雲取山 ハタカリ峠~雲取峠~天狗杉
2019.11.16


 
P862の広場でで紅葉を見ながら昼食とする
寺山峠南尾根


2019.11.16 (火) 晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前 7:50 - 花背高原前
帰り:扶桑橋 15:22 - 北大路駅前
コース:
・花背高原前バス停~寺山峠~京産大山小屋~ハタカリ峠~雲取峠~雲取山~雲取峠~一の谷~寺山峠~峠南尾根~P862~旧花背峠~天狗杉~花背峠バス停~扶桑橋バス停







 今日は北山の紅葉見物、と言っても尾根筋の葉は散っているので、近郊の花背の雲取山へ出かけてみる。広河原行きのバスは北大路駅前から若者がどっと乗ってきて満員となる。「ヘルメットもありすごい装備だが、どこに行くのやら?」。でも後で皆さん雲取山の立命小屋とわかる。

 花背高原前で降りるが、後ろから若者たちがどんどん降りてくるので、二人は直ぐに歩き始める。前後に単独の男性もいて、珍しくにぎわっている雲取山である。ゲレンデ横を抜け林道から植林地の谷筋を登っていく。

スキー場ゲレンデ跡横を登っていく 林道から植林地に入り谷筋を登っていく

 植林地に入り谷筋の中ほどで斜面を右に巻いていくと寺山峠に着く。寺山峠の尾根筋の木に紅葉は残ってはいないが、斜面の下にはまだ美しい紅葉が広がっている。

 今日も秋物+冬物でザックはいっぱいだが、予想に反して暖かい。寺山峠から尾根筋を歩かず、今日もラクチン!尾根に沿った林道を歩くことにする。林道を右にとりハカタリ峠へ向かう。

 林道が尾根に接する最後のポイントから尾根に乗る。ここからだとピークを2つ越えるだけで京産大の山小屋へ行くことができる。

寺山峠に着く 林道を右にとりハカタリ峠へ向かう

 降り立った鞍部を左に下っていくと京産大産山小屋、その横を抜け少し登って地蔵杉山直下の斜面を横切ると再び尾根が続く。

 この付近から雑木も増えてきて心地よいところだが、尾根の雑木はもう冬枯れ状態である。少ピークを登り返していくとハタカリ峠、右の国体コースへ進まないよう注意が必要だ。

 尾根をぐるりと左に巻きながら進んでいくと、雲取峠に降り立つ。峠でも一の谷から登ってきたカップルに出合う。同時に雲取山へ向かう。雲取山への最初のピークは斜面を右に巻いていくのだが、昨年の台風の倒木で通れなかったので目の前のピークに登っていく。

冬枯れの尾根を歩き雲取峠へ 雲取峠へ降り立つ

 ピークから西の登山道へ下っていくのだが、丁度巻き道の登山道が鞍部に来るところを狙って、雑木の中を下っていく。彼らはピークをどんどん先へと進んでいるので、「この先は行けません!」と言っておく。

 出合った登山道からピークを一つ越え、一登りすると雲取山に着く。山頂には先着の2人組、話す間もなく彼らは二ノ谷へと下っていく。

少ピークを経由し倒木の登山道を迂回する 雲取山に着く

 「まだ11時なので昼食は下ってからにしよう!」と雲取峠へ引き返す。途中で峠で出会ったカップルに出合う。どこへ行ったのだろうか時間がかかっている。手にスマホを持っていたのでGPS登山なのだろう。GPS登山の基本は地形図が読めてから、GPSだけに頼っていると、いずれ道に迷って大けがをするだろう。

雲取山から雲取峠への尾根筋

 雲取峠へ戻り一の谷を下ることにする。まだ11時20分、バスまで3時間近く余裕があり、スノーハイクの時のように時間を気にしなくてよい。

 一の谷も積雪時と違い、見るべきものもなくすいすい進むだけである。目の前に紅葉が見えてくると山小屋に出合う。その傍に数人の登山者、今日はここで宴会のようだ。

 一の谷出合を左に谷を登っていき寺山峠に戻ってくる。峠で2人組に出合うが「こんな時間に登ってくるとは?」と、たずねると、「今日は立命小屋へ向かうそうで、バスの連中もそうです」と。11時50分、バスまで3時間以上あるので峠から南へ続く尾根筋を歩き旧花背峠へ向かうことにする。

雲取峠へ戻り一の谷を下ることにする 一の谷の小屋に珍しく人影を見る

 峠から尾根を歩かず、ここもラクチンの林道を進んでいく。ほとんど高低差がない林道は運動にはならないが、林道下の斜面に広がる紅葉を楽しみながら歩いていく。

 P862の広場に着き、目の前の紅葉を楽しみながらゆっくりと昼食とする。12時40分、「バスには早いが」と、旧花背峠へ向かう。

寺山峠に着き
紅葉を見ながら林道を歩く
昼食も終わり
P862の広場を抜け旧花背峠へ向かう

 同じ光景が続き、飽きてきたころ下り始め旧花背峠から芹生へ向かう林道に降り立つ。旧花背峠に13時10分に着き、バスまで時間があるので天狗杉を登って花背峠バス停へ向かうことにする。

 旧花背峠のお地蔵さんの目の前の登山口から登っていく。植林地を抜けると「クマザサ保護区」のフェンスが続き、フェンスが切れ少し登るとすぐに山頂についてしまう。

旧花背峠のお地蔵さんの目の前から登る 「クマザサ保護区」のフェンスが続き

 哲郎にとって山頂は登山の通過点、どの山に登っても感じるものはあまりない。すぐに東へ向き花背峠へ向かう。ここで支尾根が2分しているので要注意、こちらへ下ったことがないので一応コンパスでチェック、花背峠へは左の植林地を下っていく。

 途中倒木帯があるが難なく通れ、植林が終わると下り始める。「もう着いた」と花背峠、自転車ボーイたちが群がっている。13時55分、「あかん!バスまでまだ1時間ある!」。結局バス道を下っていくことにする。

 最初のバス停は「百井の別れ」バスで2分とある。難なく下り、次の「峠下」までバスで2分だからここも歩くことにする。「峠下」の次は「古道橋」、バスで4分と長いが時間に余裕があるので、ここも歩く。「古道橋」の次のバス停「扶桑橋」まではバス4分、間に合うかどうかわからないが、この区間は自由乗降、手を挙げれば止まってくれるので歩くことにする。

植林が終わると下り始める 「もう着いた」と花背峠

 バス10分前に「扶桑橋」バス停に着く。ここまでくると鞍馬まで歩きたいところだが、長いバス道の歩きで足の裏が痛くなって来たので、このバス停からバスに乗ることにする。

 今日は時間が余り長いバス道歩きが続いたので、「この次はコース選定を考えなくては!」と思ってしまう。鞍馬寺前はたくさんの人でにぎわっていて「そうか、紅葉シーズンか」と、他人事のように言う哲郎。貴船口付近の紅葉はちょうど見ごろで、傾いてきた日差しを受けキラキラと美しい。それを見て再び「そうか、紅葉シーズンか」と。






地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
ヒヨドリジョウゴの実


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