西山 大沢から水無瀬渓谷
2020.05.25


大阪環状自然歩道のギロバチ峠から水無瀬渓谷へ下る道
全体に倒木が続き、特に谷筋の倒木は道不鮮明で危険です


2020.05.25 (月) 晴れ   哲郎、道子

コース:
・(阪急西山天王山9:30)~京都縦貫道下~西代公園~立石橋(奥海印寺道入り口)~京青の森~大阪環状自然歩道出合~大沢~早尾神社~大阪環状自然歩道分岐~キャンプ場(閉鎖中)~ギロバチ峠(分岐を右)~(大阪環状自然歩道:現在倒木多く危険)~水無瀬渓谷出合~尺代集落~~府道柳谷島本線出合~名神高速下~阪急大山崎(16:10)

注意:
・大阪環状自然歩道の早尾神社から尺代へ下るルートで、現在ギロバチ峠から水無瀬渓谷へ下る部分は倒木多く、谷筋の道も倒木多く不鮮明なので【初心者危険コース】となっています。迂回路としてギロバチ峠の分岐から左を取ると、すぐの林道から尺代へ下ることができます。







 今日は天気もいいのでポンポン山へ出かけてみる。西山天王山駅から京都縦貫道に沿って北西へと高架下の道を進む。

 今日は日差しが暑いので早くも道子は傘を取り出す。日差しが続くので、ここはサッサと歩きたいところだが、道子は足元の花にスマホを向ける。仕方ないので哲郎もカメラを向けるので二人は随分と遅れてしまう。やっと西代公園に着き、またまたトイレ休憩となる。

西山天王山駅からは京都縦貫道に沿って 西代公園を通り抜ける
スイカズラ ヤブムラサキ

 西代公園を通り抜けると川沿いの地道に変わるので、この道を左にとり立石橋へ向かう。春は終わろうとしているが、まだまだ花が咲いているので、これを見ながらゆっくりと歩いていく。立石橋に着き橋を渡っていくのがポンポン山への奥海印寺道、しばらく林道が続く。

 谷沿いの道にはミズタビラコの群生が続き、数がそろうと綺麗に見える。立石橋からユックリ歩いて25分、林道は終わり細い谷上の道に変わるが、道幅が広いので心地よく歩くことができる。

立石橋から奥海印寺道へ ミズタビラコの群生が続く

 細い林道を横切り送電線の下を通過すると、だんだん道は谷から少し外れ急斜面を登り始める。先日この付近でたくさんのミツバツツジを楽しんだが、花がなければ「しんどい!」と言うことになる。一旦尾根に乘り登っていく。道は尾根から外れ左の谷に近づいてきて、階段を登り岩肌が増えてきたところで谷を渡る。

谷沿いの心地よい道を歩く 谷に近づいてきて階段を登り

 谷の源頭に着くと目の前にクリンソウ畑が見えてくる。最後の輪だろうが、たくさんの花を見てこれを楽しむ。今年はコロナの影響で北山散策を控えていたので、今年初めてクリンソウを見たことになる。

 少し進むとベンチがたくさんある京青の森と言う分岐に着く。11時30分「丁度いい!」と、このベンチで昼食とする。15分のオニギリランチも終わり出発、「遅くなった!」と、今日はポンポン山を諦め、久し振りに大沢へ向かい水無瀬渓谷へ下ることにする。

名残のクリンソウを楽しむ 京青の森で昼食

 京青の森から林道を歩いて大沢集落へ向かう。南西へユックリ下る林道は最初植林地が目立つが、細い谷沿いを歩くようになると、左手の斜面の上はゴルフ場なので雑木も増えてくる。でも目立った野草の花は見当たらず、ただマムシグサがたくさん、「ここはマムシグサしかないのか!」と思うほど続く。

 そのうち花もチラホラ見えてくると、道子は足を止め記録する。25分も歩くと「大阪環状自然歩道」の標識を見る。ポンポン山~釈迦岳~大杉を経てここに下ってくるのだが、どこかで土砂崩れか倒木があったのだろう通行止めの看板を見る(京青の森経由で行くことができます)。

大沢への林道を下る ポンポン山、釈迦岳への
「大阪環状自然歩道」は通れない
トキワハゼ カンアオイ

 自然歩道出合いから20分南へ下ると大沢集落に入り、川久保からの府道に出合う。この道を歩くのも久しぶり、左にとり水無瀬渓谷入り口へ向かう。大沢出合いから3分で早尾神社、10分で水無瀬渓谷分岐に着く。

車止めを抜けると大沢集落 大沢集落に入り府道に出合う
大沢出合いから3分で早尾神社 大沢から10分で水無瀬渓谷分岐に着く

 ここから右に折れ南への道は自然歩道なので、入り口に「大阪環状自然歩道」の標識が立っている。さっそく進入し少し登っていくとキャンプ施設がある。この施設は閉鎖中だがトイレが使えそうなので利用する。水洗ではあるが女子トイレは汚いと、道子も男性トイレを利用することになる。

キャンプ場へ向かう キャンプ場
ナルコユリ キランソウ

 12時50分に出発、少し登ってすぐにギロバチ峠に着く。特徴ある名前なので良く覚えている哲郎、「お~、久し振り!」と、最後にここに来たのは20年近く前になる。峠には分岐があり、左へ下るとすぐの林道から尺代集落へ下ることができる。

 分岐を右に取るのが自然歩道だが、その入り口に枝だが横たえてあり「左の路へ迂回してください」との看板を見る。「台風による倒木だろうか?」、倒木帯を抜ける経験はたくさんあるので、大阪環状自然歩道へ進むことにする。

ギロバチ峠に着く 大阪環状自然歩道へは枝が

 最初は尾根下を進む斜面の横道、歩き良い道が続く。途中で数本の倒木に出合うが、まったく問題なく進むことができる。支尾根を過ぎると谷筋を渡ることになるが、何やら上の尾根のほうから人声が聞こえる。マイクロウェーブ関連の方なのか人影は見えない。

 峠から8分で大木のある谷筋を渡ると支尾根に乗り、支尾根を下るようになる。大木から3分も歩くと倒木が始まる。でもこれは予想された倒木だったが、さらに3分も歩くと倒木帯が続く。

横道の倒木は難なくクリヤー 大木を過ぎると

 木が倒れた時から時間がたっているので、倒木の間に草木が成長し歩きにくく道が見えなくなってくる。18分喘いでやっと倒木を抜け「ヤレヤレ」と支尾根を下っていく。

 倒木がなければ快適な道、名残のつつじの群生を見る。斜面を下り始めると所々に倒木を見て、また道も消えかかっているので要注意、でも所々で「大阪環状自然歩道」の標識を見て安心する。

倒木と草木が絡まって歩きにくい 倒木が続く

 やっと下りきった鞍部で、「大阪環状自然歩道」とレスキューポイントの標識を見る、水無瀬渓谷まで1.3Kmとある。ここまでたくさんの倒木に出合ったが、ギロバチ峠から35分である。右の谷筋へ降りて細い谷筋を下っていく。「なかなかいい道だ!」と喜ぶが、すぐに右手の谷が1m以上浸食されているのを見る。豪雨によるものだが、いつの豪雨が分からなく、この先の谷の状態が心配になる。

やっと下りきった鞍部で標識を見る 水無瀬渓谷まで1.3Kmとある
「なかなかいい道だ!」と喜ぶが 谷の浸食をみる

 不安を残しつつ谷沿いを下っていくと谷の合流点に着く。ここの標識では水無瀬渓谷1.1Kmとある。この付近から谷沿いは植林地が続く。谷沿いの道に倒木を見るが「これなら大丈夫!」と進んで行くが、すぐに前方にたくさんの倒木を見る。

谷の合流点に着く
水無瀬渓谷1.1Kmとある
前方にたくさんの倒木を見る

 先ほどの谷合流点から15分で次の谷合流点に着く、水無瀬渓谷まで600mとある。あともう少しだと先を急ぐこともなく進むが、さっそくの倒木、でもまだ谷が浅いので問題なく進め、倒木の間に咲く花を撮りながらゆっくりと下っていく。

 前の谷合流点から15分経つと谷は少しづつ谷らしくなってきて、倒木を抜けるのに時間がかかるようになる。

次の谷合流点に着く
水無瀬渓谷まで600mとある
急ぐことなく野草観察
オニルリソウ サワギク

 下るにつれ谷には小滝が続くようになり、倒木帯を抜けるには注意を要することになる。「痛い!」と哲郎は膝を倒木の折れた枝の鋭い枝元にぶつけてしまう。幸い大けがに至らずちょっと冷やして歩きはじめる。倒木帯を歩くときには折れた枝元は要注意である。

 ギロバチ峠から90分、谷の倒木帯を50分歩くとやっと倒木も終わる。ここから水無瀬渓谷まではもうすぐ、一安心する。しかし谷上1~2mの細い道はだんだん深くなり、谷上数m上の手入れされていない砂利の細い道を歩くことになる。もはや倒木帯よりも危険を感じてしまう。

倒木にリボン
ここはよく歩けれているのかもしれない
やっと倒木も終わり安堵する道子

 5分下って、やっと水無瀬渓谷に出合う。ギロバチ峠から90分である。「ヤレヤレ!、この道は初心者にはきついようだ!」と。左にとり右下深くに渓流を見ながら尺代への小道を進んで行く。「こんな渓流があったかな~!」と二人はあまり覚えていないようだ。

 すぐの標識に「←早尾神社3.2Km、乙女の滝0.7Km→」とある。まずは乙女の滝へ向かう。下ってきた谷口を渡ると道は少しづつ広くなってくる。

やっと水無瀬渓谷に出合う まずは乙女の滝へ向かう

 水無瀬渓谷出合いから10分歩くと、前方に動いている重機を見る。古い水車跡を過ぎた谷筋でのり面を工事をしてようだ。上のほうに新しい堰堤、それに続く谷筋に石組が続く。工事の人に手を挙げ重機を止めてもらうが、運転手は「こんなところをハイカーが!」と、あっけにとられているようだ。

 右手対岸に細い滝を見つけた哲郎はカメラを向けるが、「それは違う!」と道子。もう少し歩いたところで「乙女の滝」の案内板を見る。木々が茂って滝の全景は見えないが、落差は50mあるそうだ。

 谷は少しづつ広がってきて、堰堤上では若者が水遊びと宴会をしている。

前方に動いている重機を見る 石組の堰堤とのり面
ニガナ ハナニガナ

 車止めを過ぎると尺代集落、水無瀬へ抜けるには右手の路から若山台の団地へ向かえばバスがでているが、二人は山崎駅へ向かうので、民家の中を通り抜けていく。

 やっと府道734号柳谷島本線に出合うが、もう15時15分、水無瀬渓谷出合いから40分と予想外に長く感じる道である。もう疲れ切った二人は、「今日は電車で帰ろう!」と阪急大山崎駅まで歩くことにする。川沿いに続く舗装道を足取り重く歩いていく。

府道734号柳谷島本線に出合う サントリー山崎蒸留所が見えてくると

 名神高速下を抜けると山崎の街中を進む。目の前にサントリー山崎蒸留所が見えてくると、足取りも軽くなる哲郎、もう少し歩いて阪急大山崎駅に着く、16時10分で今日はゆっくりの歩きだったようだ。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
名残のクリンソウを楽しむ


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