国見山~交野山 初夏の花③
2021.06.15
まだ咲いていました 名残のササユリ
2021.06.15 (火) 晴れ   哲郎、道子

コース:
・JR津田駅(9:20)~国見山登山口~釣り堀池~展望台(尾根コース)~国見山~白旗池(いきものふれあいの里)~交野山観音岩~交野カントリークラブ~枚方大和郡山線出合~防火林道~傍示~京阪河内森駅(14:00)

注意:
・国見山、交野山周辺には立派なハイキング道がたくさんあります。低山と言えど遭難者も出ていますので、MAPを持参してお出かけください。




 6月の半ばになって「今年は、まだササユリを見ていない!」と。高い所ではこれからだが、今日は低山で一番近い国見山から交野山へ出かけることにする。このコースは久し振り、ササユリがだめでも何か咲いているだろう?と期待する。

 JR津田駅前のコンビニで昼食を買い、駅横の小さなトンネルを抜け東の住宅地に出る。国見山へは色々なハイキングコースがあるが、いつもの一番北のコースとする。

 道なりに東へ向かい第二京阪道路を潜り、それに沿って広い遊歩道を北へ進む。登山口手前に小さな川があり、その傍に見慣れない木があり何やら花が?・・・、ニワウルシの実であった。遊歩道を200m進むと右手に山裾が開け国見山への標識を見る。ここが登山口、一応ダニよけを噴霧し登りはじめる。

国見山登山口 池から尾根コースで国見山へ向かう

 すぐに道はハイキング道に変わり、心地よい歩きが始まる。森の中をユックリと登っていくと右手の谷を沿うようになる。もう春の野草は終わっているので足元はさみしい。「キランソウが!」と道子、花期の長い花だ。道端にたくさんのホタルブクロを見る「もうホタルの時期か」と思ってしまう。

 登山口から15分歩くと右手に池を見る。そこにコース案内があり、ここから国見山へ行けるようだ(健脚コースとある)。今日はここからと分岐を右に取り尾根へと登り始める。

国見山への尾根コースは雑木が続き心地よい




オオカワヂシャ ニワウルシの実


オカトラノオ

■ 国見山への尾根コースでオカトラノオの群生を楽しむ。



ムラサキシキブ


アマドコロ

■ 葉や実を見てもナルコユリかアマドコロか分からない。茎を触って見ると少し角があるのでアマドコロだろう。



ニガナ

■ ニガナを見たのはここだけ、草木が茂る森では余り繁殖しないのかも知れない。ニガナの舌状花は5~7個、似た花にハナニガナがあり、舌状花は15~25個でわかる。





 展望台を過ぎると登り始める。上から話し声が聞こえてきて、すぐに国見山山頂に着く。今日は平日なのにたくさんのハイカーが山頂広場でくつろいでいる。よく見ると女性ばかり、女性雑誌にでも「ここはお勧めです!」と載っていたのかと思うほどの人気である。

 ササユリも終わっている頃なのに、この人出は何だ!と思ってしまう(他人のことは言えないが)。ここでも展望は楽しむことができず、すぐにハイキング道へと下っていく。ハイカーが増えたのか、歩きにくい急坂には階段ができている。ハイキング道に降り立つと、ここが国見山登山口、ここから南へと白旗池へ向かう。

国見山に着く 白旗池のベンチで昼食

 白旗池までの群生地のササユリはすべて終わっていて花びらも見えない。手入れする人が少なくなったのかササユリの株も少なくなったようだ。散策道を抜け白旗池横のベンチで昼食、11時15分。

 食後は白旗池の堰堤を通って交野山へ向かうが堰堤下の茂みにササユリを見つけ、堰堤を下っていく。数株の群生だが、もう終わっていた。周囲はオカトラノオが群生している。そのまま谷沿いを進み綺麗な雑木道を抜けると橋に出合う。道は行き止まるので道に沿って登っていくと、そこは交野山の登山口に出る。

 交野山への道は急勾配で階段が続く。途中で数人のハイカーに出合うが皆さん逆コースの方が多く交野山から国見山方面へ向かっているようだ。「咲いている!」と道子、登山道脇に20数個の名残のササユリを見て喜ぶ二人。

 山頂手前の岩の下から伸びたユリ、ムカゴがついているのでオニユリだが7月には咲くのだろう。山頂に着き哲郎も大岩に登ってみる。いつもハイカーで混んでいるが、今日は誰もやってこない。





ノアザミが綺麗 ムカゴがあるのでオニユリ


名残のホナガタツナミソウ


ササユリ

■ 白旗池で今日初めて見るササユリに喜ぶ。



ホタルブクロ

■ 雑木道に白いホタルブクロがたくさん群生していたのだが。



ナガバハエドクソウ

■ 有毒植物、昔はこれでハエを退治していたそうな。



ヤマボウシ

■ 白い花のように見える部分は総苞 で、葉が変化したもの。それも散って実は赤く熟す。



オカトラノオの群生


ケムラサキニガナ

■ ムラサキニガナだが、これは花茎に毛があるのでケムラサキニガナ。一部の地域では絶滅危惧種に指定されている。



オオトキワツユクサ

■ 雌しべ1本、雄しべは6本。トキワツユクサの茎は紫、オオトキワツユクサの茎は緑で雄しべの周りにある細い房状の毛が多いので区別できる。





 交野山を下る。ロープや梯子がある急坂を下って、数分で交野カントリークラブの舗装道に出る。さらに10分歩き南へ枚方大和郡山線の舗装道に出合う。

 ここから西へ100mも下ると左手に防火管理道入口を見る。これを進み傍示集落へ向かう。

 途中くろんど池へ向かうハイキングコースと分かれ防火管理道を傍示集落へと下っていく。道は防火管理道なので送水管が続く。途中タツナミソウが群生するポイント、残念ながらすべて終わっていた。山間の静かな道を下って入口から20分で傍示集落に着く、13時08分。

交野山の岩に立つ哲郎 かいがけの道(古道)分岐の案内板
どうやら歩行者は通れそうだ

 ここから京阪河内森駅まではだらだら歩いて40分程度なので、14時には電車に乗れそうである。出合った道を右に折れゆっくりと下っていく。一つ心配なのは昨年この道が通行止めという事であったが、歩行者もだめならば山の中を迂回するつもりで進行する。

 すぐの「かいがけの道」分岐に通行止めの看板を見る。掲示内容から歩行者は通れそうなので「かいがけの道」へ進まず、予定通りこの道で京阪河内森駅へ向かう。この道にもオカトラノオの群生が・・・、一日中楽しませてくれたオカトラノオ、・・・舗装道だが心地よい道である。






主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
美味しいクサイチゴ


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