大文字山 安祥寺川~中尾滝
2020.09.05


猛暑日の今日、谷で涼をとることにする
中尾滝


2020.09.05 (土) 晴れ・猛暑日   哲郎、道子

コース:
・JR山科駅~毘沙門堂~安祥寺川コース分岐~安祥寺川~山科からの尾根出合~東山トレイル【44-2】~大文字山~山頂北の雑木林~出合坂~幻の滝~中尾滝~中尾城跡手前鞍部~銀閣寺大文字山登山口東堰堤~銀閣寺





 前日飲みすぎた哲郎、遠出を止め大文字山へ足慣らしに出かける。JR山科駅で降りスタバ横のトンネルを抜け、北の住宅街に出る。細い道を抜け洛東高校のグランド横を通る。今日は野球の試合があるようで、見守る父兄、と言ってもお母さま方だがコロナ対策の注意事項が書いてあるカードをぶら下げ、消毒スプレーを持ちグランドの外(道路)で観戦している。

 「ちょっとやりすぎだ」と思ってしまうが、学校でのクラスター発生は怖いので理解できる。昨年台風で大きく傷んだモミジバフウも蒼々と元気で、今年は紅葉が楽しめるようだ。疎水から安祥寺川沿いを進み毘沙門堂へ向かう。

毘沙門堂へはJRガードから北へ抜ける 洛東高校グランド横のモミジバフウ

 川沿いにはセンニンソウが咲きボタンクサギを見るが、いつも楽しみにしているフジバカマの群生、刈り取られたのか姿が見えない。「毘沙門堂のモミジの大木の下で準備しよう」と、トイレ休憩とする。

琵琶湖疎水から安祥寺川沿いを歩く 毘沙門堂のモミジの大木

 もう10時30分を過ぎていて暑い。「今日も猛暑日か」と歩きはじめるが、哲郎の足は最初から重い。「川沿いの方が涼しいだろう!」と、後山階陵分岐で北の安祥寺川コースを取ることにする。入り口に「倒木で通れません」という看板があるが、「いつの倒木だろう?」と思いつつも、ここの倒木調査で倒木の中を進んだことがあるので進行することにする。すぐのところで再び通行止めの看板を見るが、そのまま進行する。

 川沿いは涼しいと思っていたが、これが間違いで、この林道は2年前の台風で大量の木が倒れ、日当たりのよい林道が続く。「暑い、あつい!」で、足が全く進まない。早くも熱中症状態で何度も立ち止まり飲水休憩とする。

後山階陵分岐で北の安祥寺川コースへ 通行止めの看板
現在、通れます

 もうすでに全身に汗をかき服がぬれてきている。速乾といえどこの汗では機能しないようだ。朝にはアルコールが抜けていたと思っていた哲郎だが、こんなにしんどい歩きは初めてである。足元の花を観察していると頭がくらくらするので、すぐにやめる、当然ピンボケ。

 林道終点でタオルを濡らし身体を拭く哲郎、しんどいが水分は十分にあるのでこの先頑張ることにする。谷沿いの細い道に変わると日差しが緩みやれやれ、途中の休憩スペースでジェルを吸いながら身体を休める。

この林道は日差しがきつい! 谷沿いの道は日差しが緩みありがたい
ミゾホウズキ トキワハゼ

 最後の谷分岐で左にとる。新しくできた林道に沿いながら進んで行くと山科からの尾根コースに出る。山頂までは標高差50m「もう大丈夫だ」と一安心する哲郎。雑木の尾根、いつもは心地よいのだが、今日は前進あるのみ、標高差50mでもしんどいと感じる哲郎。

 すぐに東山トレイル【44-2】に出合い、林道を横断し、四つ辻から一のぼりすると大文字山の山頂に着く。丁度12時、山頂広場にはたくさんの人が昼食をとっている。

 広場にはツェルトが張られ「うまく設営出来ているので洛西オヤジさんかな?」と思ってしまうが、その入り口で若い女性たちがだべっているので「違うだろう」と。2人は木陰で保存食のバーをかじることにする。

大文字山 山頂広場

 15分休憩し下山とする。「あとは下るだけだから大丈夫!」と哲郎、今日は谷で休憩したいので中尾滝へ向かうことにする。山頂から銀閣寺への登山道を少し下ると、右手の雑木林へ入っていく踏み跡を見る。クネクネ下っていくと再び登山道に合流するのだが、その少し手前で雑木の中を右に下っていく薄い踏み跡を見る。

 雑木の中、この道をどんどん下っていくと、ロープが現れ急斜面を下ると平らな道に降り立つ。この道は大文字山、山頂のベンチ裏から植林地を下って降り立った道です。

雑木の中をどんどん下っていくと 平らな道に降り立つ

 左にとり細い尾根を下っていくと左に折れ谷に下る道に出合う。ここは「出合坂」と木に落書きがしてある。谷への道を下っていくと緑に包まれた谷筋に降り立つ。道は右に折れ谷筋を下っていく。

ここは出合坂、左の谷筋へ下る 谷筋へ降り立つと右へ下っていく

 100mも下っただろうか谷間が開ける。ここは「幻の滝」分岐点で、右に進むとすぐに枯れた滝を見る。滝はパスし左手の道を登っていく。すぐに支尾根に着く。この支尾根は大文字山山頂から火床に下る道の「A-17」ポイントから下る支尾根である。

 この支尾根を下っていくと中尾滝少し上流の谷に降り立つが最後は道がない。中尾滝へはこの支尾根を下らず道を20m下った所に右に下る別の支尾根があるので、これを下っていく。

幻の滝分岐、滝は右だが左の道を登る 中尾滝へは出合った支尾根を下らず
20m先の支尾根を下る

 この支尾根には古道があり、5、6分下ると中尾滝上に降り立る。谷沿いの道を下っていくとすぐに滝へ下る分岐に出合う。滝に着くとすぐにタオルを濡らし汗を拭く。深山の谷の水のようにきれいではないが、暑い日には助かる。ここで十分涼をとり銀閣寺の登山口へ向かう。

中尾滝上に降り立ち、滝へ向かう 谷間で涼をとる

 分岐へ戻り西へ進み、細い谷を渡り、谷沿いに少し登ると道は折り返し登っていく。支尾根に乗ると、後は道なりに登っていくと、山頂から中尾城跡への道と合流する。そのまま進んで行くと中尾城跡手前の鞍部に着く。この分岐で左の道をとると銀閣寺の登山口へ下っていく。

山頂から中尾城跡への道と合流する 鞍部から銀閣寺登山口へ下る

 道はハッキリしていて植林地の中を下っていく。前方に一人の男性を見ながら数分下ると谷の堰堤に突き当たる。右にとり堰堤下に降り立つ、ここでも一人の登山者に出会う。谷を下っていき最後の堰堤の右側から下っていくと銀閣寺の大文字山登山口に着く。

植林地の中を下っていく 最後の堰堤の右側から下っていくと
銀閣寺の大文字山登山口

 登山口から少し下ると、右から流れ込む谷にタワシを見るので用具と靴を洗う。顔はもう少し下ったところにある湧き水で洗うことにする。

 とにかく早く着替えよう!と銀閣寺の参道を下っていくが、観光客の少ないこと・・・。銀閣寺口にあるトイレで着替えるが、今日はヅボンまで濡れている哲郎、CAFEは諦めバス停へ向かう二人である。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
モンキアゲハをたくさん見る


連絡