朝日峰(朝日峰北東尾根~谷山林道)
2021.11.17
朝日峰から東方の比叡山系を望む
2021.11.17 (水) 晴れ   哲郎単独

行き: JR京都駅 7:50 - 小野下ノ町
帰り: 栂ノ尾バス停 14:54 - 四条烏丸(京都市営バス)


コース:
・小野下ノ町バス停(9:10)~水谷林道~分岐右の梅谷林道~梅谷林道分岐から南200mの林道支線~標高485m朝日峰北東尾根の鞍部~朝日峰~林道出合~松尾峠~松尾峠お地蔵さん道~谷山林道6号橋~清滝川出合~栂ノ尾バス停(14:30)

注意:
・朝日峰北東尾根、尾根から山頂へ向かう場合は①尾根先端から②北の林道支線を進み標高450mから南の斜面を登り北東尾根の鞍部へ③梅谷林道を進み京都府大演習林入口手前から北東尾根の鞍部へ。いずれも急斜面を登ることになり注意して取付いてください。







 晩秋になると昔から朝日峰へ出かける。今日は道子が都合が悪いと哲郎一人で出かけることになる。今日は平日なのにバスは空いていて座ることができた。高雄や栂ノ尾で数人降りたので「紅葉シーズンなんだ」と気づき帰りを心配する。

 小野下ノ町で降り暖かい日差しを受けながら準備する。朝日峰への入口は、バス停を少し下がった所から地道を西に進む。この角にはいつものようにコムラサキの実が美しい。

 すぐに民家は終わり水谷川を沿う林道に変わる。植林地内の林道なので余り紅葉を楽しむようなところはない。

角にコムラサキの実が美しい 水谷川を沿う林道に変わる

 一人なのでスイスイ歩けるだろうと思っていたが、服の調整を何度もしたり、飴さんは何処だったか?、手袋を探したりと途中で何度も足を止めてしまう。

 この2,3年、周囲の植林地は伐採が進み、この林道は明るくなってきた。所々にある雑木の紅葉を楽しみながら歩いていくが、だらだら歩いたのだろう、いつもより時間がかかってバス停から35分で林道分岐に着く。

 真っすぐ進めば田尻峠へ進むことができる。今日は朝日峰北東尾根なので左(南)の梅谷林道をとる。古い地図には谷は梅ノ木谷とあった、事実はどうか分からない。谷や尾根や峠の名前は地元住民や地主が勝手に付けたものが多く・・・どちらでも良いのである。

谷間の紅葉を楽しみながら やっと林道分岐に着く

 梅谷林道を南へ200m歩くと右手に登っていく細い林道支線を見る。最近車や作業車が通っていないので、草に覆われている。きょうの目的は、最初に朝日峰北東尾根へ取付いた場所を確認することで、この林道半ばにある作業小屋付近から左手の斜面を登って尾根の鞍部に登る事である。

 早速林道支線を歩きはじめる。すぐ目の前に作業小屋を見る。この林道支線には入口と半ばと終点付近に作業小屋があるが、目的の林道半ばの小屋は最近崩れてしまった。

梅谷林道分岐から南へ200mの林道支線へ すぐ目の前に作業小屋を見る

 小屋を過ぎると早速倒木が見えてきて道を塞ぐ。すぐに引き返し別ルートへ向かうところだが、この道は2018年の台風後の倒木調査で1回下ったことがあり、「なんとか歩くことが出来た」記憶があるので進むことにする。

 ここの倒木は難なく通り抜けることが出来るが、倒木の残骸で怪我をしたり服をひっかけたりしないよう注意して歩く。

 倒木を抜けると細い谷は荒れ、道が所々消えているので谷の中を歩く事になる。

早速倒木が見えてきて道を塞ぐ 道が消えると谷の中を歩く

 進むにつれ谷の中に倒木が埋まっているところが多くあり、こんなところは水で道が削られて歩きにくい。植林地への迂回を降りた標高430m付近、前方の谷筋が倒木で埋まっているので再び植林地へ迂回する。

 谷筋へ降りるとすぐ前方に倒れた小屋を見る。この小屋を見ると目的の鞍部へのとりつきが近い。左手に鞍部を確認し、久し振りなので何処から鞍部へ登っていくか検討する。

谷筋が倒木で埋まっているので
植林地で迂回する
この小屋を見るとすぐに鞍部取付きへ

 斜面右手からジグザグに登る事にする。目の前の谷へ降りる。振り返ると道は石組の上にあるので、この付近は道が崩壊していないのだろう。

 ジグザグの登り、途中で切り株に手を伸ばすと「痛い!」と。クリの殻が切り株に残っていたようだ。

鞍部は目の前だが急斜面の登り 「痛い!」とクリの殻

 斜面右手から鞍部に向かう。北東尾根鞍部に到着、わずか7分の登りである。反対側の梅谷林道からでは15分なので、丁度標高差に比例した時間である。結論から言うと、南の梅谷林道から登る方が明るい雑木の斜面なのでお勧めです。

 飲水休憩後、鞍部から北東尾根を登り朝日峰へと向かう。尾根の紅葉は見頃を過ぎていて落ち葉が多い。緩やかな斜面と急斜面を繰り返しながら登っていく。山頂まで細い尾根なので迷うことはない。

 所々で尾根の中央部分にピンクのリボンを見る。登山用の不要なマークは外して歩く哲郎だが、このリボンは測量用に付けたもので下に境界杭を見る。再測量も終わり杭打ちも終わって不要なリボンだが、これには手を付けないでおこう。

北東尾根鞍部に到着 尾根にリボンを見る

朝日峰北東尾根を楽しむ

 尾根が緩やかになると周囲の木々に目を止め、急坂になるとただ下を向いて歩くことになる。尾根に所有者の境界があるので、所々中央の木が刈り取られている。

 尾根の倒木は昨年より少なくなったような気がする。勾配が緩やかになり南へと向きを変えると朝日峰山頂に着く。11時15分、鞍部から約40分である、あっけない。

 時間があるので、いつものように山頂付近の雑木の斜面を散策し雑木を楽しむ。斜面の散策は足にくるようで、しんどくなったころ山頂に戻り昼食とする。丁度12時、何処からか昼のサイレンが聞こえてくる。

尾根の中央部分の木が刈り取られている 朝日峰山頂で昼食とする

 一人だと何でもユックリ、30分の昼食休憩となる。「遅くなった!」と下山する。今日は紅葉見物でバスが混みそうだ!と、早く歩くことができる松尾峠から谷山林道を下ることにする。

  南の登山道を下り林道に降り立つ。左にとれば峰山から高台寺へ、右に取れば松尾峠である。松尾峠から100m進んだところの分岐を左に取れば、松尾峠のお地蔵さん、お変わりないようである。

林道も秋の味わいが 松尾峠のお地蔵さん

 この地蔵道を下っていく。ここは林道、すぐに林道ゲートに出合うが横を抜け進む。林道分岐で左をとるとすぐに左手に下る細い登山道を見る。これが谷山林道へ下る古道です。

 少し下った所で女性3人に出会う。「これからですか?」と尋ねると「昼食を済ませたので」と言う。これからだと下山は16時頃になり・・・と思うが、哲郎より健脚なのかも知れない。

林道ゲートに出合うが横を抜け 左手に下る細い登山道を見る

 古道が西へ向きを変える頃道は細い林道に変わる。すぐの所で倒木が続くが処理され難なく歩くことができる。もう100m程真下に谷山林道の6号橋があるのだが、林道はここから西へとユックリ下っていく。

 いくら歩いても道は東へ向いてくれない。4~500m進んだところでやっと東へ折り返していく。

穏やかな古道を下る 途中で細い林道に変わる

 この折り返し地点、植林地の中に細い作業道を見る。以前歩いた8号橋への道ではないが、この道を下ってみる。クネクネと下って行き、すぐに谷にある小屋の傍に降り立つ。谷山林道からすぐの所で下に林道が見えている。谷で靴やストックを洗い後始末をする

植林地の中に細い作業道を見る 谷にある小屋の傍に降り立つ

 谷山林道林道まで下って、谷手前で左手に登っていく道を見る。昔はこの道を登って行ったのかは、もう記憶がない。谷山林道へは橋を渡ることになるが、もう壊れかかった橋、「道子だったらきっと谷を渡るだろう!」というような橋である。

 13時35分、丁度朝日峰から1時間である。後は歩き良い林道が西明寺まで続く。西明寺までは約30分、黙々と歩くことになる。

 西明寺駐車場の道で着替えて栂ノ尾バス停へ向かう。清滝川のモミジは見頃なのか、たくさんの観光客を見る。国道に出合うと槙ノ尾バス停だが、始発バスに乗るため栂ノ尾バス停へ向かう。

谷山林道への壊れかかった橋 ここは谷山谷8号橋

 バス停に着くと30人ぐらい並んでいて、すぐにやってきたバスは始発ではなく周山からのバス、「これは座れない!」と次のバスにする。幸いにも京都市営バスが栂ノ尾から始発となり、それに乘る。座れたものの高雄でたくさんの人が乗ってきて満員、周囲で大きな声での会話が続き「嫌だな~」と。

西明寺付近の清滝川の紅葉

栂ノ尾バス停の紅葉





あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
オタカラコウの綿花


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