■ 長い梅雨も明けたようで、やっと伊吹山夏の野草観察に出かける。今日は平日、朝早い電車は通勤客でいっぱい、でもコロナ対策でテレワークなのだろう例年よりは少ない。関ケ原から伊吹山登山バスに乗る。こちらもコロナの影響か10数名の客を乗せ出発する。
今日は曇りという天気予報、山頂まではガスの中を走り視界は全くなかった。着いた山頂駐車場、すぐに食堂へ向かい、いつもの伊吹山菜そばを食すが「山菜がいつもより少ないな~」と。今日は上野登山口に下り14:32のバスに乗る予定、トイレを済ましすぐに西登山道へ向かう。
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西登山道へ向かうが、登山客は少ない |
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アカソ |
■ 地味な花、伊吹ではこれが繁殖し他の野草の邪魔をする。
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ダイコンソウ |
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ヒメフウロ |
■ 初夏から秋まで花期が長く、毎年同じところで 小さな花を見ることができる。
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ヒヨクソウ |
■ 小さな花だが、登山道の足元でたくさん見かける。
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イブキトラノオ |
■ もっと群生していたのだが、と見渡すが・・・。
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イワアカバナ |
■ 平地で見るアカバナに比べ、雌しべが丸い頭状になっている。
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カノコソウ |
■ 登山道では、メタカラコウ、コバノミミナグサ、キバナノカワラマツバ、コウゾリナ、オトギリソウ、ウツボグサ等も見る。
登山道や山頂お花畑で見かける、キバナノレンリソウ、ミツモトソウ、シュロソウ、オオヒナノウスツボ等、いつも見かける花も急ぎ足の野草観察なので目に留まらなかった。
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カワラナデシコ |
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キオン |
■ 西登山道に群生する。
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シモツケソウ |
■ 西登山道の保護区の群生は綺麗だが、近づいて見る個々の花も綺麗。
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シモツケ |
■ シモツケとシモツケソウは両者ともバラ科だが、シモツケは落葉低木、つまり木で、シモツケソウは多年草、草です。
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トモエソウ |
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イブキジャコウソウ |
■ ちょっと撫でると、いい香り、じゃ香の香りがするそうな。
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クガイソウ |
■ クガイソウの葉は輪生している。花が似ているルリトラノオの葉は対生していてすぐに区別できる。
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ルリトラノオ |
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キヌタソウ |
■ 登山道の足元に咲く小さな花。たくさんの小さな花をつけるがほとんど見ごろを過ぎていた。
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キリンソウ |
■ キリンソウはヒメレンゲやベンケイソウと同じベンケイソウ科、アキノキリンソウはキク科の多年草でまったく別者です。
■ 山頂では伊吹守り人の会のS氏がいるという情報を得て探す。花の説明をしているS氏を見つけ、久し振りだと話し込んでしまい、結局「遅くなった!」と。2時間で下ればバスに間に合いそうなので上野道下山口から急いで下ることになる。
9合目を過ぎると下からやってくるグループ、皆さん頭に色とりどりのアフロ!、声をかけると「我々は富士山登山隊で、コロナで登れないので伊吹山だ!」と。アフロが素敵なのでパチリ!。「あの帽子では、暑いやろ!」と道子。
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色とりどりのアフロ、「富士山登山隊で、コロナで登れない!」と |
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コバノギボウシ |
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クサフジ |
■ 山頂から2,3合目まで咲いていたが、最近下の方では見かけなくなった。
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ノカンゾウ |
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ヒオウギ |
■ この鮮やかな色を見ると、夏~!。
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イブキガラシ |
■ 多くの野草が消えた上野道でたくさん見かけていたが、この花も年々減ってきている。
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ナンバンキセル |
■ 登山道脇の草が刈り取られ、日が当たりすぎたのか萼片は黒ずんでいる。
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ヤマホタルブクロ |
■ ホタルブクロは萼と萼の間に付属物があり、それが反り返っている。ヤマホタルブクロは付属片がなく萼片の間の湾入部が膨らんでいるので区別できる。
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上野登山道、大きな石がゴロゴロしてきて歩きにくくなってきた |
■ 上野登山道、緑あふれる登山道だったが、近年緑が少なくなり登山道は広がってきて、大きな石がゴロゴロしてきて歩きにくくなってきた。このままでは草原ではなく、ただの斜面になってしまうような気がする。
「2時間で下りよう!」と、こんなゴロゴロ石道を急げ急げと下っていくが、若者たちが二人をスイスイと追い越して消えていくので、どうしても老いを感じてしまう。
三合目でトイレ休憩し、再び急ぎ足、三合目を過ぎると夏の暑さを感じるようになる。幸いにもバス到着10分前に三宮神社に着く。水路にあるブラシで靴やストックを洗いトイレで着替え、「スパッツは駅で!」とバス停へ向かう。すぐにやってきたバスは登山者4名を乗せ、近江長岡駅へ向かう。「クーラーが心地よい!」と。
14:32のバスに乗ると、近江長岡駅で18分待ち、後始末をして再び着替えトイレを済ましホームへ向かうと丁度電車がやってくる。米原駅乗り継ぎは0分、京都には16時過ぎに着くので、いつも「伊吹山は京都北山より近い!」と思ってしまう。
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