瓢箪崩山(静原オショ谷~寒谷峠~岩倉松村)
2021.02.20


 
瓢箪崩山の山頂でユックリ昼食とする


2021.02.20 (土) 曇り   哲、道

行き:北大路バスターミナル 8:00 - 静原学校前 (京都バス)
         帰り:岩倉村松 13:26 - 四条河原町

コース:
・静原学校前バス停~(西150m戻った橋~谷沿い100m先の鉄板橋~鉄板橋が通れない)~橋から東へ40m戻って南への道へ進入(地形図の実線)~民家の裏からオショ谷の林道ゲート~作業道分岐~オショ谷の峠~P410~鬼法教分岐~江文峠分岐~P476下~寒谷峠~瓢箪崩山~寒谷峠から北東300m分岐を左~枯谷を下る~林道終点出合~(長谷林道)~林道終点から徒歩約2.8Km~岩倉村松バス停

案内:
◆オショ谷の峠(標識⑪)からP410過ぎの尾根に続いていた倒木はすべて処理されていて、寒谷峠までは問題なく歩くことができます。
◆寒谷峠北300mにある分岐から左の道(地形図の破線)を下ると谷筋で道は消えるが、枯谷を下っていくと林道終点に出合う。岩倉村松バス停まで3Km足らず歩くことになるが、林道は緩やかで歩き良い。






 瓢箪崩山へ出かける。オショ谷の峠から寒谷峠へ向かう。前回2019年に訪れた時すぐのP410過ぎの尾根に2018年の台風による倒木が続いて歩きにくかった。現在倒木は処理され難なく歩くことができる。


 今日は瓢箪崩山へ出かける。静原行きのバス、土日は北大路ターミナル発となっている。ターミナルから乗るのは初めてで、たくさんあるバス停「静原行きは何処だ!」とウロウロする。A乗り場に来るとすでに長い列ができている。でも長い列は別のバスで静原行きの乗客は少ない。

 途中で他の乗客はみな降りていき、二人は静原学校前で降りる。オショ谷へはいつも300m戻った川沿いの道から取付いていたので、一つ手前のバス停でも良いのだが、静原学校前バス停は天ヶ岳への登山口なのでいつもここで降りている。橋に着くと準備をし川沿いを南へ進んで目的の鉄板橋へ向かう。

静原学校前バス停で降りる 川沿いを南へ進んで

 「あれ~!」と鉄板橋は鉄の格子で厳重にガードされているではないか。橋の横にあるコンクリートの水路から進入と思ったが、薄いコンクリートで壊れそうなので諦める。

 地形図を見ると橋から少し戻った所に林道ゲート方面へ向かう道があるが、住宅への進入路かもしれない。ここがだめなら静原学校の東にも尾根へ登っていく道があるので安心する。

 まず引き返し橋から40m戻った電柱「ノムラ434」から南への道に進入する。この道は住宅の車庫に向かっているようだが、車庫の横を通ると住宅の裏へ回り細い道を登ると林道に出る。

 「やれやれ」と目の前のゲートを開け、オショ谷の林道へ入るのだが、これがまたチェーンでぐるぐる巻きのゲート、「こんなの初めてや!」と言いつつチェーンをほどき進入後は、再びぐるぐる巻きにする。

鉄板橋は鉄の格子で厳重にガード 橋から40m戻った道へ進入

 林道を歩きはじめる。いつもの静かなオショ谷の林道だが植林の中なので黙々と進んで行く。

 そのうち谷に沿って歩くようになり、10分も歩くと最初の分岐に出合う。本道は左の谷に沿って東へと向かっているが、オショ谷の峠へは真っすぐ右の道をとる。分岐にあった標識は消え支柱だけが残っている。

 分岐付近は何故か水が溜まり湿地帯のようだが、これは昔からである。谷に沿った林道は細くなり分岐から5分歩くと、右に新しくできた細い林道を見る。ここは真っすぐ進んで行く。

いつもの静かなオショ谷の林道 オショ谷の峠へは真っすぐ右の道をとる
分岐付近は何故か水が溜まり湿地帯のよう 右に新しくできた細い林道を見る

 最初の林道分岐から8分歩いたところで、林道は左へガーブしていく。峠へはここから真っすぐ進む小道をとる。オショ谷の峠への道でここだけが分かりにくい。でもここには古い標識が残っているので間違うことはないだろう。標識の表示内容は明確ではないが、「ここを登っていけ」と言うことである。

最後の分岐から小道へ 分岐にある古い標識

 植林の中細い道を登っていき、道がジグザグになると前方が明るくなりオショ谷の峠に着く。最後の小道の分岐から5分で、林道ゲートから25分である。ここまでくると後は尾根を辿って寒谷峠へ向かうだけである。

 峠には色々な標識があり、ここへは箕ノ裏ヶ岳から尾根を辿って来ることができる。この尾根には標識が整っていて、まさしくハイキングコースなので迷うことはないだろう。

オショ谷の峠に着く オショ谷の峠にある標識

 ここから左(東)へと尾根を登っていきP410へ向かう。道はハッキリしないがとにかく登っていけばよい。倒木も見るようになるが問題なく登ることができる。

 標高差60m登り支尾根に出合うと右にとり尾根を登っていく。尾根道はシッカリしてきて雑木の中、心地よく歩くことができる。20分余り登ってP410に着き小休止、P410からは北東にユックリ下っていく。

倒木も見るようになるが問題なく 尾根道はシッカリしてきて

 P410の下りは倒木が密集していて前回は苦労したが、今は倒木が処理され難なく歩くことができる。緩やかな鞍部を過ぎると少し登って左から下ってくる支尾根に出合う。

 この支尾根は静原学校裏からの尾根である。ここで尾根は直角に右(東)に折れ緩やかに下っていくが、ここに標識がない。緩やかな鞍部に標識(標識:10)を見ると登り始める。

 登りつめた細い尾根には岩がゴロゴロしていて、この尾根から北に比良山系が見えていたのでよく覚えているが、木々が育って展望は悪くなってきた。

今は倒木が処理され難なく歩く 尾根に岩があるのはここだけ?

 細い尾根が終わると少し登って江文峠からの道に出合う(標識:9)。最初の峠から続いているNo表示の標識は「岩倉北消防分団」とある。寒谷峠へはP471へ登らず右(南東)へと下っていく。ここまでくると道はハッキリしていて標識も多く、同じような景色が続き何処を歩いているか集中しなくなる。

江文峠からの道に出合う 江文峠分岐の標識:9

 一旦下った鞍部からP476へと登り返していき、標識:7から鋭角に曲がって南へ尾根下を歩いていくのだが、今日はぼんやり歩いているのか、コースが変わったのか標識の記憶もなくいつの間にか尾根下を歩いている。

 P476を過ぎると尾根に乗りゆっくりと下っていく。鞍部に来ると尾根は細くなり、そこに大原方面と岩倉方面へ下っていく分岐を見る。

P476までは尾根下を歩く P476を下った細い鞍部

 ここまでくると寒谷峠まで300m、尾根下のシッカリした道を登っていく。ユックリ登っていく道を5分歩くと寒谷峠に着く。10:50なのでオショ谷の峠から100分尾根道を楽しんだことになる。すぐに瓢箪崩山へ向かう。

 南斜面の横道から花園町へ下る尾根へ向かい山頂へ登ったほうが楽だったと、斜面の横道を進む。10分足らず歩くと花園町へ下る尾根に出合う。ここには古い標識があり、折り返すように登っていく。

寒谷峠に着く 山頂への標識

 10分足らずで瓢箪崩山の山頂に着く。11時過ぎだがここで昼食とする。今日の山頂は日差しがあり暖かい。南東の木が伐採され目の前に比叡山、北には春霞の比良山系を望む。

 今日はゆっくり25分の昼食休憩も終わり、西の尾根を下って寒谷峠に降り立つ。今日は来るときに見た寒谷峠手前300mにあった分岐から岩倉へ下ってみることにする(地形図の破線)。

瓢箪崩山から春霞の比良山系を望む

 峠から北へ約300m戻った分岐を左に下っていく道を進む。最初はハッキリした道だが谷筋に出合うと道はだんだん薄くなり植林から雑木に変わる。地形図を見ると、下りでは分岐もなく谷筋を下っていけば林道終点に出合うようなので、ただ黙々と下っていく。

分岐を左に下っていく 谷筋に出合うと道は薄くなり
周囲は植林から雑木に変わる

 この付近から10m間隔で赤や黄色のテープが目立つようになる。特に赤いテープは4~5重に巻かれ、雑木から外すのも苦労する程きつく巻いてある。「これでは木が傷む!」と外すことにする。

 下るにつれ道は消えだんだんと谷間は広くなるが、ただ谷間を下っていけばよいようだ。

ただ谷間を下っていけばよい 木にテープを巻いてはいけません!

 広くなっていた谷間も狭くなり、大岩を回り込み林道終点に降り立つ。シッカリした林道である。ここは標高300mなので140mくらい下ってきたようだ。あとは岩倉村松まで約3Km、林道を緩やかに下ることになる。

 100m下れば右手から下ってくる林道と合流する。後は谷沿いを緩やかに下る林道が続くが、周囲は植林に覆われていて何も見るものはない。

 少し下った所に廃墟をみる。地形図にも建物のマークがある。そこに鬼法教総神苑の案内板があるが、小さな谷の上流にあるのだろう地形図にもそれらしき建物のマークが記されている。廃墟は鬼法教だったのだろうか?その廃墟を見る限り上の施設も利用されていないようだ。

 途中でハイキング用の標識をいくつか見るが、それらは今朝歩いた尾根への標識。でも植林地に立ち入り禁止の表示やネットで囲まれた所も見るので、尾根から下ることができるのだろうか?

林道終点に降り立つ 目の前が開け箕裏ヶ岳が見える

 林道を25分下ると前方が開けて田畑やその後方に箕裏ヶ岳が見える。ここが林道入り口だろう「林道 岩倉長谷線」とある。でもバス停まではあと1.5Kmくらいあるので先は長い。

 田畑の中を川沿いに下っていくが、まだ花は余り咲いていない。流れを見て用具を洗い収納し、後はバス停を探す。新しい住宅がたくさん建っている中を適当に下っていく。

 「そろそろバス停だろう?」と思った時、目の前をバスが通り過ぎる。「あれ~待って!」、何故かバスは目の前で止まった。

 何のことはない、目の前に始発のバス停がありバスは車庫から出てきたところだった。ラッキーとバスに飛び乗り京都市街地へ向かう。






あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
田畑の畔に咲くオオイヌノフグリ