堂満岳(荒川峠道東尾根~堂満東陵道)
2021.11.06
荒川峠道東尾根の紅葉を楽しむ
2021.11.06 (土) 晴れ   哲郎、道子

行き: JR京都駅 6:31 - JR志賀駅
帰り: JR比良駅 15:20 - JR京都駅


コース:
・JR志賀(7:10)~高架柱64~雑木道~志賀バイパス高架下~荒川峠道取付き林道~橋(・269)~荒川峠登山口~東尾根分岐~古道を登る~折り返し細い支尾根~東尾根に乘る~尾根の掘りこまれた道を登る~P865~荒川峠道出合~荒川峠~大橋分岐~南比良峠~堂満南尾根~△堂満岳~東陵道を下る~ノタノホリ~別荘地の堂満登山口~志賀バイパス高架下~JR比良駅(15:00)

注意:
・荒川峠道東尾根や堂満岳南尾根に登山道はありません。いずれも単純な尾根なので迷うことはないと思いますが、脇道もありますので尾根から外れないよう注意してください。







 比良の紅葉見物に出かける。先日の蛇谷ではまだだったので、もう見頃だろうと。今年も荒川峠道の東尾根へ出かけてみる。例年より紅葉が進んでいて、今年の紅葉は早かったようだ。





 今日はゆっくりの出発でいいだろうとユックリ準備している哲郎だが、「早い電車に間に合うかも」と道子、駅まで急ぎ足で向かい一汗かいてしまう。7時過ぎに志賀駅に着く。7時って哲郎がいつも起きる時刻だ。

 「スパッツは林道入口で」、とトイレを済ましすぐにJR高架に沿って北へと歩きはじめる。駅にあった「グランピング」の案内、北900mだから見えるかなと歩いていくが、高架柱64まで来て「もっと先のようだ」と見るのを諦め左に折れ荒川峠へ向かう。

 目の前に見える比良山系、雲もなくいい天気だ!と思っていたら、イン谷方面から霧が立ち込めてきて山を覆うようになる。広い道を渡り集落の地道を西へ詰めていく。萬福寺に突き当たり右に巻いて登っていくと最後は舗装道は終わり作業道に変わる。林の前で準備し雑木道を抜け志賀バイパスの高架下を通り抜けるとそこが荒川峠道への林道入口である。

荒川峠へは高架柱64を左へ 地道が終わると真っすぐ作業道を進む

 ここは標高140m、JR志賀駅からまだ標高差60mぐらいしか登っていない。荒川峠登山口は標高340m付近なので、林道を後標高差200m登ることになる。

 金毘羅道の林道歩き程ではないが、林道を登るにつれ汗がわいてくる。植林が続く林道、野草も減ってきて見るものもなく黙々と歩くが、足取りは夏場のように重い。

 林道半ばで橋(・269)を渡る。ここで植林地を抜けホットするが林道の勾配はきつくなる。さらにS字カーブが2箇所あり、それを抜けるとやっと登山口に着く。8時25分なので、ほぼ予定通りに登ってきた。ここでゆっくりと飲水休憩とする。

高架下から荒川峠への入口 荒川峠道登山口

 登山口から峠道を歩きはじめる。前方から話し声がするが車でやってきた登山者のようだ。道は東に100m巻いて登っていき折り返し西へと斜面を巻いていく。登山口から15分歩いて東尾根への古道分岐に出合う。

 分岐には石が積まれリボンもついているので、最近ここを登る人も増えたようである。早速古道に進入する。道は尾根へ向かって登っていくが、すぐに左に折れ斜面の横道に変わる。分岐から10分歩くと右手の小さな支尾根へ乘り、ここで古道は一旦消える。

 ここで汗をかいた道子は「風邪をひく!」と着替える。ついでだからと今日朝買ったお饅頭を頬張る。「10分も休憩してしまった!」と、細い支尾根を歩きはじめる。

荒川峠道東尾根への取付き 太い木で右の細い支尾根に乘る

 支尾根はすぐに終わり古道が現れ東尾根への登りが始まる。古道は倒木が多いので歩けない所は道横の斜面を登っていく。「木がカットしてある!」と道子、古道付近で邪魔になる低木の細い枝だがカットしてあるが、先だけなので有難迷惑。「もう少し下までカットしてくれたら!」と思ってしまう。

 道は尾根に沿って登っていき、道が深くなってくると尾根の中央の開けたところに出る。9時15分と予定より10分遅れたのは途中で間食休憩したからだろう。

荒れた古道を歩く 尾根の中央に出る

 後は尾根を北へと、古道の後を辿って登っていくだけである。ここまで来るとこの尾根の北端のP865までは問題なく進むことができる。古道は所々で消えるが再び現れ、また所々に造林公社の境界杭があるので安心して登ることができる。

 途中で「NO10」の境界杭でタイムチェック。この杭の前に「NO14」があるのだが、今日は別ルートで登ってきたようだ。この付近から木々が紅葉し始める。標高650mを過ぎるころから谷間に綺麗なこうようが現れてくる。

境界杭でタイムチェック 紅葉がチラホラ

 細い尾根を登り切り、標高700mを過ぎると足を止め紅葉を眺める事になる。道子はスマホでこれを撮り「今紅葉の中!」と子供たちへ送っている。

標高700mにある綺麗な脇道
この道は巻き道なので進入しない

紅葉を楽しみながら登っていく

 もう紅葉を見ながら登っていくので苦にならない。P865のすぐ下に着く。後は好きなところから登っていく。一登りするとピークらしい所に着くが、ここの紅葉は見頃を過ぎている。何処がP865かは分からないがこの付近にはシャクナゲが広がっている。

 ここから尾根は西に向く。最初に来た時にはシャクナゲの上を歩いていたが、気が引けるのでピーク下を歩いてシャクナゲの群生を迂回する。

P865まであと一登り シャクナゲの群生を迂回する

 P865から荒川峠道までは標高差80m登ることになる。紅葉を楽しみながら尾根をゆっくり登っていく。この付近は雑木の紅葉が続き綺麗なところだが、尾根の北側は切り立った崖なので注意して歩くことになる。

P865から西へ荒川峠道へ向かう
尾根の北側は切り立った崖(数10m)なので注意

荒川峠道までは紅葉の中を進んで行く 尾根の北側は崖だが南斜面に紅葉が続く

 北に堂満岳が見えるが、少し遠いので紅葉がどの程度かは分からない。P865から30分歩いて荒川峠道に出合う。峠道はここから横道が続き、斜面の紅葉を見ながら歩くのだが、今年は見頃を過ぎている。

 5分で荒川峠に着く。峠から北へ南比良峠へ向かう。尾根の紅葉は終わっているので、ただ黙々と歩いていく。雑木が切れ植林が見えてくると、急斜面を下っていく。植林を抜けると北に堂満岳が見えてくる。大橋分岐を過ぎたところで道子は一人の登山者と話している。

荒川峠から比良縦走路に乘る 比良縦走路から見る堂満岳

 その男性は哲郎より年配の方であるが、我々より健脚のようである。お話を覗うと、もう17年間比良に通っていて、毎週のように出かけているそうな。彼は全国の山々を踏破し「北海道に住んでいた時は、ほとんどの名山に登った」と。

 話題が比良に変わると、話がどんどん深くなり話は続く。もう少し話続けたい所だが今日は遅れているので、「南比良峠で昼食です!」と哲郎は切り上げ、彼と分かれる。

 少々遅れたようで南比良峠で昼食、10分で出発とする。ここから堂満岳南尾根を登っていく。ここからだと30分で山頂に着くので、いつもこの急斜面を登ることにしている。最初はジグザグに登ってもしんどい斜面、時々振り返っては斜面の紅葉をたのしむが、今年の色合いは良くない。

南比良峠で昼食 堂満南尾根を登っていく

 少し登ってから右(東)端に寄っていくと、薄い踏み跡を見てこれを登っていく。大岩に出合うと山頂は近い。大岩を数個過ぎ30分で金糞峠から山頂への登山道に出合う。ここは西側の小ピークなので右の鞍部から一登りし堂満山頂に立つ。

堂満南尾根を登りきると登山道に出合う 琵琶湖を眺めることもなく堂満を下る

 山頂ではカップルが琵琶湖を見ながら会話を楽しんでいる。二人は靴の紐を締め直し、すぐに東陵道を下り始める。道子の嫌いな急勾配の下り「他に道はないのか?」と、いつものように言う。この斜面の紅葉も終わっている。

 急斜面を降り立った所で南斜面を覗くと、綺麗な紅葉が広がっている。ここから緩やかに下っていく東陵道、紅葉を楽しみながら下っていく。

堂満東陵道から南斜面の紅葉

 やっと谷筋を下り始め、谷を渡ると植林地の中を緩やかに下っていく。もうここまでくると登山口までは植林や疎林が続き面白くない。そのうち溝状の道は雨水でさらに深くなり歩きにくい。

 ノタノホリを過ぎるとここも雨水で登山道が浸食され、このルートの最後のゴロゴロ石道のようになっていて歩きにくい。谷に出合い右手の支尾根を巻いていく。この道も下り始めるとゴロゴロ石道、いつものことだが足首を鍛える運動をしているような道が続く。「他に道はないの~!」とここでも道子。

ノタノホリ 堂満東陵道の最後はゴロゴロ石道

 やっと屋根が見えてきて、別荘地の登山口に着く。14時30分、イン谷まで10分だがバスには時間があるので駅まで歩くことにする。

 「今日は前回より30分遅れている!」と、休むことなくJR比良駅へと歩いていく。道の秋の野草は終わっていて、名残のアキノキリンソウに蝶が止まっている。

堂満岳のドウダンツツジの紅葉

コウヤボウキ

サネカズラ

■ 天候に恵まれた紅葉見物であったが、今年の紅葉は例年より早かったのか赤い葉が少なく全体に鮮やかさがなかった。でも十分楽しむ事が出来ました。







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