雲取山 2020.02.11
(ハタカリ峠~雲取峠~一の谷)


 
雲取山シューハイクを楽しむ
ハタカリ峠付近


2020.02.11(火・祝) 晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前 7:50 - 花背高原前 (京都バス)
帰り:花背高原前 14:58 - 北大路駅前
コース:
・花背高原前バス停~林道終点~寺山峠~(北の尾根筋へ)~京産大凌雪荘~ハタカリ峠~雲取峠~(一ノ谷)~一ノ谷出合~寺山峠~花背高原前バス停


注意:
◆京都北山の雲取山周辺は積雪時、1m前後積もります。積雪状態により、ワカン、スノーシュー、アイゼンが必要です。







 暖冬の今冬、予想外に雪が積もった。2/10花背山の家で30cmとあり「山はもっと積もっているだろう!」と雲取山へシューハイクに出かけることにする。

 出町柳バス停で列の先頭に立っていると、登山者がぞろぞろやってきて臨時便が出ることになる。先週に続いて「とうげみち」さんもやってきて廃村八丁へ出かけるそうだが、北山深山の雪は深いので単独ではきついかもしれない。

 今日は扶桑橋手前でチェーンをつけ、少し遅れて花背高原前に着く。2人が降りた後もゾロゾロと、たくさんの登山者が降りてくる。ゾロゾロが嫌な二人はすぐに林道を歩き始める。

 林道にはトレースが残っていて難なく歩いていく。林道分岐まで来てシューを付けていると、カップルが追い越していく。林道は積雪40cm、上はもっと積もっているだろうと期待する。

登山者がぞろぞろ降りてくる
花背高原前バス停
すぐに林道を歩き始める

 林道終点から植林地の中を登っていくのだが、そこに追い越していったカップルが立っている。装備がないのかこのコースが初めてなのか、トレースを待っているのだろうか?二人は先に谷を渡り植林地を歩き始める。

 トレースは薄くなるが踏み固まっているのだろう歩きやすい。昨日、雪は降っているはずだが、木からの落雪は少なくて助かる。登りは登山コースを歩き寺山峠に着き小休止する。

植林地を歩き始める 寺山峠に着く

 今日は峠からハタカリ峠へ向かうことにするが、途中まで北に延びる林道を利用する。緩やかに登っていく林道のシューハイクは楽だ。林道にはこの土日のトレースが少し残っている。

 林道を約500m進むと左手の尾根に接するので、ここから尾根にとりつく。この先の林道からでは尾根に乗れないので要注意、雑木の大木が目印です。

寺山峠から林道を歩く 林道から尾根に乗る

 尾根を登り始めるが、もうトレースはなくシューのリフターを立てゆっくりと登っていく。少し登って緩やかになったところ、東側が開け木々の間から比良山系を望む。

 登り切ったピーク890から急斜面を一気に下り鞍部に降り立つ。登山道は尾根を回っていくが、我々はいつものように左下にある凌雪荘の横を通り近道とする。山小屋へ緩やかな斜面を心地よく下っていく。

木々の間から比良山系を望む 凌雪荘へ下っていく

 山小屋の横を通り登山道のある尾根まで登っていく。ここは地蔵杉山(・899)の直下で、その北斜面を横切っていくのだが、丁度良い積雪で心地よい。

 山頂からの尾根に乗り北西にあるハタカリ峠へ向かう。この付近は植林の中だが積雪深くゆっくりの歩きとなる。もうハタカリ峠はもうすぐである

地蔵杉山の北斜面を横切る 雪深い植林を抜けると

 ハタカリ峠付近はいつも雪深く木々が垂れて歩きにくいので、それを避けながら登っていくと国体コース分岐に出合う。尾根分岐で北に取ると国体コース、雲取峠へは西に取る。

 尾根分岐点から鞍部へと下っていき、再び次の尾根へと登っていくのだが、ハタカリ峠付近は積雪50cm以上と心地よい。

国体コースへの尾根分岐点 ハタカリ峠付近は
積雪50cm以上と心地よい

 木々の影が伸びていて綺麗に見える斜面を横切って次の尾根に乗る。ここからは雑木の綺麗な尾根、西から南へと回って雲取峠へ向かう。

 雑木の中を歩く緩やかな尾根、ここが、今日のコースで一番楽しい!。尾根が南西に向きを変えると、雪庇が続く。歩きにくいと風が強く当たり積雪の少ない尾根の北側を進んで行く。

緩やかな雑木の尾根は楽しい! 雪庇帯は尾根の北側を

 尾根が南へ向き南へ100m進むと雲取峠、小広い雲取峠へ下っていく。峠に一の谷から登ってきた団体さんが通り過ぎていき、彼らは雲取山へ向かったようだ。

 丁度12時00分、雪を楽しんだので予定より30分遅れたようだ。ここでお昼と思ったが、風が通るのでお預け。ここから雲取山を往復しても十分バスに間に合うようだが、ゆっくりしたい二人は一の谷を下ることにする。

 小休止していると、後ろから単独の男性が降りてくる。我々のトレースを追ってきたのだろうが、シューもワカンもアイゼンもなく、おまけにスパッツもつけていないので膝までズボンが濡れている。彼は雲取山へと登っていくが、濡れていても寒いというより楽しいのだろう、きっと!。通り過ぎる彼を見て「若いな~!」と。

雲取峠へと下っていく

 峠から南の谷筋を下っていく。最初は急坂を下る。ここからは団体さんのトレースがあるのでアイゼンのほうが歩き良いのだが、いつも面倒な二人はシューのまま下っていく。

 谷に降りるとしばらく植林地の中を下っていく。谷の分岐から谷横を歩くようになり、右に左にと渡渉しながら下っていく。周囲は植林が続くので黙々と歩くだけだが、緩やかな谷なので苦にならない。

峠から南の谷筋を下っていく 右に左にと渡渉しながら下っていく

 山小屋に出合うと、後もう少しだと頑張れる。だんだん谷間も広がってきて歩き良くなる。峠から30分歩いて「一の谷出合」に着く。この分岐から左の谷間を登っていき10分で寺山峠に戻ってくる。12時50分、バス停までは30分で下れるので、峠で昼食とする。

山小屋に出合うと、後もう少し 寺山峠に戻って昼食とする

 今日は日が差して暖かいと、30分のゆっくりの昼食。そろそろだと峠を後にする。巻き道が終わると植林地の中の急斜面を下って、最後のシューハイクを楽しむ。林道に降り立ちバス停へ向かう。途中の旧スキー小屋でシューを外し収納する。

 13時50分バス停に着き後始末、バスまで1時間あるが今日は暖かいので助かる。そのうちぼちぼちと登山者が戻ってくるが、最後の人はバス5分前、「頑張るな~!」と哲郎。






地には花が咲き乱れ、
歌の季節がやって来た。
山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。


雅歌 【 2-12 】
シューハイクで雑木の尾根を楽しむ


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