愛宕山(大杉谷道~ツツジ尾根)
2021.04.07


満開のコバノミツバツツジを見ながらツツジ尾根を下る


2021.04.07 (水) 晴れ   哲郎、道子

コース:
・清滝バス停(9:35)~④⑤号ベンチ~月輪寺道へのジグザグ道途中から左へ~愛宕スカイライン~表参道出合~水尾別れ~ツツジ尾根下山口~コメカイ道出合~車道出合~保津峡駅(14:23)

注意:
・大杉谷道からの愛宕スカイライン道は、ほぼ水平な斜面の横道で快適に歩けます。ただ入口付近の3カ所、斜面の土砂が流され岩がむき出しの所があります。ここだけ注意して進んで下さい。







 今日は久し振りだと愛宕山へ出かける。これと言った目的はないが帰りに「ツツジが咲いているかも」と、ツツジ尾根で下ることにする。

 朝ユックリと阪急嵐山駅、清滝行きのバスは1時間に1本である。今日は平日なので登山者は少ないが、いい天気なので観光客が多い。

 清滝バス停から観光トイレへ下っていく。トイレ前の椿はまだ健在でたくさんの花を付けている。その下にシャガが咲いていて、「ここに・・・」と思うのでこの時期余り来ていないようだ。トイレ前で準備し出発する。

 橋を渡り右に取り清滝川沿いの道(京都トレイル)を進み大杉谷道登山口を目指す。橋から見る清滝川は芽吹きも始まり、春爛漫である。

久し振りの清滝バス停 清滝川は芽吹きも始まり

 道沿いの斜面にはタチツボスミレが続き、ぽつぽつとショウジョウバカマを見る。植林地の中を35分歩いて大杉谷道の登山口に着く。

ショウジョウバカマ 大杉谷登山口

 すぐに左に登っていく大杉谷道を進んで行く。スミレはシハイスミレに変わり、ぽつぽつイワナシを見る。上の方ではイワナシの花が残っているかもと期待していたが、目も前のイワナシは立派に結実しているので花は無理のようだ。この実はナシのように美味しいそうだが、まだ口に入れたことはない。

 登山口から斜面を巻くきつい登りが続く。標高差100m登りきると小さな谷の橋を渡る。まだまだ登りが続くが、ここまでくると何故か一安心する。

イワナシの実 ここまでくると一安心する

 登山口から約15分歩いて表参道5合目への分岐に着く。右の道をとり緩やかに登っていく大杉谷道、左手にシダが続くが以前のような勢いを感じない。道は少し狭くなり崖上の横道、ぼんやり歩いていると滑落しそうな道である。

5合目への分岐 緩やかな道が続くが要注意

 足元に見るキランソウはまだまだ、キブシの花はもう落花している。小さな谷が崩れ橋が掛けてあるが、新しい丸木橋も見る。ロープがあり足元がシッカリしているので道子も安心して渡れるようだ。

フイリシハイスミレ キランソウはこれから
ヤマネコノメソウみたい 道子も安心して渡る

 ヒグラシの滝分岐を過ぎるとキブシの花が枝から垂れさがっているのを見るが、もう葉が伸びてきている。

 足元には椿の花が散り、開けたところでは足を止め周囲の木々を楽しむ。タムシバの白い花が色を添え春爛漫である。

キブシの葉が伸びてきている 足元には椿の花が散り
足を止め春の木々を楽しむ

 ユックリ歩いて、登山口から75分、大杉谷道④⑤号ベンチに着く。ここは日がよく当たるのでここで昼食とする。黄砂だろうか前方の展望は良くない。

 昼食後はジグザグ道から愛宕スカイラインへ進む。山頂の広い参道よりは心地よく歩くことができるので、よく利用する。ベンチから月輪寺道まではジグザグに標高差150m登ることになる。ジグザグの標識には「〇/14」と丁寧にジグの数が書いてある。

 14も折り返しがあるようには思えないが、ジグザグの終わりの方で道が左に分岐しているところがある。ここが愛宕スカイラインの分岐である。最近マークが増えてきたので分かるだろう。

大杉谷道④⑤号ベンチで昼食 大杉谷道から愛宕スカイラインへ進む

 最初の谷間を過ぎると踏み跡もしっかりしてくる。すぐに植林地に入るが、この付近は急斜面なのか道が雨で洗われ細くなり、所々岩の周りの土砂が流され歩きにくくなっている。

 最後の岩を越える。道子は先に難なく越えていくが哲郎はなかなか越えられない。岩肌はもろくすぐに崩れていいく。植林地をちょっと迂回すれば済むことだが、岩を越えていく哲郎。

 岩を過ぎると道は広くなり、歩き良くなる。もはや植林が伸びスカイラインではないが快適に歩いていく。

最初の3箇所だけ、要注意 シキミの花を見る

 岩を抜け10分歩いた付近から左手が痛くなる哲郎、左手を見てびっくり、中指の半分以上が真っ青「こんなの初めてや!」。岩場で打ったのだろう、強く打った記憶がない哲郎は??、感覚が鈍くなったのかもしれない。先を歩く道子を止め治療する。治療と言っても冷やす水はなく湿布を探す。

 今日は2人とも小ザック、「何もない!」と道子。哲郎のポーチに消炎テープ?を見つけやれやれ。左手を痛めるとギターが引けなくなるので大体手袋をして歩くのだが、暖かくなるとね~。テープの上に手袋をして歩くことになる。

 植林地から雑木道に変わると水尾の別れも近い。大杉谷道から約40分かかって表参道に出合う。

快適な愛宕スカイライン 表参道に出合う

 すぐの水尾の別れから表参道を下っていく。まだまだ早い時間、春休みなのか若い人がたくさん登ってくる。ツツジ尾根分岐で右の支尾根へ進む。最初はネット沿いに植林の中を下っていくが雑木に変わると緩やかになる。

 ヤレヤレと思う間もなく雑木の急な下りが始まる。辛い急斜面だが、今日はコバノミツバツツジがたくさん咲いていて苦にならない。ツツジ尾根途中のコメカイ道に降り立つまでに、こんなに咲いているのを見るのは初めてのようだ。「いつも来るのが早いのよ!」と道子。

表参道からツツジ尾根へ コバノミツバツツジ

 コメカイ道まで降りると団体さんが休憩中、上まで登るような気配はないので満開のツツジを楽しんで引き返すのかも知れない。ツツジ尾根を下っていくと、ミツバツツジが増えてきて左も右も満開!、いつまでも続くピンクの花に「もういいわ!」と先を急ぐ。

 最後は保津川下りを見ながら急斜面を下って車道に降り立つ。14時15分、保津峡駅に着き時間があるので後始末をして電車を待つ。「指早く治ってくれ!」と哲郎。






主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
心地よいツツジ尾根を下る


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