白木谷山から氷室 /京都北山
2020.09.26


持越峠から氷室へ続く古道は心地よい


2020.09.26 (土) 雨のち曇り   哲郎、道子

行き: 北大路駅前 8:40 - 白梅橋(もくもく号)
帰り: 西賀茂車庫 14:49 - 四条河原町


コース:
・白梅橋バス停~真弓分岐~持越峠手前から林道へ~2番目の林道分岐から尾根へ~△白木谷山~林道終点から古道を歩く~寺山西~右手の林道へ上がる~氷室~船山への林道分岐~西賀茂への道分岐~林道出合を右~林道終点~西賀茂バス停

注意:
・白木谷山付近の林道は3つの新しい林道支線に接しています。林道終点付近で接する新しい林道支線は古道を削って作ったのか古道入り口がはっきりしません。この新しい林道支線を真っすぐ数10m進むと古道に出合います。







 来週の初めは天気がよさそうだが、道子が忙しいと土曜日に出かけることにする。でも雨模様の予報で15時には降り始めそうで、比良はダメ、京都北山の奥はダメ、と言うことで7年ぶりとなる白木谷山に出かけてみる。

 8:40発のもくもく号に乗り白梅橋バス停へ向かう。天候が悪いのだろう利用者は5名で出発、とうげみちさんの情報で、運賃が700円になったとのことで、1400円を握る哲郎。

 バスが山間に入ると小雨が降りだし「予報とちゃうな~」と哲郎。白梅橋で他の男性とともに降りるが雨がやまないので、小屋の軒を借り雨具を着て傘を用意する。

 白木谷山へのコースはバス停から谷沿いの林道を詰め、斜面を登って持越峠へ向かうが、この雨ではヒルが心配なので200m先にある真弓へ抜ける車道を通って持越峠へ向かうことにする。一緒に降りた男性はすぐに橋を渡って持越峠へのルートへ消えていったが、先のルートが分からないのだろう引き返してきて、我々が向かう車道を利用するのか、目の前を通り過ぎていく。

白梅橋バス停から
今日は車道を通り持越峠へ
バス停北200m付近の分岐で左に

 バス停北200m付近の分岐で左に取る。道はすぐに右へ大きく振って登っていくようだが、登山ルートよりは楽に持越峠へ行けるようだ。この先には真弓集落しかないのに、車数台と出合う。谷筋を横切るところでたくさんのアケボノソウの花を見る。今日のコースは花が少ないので傘をさしてパチリ!。

 道は大きく左に折り返し登っていく。最近レインウェアを着ていない二人は「暑い!」と。雨が小雨になったところでレインウェアを脱ぎ、傘だけで歩くことにする。

幾何学模様が綺麗なアケボノソウ 今日は車道をてくてくと

 道は斜面を巻いていき西に向くとすぐに持越峠手前の林道入り口に着く。左へ進入する林道が氷室への道で、入り口のガードレールに落書きの案内がある。

右は持越峠から真弓へ ガードレールに
左の林道は「氷室」とある

 足元の花を見ながら林道を登っていくが、傘をさしているので快適とは言えない。途中で野草観察をしているとヒルが2匹踊っている、「ここにもいるのや!」と。林道は西へ斜面を巻いていく頃、雨が上がり傘をしまう。東へ折り返して登っていく途中で「アケビや!」と道子、紫色に熟した実がたくさんぶら下がっているので、「ミツバアケビは久しぶり」だと2個頂戴する、

雨が上がると隣の山が見えてくる 紫色の実は久しぶり
小葉3枚のミツバアケビの実

 林道は南東に向き尾根筋に続く。すぐのところで左に下っていく新しい林道支線の入り口を見る。ここでヒルチェック、哲郎のスパッツに2匹、小さなヒルを見たので、ヒル避けを補充する。ここから林道に沿った左手の尾根を通る古道があるが、「ヒルが心配!」と林道を進むことにする。今日のルートはもともと雑木の古道があったのだが、林道造成で何カ所も切断されている。でもそんな古道を辿って歩くのも面白い。

 200mも進むと再び林道支線の分岐を見る。しばらく来なかったうちに随分と変わってしまった。尾根から下ってきた古道が、再び林道と林道支線の間の尾根へと登っていく所である。

 足元にヒルの気配がないようので、ここから古道を登って白木谷山の山頂へ向かう。古道と言っても足元には薄い踏み跡しか残っていない。もう雨も降らないようなので尾根を登っていく。

林道と左の林道支線の間の尾根から
白木谷山へ向かう
新しい林道支線に沿って尾根を進む

 数分緩やかに登って白木谷山に着く。ちょっとした広場に三角点がある。ここで林道が迂回しているのは三角点があるからかもしれない。南東に下るとすぐに林道に降り立つ。あっけない三角点の山頂である。

 林道を100m進んだカーブ地点に古道へのとりつきであるが、のり面の2~3m上にあるので分かりにくい。「今日は雨後だから」と、このまま林道を進むことにする。

昔はこんな雑木道が続いていたのだろう あっけなく5分で山頂に着く

 しばらく林道を歩いていると左手から新しい林道支線が合流してくる。ここにロープが張られ「私有地で立ち入り禁止」とある。この林道に沿った古道は見えないので、右手のブッシュを調べる哲郎、しかし古道は見当たらないのでそのまま林道を直進することにする。数10m少し登っていくと林道支線は折り返し下っていき、目の前に古道入り口を見る。

 この付近の林道は地面が新しいので、古道を削って造成されたのかもしれないが、ここを歩くのは7年ぶりなので断定できない。

こんなこと言われても!
と古道を探すが見当たらない
新しい林道を数十m進むと古道が

 やっと落ち着いた古道が続き心地よく歩いていく。500mも進むと少し登り始め、窪んだ道に倒木が現れ、それをよけながら歩いていく。倒木を抜けると再び心地よい雑木が続く。

 少し登って下りかけたところで、目の前にたくさんの倒木を見る。今度はとても歩けそうもないので左手の尾根筋の踏み跡をたどって、古道に沿って下っていく。途中で左手に延びるしっかりした道を見るが早刈谷へ下る道だろうか、ここは古道があったと思われる横を通り南へと進行する。そのうち古道が現れてきて「やれやれ」と。

倒木を抜けると再び心地よい雑木道 さすがに通れない古道の倒木帯
左手の尾根を歩く

 支尾根を緩やかに下っていく道は右手にネットを見るようになる。ネットは何mあるのだろうか長い間続く。でも「この付近には野草があったはずや」と言いながら足元を見て歩く。木々が成長して野草は少なくなったのだろう、ショウジョウバカマやツルリンドウの株を目にするが花は何も咲いていない。

長いネットが続く ショウジョウバカマやツルリンドウの株が

 少し登ったところで先を行く道子は立ち止まる。前方の道がはっきりしないようだ。ここは左手の寺山から下ったところで、直進する谷筋は荒れていそうなので、右手にある林道へ登っていく。数m登ると氷室へ下る林道に乗る。

 細い林道の両側はネットが続き、植林地の中を下っていくと最初のネットのゲートに着く。ゲートを過ぎると左手に下っていくが、ここに切り株のベンチがあるので、ここで昼食とする。ここには桜の木があるので春はこのベンチで桜を楽しんでいるようだ。

寺山下の四つ辻右上の林道へ。 最初のネットのゲートに着く

 昼食も終わり氷室へと下っていく。まだまだ左右にネットが続き、その間を下っていくと集落が見えてきて最後のゲートに着く。ここもネットのゲートだがしっかりとロープが巻いてある。ゲートを抜けると京都トレイル道に出合い、舗装道を南へ進む。田んぼにはコスモスの花や小さな野草がたくさん、ネットにムカゴを見つけた道子は収穫に忙しい。

最後のゲートに着く 京都トレイル道に出合い

 道横のハギの花や水路に咲くアカバナをみながら500m南へ進むと分岐に出合う。右は城山から京都市街地へ、左は船山へ向かう林道である。今日は左にとり船山手前から西賀茂へ下ることにする。分岐付近の湿地にはアザミが咲いているが、サワヒヨドリの姿は見えない。

 植林地の中をダラダラ歩く林道、木々が育ち野草の花は見えない。途中で倒木が続くが問題なく歩くことができる。林道は一旦谷筋に下り折り返し下っていく。足元はゴロゴロしているが単独のトレラン二人に出合う。

ハギも終わりかけ アキノタムラソウ
アカバナ キセルアザミ
船山/城山分岐で西賀茂へは左の船山 船山への林道は植林の中

 橋を渡り緩やかな林道に変わると目的の分岐は近い。氷室の林道分岐から30分歩いて西賀茂分岐に着く。早速左にとり植林地の中へ下っていく。

 細い道だがよく歩かれているのでしっかりしている。折り返すように谷筋へ下っていくと、古い林道に出合うが歩きにくいので右手の踏み跡をたどっていく。

西賀茂分岐は左へ下る、直進は船山へ 谷筋の古い林道から右手の踏跡へ移る

 道はだんだんしっかりしてきて、すぐに広い林道に出合う。左は高橋方面のようなので右の道をとり西賀茂へ向かう。植林地の中、平坦な林道が続くが見るべきものはない。クネクネ蛇行した道が南へ向かうと下り始める。ジグザグに下る道は舗装に変わり谷に沿って下っていくと前方が明るくなり民家に出合う。

太い林道に出て西賀茂は右へ 林道口に着き民家を見る

 民家の手前で着替え、住宅地を通り西賀茂車庫に向かう。右手に見えてきたゴルフ場、今日は土曜日なのでたくさんの人で賑わっている。ゴルフ場に沿ったネットに朱色の実を見る。よく見ると緑の実も見当たりカラスウリの実とわかる。西賀茂車庫バス停まで15分、やってきたバスに乗ると西へ東へと迂回して走るバス、「このバス失敗や!」と。






主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
カラスも食わない?というカラスウリ


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