大見尾根(花背峠~百井キャンプ場~寂光院道)//北山
2020.02.08


百井キャンプ場の雪は例年の1/3
それでも初雪を楽しむ


2020.02.08 (土) 曇り   哲郎・道子

行き:出町柳駅7:50 - 花背峠 (京都バス)
帰り:大原13:55 - 国際会館駅(京都バス)


コース:
花背峠バス停(9:05)~大見尾根道~杉峠~チロル小屋跡~和佐谷峠~百井青少年キャンプ場~R477~寂光院道分岐~寂光院道(一部林道化されている)ー天ヶ岳分岐~シャクナゲ尾根分岐~翠黛山分岐~寂光院~(13:55)大原バス停

注意:
・大見尾根:冬は積雪60~80cmとなります。積雪状態によりワカン・シュー・アイゼンが必要です。
・寂光院道:R477の取付きから約300mは新しい林道ができています。林道終点からは寂光院道に繋がっています。天ヶ岳以北、R477までは積雪40~60cmとなり、こちらも積雪時はワカン・シュー・アイゼンが必要です。









 この冬、やっと積もった雪、2/7花背山の家で20cmとある。それではと例年のように大見尾根から寂光院道へ出かけることにする。でも昨日から暖かく雪は期待できないかもしれない。

 出町柳駅前バス停で列の先頭に立つ。「おはようございます!」と、「とうげみち」さん、彼も雪を期待して雲取山へ出かけるようだが、果たしてシューの出番はあるだろうか?

 北大路駅前バス停からどっと乗ってきて、その中に先日半国高山で出会ったカップルにであうが、彼らは天ヶ岳へ出かけるという。「何やら、我々と行動パターンが似ているようだ」。

 バスはチェーンを装着することもなく花背峠に着く。周囲は白いので雪は残っているようである。さっそく大見尾根へ進入する。杉峠までは轍が残っていて難なく歩くことができる。積雪は少なく10~20cmと、残念ではあるが今冬初めての雪を踏みしめる。

花背峠バス停、路面の雪は融けている 積雪は少ないが
今冬初めての雪を楽しむ

 杉峠のお地蔵さんは積雪少なく顔を出している。峠広場から比良山系を望むが霞んでいて見えない。大見尾根へと進んで行くと轍もなくなり積雪も増えてきたので今日持参した軽アイゼンをつける。アイゼンをつけるような雪ではないが、速く安全に歩くため雪を見るとすぐにつける二人である。

 今日はワカンもシューも持参していない我々、予想通りの積雪である。北風が当たる林道、いつもは雪が波のように積もっているが、今日はそのうねりも少ない。それでも進むにつれ積雪も増えてきて雪を楽しむ。チロル小屋跡に着くが小屋の屋根の雪も少ない。

積雪も増えてきて雪を楽しむ チロル小屋跡の屋根の雪も少ない

 バス停から50分で和佐谷峠に着く。すぐに右に下る百井キャンプ場への道をとる。適度に雪があるので歩きにくい所はルートを外れ植林地の中を下っていく。積雪時は道が分からなくても、谷筋の歩き良いところを下って行き、谷が見えるまで途中で出合う電柱に沿って歩くとよい。

 15分も下れば小さな谷に出合い、それを渡ると作業道に出合う。作業道はすぐに終わり林道終点に着く。あとはこの林道を下りキャンプ場へ向かう。

和佐谷峠から植林地を下る 林道終点に着く

 左手に橋が見えてくると、分岐から橋を渡り林道支線を歩く。右手が開けキャンプ場が見えてくると、そこへと下っていく。その広場は手つかずの雪の広場、いつものように心地よく歩いていくが、ベンチの積雪は例年の1/3程度とさみしい。

 広場を抜けると先ほど歩いた林道に降り立ち、すぐ前方にかまど場が見えてくる。今日もかまど場の屋根を借り早い昼食とするが、雪が少ないので昨年より35分早く着いたようだ。昼食と言ってもオニギリと熱いお湯を飲むだけだが、今日は暖かくお湯に暖かくなる魔法の薬を入れない哲郎である。15分の昼食休憩も終わり出発する。

キャンプ場広場へ向かう かまど場の屋根を借り早い昼食とする

 国道477号に出ると除雪してあり、暖かいので残雪や凍結はないのでアイゼンを外す。寂光院道入り口までアイゼンを手にもって歩くことになるが、Wストックの道子は「持てない!」と、哲郎が持って歩くことになる。

 国道477号は国道とは言えないような道で、出合う車はほとんどない。百井峠までの登りは標高差50mだが、ここが今日一番の登りなので、今日のコースは楽なハイキングである。

 寂光院道の入り口に着き、アイゼンを付け林道を登っていく。この道も積雪少なく「先頭、交代して!」というようなこともなく進んで行く。レスキューポイント「15」を過ぎると林道は終わり細いハイキング道に変わる。

寂光院道分岐に着く レスキューポイント「15」を過ぎると
林道は終わり

 ハイキング道は斜面の横道、急斜面の細い道のところもあるが、今日は安心して歩くことができる。植林が終わり雑木に変わるが、例年のような雪の重みで垂れた木が邪魔をするようなことはない。道は一旦右に折れ尾根近くを歩くようになる。送電線をくぐると天ヶ岳分岐は近い。

寂光院道を楽しむ

 11時30分、天ヶ岳分岐に着く、雪が少ないので昨年より1時間早い到着となる。今日も天ヶ岳から鞍馬へ向かわず、このまま大原へと進む。ここからシャクナゲ尾根分岐までは約1Km、岩場が続く。中途半端な雪なのでアイゼンを外すかどうか迷ってしまうが、いつも面倒だとそのまま下っていく。

 岩場も終わりシャクナゲの花芽を見ながら下っていくとシャクナゲ尾根分岐に着く。天ヶ岳分岐から標高差200m下ったので積雪はほとんどなくなったが、この先は急斜面の細い横道が続き、倒木で危険なところもあるのでアイゼンをつけたまま進行する。危険個所を過ぎ「歩きにくい!」と、やっとアイゼンを外す。

今年はたくさん咲きそうだ シャクナゲ尾根分岐に着く

 もうここまでくると、緩やかな雑木の横道が続き心地よい所ではあるが、同じような風景が続き飽きてしまう。途中で植林のネットが続くと、もう焼杉山・翠黛山分岐まで近い!と、ほっとする。

 でも植林地も意外に長く続き、「焼杉山・翠黛山分岐はまだか、まだか」と思ってしまう。シャクナゲ尾根分岐から40分歩いて焼杉山・翠黛山分岐に着き、まっすぐ大原へと下っていく。

緩やかな横道が続く寂光院道 焼杉山・翠黛山分岐

 下の林道までは標高差120mの岩場のゴロゴロ石道、嫌な道、いつも「他に道はないのか?」と思いつつ下る哲郎。やっと林道に降り立ち大原へ歩き始める。谷沿いの林道を約700mも下ることになるが防獣フェンスに出合うと寂光院は近い。

 小雨が降ってきたので寂光院前のトイレへ急ぐ。寂光院に着く、13時15分なので国道477号からの寂光院道を2時間20分歩いたことになる。トイレでユックリ着替えて後始末をしていると雨も上がってくれる。

防獣フェンスに出合うと寂光院は近い 寂光院入り口

 寂光院付近はひっそりしているが、大原バス停に近づくとたくさんの観光客に出会う。暖かいのだろう、冬の観光客も多い。バス停に着き、すぐにやってきたバスに乗り帰路に着く。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
大原の民家の軒先に咲くフキノトウ




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