比叡山 八丁谷
2021.09.13
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八丁谷の古道で地蔵群に出合う
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2021.09.13 (月) 晴れ   哲郎、道子

コース:
・ふるさと前バス停(8:52)~八瀬八幡宮~左手(北)の斜面を横切り古道出合~八丁谷出合~東向き地蔵群出合~渡渉を繰り返す~3つ目の谷分岐過ぎでヒル多いので右手の林道へ退避~松尾坂の峠下~松尾坂の峠~松尾坂を下る~DoCoMo通信施設~京都精華大グランド~叡電八瀬駅(13:15)

注意:
・比叡山八丁谷は歩き良い谷ですが、ヤマヒルには注意してください。



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 久し振りに比叡山の八丁谷へ出かける。水量が多いと歩けないが、周りににある色々な古道や尾根道が楽しめるので問題はない。ゆっくりの出発で地下鉄国際会館駅へ向かう。大原には京都駅からバスが出ているが長く乗ることになるので、国際会館発のバスとする。

 国際会館前バス停に大原行きがない!と探す。道路を渡った同志社高グランド前に移動されていた。京都バスふるさと前バス停で降り、南の旧道をとるとすぐに左手に立派な鳥居を見る。

 階段を数段登った所にある自自会館?公民館?のトイレをお借りしようと思ったらコロナで締まっていた。東に伸びる神社の参道は広くて長い。周囲は田んぼだったが北側は地盤改良?否、宅地造成?・・・ちょっと風情が無くなってきている。階段を登り神社でユックリと準備する。

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立派な八瀬天満宮の鳥居 八瀬天満宮で準備する

 古道へのとりつきは神社の左手(北側)建物の左奥へ進んで行くと植林地の伐採地に出合う。伐採により取付き部分がハッキリしなくなった。目の前に新しい林道が右手へと登っているので、ここを数m?登り斜面に踏み跡を見たところから登っていく。

 踏み跡はすぐに水平となる。ここに作業道があったので歩けるようだ。横たわる倒木を抜けると踏み跡はシッカリしてきて、左手から登ってくる谷間が詰まるところで八丁谷の古道に出合う。後はこの道を歩くだけである。

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林道を少し登って 斜面の踏み跡を登っていく
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倒木を抜けると足元はシッカリしてくる 八丁谷の古道に出合う

 古道は植林地の中を斜面を巻いていく。植林地の中は所々荒れているが、進むにつれ雑木を見るようになる。ここまでくると「古道」を感じるようになる。再び植林に変わっても古道はハッキリしている。

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最初は植林地の横道 雑木に変わると古道らしくなる
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八丁谷古道を歩く

 しばらく植林の中を歩くが、少し窪んだ道は古道を感じる。神社の取付きから20分歩いて小さな谷に出合う。昔は谷とは分からないような細い溝であったが、温暖化の影響か谷は年々深くなってきている。

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植林地の古道もシッカリしている 小さな谷に出合う

 谷を越えると道は登り始め、植林地を巻いていく。谷間に差し掛かった所で道は消えシダの群生を見る。

 道は崩れていてシダで足元が見えないのでゆっくりと進んで行く。数mだが嫌な予感、「こんなところにはヒルが」と、シダを越えたところでヒルチェック。「いるわいるわ」と足元に大量のヒルを見る。一応ヒル避けをしていたのだが不安になりスパッツを外してみる。どうやら被害はなかったようで一安心、ヒルを取り除きヒル避けを噴霧し出発する。

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道は登り始める 前方にシダ、数mだが嫌な予感

 取付きから30分歩いたころ八丁谷に出合う。左手の谷は深く、古道は随分と高い所にある。二人は谷を覗くこともなく黙々と歩いていく。道は緩やかなのだろう、歩くにつれ谷はだんだん近くなる。近くなった所で谷を覗いてみる哲郎、水量はさほど多くなく一安心。

 谷に出合ってから5分歩いたところで、古道は谷に接するようになる。ここから源頭付近まで谷に沿って歩くことになる。

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八丁谷に出合うが
古道は随分と高い所にある
古道は谷に接するようになる

 左手に小さな滝を見る。滝は2つ目だが八丁谷には大きな滝がないので歩き良い。ここを過ぎるともうすぐ最初の谷分岐のある地蔵群に出合う。「この東向き地蔵が何故こんなところに、それもたくさん??」と最初出合った時は不思議でならなかった。よく調べてみると、ここには八丁谷から東の比叡山へ登る古道があり、ここが分岐点なのである。

 それ以後この八丁谷から東へ登っていく古道を調べ登ってみる。その結果4本の古道があったので、この八丁谷の古道はよく歩かれていたことが分かる。

 八丁谷古道は地蔵群を過ぎると植林地の中ハッキリしなくなるので、歩き良い所を探しながら歩くことになる。

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二つ目の滝
八丁谷には大きな滝はない
ヒルが心配で足元を見ながら歩く

 次の谷分岐へ向かう。この付近は谷間が広く歩き良いがヒルが心配で、ヒルが少ないような所を選んで歩くことになる。谷間が狭くなり左斜面に小さな流れを見ると次の谷分岐、この先左岸が歩けないので右岸へ渡渉すが、今日は水量少なく助かる。

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八丁谷の中流の流れ 左岸から右岸へ

 右岸は小さな谷の三角州のような所で大きな石が積まれたようにゴロゴロしている。その間にオオルリソウやイケマが咲いていたのだが、近年その花を見たことがない。

 ここからしばらく右岸を進む。古道があったのだろう歩き良い。歩き良い道だが数分歩くと行き止まってしまうので、渡れるところを探し左岸へ渡る。

 谷間が細い上流だが、歩くにつれ左岸が広がって歩き良くなる。でも今日はヒルが心配なので足元を見ながら歩く。途中でヒルチェック、どうやら大丈夫のようだ。右手は低い尾根、その斜面に滝のような細い流れを見る。過去に見たことがないので、今は地面に大量の水が溜まっているのだろう。

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古道があったのだろう歩き良い 左岸が広がって歩き良くなるが
ヒルが心配だ

 谷間が狭くなると3つ目の谷分岐が近くなる。ここからは適当に渡渉を繰り返す。再び右岸に渡るともう古道のような跡はほとんど見えない。前方に垂れてきた枝に青いリボンを見る。何のマークか分からないが、「ここから右の植林地の斜面を登っていくと松尾坂の峠下への林道終点に出合うことができるはずだ」と哲郎。

 ここから広がった谷間の中央を歩いていくが、ここに植林が続くが谷の中州のようにも見える。

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少し谷上を歩くと踏み跡がある こんなところにリボンが?

 右岸を歩いて3つ目の谷分岐に着く。以前左手の支尾根を登ってみたが、ここには古道がなかった。分岐から谷は細くなる。ここから左岸に渡り谷を詰めていく。

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3つ目の谷分岐から谷は細くなる

 しばらく左岸の谷横を進んでみる。もう目的の林道出合までは約300m、踏み跡はなく適当に歩ける所を進んで行く事になる。右上に林道が近くに見える。最接近しているところまでくると「谷筋はこの先ヒルが心配!」と、今日は林道へ上がることにする。

 林道までは10mだろうと登り始めるが、これが失敗で急斜面を大きくジグザグに登ることになる。道子は何度もコースを替えウロウロ、「10分もかかった!」と、もうここを登ることはないだろう。

 林道に出て左へと松尾坂へ向かう。すぐのところで林道は土砂崩れで寸断されている。「これやったら、谷筋の方がましやった!」と。

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ちょっとの登りだが急斜面に苦労する 「谷筋の方がましやった!」と

 土砂崩れを抜けるとすぐに松尾坂峠下の林道出合に着く。林道カーブ地点に谷水で削られた林道を見てびっくり、「こんなん初めてや!」。谷筋は大きく荒れ林道から古道④へ下る道は消え失せ、上流の谷筋も大きく荒れ植物は流されている。「ここではキツリフネやクサアジサイを楽しんでいたが・・・」と残念な哲郎。

 それよりヒルチェック、先ほどの急斜面で着いたのか、たくさんのヒルを見る。靴のヒルを退治、スパッツの中は被害がなかった。「やれやれ、良かった」と、哲郎はシャツの裾を辿るとシャツがズボンから出ているのに気づく。道子に診てもらうと1匹が吸血中、すぐにヒル避けを噴霧し退治する。

 そうこうしていると峠から話し声が聞こえてきて長いメジャーで距離を測りながら二人が降りてくる(今時メジャーかと思ってしまう哲郎) 。メジャーで距離を測っていた男性が、相手を「先生、先生!」と呼んでいた。詳しくは覗わなかったが比叡山の周りのお墓を調査しているそうです。

 気になるのか道子がたずねると「来年本を3巻出します!」「ただし高価です」と言うことであった。彼らはスパッツもヒル避けもしていないので、足元にはヒルが一杯ついている。大事な調査なのでヒルなんか構っていられないようだ。

 ここからケーブル比叡、キララ坂で下山予定だったが、「この付近にはヒルがたくさんいるようだ!」と諦める。二人は藪のない松尾坂を掛け下る事にし峠へと登っていく。

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大きく削られた松尾坂峠下の林道 松尾坂の峠へ登り八瀬駅へ下る

 松尾坂の途中でヒルチェック、再びヒル避けを噴霧し掛けるように八瀬駅へと下っていく。途中DoCoMoの中継局までくると、登山道が通れないようでDoCoMoの階段だろうか、これを下ることになる。この階段を最後まで下っていくと精華女子大グランドの取付き道方面へ向かっている?ようなので、途中から登山道へ戻る。

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松尾坂を下っていく 叡電八瀬駅から帰路に着く

 松尾坂を1時間余り下ってケーブル八瀬駅に着く。コロナで運休と思ったケーブルは運行していたが、お客さんは2、3人とさみしい。ここで着替え、駅前に設置してあるテーブルでやっと昼食とする。まだまだ昼過ぎだが叡電八瀬駅から帰路に着く。



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ヒキガエル
主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
谷沿いで大きなヒキガエルを見る


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