ろうか。

 シャクナゲを抜ければ穏やかに西へ登って行く。右手に崖を見るのでこの付近がP865である。ここから荒川峠道までこの尾根をゆっくりと登って行く。紅葉のピークは過ぎていて残念ではあるが、今年もきれいな紅葉を楽しみながら歩いていく。

P865への最後の登りだろう シャクナゲの群生に出合う
右手に崖を見るのでこの付近がP865 今年もきれいな紅葉を楽しみながら

 この尾根から右手には堂満岳が見える。遠くからでは紅葉の度合いはわからない。荒川峠道に近づくと、尾根は崖上の道が続くので、少し尾根を外して紅葉を楽しみながら歩く。やっと荒川峠道に出合う、11時30分、なので荒川峠道東尾根を約2時間楽しんだことになる。

 ここは荒川峠道の最後で右に折れ斜面の横道に変わるところで、シャクナゲがあるポイントです。前回より30分早く着いたのは、電車を1本早くしたのと、この尾根の様子が分かっていたからであろう。

荒川峠道出合いまでの崖上の道は止める 荒川峠道に出合う

 荒川峠道の紅葉は終わっていて、5分で荒川峠に着く。右にとり南比良峠へ向かう。比良縦走路の木々は落葉していて寒々としているので、ただもくもくと南比良峠へ向かう。丁度お昼だと、ここで昼食とする。

 15分で昼食も終わり下山とするが、今日はここから堂満南尾根を登り堂満東陵道を下ることにする。さっそく南比良峠のお地蔵さんのすぐ先の斜面へ取り付いていく。

5分で荒川峠に着く もう冬枯れの比良縦走路は
寒々としている

 最初は緩やかな斜面だがすぐに登り始める。するとすぐに急こう配に変わりジグザグに歩いたり、木をつかんで登るようになる。この斜面に道はないので哲郎も道子も好きなところを選んで登ることになる。

 時々一休み、振り返って南比良峠方面の紅葉を楽しむ。中ほどまでのぼると右による。ここには古い踏み跡があるのでこれを辿って登って行く。大岩に出合うと堂満登山道はもうすぐ、最後は一気に登ってシャクナゲのある登山道に出合う、南比良峠から25分である。ここは堂満岳の西ピーク、堂満岳へは右に一のぼりして山頂に立つ。

南比良峠から堂満南尾根へ取り付く 勾配がきつくなるとジグザグに登る
大岩に出合うと堂満登山道はもうすぐ 堂満岳の西ピークの登山道に着く

 いつの間にか晴れていて、堂満岳から琵琶湖を一望し、すぐに東陵道を下り始める。最初の急斜面、道子は慎重に下っていくので哲郎も後から紅葉を見ながらゆっくり下っていく。

 急こう配が終わるころ紅葉がまだ残っていてこれを楽しむ。二人は紅葉を楽しみながら、ただ黙々と下っていく。

 標高720mまで下ると谷筋へと下っていく。大きくジグを切っていく道は歩き良い。下るにつれ木々の葉は黄色から緑に変わっていく。標高う520mで谷から植林地の巻き道へ移る。谷横を下ることもできるそうだが、イン谷へ向かわないのでこのままノタノホリへ向かう。面白くない植林の道が続き、谷から20分でノタノホリに着く。

堂満岳から琵琶湖を一望し ノタノホリの紅葉はこれから

 ノタノホリを下って沢を渡るとゴロゴロ石道、嫌な道「ダケ道のように、だれか整備して!」と道子。「でも、それは厚かましいだろう」と哲郎。別荘地にある堂満岳登山口に着く。14時45分だから山頂から2時間かかったようだ。

 そういえば今日は誰にも出会わなかった。「急げば15時20分の電車に間に合うだろう」と、2人はてくてくと歩き始める。

紅葉がまだ残っていてこれを楽しむ
堂満岳







地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
花芽を付けたシャクナゲ


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