ポンポン山 出灰道~本山寺道
2019.01.26


 
久し振りだ、山頂に雪を見るのは
ポンポン山


2019.01.26 (土) 雪   哲、道

行き:JR高槻駅北 7:51 - 出灰
帰り:上の口12:49 - JR高槻駅北


コース:
出灰バス停(8:35)~出灰道登山口~西尾根分岐~△ポンポン山~(東海自然歩道)~P639(天狗杉)~本山寺分岐~本山寺入口~本山寺駐車場~・264(川久保分岐)~神峰山寺~原立石バス停~(12:49)上の口バス停





 やっと用事から解放された哲郎と道子、1か月ぶりに山へ出かけることにする。ブランクがあるので、今日は足慣らしのハイキングとするが、京都北山や比良山系は吹雪くという予報なので南のポンポン山へ出かける。

 寒いと言う予報なので、高槻駅北発二料行きのバスに登山客は少ない。山間に入ると乗客は我々2人となる。出灰が近づいてくるとバスから見る山々は台風で悲惨な姿を見せているが、倒木が多いと言うよりは山が死んだようにも見える。

 出灰バス停で降り出灰への分岐入り口を見ると「通行止め」の看板が立ててある。もう台風から4か月は経っているので、何処が通行止めか分からないが「行けるとこまで進んで見よう!」と出灰登山口へ向かうことにし、バス停待合所で準備する。

バスから見る山々は
台風で悲惨な姿を見せている
出灰道は「通行止め」とあるが

 寒いと言う予報であったが、バス停傍の道路の温度計は「0℃」とあり、予報より暖かいのかも知れない。でも山々に白い物を見て寒さを感じる。やはり寒いと服の調整は後にして出灰川沿いの道を歩き始める。

 集落で出会う人はいなく、車にも出合わない。ふれあいの里を過ぎ数件の民家がある付近の山裾に大量の土嚢を見るので、この付近で倒木や土砂崩れがあったようだが、車はギリギリとおれるようだ。この付近は倒木が多く山が消えたようにも見える。

出灰川沿いの道を歩き登山口へ向かう 倒木や山裾に大量の土嚢を見る

 難なく登山口に着いたので「通行止めは、何処だろう?」と。寒いのでバス停から22分できたようだ。早速橋を渡り出灰道を登り始める。植林の中、支尾根に出合うまでは急な登りが続くが、寒いので余り汗をかかない。

早速橋を渡り出灰道を登り始める 植林の中
支尾根に出合うまでは急な登りが続く

 植林が雑木に変わり折り返しながら登って行くと、標高220m位の支尾根の鞍部に着く。この雑木の細い支尾根を南へと登って行く。

 細い尾根だがしばらく少し掘りこまれた道が続き周囲は余り見えないが、余り冷たい風が当らないのが良い。昔センブリがたくさん咲いていた斜面を登って行くと左手が開けてくるが、木々が茂ってきて、さらに今日の天候では余り遠望は出来ない。

 道は支尾根に沿って東へ向きを変えると、登りも緩やかになる。積雪は少し増えてくるが2~3cm程度である。

雑木の細い支尾根を南へ 東へ向きを変えると、登りも緩やかに

 心地よく緩やかな尾根を登って行くと、倒木が現れ道がふさがれている。幸い右に巻いて行く迂回路ができていて、難なく通過できる。道がふさがれていたのはここだけで、このルートは台風の被害が少ない。

 雪は今朝降った分だけ積もったのであろう2~3cmと増えないので助かる。先ほどから10cm余りの足跡が登山道に続いている。クマの足跡は見たことがあるが、見なれない足跡なので「小熊?」とも思ってしまうが、足跡薄くハッキリしない。同じような光景が続く尾根、「山頂はまだ!」と思うになる頃、西尾根に出合う。

倒木が現れ道がふさぐが
迂回路あり
「小熊?」とも思ってしまうが
足跡薄くハッキリしない

 もう山頂は目の前、西尾根出合から右に取り、すぐの山頂への階段を登って行く。一登りして山頂に立つ。10時05分、出灰バス停から90分である。今日はこの時間に誰もいないだろうと思っていたら、トレラン風の男性一人に出会い、彼は「枚方大橋から来ました}といい、すぐに下山していく。

 山頂から北側は雪で愛宕山は見えないが、薄っすらと日が射している大阪方面は見える。山頂は寒いので昼食は後で、と我々もすぐに下山を始める。

 まだ10時、このまま東海自然歩道の支尾根から出灰へ下ると、13時のバスまで1時間以上バス停で待つことになるので、今日は久し振り、15年振りくらいかな本山道を下ってみることにする。早速の東海自然歩道、倒木も処理され歩きやすい。

山頂から雪で愛宕山は見えない 東海自然歩道
倒木も処理され歩きやすい

 それでも周囲が植林に変わると、左右に倒木を見るようになる。予報より早く雪が降り始めフードをかぶるが、足元の積雪少なく難なく歩くことができる。30分で出灰への分岐に着くが、ここまで速く着いたので出灰は止め本山道を神峰山寺へ下ることにする。

 ここからの道は、昔よく歩いた道だが余り記憶に残っていない。道は南へ向くが、すぐに階段を登って行く。登りきると今度は法面を立派なコンクリートで固めた階段を下って行く。「さすがに東海自然歩道!」と思ってしまう。

左右に倒木を見るようになる 早く着いてしまうと
出灰分岐からの下山を諦める
階段を上るようになる 立派な階段を下って行く

 途中から倒木が増えてくるが、大木はすべて切断され難なく歩くことができるが「もったいない!」と哲郎。P639手前の倒木を抜けると、周囲の倒木の中に倒れていない立派な杉の大木を見る。「天狗杉」と書いてあり夫婦杉になっているのか、しめ飾りがしてある。このしめ飾りで風を避けたことはないだろうが不思議な光景である。

ここはP639であり、西への小路を見るので「チョット様子を」と哲郎は進んでみるが、すぐに「行き止まり」の看板を見る。この道がつるが谷バス停へ下る道のようである。

P639手前の倒木を抜けると P639にある「天狗杉」

 小休止後本山寺へと下って行く。P639から500m進むと本山寺分岐に着く。どちらをとってもいいのだが、お寺は遠回りだろうと、左の尾根道を進んで行く。尾根道を進んで行くと本山寺への車道に出合う。

 ここで本山道を丁度半分歩いたことになるが、残念なことにこの先、神峰山寺までの東海自然歩道は車道を歩くことになる。すぐのところで本山寺の門に出合うが、ここが1丁、本山寺はこの奥にある。門前には門にぶら下げてあるしめ縄について書いてあるが、その案内板はもう錆びてきている。

 門前から車道を下って行くと神峰山寺北の尾根を下るルートの分岐に出合うが、「東海自然歩道は車道です」と案内板がたっている。今日は車道を下るが急坂になって来たので、滑り止めの線が入った舗装道に変わる。

本山寺の門にぶら下がるしめ縄 滑り止めの線が入った舗装道に変わる

 「舗装道は足にくる!」と言っていると、尾根道分岐に出合うので山道を下って行く。「やはり山道はいい!」と言っているうちに数分で車道に出合う。でもこの付近から道は穏やかに下って行くので歩きやすくなる。

 川久保渓谷への分岐を過ぎると、だらだらとした舗装道が続き、もう嫌になってくる。川久保への分岐を過ぎるが、神峰山寺までは遠い。そのうち川に沿うようになり神峰山寺の門前に着く。早速トイレを借りる。その前にある茶店の女性の視線を感じるが、2人は寄ることもなくバス停へ向かう。

山道を下って行く 神峰山寺の門前に着く

 新名神を過ぎ原立石バス停へ向かい時刻表を見るが、「今出たとこや!」と、始発がある次の上の口バス停へ向かう。「わ~、出る!」と、上の口バス停に停まっていたバスに飛び乗りJR高槻駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
花っ気がない雪山に
ツツジの狂い咲き