京都北山 早春の焼杉山へ登る
2019.03.23


 
P600下にある鉄塔3から南北の展望を楽しむ


2019.03.23 (土) 曇り   哲郎、道子

行き:国際会館駅 8:56 - 古知谷 (京都バス)
帰り:大原 14:22 - 国際会館駅


コース:
古知谷バス停~阿弥陀寺入り口~石碑横の登山口~鉄塔1~鉄塔2~鉄塔3~550m鞍部~大原下山口分岐~焼杉山~大原下山口~南支尾根出合~550m鞍部~P581~大原登山口








 3月中は京都バス広河原行きが道路工事のため運休している。春先の比良は中途半端なような気がするので、近郊の山、焼杉山へ出かけてみる。昔はよく登っていたが、ここは10年ぶりとなる。

 土日の小出石行きのバスは国際会館駅8:56発とゆっくりの出発となる。今日は大原で観光客が降りても数人お客さんが残っていて、春なのだろうか珍しいことである。

 阿弥陀寺に行くのだろうカップルと一緒に古知谷バス停で降りる。「あ~、久しぶりだ」と阿弥陀寺の入り口へ向かうがここにあったアセビの大木は見当たらない。珍しい山門横からすぐのところが登山口、地形図にある石碑の横の破線が登山道だが、入り口ははっきりしない。

古知谷阿弥陀寺の立派な山門 登山口は石碑の横

 「昔は、ここに登山口の標識があったが、今はないので適当に谷沿いを進んでいくと、踏み跡は谷沿いに続くはっきりとした道に変わる。谷を200mも詰めていくと右へ折り返し登っていくのだが、そのポイントに大木が倒れていて邪魔をする。でも倒木の上に折り返す道が見えるので、それに乗り登っていく。植林地をジグザグに上っていくが、朝からきつい登りである。

谷沿いの道はハッキリしている 道が折り返すと急な登りが続く

 尾根に乗り登っていくと、すぐ目の前に鉄塔を見る。「そうだ、鉄塔があった!」と思い出す。まだちょっとだけしか登ていないが、ここで飲水休憩とする。休憩後は鉄塔の下を通り尾根を上り始める。傍に鈴なりのアセビの花を見て「そうだアセビがたくさんあったな~」と、これまた思い出す。

尾根に乗り最初の鉄塔に出合う
「そうだ、鉄塔があった!」
鈴なりのアセビの花を見て
「そうだアセビがたくさんあったな~」

 尾根から大原ゴルフ場が見えてくるが、まだ全貌は見えない。尾根を登っていくと「←金毘羅山・古知谷→」のレスキューポイントを見るが、寂光院道にあるものと同類である。尾根は西に向き緩やかに登っていく。植林から雑木に変わり、緑の中を一登りすると2番目の鉄塔に出合う。ここもアセビが出迎えてくれる。

レスキューポイントを見る
寂光院道にあるものと同類
尾根は西に向き緩やかに登ってい
2番目の鉄塔に出合う
この送電線は「山城北線」とある
満開のマンサクである

 鉄塔の傍の木に黄色い花が咲いている。満開のマンサクである。その下にはシキミの花も咲き始め、そばには小さなヒサカキの花も咲き始めている。

 尾根を登っていくと急に尾根下の斜面を登るようになる。ジグザグの登り「あ~思い出した!」と、昔は伐採地で荒れていた。今はアセビが広がり、点々と続く鈴なりの花を楽しみながら登っていくが、きつい登りが続く。やっと尾根に乗ると目の前に3番目の鉄塔に出合う。

萼が赤いアセビ ヒサカキの花
アセビを楽しみながら
急斜面を登って行く
3番目の鉄塔から
大原ゴルフ場と遠くに琵琶湖を見る

 ここからの見晴らしがとても良く、しばし展望を楽しむ。再び歩き始めると緩やかに下っていき標高550m鞍部に着く。地形図では阿弥陀寺からの道があるようで、急斜面をジグザグに登ってくるようだ。でもあまりにも急斜面なので、もう道は消えているかもしれない。

 鞍部から緩やかに登り始める。周囲は植林や疎林、雑木と変わり単調な登りだが飽きない。だんだん勾配もきつくなりP700のピークまで来ると南側の木に赤いマークを見る。地形図にある大原へ下っていく支尾根の分岐なのだが、以前歩いたのはもっとはっきりした道で大原へ下ったことを思い出す。そのピークから緩やかに下っていき、山頂手前の鞍部で「→大原中学校」の標識を見て「ここだった!」と。

周囲は植林や疎林、雑木と変わり
単調な登りだが飽きない
山頂手前の鞍部で「→大原中学校」の標識

 鞍部から山頂へ向かうが、ここまで見なかった倒木を見る。その倒木を抜け道子は岩場から、哲郎は岩場下の斜面を登っていく。足元には咲き始めのイワウチワを見て「そうだ、焼杉山は鉄塔とアセビ、イワウチワとマンサクやった!」と。急斜面を登りきると小広場がある焼杉山山頂につく。

 11時45分、山頂で昼食と思ったが「山頂は風が冷たいので少し下ってから」と。でも翠黛山へ向かわず「大原への道を歩こう!」と楽な道を選択し、引き返し大原へ下ることにする。

山頂手前で倒木を見る 小広場がある焼杉山山頂につく

 分岐のある鞍部まで引き返し、大原への道へ侵入する。道ははっきりしているが急斜面の横道で、昔より細くなってきているようなので、ぼんやりしていると滑落しそうである。横道を150m歩くとP700からの支尾根に乗る。尾根の道は踏み跡薄いが緩やかで歩き良く、細い尾根なので迷うことはない。

大原への道へ侵入するが
支尾根までは急斜面の横道
支尾根の道は緩やかで歩き良く

 支尾根に出合って150m下ったところに、右へ下っていく道を見る。これが地形図にある古道なのだが、入り口に小枝が数本重ねてある。きっと子供たちが迷い込まないようにと、置いてあるのだろう。この道は寂光院の東の谷を下っているので、「荒れてはいるが尾根よりは面白いだろうと」哲郎、でも今日はこのまま尾根を下っていくことにする。

 やっと風も治まったようで、昼食とする。ここはちょうど支尾根が北東と南東に分岐しているところで、ここから大原へは南東の支尾根を下る。北東の尾根が気になる哲郎はおにぎりをくわえてその尾根を覗いてみるが「はっきりしない!」と。

 昼食も終わり南東の尾根を下っていく。標高差50mも下るとP581下の鞍部につくが、以前ここで見たマンサクの木は見当たらない。

右手に寂光院の東の谷を下る道の分岐 支尾根分岐から
P581下の鞍部へ向かう

 一登りするとP581、緩やかな広いピークなのでたくさんマークを見る。ここから大原への登山道は南の支尾根を下る。緩やかな歩き良い道が続くが、大原まではまだ遠い。

 ずいぶん下って「そろそろ!」と思う頃に前方にピークが見えてきてがっかりする。足元に咲き始めのイワウチワを見て、TVアンテナを過ぎると眼下に民家がチラチラ見えてくるが、なかなか登山口へ着かない。

広いピークP581から
大原へは南(右)の支尾根を下る
咲き始めのイワウチワ

 ゲートを過ぎると登山口は近い。最後は民家も大きく見えてきて、大原登山口に降り立つ。ここは大原バス停から寂光院へ向かう途中で、橋を渡り旧道を横切って30mのところである。

ゲートを過ぎると登山口は近い 大原登山口に降り立つ

 緩やかな尾根が続くこのコースはお勧めです。道子は着替えのためバス停へ急ぎ、哲郎は大原川へ降り用具を洗い、ここで着替えする。バス停につくと国際会館行きのバスがやってきて「ラッキー!」と飛び乗る。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
マンサクの花は面白い


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