十三石山(市ノ瀬~氷室~西賀茂)
2019.12.10


 
十三石山から比叡山を望む


2019.12.10 (火) 晴れ   哲郎

行き:北大路駅前8:40 - 市ノ瀬 (もくもく号)
帰り:西賀茂車庫 14:22 - 四条河原町 (市バス)


コース:
・市ノ瀬バス停~林道ゲート~早刈谷口の古道~北尾根の支尾根~作業道出合~十三石山~満樹峠~四つ辻~寺山~ダラノ坂出合~林道出合~氷室集落~船山分岐を左~西賀茂分岐(船山・秋葉神社分岐の手前200m)~ゴルフ場裏~市バス西賀茂車庫

注意:
◆十三石山周辺のハイキングコースは2018年の台風による倒木が多いが、歩けます。






 今日は低山ハイク、十三石山へ出かける、4年ぶりである。今日も哲郎一人、一人だとモデルがいないので写真が難しくなる。

 今日の目的は「①十三石山を北尾根先端からとりつく場合、今までは林道ゲート下の谷を渡り植林地の作業道を登っていた。地形図には早刈谷口で谷を渡ってとりついているので、これを確認する。」

 「②氷室から船山への道を取ると、船山・落ち葉神社分岐点の手前200m付近に分岐がある。船山コースへは右の道を取るが、左の道は?と気になっていたので、これを確認する。」である。

 北大路バス停から「もくもく号」に乗る。今日は平日だが3人の登山者が乗る。哲郎みたいな北山マニアなのだろうか、どうやら桟敷へ出かけるようだ。

 市ノ瀬で降り少し戻って早刈谷の林道へ進入する。賀茂川渡ると登り始め、すぐに林道ゲートに出合う。

バス停を少し戻って
早刈谷の林道へ進入する
林道ゲートに出合う

 ここから十三石山の北尾根へとりつく場合、ゲートの先30mから谷へ下って対岸の植林地の作業道を登っていたが、今日は地形図にある古道の探索、ゲートから東へ植林地を下っていき古道を探す。

 植林地を抜ける手前、早刈谷口に近づいてきたところで、なんと古道?作業道のようなものを見る。これを下って谷口へと降りていくと、これまたなんと橋があるではないか。

いつもはゲート下で
谷を渡っていたが
谷口へと降りていくと
なんと橋があるではないか

 谷口は谷から高い所にあるので橋がなければ対岸へ渡れない。さっそく橋を渡っていくが、橋と言っても数本の丸太を束ねただけの橋、そのほとんどが大きく沈み込みツルツル滑るので、手すりをもってユックリと渡っていく。

 渡ったことろが支尾根の先端、登り口を探すが急勾配で細い尾根、「ここから登るのは無理かな~」と、道を少し進んで登り口を探す。しかし、その尾根への道はなく、見えるのは数本の獣道が支尾根の上のほうへと向かっている。

 古道が見当たらないので再度地形図で確認する。古道は谷に沿って少し進み支尾根にとりついているように見える。橋を渡って引き返し谷筋を確認すればわかるかもしれないが、「もうあの橋を渡るのは嫌だ!」と。結局支尾根の先端から登るのは急斜面なので諦め、獣道を斜めに登って支尾根にとりつくことにする。

 獣道から支尾根に乗り登っていく。足元は落ち葉や木の根、石が夜露に濡れ良く滑るので木をつかみながら登っていく。すぐに植林地に変わるが足元は滑り歩きにくい。登るにつれ尾根は広がってきて緩やかになる。

一見、立派な橋に見えるが 支尾根は急勾配
足元は滑り歩きにくい

 10分も登ると右手から登ってくる道のようなものに出合う。きっと林道ゲートから登ってきた道と出合ったようだ。道はハッキリしないが道のようなところを登っていく。そのうち支尾根は細くなるが緩やかに登っていくので心地よく歩くことができる。この尾根を歩くのは12年ぶり、この付近に来てやっと記憶がよみがえってくる。しばらく緩やかな細い尾根が続く。

勾配が緩くなるころ
ゲートからの道に出合ったようだ
しばらく緩やかな細い尾根が続く

 途中で少し倒木に出合うが問題ない。尾根が広がってくると疎林の中を歩くようになるが、疎林の中ではハッキリとした踏み跡を見る。再び左手に植林を見るようになり、右手には雑木が続く。しばらく植林と雑木の間を歩くのだが、その中央に浅い溝が続く。溝の中は歩きにくいので左手の植林地を歩いていたことを思い出す。

尾根が広がってくると疎林の中を歩く 植林と雑木の間に浅い溝が続く

 尾根の溝が消えると、細い尾根に変わる。もう十三石山までは穏やかな道が続く。尾根が広がってくると標高490mの細長いピーク横を通っていく。ピークを通りすぎるころ登山道に雑木の倒木が道をふさぐ。右へ迂回すると倒木が続き苦労して通り過ぎるが、振り返ると倒木の手前で左にとると簡単に通り抜けられることが分かる。「今日はゆっくりでいいので!」と、一度戻って再確認しマークをつけておく。

尾根の溝が消えると、細い尾根に変わる 倒木が道をふさぐ
ここは手前で左へ迂回するとよい

 「あ~、やれやれ」と山頂へ向かうが、山頂手前で再び倒木が道をふさぐ。ここは右の斜面へ登り迂回する。この付近はたくさんの人が歩いているようで難なく進行できる。

 山頂への分岐、テープや標識がにぎやかだ。左にとり山頂へ向かう。

山頂手前の倒木は右へ迂回 山頂への分岐、テープや標識がにぎやかだ

 小広い山頂広場に着き、11時だが昼食とする。周囲は静かでこの時期鳥の声も聞こえてこない。平日この山に登る人はいないのだろう、今日は西賀茂へ下るまで誰にも出会わないような気がする。

 山頂の展望は東方面だけ、少し木が茂ってきたので、ちょっと下がり比叡山を望む。ユックリの昼食も終わり満樹峠へ向かう。山頂からは南へ下っていく道があるはずだが、あまり歩かれていないのか踏み跡が薄い。でも雑木の中に人が通れる空間があるのでわかる。

十三石山 山頂広場 山頂からの道は二分
左が南へ下る道(踏み跡薄い)

 山頂から道なりに下っていくと、すぐに登ってきた北尾根からの道に出合う。ここから満樹峠までは雑木が続き紅葉の時期は随分と綺麗だろうと思いながら歩いていく。

 緩やかに下っていく尾根道、道が南西に向きを変えると、昨年の台風で左手の谷から吹き上げ倒れた木を次々に見る。それでも先客により処理され通ることができる。左手の谷筋を見ると倒木で埋まっているので、「今日は谷筋をやめとこう!」と。

雑木が続き
紅葉の時期は随分と綺麗だろうと
昨年の台風による倒木が続く

 雑木の尾根を満喫することもなく満樹峠(・414)に降り立つ。右は早刈谷林道へ、左は盗人谷方面へ、寺山へはすぐ目の前の尾根を登っていく。緩やかな尾根を南へ歩いていく。登山道に倒木を見るが難なく歩くことができる。

 登り始めると少し溝状の道に変わり、次の支尾根に登りきると四つ辻に出合う。左手の道すぐのところに標識があり、左は盗人谷、まっすぐ下っていくと小峠から氷室とある。寺山へは右の支尾根を登っていく。

満樹峠 寺山・氷室方面へは
目の前の尾根を登って行く
寺山分岐の四つ辻に出合う

 寺山への登り、西へ樹木の中をゆっくりと登っていく。緩やかになると道は消えるが、適当に尾根を登っていくと道が現れてきて、すぐに標高500mの広いピークの寺山に着く。「寺山」と標識があるのでわかる。

 ピークから北よりの道を西へ緩やかに下っていく。200mも下れば持越峠からの古道、ダラノ坂に出合う。ここが峠になっていて左に下れば氷室なのだが、最近は植林のネットが張り巡らされていて通り抜けるのが大変だと聞いている。それ以上に谷筋なので倒木が心配だと諦める。

西へ樹木の中をゆっくりと登っていく すぐに広いピークの寺山に着く

 目の前に登っていく道を見る。数mも登れば林道に出合うので、林道で氷室へ下っていく。すぐに下り始め、ネットのゲートに出合う。もう眼下に氷室の集落が見えている。ゲートを通り抜け道なりに下っていく。

 集落の手前にある林道入り口にもゲートがある。ここのゲートはしっかりしていて通過に時間がかかる。ゲートを抜け下っていくと田畑が広がり京都トレイル道に出合う。

数mも登れば林道に出合うので 集落の手前にあるゲートを通り抜ける

 降り立った道を城山/京見峠方面へ歩いていく。周囲の田畑はすべてネットで囲んであるので、集落のはずれにある氷室見学もままならない。氷室神社を通り過ぎると左右に用水路が現れてくる。水路の中にいるはずのイモリを探すが見当たらない。もうここにはいないのか、冬だから姿が見えないのか・・・諦めて歩き始める。

 トレイル道を南に500mも下ると道は2分する。右は京見峠から鷹峯へ、今日は船山方面だから左を取る。左右の湿地帯に咲くサワヒヨドリの姿はもう見えない。

山幸橋からの京都トレイルに出合う トレイル道を南に500mも下ると
道は2分する。船山へは左をとる

 緩やかに登っていく林道は車も通らないし、当然のように人には出会わない。この道を歩くのは4年ぶりだが、植林地の中なのであまり記憶が残っていない。ところどころに倒木を見るが難なく通ることができる。植林地の中、右に左にと大きく曲がっていく。

 斜面を巻いていた林道が谷の源頭に降りていく。倒木を心配したが十分歩くことができる。再び斜面を巻いて歩くことになると、目の前に見覚えのある橋に出合う。地形図で確認すると目的の西賀茂分岐までは、あと約700mである。

倒木を見るが林道は歩くことができる この橋から目的の分岐まで約700m

 林道は少し狭くなるが、斜面を巻いていく道はしっかりしている。先ほどの橋から10分歩くと目的の分岐に出合う。氷室の林道入り口から35分である。

 右をとると船山や秋葉神社へ、西賀茂へは左を取る。分岐手前の木に標識のテープを見る。さっそく西賀茂への道を下っていく。道はハッキリしていて、良く歩かれているようである。

分岐手前の木に標識のテープを見る 西賀茂へは左を取る

 どんな道であれ、初めて歩く道はワクワクする。道は地形図通り斜面を巻きながら谷筋へと下っていく。谷筋に出合うと北へと向きを変え斜面を巻きながら下っていく。そのうち谷に降りていき、谷筋を下るようになる。

 突然中央が崩れかけた林道に変わる。「歩きにくいな~」と思う頃、右手に踏み跡を見つけこれを辿っていく。その道もすぐに広い林道に変わる。

斜面を巻いていく道は良く歩かれている 谷筋へ降りると崩れかけた林道に変わる

 広い林道に変わると、すぐのところで2分する。今日は西賀茂車庫バス停へ向かうので右を取る。谷沿いの林道は、ほぼ水平に東へと進んでいる。左の谷筋にはところどころ建物を見るが別荘には見えない。

 そのうち南へと少し登り始め、登り切った鞍部から南へとジグザグに下っていく。前方が明るくなり住宅が見えてきたところで着替えて後始末をする。今日初めて歩いた西賀茂へ下る道は、植林の中見るべきものはないが、良く歩かれていて氷室散策の時には使えそうだ。

林道は直ぐに2分する 西賀茂の林道入り口に着く

 住宅地の電柱には「ゴルフ場裏」の名盤があり、少し下るとゴルフ場が見えてくる。南へと下っていくがこの住宅地の道は複雑なので、地形図を取り出し進むことになる。林道入り口から15分歩いて西賀茂車庫に着く。

西賀茂の林道入り口付近は
電柱に「ゴルフ場裏」とある
ゴルフ場が見えてくる

 すぐにやってきた37系統の四条河原町行きに乗るが、バスは暖房がきき暑いのでジッパーを下ろし我慢する。そのうち身体も冷えてきて丁度良い暖かさ、四条河原町まで車窓から見える街並みを楽しみながら帰路に着く。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
遅咲きの花はピンクに染まる
マツカゼソウ