半国高山(杉坂口~供御飯峠~岩谷林道)
2020.01.18


 
供御飯峠の小高い所にお地蔵さんがある
半国高山へは、ここから尾根を進む


2020.01.18 (土) 曇時々小雨   哲、道

行き:四条大宮 8:02 - 杉坂口 (JRバス)
帰り:小野郷 12:53 - 四条大宮
コース:
・杉坂口バス停~バス停から橋下へ~林道~供御飯峠への林道支線~供御飯峠(くぐいとうげ)~左手からの尾根合流~P534~林道支線出合~林道終点~半国高山~林道支線へ下る~岩谷林道~岩戸落葉神社~小野郷バス停


注意:
◆半国高山は低山ですが山頂付近は道がはっきりしません。特に積雪時は迷いやすいので、地形図やGPSを参照して楽しんでください。







 久し振りの山行きなのでショートコース、半国高山へ出かけることにする。昨年出かけていなく、2018年の台風後初めてなので「倒木どうだろう?」と。

 今日は四条大宮からJRバスに乗ってみる。バス停で待っていると、山行きのカップルがやってくる。話を伺うと半国高山へ出かけ杉坂口でバスを降りると言うので、どうやら同じコースのようだ。彼らは良く北大路駅や出町柳駅前バス停で出会っているそうで、我々を御存知のようだ。

 杉坂口バス停で降り、清滝川の橋下へと階段を下りていく。階段には流れてきた土砂が積もっていて歩きにくい。降り立ったところにも橋があり、その手前で準備し我々は先に出発する。

 清滝川沿いの林道を北へ進んでいく。清滝川から離れると、山間の細い谷沿いをゆっくり登っていく。

バス停から清滝川の橋下へ
階段を下りていく
清滝川沿いの林道を北へ

 林道を約20分歩いて、標高280m、左手に登っていく林道支線を見る。ここが供御飯峠への取付きである。入り口のゲート横に古い小さな標識がまだ残っている。

 最初は急勾配、50mも登ると緩やかになり右へ折り返すような林道支線を見る。地形図のルートでは最後の植林地で行き詰るので、供御飯峠へは右の道を取る。斜面を巻いて支尾根の先端までくると、左に折れ斜面を巻いていく。林道は手入れされていて以前より歩きやすくなっている。

左手に登っていく林道支線を見る ここが供御飯峠への取付き
50m登り右の道を取る 供御飯峠下まで続く歩き良い林道

 峠下の植林地で林道は終わる。木の間から光が見えているので峠はすぐそこ、後は作業道をジグザグに登っていくと、すぐに供御飯峠に着く。林道支線の入り口から20分である。

 峠の北側に階段があり、そこにお地蔵さんを見る。小屋が新調されている。半国高山へは、ここから北へと尾根を登っていく。

林道終点から作業道を登るとすぐ峠 供御飯峠のお地蔵さん

 急斜面を登っていくと足元に丸いキノコ?を見る(帰って調べたら穴の開いているのがホコリタケ、先が赤いのがベニクチタケとある)。「こんなキノコしかないのか!」と。

 少し登ると緩やかになり、雑木の細い尾根を楽しみながら歩いていく。いつもこの時期には足元に雪を見るが、今年は暖冬、雪のかけらもない。それにソヨゴの木が続くが木に赤い実が少ない。

ホコリタケ ベニクチタケ
少し登ると緩やかになり 雑木の細い尾根を楽しみながら歩く

 左手の藪の中にサルトリイバラの赤い実がたくさん、クリスマス用に採りに来たことを思い出す。標高500mを過ぎると少し登り始め、振り返ると木々の間から愛宕三山が見える。

振り返ると遠くに愛宕三山が見える

 登り始めるとすぐに左手からの支尾根と合流する。供御飯峠から25分である。ここから半国高山への尾根は北東へ向き、植林と雑木の尾根を繰り返す。植林の尾根が分岐していると迷いやすいので注意が必要だ。

 周囲はすぐに植林に変わるが、台風による倒木は見当たらない。すぐに雑木に変わると古い、もう20年以上たっている標識を見る。

左手からの支尾根と合流する 雑木に変わると古い標識を見る

 鞍部へ下ってから次はP534への登り、目の前の疎林の中を登っていく。P534へのピーク付近は雑木が続くが、尾根道は広いので歩き良い。

P534への登り
目の前の疎林の中を登っていく
P534へのピーク付近は歩き良い

 P534から急斜面を下る手前から半国高山を望むが、いつのころからか木々が育って見えにくくなっている。下った鞍部から次のピークは緩やかな尾根が続く。雑木から植林に変わると、右手に綺麗に並んでいる植林、なぜかここの植林は記憶によく残っている哲郎。

木々が育って見えにくくなった
半国高山 山頂
右手に綺麗に並んでいる植林
ここの植林は記憶に残っている哲郎

 次の鞍部への下りに雑木の倒木が邪魔をしているので右端を下っていく。降り立った鞍部の左手には、ちょっと分かりにくいが細い林道が接している。これは岩谷林道からの支線で、これを利用すると山頂から小野郷へ60分で下ることができる。

 鞍部からすぐの尾根へは登らず、この林道を登っていくことにする。地形図を見る限りでは尾根に乗ったほうが楽なのかもしれないが、最近は、特に積雪時はこの林道支線を利用している。

鞍部に降り立つと左に林道支線 今日も林道支線を利用する

 林道が行き止まったところで尾根に乗る。山頂までは後25分である。最初は細い尾根、左手に雑木を見ながらゆっくりと登っていくが、登り始めると右手に雑木を見るようになる。植林地の右端を登っていくが、ここにきて台風による倒木を見るようになる。

 しかし倒木は少なく、迂回しながら難なく登っていくことができるが、足元の踏み跡は消えかかっているのが気になる。

最初は細い尾根 台風による倒木を見るようになる

 植林が終わり勾配が緩くなるころ、目の前に雑木が倒れ道をふさぐ。道と行っても、この付近は薄い踏み跡程度なので、逆コース、山頂から下る場合は、この倒木をよけると別の支尾根に下ってしまうので要注意。

 その雑木を迂回して、緩やかな雑木の尾根を進んでいくと半国高山に着く。10時55分、「この時間だと、早いバスで帰れる!」と、昼食は後にして下山することにする。

この雑木の倒木は下山時要注意! 半国高山に着く

 最短で小野郷バス停へ下るには、登りで利用した岩谷林道支線を下ることにする。林道支線に台風の影響がないことを願いながら下山を開始する。倒木が多い急な植林地を下っていくと、朝一緒だったカップルに出会う。

 これからの時間だったら、彼らは14時23分のバスになるだろう。林道支線に出合いダラダラと林道を下っていく。今日は積雪がないのですいすいと下っていく。林道は支尾根から折り返し谷間へと下っていくが、新たに崩れたところや倒木もなく、スイスイと下って山頂から30分で岩谷林道に降り立つ。

谷間へと下っていくが倒木なく 山頂から30分で岩谷林道に降り立つ

 バスまで時間があるので、暖かい日の当たるところで昼食とする。今日は小雨が降ったり、寒い風が通り抜けたり、暖かい風が吹いたり、コントロールの難しい天候である。再び小雨が降ってきたので、昼食休憩も切り上げ小野郷バス停へと歩き始める。

 12時05分、昼食休憩を取ったにもかかわらず、山頂から60分で岩戸落葉神社に着く。積雪がない分早く着いたようだ。

林道は緑が濃く、春みたい 小野郷の林道入り口に着く

 バスまで約50分、神社で後始末をし着替えるが、道子は着替えのため先に派出所のトイレへ向かう。哲郎は時間があるので、ゆっくりと神社で着替え日の当たるところで暖を取る。

 今日はショートコースだったが、久し振りの半国高山、地味なコースだが十分楽しむことができ、12時53分のバスで帰路につく。








地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
冬にはソヨゴの実と
赤いサルトリイバラの実が目立つ