奥比叡の尾根筋から伊香立峠に降り立つ
日程:
・2019.09.07 (土) 曇りのち晴れ 哲、道
行き:国際会館 8:56 - 小出石 公民館前 (京都バス) |
帰り:下在地 15:03 - JR堅田 (江若バス) |
コース:
・公民館前バス停~三谷口~途中越え手前の林道口~林道終点~谷沿いを登る~林道出合~奥比叡尾根出合~魚の子山~P531~小出石越~伊香立峠~八所神社・下在地バス停
注意:
・◆途中越え手前の林道から南東の谷筋を登って一直線に魚の子山へ向かうルート、夏季には谷沿いの植林地にたくさんのヒルがいるので要注意。
最近の天候不順、夕方に発雷確立が高くなる日が続き。今年は秋の伊吹山も行きそびれている。今日はツリガネニンジン鑑賞に伊吹山の代わりに伊香立峠へ向かってみる。
コースは小出石から途中越え手前の林道へ向かい魚の子山へ、奥比叡の尾根を南へ伊香立峠まで縦走し伊香立の下在地バス停へ向かう。
大原から小出石へ向かうバスは土曜日なので、たくさんの観光客を乗せ出発する。大原で他の客はすべて降り、我々2人を乗せ小出石へ向かう。大原付近の路面がぬれていて朝方まで降っていたようだ、ちょっとヒルを心配する。
終点の公民館前で降り、すぐに途中越えにある林道口へ向かう。国道に出ると車の往来が多く、狭い道でスピードを出している車の横を歩くのはちょっと怖い。三谷口バス停を過ぎ三谷林道を覗くと、「通行止め」の看板が除けてあるので、もう通れるようである。
小出石公民館前バス停から 国道へ向かう |
三谷林道はもう通れるようである |
三谷口を過ぎると道は少しずつ登り始める。ここから道幅が広くなってきているので、道横に咲く早秋の花を見ながらゆっくりと登って行く。途中越え少し手前の林道口に着き、さっそく侵入する。国道沿いに少し北へ進むと谷に出合い、林道は右に折れ谷沿いを進んでいく。
すぐに植林にぐるぐる巻いた黄色いテープを見る。「比良・比叡トレイル」と書いてある。最近○○トレイルと言う団体さんが増えてきている。これはどこの団体さんか知らないが、植林にぐるぐる巻きのテープ、気に入らない哲郎「道標にせよ!」と。
(帰って「比良・比叡トレイル」を調べてみると、内閣府NPOポータルサイトにあった。「比良比叡自然学校」と言う法人で、最終目的が「持続可能な地域社会の発展に寄与することを目的とする」とあり、どこかと同じや!・・・「美山トレイルを思い出す」。結局地域の発展=儲けましょう!ということであろう。)
途中越え少し手前の林道口に着き | 植林にぐるぐる巻いた黄色いテープを見る |
谷沿いを150m歩くと、伐採木が積まれていて、ここはコバになっているようだ。その先で林道分岐に出合う。トレイル道は尾根筋まで続いている右手の林道となっているが、2人は左手の橋を渡り谷沿いの道を進み魚の子山へ向かう。林道は最近利用されていないようでマツカゼソウで覆われている。
コバの先で林道分岐に出合う | 左手の橋を渡り谷沿いの道を進み |
一面のマツカゼソウが続き、膝まであるので「ヒル、大丈夫かいな!」と思ってしまうが、ヒルはついていなく一安心する。林道が終わるとマツカゼソウも終わる。林道終点からは谷沿いの植林地を歩くことになる。
谷沿いの植林地、谷上に踏み跡があるのでこれを進んでいく。すぐに「ヒルや~!」と道子、足元に踊るたくさんのヒルを見るので、ヒル除けを補充する。それでもヒルの数があまりにも多く靴についてくるので、2人は急ぎ足で歩くことになる。
ここには小さなヒルが多く、ヒルチェックはむつかしいので、ただただ足元を見ながら急ぎ足で進み、時々ヒル除けを噴霧する。雨後の杉の植林地、北山ではヒル地獄になるところが多い。
林道終点から植林地へ | 谷上の踏み跡を歩くが 「ヒルや~!」と |
途中で「耐えられない!」と哲郎は谷へ降り谷の中を登って行くことにするが、道子は頑張って植林地を歩いていく。前方に谷を横切る茂みが見えてきて、ここで谷は一旦終わり植林も途絶えるので急いで這い上がる。
ここから林道まで雑木の谷間を登って行くのだが、谷間はヒルが心配なので右手の支尾根へ上がるように道子に言う。急斜面を登り、出合った雑木の支尾根、踏み跡のようなところを登って行くと、すぐに林道に出合う。
谷を横切る茂みが見えてくるが 林道ではない |
谷間から右手の支尾根へ向かう |
さっそく林道でヒルチェック、スパッツをとるとゾロゾロとたくさんのヒルを見る。ヒル除けを吹きかけ動かなくなったヒルを始末していく。植林地を歩いた道子は哲郎より多く付いていて、ヒルが靴の中へ入っていくので、靴や靴下をぬいで脱いでヒルチェックする。
最後は上着も脱いでヒルチェック、道子のお腹にもいて・・・。「こんなヒル地獄は久しぶりや!」とヒル退治に30分かかり、もう2人は疲れてしまう。歩いた谷コースは夏季の雨後には歩かない方が良いようだ。
ヒル退治が終わった2人は魚の子山へ向かう。林道から谷間を登りついたポイントから斜面を数10m登ると植林地の尾根に出て、左へ一登りすると魚の子山に到着する。11時30分、やはり予定より30分遅れている。
林道から魚の子山へ向かう | 魚の子山に到着する |
山頂から引き返し奥比叡の尾根筋を南へ伊香立峠へ向かう。団体さんでも歩いたのだろうか、前回より足元の踏み跡が濃くなっていて歩きやすい。小出石越え付近まで右下に林道が沿っていて、時々見える林道を見て安心するが、この林道を歩くことはありません。
P531を過ぎたところでも林道を見るが、○○トレイルはこの付近から林道に乗るのかもしれない。ユックリ歩いても観察するような野草もキノコもないので、遅れている今日は急ぎ足で尾根を歩いていく。
尾根は植林と雑木を繰り返す | 何度も林道に接するが 林道に降りてはイケマセン |
緩やかに下り始め標高440m付近で植林地の鞍部に着く。ここが小出石越えで左の支尾根を下っていくと伊香立上在地に降り立つ。丁度12時、昼食もとらず何も観察せず急ぎ足で歩いたので前回より早く着いたようだ。
時間に余裕ができたので、このまま伊香立峠へ向かう。一旦ピークへ登って行き伊香立峠へとゆっくり下っていく。尾根がだんだん細くなると伊香立峠は近い。
緩やかな鞍部の小出石越えに着く | 尾根が細くなると伊香立峠は近い |
左下に林道が見えてくると峠はすぐそこ、峠への下降地点を見ながら進んでいく。今日は峠を越えたポイントから下ってみる。峠手前から下るより楽に下って、峠中央に降り立つ。今日は伊香立に向かうので峠を左に下っていく。
ちょっとした茂みをかき分け林道に降り立ち、その林道を下っていく。この林道は林道支線で谷沿いを下っていくが舗装してあり1本道なので難なく下ることができる。林道が緩やかになったところでヒルチェック、どこで着いたのか道子のスパッツに1匹のヒルを見て退治する。
茂みをかき分け林道に降り立ち | 舗装された林道支線を下っていく |
林道支線が植林地を抜けると両側に低木や雑草が続く。そこにムカゴを見て採取するが大粒のムカゴは少なく、ムカゴはこれからのようだ。
野草観察をしながら下在地バス停横の八所神社へ向かう、神社にトイレがあるのが良い。14時に着き、ヒル退治の30分のロスは取り戻したうえ前回よりも20分早く着いてしまう。
ここで遅い昼食とするが、それでも時間が余ってしまい「速く歩きすぎた!」と後悔する。いつの間にか晴れてきて、この暑さでは堅田まで歩くのは嫌なので、涼しい所を探しのんびりとバスを待つことにする。
ツリガネニンジン | アレチヌスビトハギ |
クズ | ヤナギハナガサ |
アメリカタカサブロウ | ヤブツルアズキ |
ボタンヅル | アキノタムラソウ |
ツルリンドウ | センニンソウ |