ポンポン山(出灰道から奥海印寺道)
2019.07.06


下山は奥海印寺道、雑木が続き心地よい


2019.07.06 (土) 曇り   哲郎、道子

行き:高槻駅北バス停 7:51 - 出灰(高槻市営バス)
帰り:立石橋 - 西代里山公園 - 阪急西山天王山 (徒歩 ※近くにバス停もあります)


コース:
・出灰バス停~せせらぎの里~ポンポン山出灰道登山口~尾根出合~西尾根出合~ポンポン山~杉谷/大坂環状自然歩道分岐~釈迦岳~大杉/善峯分岐~善峯/京青の森分岐~京青の森~奥海印寺道を下る~林道出合~立石橋~西代里山公園

注意:
・川久保から山頂へのコース、林道の倒木処理があまり進んでいません。利用される場合は現況を確認してからお出かけ下さい。







 今週末はスッキリしない、梅雨だから仕方ない。土曜の午前中は良さそうなので、近郊の山、ポンポン山へ出かけることにする。早く下山するには速く登れる出灰道を選ぶ。

 二料行きのバスは土曜日なので通勤の乗客がいて満員となる。バスが山間に入ると2018年の台風による倒木を見るようになるが、山々の倒木の状態は変わらないので当分の間はこの無残な姿を見ることになる。京都北山では倒木処理がドンドン進行しているが、この付近の地主さんにはきついのかも知れない。

 出灰バス停で降りるが、出灰集落への道の入り口にはまだ「通行止め」の看板が立つ。男性二人が先行して出灰道の登山口へと歩いていくが、我々は出灰集落に咲く初夏の花を楽しみながらゆっくりと歩いていく。

出灰集落への入口に「通行止め」と ヤブカンゾウ
毎年のように咲く石垣のサボテンの花 ホタルブクロ

 出灰バス停は標高275m、その分山頂には早く登ることができる。川沿いの道にはアジサイが花盛り、でも以前植えてあったヤマアジサイの花は見当たらない。民家の石垣に咲くサボテンの花やザクロの花が色鮮やかに咲く。

 「通行止め」の箇所に来ると山肌は崩れたまま、土砂を食い止める大きなコンクリート塊は道にはみ出し、ちょっと動いているようにも見える。そこから200m歩くと出灰道登山口、バス停から約30分、さっそく橋を渡っていく。

色鮮やかなザクロの花 花が立つのはヤマゴボウ
「通行止め」の箇所に来ると 出灰道登山口に着く

 山すその民家の庭先にはたくさんのクリンソウの株を見る。ここは流れることはないので毎年増えてきているようだ。その横から植林地を登って行くが、最初は急斜面の登りが続く。

 植林地を抜けると緩やかに折り返して登って行くが、ここで先行していた男性のうちの1人が座って休憩している。今日は蒸し暑いのでバテバテなのだろうが、まだ山頂まで1/10も登っていないところなので、この先を心配する。

 15分も登れば尾根に乗る。右にとり少し掘りこまれた道を南へと登って行く。急な登りではないが湿度が高いので、何度も足を止め水分補給する。

最初は急斜面の登りが続く 15分も登れば尾根に乗る

 登山道が南から東へ向くと、勾配はさらに緩やかになり、雑木の緑も心地よいと感じるようになる。1か所、尾根にまとまった倒木を見るが、迂回路があり難なく通り抜けることができる。

 細い尾根、何度も谷の源頭に接するが、北側の谷は倒木で埋まっているので谷から登山道へ這い上がるには苦労するだろう。

倒木が続くところには迂回路が 雑木の緑の中心地よい歩きが続く

 同じような道が続き緩やかに登って行く。西尾根分岐に出合い右にとると山頂は近い。すぐに山頂への階段に出合いゆっくりと登って行く。

 山頂には出灰バス停から先行していた男性1人が休息をとっている。なんと我々が追い越してきたあの男性は連れだそうで「遅いな~!」と待っている。我々は、まだ10時だが早い昼食だと、その男性と話しながらおにぎりを食べる。

 昼食が終わるころ、遅れていた男性が登ってくる。「途中で10分休んだ!」と言って、すぐにベンチに横たわる。60分のコースで30分も送れるとは、よほどしんどかったのだろう。湿度が高いので、水分補給が不足して熱中症状態になっているのかもしれない。

出灰道の最後は階段を上る ポンポン山 山頂は丁度10時

 南の登山道から登山者がやってくる。今日は曇ってはいるものの見通しが良く、大阪のビル群や滋賀の三上山もハッキリ見える。さらに南遠くに白い塔を見て「あれはPLの塔とちゃう!」と。PLの塔を知らない我々はネットで調べることになる。「PLの塔!」と叫んだ人は、「きっと大阪のひとやろ」と。

 山頂でゆっくりしたので「雨は大丈夫か?」と下山を急ぐことにする。本当は川久保へ下ってみたかったが、ネットでは「林道は倒木で埋まっている」とある。雨模様の今日は川久保を諦め奥海印寺道を下り阪急西山天王山へ向かうことにする。

 東海自然歩道の大小の倒木は全て処理され歩きやすい。道端に処理された倒木が転がっているが「これくらいが丁度よい」と哲郎。

倒木が転がっているが
「これくらいが丁度よい」と哲郎
倒木が無くなると
いつもの綺麗な東海自然歩道

 杉谷分岐から右のおおさか環状自然歩道に入る。2本の送電線鉄塔を過ぎると釈迦岳に着く。釈迦岳を過ぎるとやっと下り始めるように感じる。直ぐの分岐でおおさか環状自然歩道と別れ善峯方面をとる。200m先で善峯と京青の森分岐、ここで山頂で出会った男性が追いついてきて「しんどい彼は後からやってきます!」と善峯方面へ下っていく。2人は右(直進)にとり京青の森へ向かう。

2本の送電線鉄塔を過ぎる 善峯寺/京青の森分岐を直進

 もう雑木道はなく植林の中を下っていくが、ここにきて倒木が増えてくる。でも難なく通ることができるが、この道は東海自然歩道やおおさか環状自然歩道ではなく、善峯寺へのメインルートでもなくマイナーなので倒木処理は遅れている。そんな倒木の中を抜け下っていくと京青の森の広場に降り立つ。

マイナーなルートなので倒木が多い 京青の森の広場に降り立つ

 右は大沢まっすぐ進むと西山古道で柳谷観音、奥海印寺道は左へとる。左にはロープが張ってあり「安全が確認されるまで立ち入らないように」と書いてあるが、その横に「西山古道通れます」とありややこしい!。

 大丈夫だろうと、予定通り奥海印寺道へと進んでいく(奥海印寺道に倒木はありませんでした)。善峯へ向かう西山古道分岐の谷間に沢山のクリンソウの株を見るが、日当たりが悪いのだろう開花した株は少ない。すぐに細い谷が現れ谷沿いを下っていく。

ロープが張ってあるが
予定通り奥海印寺道へと進んでいく
沢山のクリンソウの株を見るが

 谷を渡ると谷に沿って細い登山道が続く。谷沿いの雑木の道は心地よい。道が支尾根に出ると急にネット沿いを谷へと下り始める。標高差70mぐらい下ると再び谷沿いの緩やかな道に変わる。

谷を渡ると谷に沿って細い登山道が続く 道が支尾根に出ると急にネット沿いを谷へと

 この付近は斜面が荒れているが、しばらく下っていくと、再び雑木の心地よい道に変わる。標高200m、送電線下付近で林道が横切る。間違ってしまいそうだが、ここは細い登山道をまっすぐ進む。すぐに西山キャンプ場への分岐を過ぎる。

 しばらく谷沿いの道が続き京青の森から45分で林道に出合う。林道は谷に沿い10分歩くと立石橋に着く。ポンポン山から約2時間である。ここで谷に降り用具や靴を洗い、スパッツを外す。

再び雑木の心地よい道に変わる 立石橋に着く

 広い道を下っていくと西代里山公園裏入り口に出合うので、公園を通り抜け高速下の道を阪急西山天王山駅へ向か。約30分の歩き、近くにバス停が色々とあるが本数が少ないので歩くことにする。でも「高速下の一本道は足にはきつい」と哲郎。

ミズタビラコ 西代里山公園裏入り口





主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
オオルリソウ


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