京都北山 品谷山(ダンノ峠~佐々里峠) 2019.7.15 |
ガスが漂っていていつもの尾根も新鮮に見える 佐々里峠から品谷山への尾根 |
2019.07.15 (月) 曇り 哲郎・道子
コース: ・菅原バス停~ホトケ谷分岐~谷分岐の尾根取付き~ダンノ峠~ダンノ分岐~P866下~品谷山~P866下~ダンノ分岐~佐々里峠~広河原バス停 梅雨の合間、今日は大丈夫だろうと品谷山へ出かけてみる。心配なのは雨よりもダンノ峠手前のヒル地獄、「湿度高いからな~!」と。ここを抜けると他は心地よい歩きが続くのだが。 梅雨なのか広河原行きのバスに乗客すくなく、朽木行きも全員すわれたようだ。広河原14時20発のバスで帰る予定を立てているのに、今日の運転手はなぜかユックリ走る。花背峠への登りは超スロー、安全のためとはいえ、スロー過ぎてイライラの哲郎。乗降者がいないのに大きく遅れ、菅原に15分遅れで到着する。 「ベテランドライバーだが、バスの運転手としては新人なのだろう!」と哲郎はあきれる。今日は4時間の歩きだが、15分のロスは大きい。予定コースタイム30分を28分で歩くことになり、「野草観察はできないだろう」と言っても、この時期花は少ないが・・・。 菅原バス停から尾根コース取付きまで30分、ダンノ峠まで30分、ダンノ分岐まで30分、品谷山まで30分と、コースタイムは覚えやすい。山頂を12:00までに出発すると、庄兵衛さんでビール1本は飲める・・・という予定である。バスを降りヒル除けを噴霧しすぐに出発するが、オリ谷・ホトケ谷分岐に消防車を見る。
「何事や!」と近づいてみると、地区の消防隊だろうか、道にある消火栓から給水しての消防訓練のようだ。「どおりで皆さんの動きが鈍かったようだ」と一安心する。訓練をよそにホースを跨ぎ民家の庭先へ向かいイブキジャコウソウの花を撮る哲郎、「今日はこの先、咲いていないかもしれない!」と哲郎。 道端のウバユリ、葉が無くなっているので開花はもうすぐのようだ。植林地に入り崩れた谷を3本渡れば最後の谷分岐にある谷コース・尾根コース分岐に着く。野草観察が無ければ早く歩けるのか、ここはバス停から20分で谷分岐に着く。
「10分短縮や!」といいつつ、これから登る尾根コースのためにヒル除けを追加する。尾根にとりつくがすぐに汗をかいてしまう。「19℃や!」と道子、でも湿度は高い。足元は今朝まで降った雨で湿っていて、ヒルが心配だと飲水休憩は落ち葉のない所を見つけることにする。 登るにつれ緩やかになって「ヤレヤレ」、周囲はガスに包まれてくる。ダンノ峠直下まで来てヒル除けをさらに追加し、植林地を急いで登り始める。
先を行く道子の歩いた後にヒルが踊り始める。それを避けながら歩く哲郎、でもヒルは少なく10匹見ただけで2人とも被害はなく、霧に覆われたダンノ峠に着く。 すぐにタイムチェック、予定より10分遅れなので先を頑張ることにするが、これから主尾根まで登りが続き湿度も高いので、時間短縮は無理なような気がする。飲水も終わり右手の斜面を登り始める。最初は急な登りだが標高差50mも登れば緩やかになり、雑木の中を心地よく進むことができる。 ダンノ峠からのこのコースは国定公園のハイキングコースになっているのだろう標識が立っている。勾配もなくなると尾根は細くなり西へと登って行く。北側には植林地が尾根下に広がり、境にあったネットも倒れもう不要なようだ。
緩やかな雑木の尾根は、右下の植林地に沿って行き、足元にはイワウチワやイワカガミの葉が続き、心地よく歩くことができる。ちょっと登って支尾根分岐に着く。この分岐は間違いやすいが北への支尾根は最後は植林地へと下っていくので、この分岐は左へと植林地を離れまっすぐ進んでいく。 その分岐からすぐの所でちょっと登ると佐々里峠からの尾根に出合う。小ピークで小広場のここが「ダンノ分岐」で、佐々里峠からのハイキングコースは佐々里峠~ダンノ分岐~ダンノ峠~廃村八丁となっている。
ここでタイムチェック、ダンノ峠から予定通り30分で来たが、予定より10分遅れのまま品谷山へ向かうことになる。尾根を左(南西)にとり歩き始める。ガスは相変わらず漂っていて、風を感じてもガスが切れることはないので周囲の山々は全く見えない。 目の前の樹木を見ながら、ただ黙々と歩くだけだが、ぼんやりした景色に新鮮さを感じる。P866へは登らず右下の斜面の横道を歩いていく。風化木の横を通ると尾根は西へ向き、幹の太い樹木も見るようになり、次々に現れてくる雑木を楽しみながら歩いていく。
少し下った鞍部から一のぼりすると品谷山は近い。杉の低木をかき分けるように西へ進むと品谷山山頂に着く。11時45分、予定よりは少し遅れているが、どうやら広河原でビール1本は飲めそうだ。急いでおにぎりを食べ11時55分、佐々里峠へと出発する。今日は忙しない山行きだが、もう慣れっこになっている。
やってきた道を折り返し歩いていくのだが、相変わらず立ち込めるガスで視界が狭く、コロコロ変わる景色は相変わらず新鮮に見える。足元には所々でナツツバキの花を見る。周囲はぼんやりしていて、どこから落ちてきたのかわからない。 「ヤマボウシはどうなっている?」なんて、探す余裕もないので、ただもくもくと進んでいく。ダンノ分岐でタイムチェック、12時25分、ここから佐々里峠までは25~30分、広河原バス停までは70~80分、もう時計を見なくてもビール1本は確定のようだ。 尾根は北に向き、佐々里峠へと向かう。イワカガミの急斜面を下るとオバナ谷沿いの細い尾根が続く。木々が立ち込めているが道はハッキリしていて、ここではヒルの心配がないのがよい。
尾根が北東へ向く頃から植林の中を歩くようになる。車の音が聞こえてくると佐々里峠は近い。京都府の通信施設を過ぎると、佐々里峠に降り立つ。いつも静かな峠だが、ガスに覆われた今日は、いつもより静寂に感じる。 「さあ下山だ!」と休むことなく舗装道を下り始める。いつも溝にたくさん咲いているミゾホウズキの花は見当たらない、溝掃除をしたのかもしれない。でも頭上には白いノリウツギやリョウブの花が続く。
13時30分に広河原に着く。時間があるのでオバナ谷の河原でゆっくりと用具を洗い後始末をし着替えを済まし庄兵衛さんへ寄ってみる。話が続く道子とおかみさん、哲郎がビールを飲み終えるころ、「もう、こんな時間!」と、2人はバス停へ急ぐことになる。
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