桑谷山 西尾根 /京都北山
2020.09.22


山頂に着くが前回より25分遅れているので先を急ぐ
桑谷山(西峰)


2020.09.22 (火・祝日) 晴れ   哲郎、道子

行き:出町柳 7:50 - 能見口(京都バス)
帰り:大悲山口 14:35 - 北大路駅


コース:
・能見口バス停~長戸谷口~桑谷山に支尾根取付き~支尾根合流~P804~長戸谷・杓子屋コース分岐~△桑谷山(西峰)~桑谷山東峰~南の支尾根を下る~P813(鉄塔1)~鉄塔2~一つ西の支尾根へ~桑谷登山口(桑谷林道)~桑谷口~大悲山口バス停

注意:
・桑谷山西尾根、コースは簡単ですが現在2018年の台風による倒木多く、杉やアスナロの低木が育ち深いヤブ漕ぎがあります。尾根に道はなくエスケープルートもありません。初心者だけで出かけないようお願いします。







 この連休は旅行やバンド練習と忙しく、やっと出かけることになる。桑谷山西尾根へ出かけるが2018年の台風後の倒木調査以来で、どうなっているだろうかと。

 7時過ぎに出町柳駅バス停に着くと、朽木行きの列には、すでに10人のザックが並ぶ。広河原方面には誰もいず、いつものように列の先頭となり、時間があるのでスパッツを付ける。

 道子がトイレへ向かうとき、ikomochiさんがやってくる、相変わらずコウンド谷を楽しむそうな。そのうち「とうげみち」さんもやってきて、okaokaclubの4人が列に並ぶ、とうげみちさんは大見尾根へ出かけると言う。

 朽木行きが発車するが、身動き取れないほどの登山者を乗せている。完全な密状態で「あんなの乗りたくないな~、コロナ対策としてもう1台臨時便出せばいいのに!」と思ってしまう。とうげみちさんは花背峠で、ikomochiさんは我々と一緒に能見口でおりる。

 今日は乗客多く少し遅れて能見口に到着、我々が最後の客となる。すぐに橋を渡って能見方面へ向かうが橋に通行止めの看板を見るので、まだ久多峠付近の工事は終わっていないようだ。能見への道、川沿いの道なのでところどころに野草の花を見る。これを3人で鑑賞しながら歩くので時間がたってしまう。やっと長戸谷口分岐の橋に着きikomochiさんを見送る。

能見口バス停から橋を渡って 能見集落までに出合う長戸谷林道の橋

 橋を渡って小休止しながら準備するが、もう10時を回っていて前回より10分遅れで出発する。橋を渡ったところが西尾根の取付きで古い石碑(墓石)の横から植林地を登っていく。

 急斜面なので直登はきつく、いつものように獣道のような薄い踏み跡をたどって右へ登っていく。道はネットに出合うので、その手前付近からジグザグに登りやすい所を探しながら登っていく。でも基本はネットから大きく離れないことである。

桑谷山に支尾根取付き 標高650m支尾根分岐までは
急斜面が続く

 数年前まではネットに沿って登り切っていたが、最近は藪が濃くなってきてネットの外は歩きにくくなっている。このネットももう不要なのだろう、何カ所も倒れているので、藪が深い時はネットの中を歩かせていただく。でもネットの中も急斜面で決して楽ではない。

 ネットの外が歩けそうになると倒れたネットを跨ぎ登山ルートに戻る。これを2回繰り返し登山ルートに戻るとき、1頭の鹿がネットにかかり死んでいる。その周りを虫が飛んでいるので1週間はたっているのだろう、近づいて見るのは可哀そうだと、二人は大きく迂回することになる。

ネットの中も急斜面で決して楽ではない 登山ルートに戻る

 支尾根が右(東)へ向き、緩やかになると西尾根分岐点は近い。やっと尾根分岐の木を見て「やれやれ!」と西尾根に乗る、10時50分で前回より10分遅れなので先を急ぐことにする。

 登り切った細い尾根は北へ向き緩やかに登っていく。心地よい尾根だと思うが5分も経てば藪や倒木が現れてくる。でも全く進めないと言うことはなく、コースを選定しながら登っていく。20分も歩けば大木の倒木が点々と続いてくるが、ここも迂回しながら進んで行く。細い尾根なので大きく迂回すると斜面を大きく下ることになり、登りがしんどいので迂回もコース選定しないと時間がかかってしまう。尾根は次第に東へと変わる。

標高650m付近の尾根分岐に着く 心地よい尾根と思うのも
5分も経てば藪や倒木が現れてくる 大木の倒木が点々と続いてくるが

 倒木がなければ心地よい尾根、倒木が残念である。P804付近は尾根が細くヤブ漕ぎが続く。藪が通れなければ、細い尾根なので尾根下へ下ることになる。

 そのうち一瞬右手の木々の間が開け、遠くの山々が見えてくるが霞んで良く見えない。この尾根で南方が開けるのはここだけのような気がする。ここを過ぎると山頂は近い。

倒木がなければ心地よい尾根 尾根が細くヤブ漕ぎが続く
倒木や藪を避け尾根下の斜面へ
余り下ると時間がかかってしまう
一瞬南方が開ける

 足元にイワウチワが広がると山頂へ登り始め、低木の杉やアスナロの藪漕ぎが続く。アスナロの藪漕ぎなんて桑谷山だけかもしれない。傾斜が緩くなるころ桑谷山南西の尾根分岐に出合う。昔は標識があったが、今はいろいろとテープがある。この尾根から長戸谷コースや杓子屋方面へ下ることができる。

 東へ1~2分歩くと桑谷山(西峰)山頂に着く。12時15分、なんと前回より25分遅れ、これでは14時35分のバスに間に合わない!と、昼食は諦めすぐに東峰へ向かって歩きはじめる。

 山頂から東峰へは登山道があり、それを辿って双峰の鞍部へと下っていく。この2年間にも藪が伸びていて歩きにくい。背丈にも伸びたヤブは道もはっきり見えなくなっている。

足元にイワウチワが広がると登り始め 山頂へは低木の杉やアスナロの藪が続く
長戸谷コースや杓子屋方面への分岐 桑谷山山頂から東峰へは藪が深い

 桑谷山西峰と東峰の間には道の北側にネットが続く。ここのネットもほとんどが倒れ、何度も足に絡み倒れそうになる。道もヤブで消えているところもあり、とにかく藪とネットで歩きにくい。

 東峰へ登り始めると桑谷への下山口は近い。まだかまだかと足元を見ながら登っていくと、目の前に桑谷山東塔の標識を見る。先を歩く道子に「行き過ぎや!」と言う。少し引き返し桑谷への下山口へ、ここには「花背の森」の看板があるのでよくわかるが、哲郎は気がつかなかった。

桑谷山東塔
ここまでくると行き過ぎ
桑谷登山口への下山口

 12時40分、昼食を諦め前回より20分遅れで下山を始める。降り立った林道に倒木があってもバスまで間に合いそうなので一安心、でも急いで下ることにする。

 最初は細い尾根の急斜面を下る。細い尾根は危ないのでゆっくり下ることになる。「鉄塔まだかまだか」と下っていく。P813の最初の鉄塔に着くが、13時00分で予定より25分の遅れ、「これはアカン!」とピッチを上げることにする。

 5分で次の鉄塔に着き、鉄塔手前から右手の斜面を下って一つ西の尾根へ移る。ここは関電巡視路、急斜面にあるプラスチックの階段を下っていき。谷筋の横道を渡っていく。横道はところどころ崩れだしているので要注意、それでも急いで歩いて西の尾根に乗る。

下山道 最初の鉄塔、遅れていて先を急ぐ
2番目の鉄塔に着く 谷筋の横道を渡っていく

 広い尾根だが薄い踏み跡があるので、これを辿って下っていく。最後は尾根が細くなり急斜面をユックリ下って桑谷林道にある登山口に降り立つ。13時30分、よく頑張って予定より遅れ15分と縮めることができた。あとは林道の倒木を抜ければ十分バスに間に合うことになる。

 「林道に車の跡が!」と道子、「倒木が整理されているかもしれない」と期待しつつ歩きはじめる。結局桑谷林道には倒木が1本もなく、この林道が倒木で埋まっていた形跡を感じられないほど整理されていた。

広い尾根に点々と大木がある 最後は尾根が細くなりユックリ
桑谷山登山口に降り立つ 桑谷林道に倒木はなく

 民家のある桑谷口に着いたのは、13時45分、予定と同じ時刻となる。これも林道の倒木処理のおかげ、「これで、バス停で昼食が食える!」と。時間に余裕ができると、後は寺谷沿いの道に咲く野草を見ながらゆっくりとバス停へ向かう。

 今日の山行きでは花は何もないだろうと思っていたが、意外にも秋の野草が咲いていてこれを楽しむことができた。あとはバス停のベンチに座ってオニギリを食べながら外を眺めていると、車が止まり品のありそうな女性が降りてきて、桂川沿いに咲くシシウドの花をチョキチョキと、トランクに詰めお持ち帰りに。生け花にするのだろうが、ちょっとね~・・・・。





 ■ 秋の野草たち。定番の花ばかりだが会えると嬉しいいものである。

アケボノソウ アキチョウジ
ボタンクサギ ミゾソバ
オタカラコウ オトコエシ
シシウド トキワハゼ
ツリフネソウ ツルリンドウ
ウド ヨシノアザミ
マユミ ノササゲ





主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
能見口で降りバスを見送る


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