湖北武奈ケ嶽北尾根のシューハイク
2020.02.24


湖北武奈ケ嶽北尾根のシューハイクを楽しむ


2020.02.24 (月) 晴れ   小てつ・哲郎・道子

アクセス
・石田川ダムまで往復車利用

コース:
石田川ダム駐車場~ワサ谷登山口~P478~武奈ケ嶽北尾根分岐~武奈ケ岳嶽北尾根雪原を楽しみワサ谷登山口へ下る

注意:
・湖北武奈ケ嶽周辺は冬季積雪は1m以上となります。積雪状態によりワカン・シュー・アイゼンが必要です。









 小てつさんが新しいスノーシューを買ったそうだ。でも今年は暖冬、おまけに仕事が忙しくお披露目ができない。今日はそんな小てつさんのお誘いで湖北武奈ケ嶽に出かける。

 先日雲取山でシューハイクを楽しんだが、それ以後大きな寒波は来ていないので積雪は余り増えてはいない。でも湖北方面ではまだまだシューを楽しめるようだ。

 大原を抜け鯖街道を北上するが、山々に白いものはあまり見えない。坊村の駐車場にはたくさんの車、皆さん残雪を期待してゾロゾロと登山口へ向かう。

 石田川ダムへの登り、ここにきてやっと路面に雪を見る。ダムの駐車場に来るが、路面には全く残雪はない。丁度同じくして福井Noの車がやってくる。ご夫婦だろう、彼らは我々と同じワサ谷から武奈ケ嶽へ向かうという。準備も終わりワサ谷登山口へと歩き始めると道に残雪があり一安心する。

石田川ダム管理棟 道に残雪があり一安心

 橋を渡るとワサ谷の登山口、左に谷沿いの林道を進む。道は折り返して支尾根を登っていく。この道は日が良く当たるのだろう足元の雪は融けている。前方に大きいな堰堤が見えてきて、谷に突き当たったところで広い道は終わる。歩いてきた広い道は林道ではなく、この堰堤を作るために造成されたようだ。ここから登山道に変わり支尾根をジグザグに登っていく。

橋を渡るとワサ谷の登山口、左に 道は大きな堰堤に突き当たる

 道は細いがしっかりしている。ジグザグに登っていくが足元に雪はない。植林地を登るにつれユズリハが増えてきてジグも小さくなり緩やかになる頃、足元に雪が現れてくる。

最初は支尾根をジグザグに登る 足元に雪が現れてくる

 もうP478は過ぎたのだろう尾根は細くなる。植林地の中の登りが続き、足元に雪がなければ嫌になるかもしれないが、緩やかに登ってくれるのが良い。標高600mを過ぎるころから右手の木々の間から三重嶽が見えてくるが、長尾の斜面が真っ白なのであちらはもっと積もっているようだ。

 標高650m付近、今日は暖かく靴が滑りだしたので「ここで付けよう!」と、小休止してスノーシューを付ける。今年まだ2回目のシューハイクなので、取り付けに時間がかかる哲郎と道子、小てつさんは1回目だがいつものように速い。さっそく歩き始めるとサクサク歩くことができ、いつものように「早く付ければよかった!」と。

木々の間から三重嶽が見え 歩き始めるとサクサク歩くことができ

 ワサ谷口から丁度2時間かかって武奈ケ嶽北尾根分岐に着く。新雪は5cm+根雪で今日は歩きやすかったのだが、ユックリ楽しんで登ってきたので前回より10分遅くなった。ここから見る三重嶽は途中で見たより、さらに白く見える。 。

 小てつさん曰く、三重嶽は双峰で北峰の山頂はここからでは見えないと。P812の左奥に見える山は三十三間山だそうな。その山の雪は三重嶽に比べ少ないように見える。

武奈ケ嶽北尾根分岐に着く P812の左奥に見える山は三十三間山

 この少ピークから武奈ケ嶽へは標識に1.1Kmとある。さっそく細い尾根に乗り南へと緩やかに登っていく。ここは風が強く当たる細い尾根なので雪のない所もある。100mも進むと尾根も少しづつ広がってきて積雪も多くなる。

 東方に伊吹山がぼんやりと見える、今日は遠望はむりなようだ。進むにつれ雪原が広がりクネクネした木の間を歩くようになる。先行者のシューの跡は東端の登山ルートを忠実に歩いているようだが、我々はシューハイクを楽しむため、雪原を右に左にと歩き回る。

武奈ケ嶽へと歩き始める 尾根も少しづつ広がってきて

 雪原の中、昼食のポイントを探す。少し風があるので少しでも静かなところをとウロウロするが、どこも同じような気がする。最後は雪原の東寄りに陣取って昼食とする。

 ここからは目の前に三重嶽から延びる長尾が良く見える。今日もオニギリだが、小てつさんからナメコの味噌汁を頂き、これを美味しくいただく。

武奈ケ嶽北尾根から見る三重嶽と右に延びる長尾

 昼食も終わり引き返すところだが、歩き足りない哲郎は山頂は?と。雪原を少し進むが、昼食後に山頂へ一登りするのはしんどいと引き返すことにする。広い雪原を右に左にとクネクネした木を楽しみながら北尾根分岐へと下っていく。尾根が細くなると前方に北尾根分岐の少ピークが見えてくる。

クネクネした木を楽しみながら 尾根が細くなると
前方に北尾根分岐の少ピークを見る

 武奈ケ嶽北尾根分岐に着き、左手に三重嶽を見ながらワサ谷登山口へと下っていく。緩やかに下る支尾根にはブナの木が続き心地よいがすぐに植林帯に変わる。

左手に三重嶽を見ながら
ワサ谷登山口へと下っていく
緩やかに下る尾根は心地よいが

 締まった雪は、勾配がきつくなりシューでは歩きにくいとアイゼンを付けることにする。こんな雪では6爪の軽アイゼンで十分なのだが、今日持ってきたのは12爪のアイゼン、今年初めてなので、シューの収納とアイゼンの装着に時間がかかってしまう。あ~気持ちいい!と、今度はアイゼンで心地よく下ることができる。

 積雪が少なくなってきたところでアイゼンを外していると、朝であったカップルが追い越していく。彼らは山頂まで往復したようだ。13:50堰堤まで降りてくる。ここまでくると降りてきた!という感じがする。

今度はアイゼンで心地よく下る 堰堤までくると降りた感じがする

 14時に石田川ダム駐車場に着き、用具を洗い後始末し帰路に着く。今日はゆっくりのシューハイクを楽しむことができ、小てつさんありがとうございました。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
武奈ケ嶽北尾根の雪原を楽しむ