蛇谷ヶ峰 (横谷峠・須川峠)
2021.07.24
蛇谷ヶ峰 山頂は、やはり暑かった
2021.07.24 (土・祝)) 晴れ   哲郎、道子

行き: 京都駅 6:31 = 近江高島7:27 - 畑バス停
帰り: 畑バス停 13:54 - 近江高島 14:21= 京都駅


コース:
・畑バス停(8:00)~横谷峠取付き~林道出合(横谷峠登山口)~横谷峠~アラ峠~須川峠(ボボフダ峠)~P702~P752~蛇谷ヶ峰~須川峠~谷出合~林道出合~林道ゲート~畑バス停(13:20)

注意:
・須川峠を畑へ下る峠道、小さな谷を3回渡りますが、不鮮明な道もありますので注意してください。







 京都地方35℃と少し気温が下がってきた。今日は蛇谷ヶ峰へ出かけてみる。35℃と言っても気温が高いので桑野橋から登るのを止め、畑から山頂を目指すことにする。

 暑いので予定コースタイムを修正する。横谷峠までの急な登りは ×1.5倍、横谷峠から蛇谷ヶ峰への登りは ×1.2倍、下りはそのままで、と計画すると畑13:54発のバスに十分間に合いそうなので実行することにする。

 JR近江高島駅でバスの乗り換え時間が4分しかないので、電車が大きく遅れた場合は蛇谷ヶ峰は諦め比良駅へ引き返し武奈ケ岳とする。幸いにも電車は定刻に着き急いでバス停へ向かう。トイレに寄る時間は微妙なのでバス停へと向かうが、心配しなくても畑バス停に立派なトイレがあるので安心だ。

 今日の乗客は我々二人と途中で降りたお母さんだけ、バスは定刻に畑バス停に着く、バス停は28℃。今日は暑いがスパッツを付け、虫よけを噴霧して出発する。先ずは横谷峠を目指すので集落の中の広い舗装道を西方向に歩きはじめる。横谷峠取付きの民家まで約500mだが、結構登っていて朝からしんどい。

横に立派なトイレがある畑バス停 朝一番の舗装道は辛い

 道が直角に南へ折れる角が峠の取付きで、民家の間を抜けていく。車が止めてあり「ここ道?」と思うが、すぐに棚田の中の道に変わる。秋には色々な野草が咲いている道だが、夏は暑いだけゆっくりと登っていく。

 植林地に入ると涼しくなり、野草が咲いていないかゆっくりと歩いていく。野草を見つけると小休止、ゆっくりと観察する。ニガナやヤマアジサイ、トリアシショウマやオトギリソウ、ヤブカンゾウやヤマジノホトトギス等を見る。

道が直角に南へ折れる角が峠の取付き ゲートを通り林道へ

 ゲートに出合い林道に出るとそこが横谷峠登山口、またまた飲水休憩とする。バス停から登山口まで標高差130m、約30分かかった。


ミゾホウズキ

ヤブカンゾウ

ヤマジノホトトギス

 林道の登山口から登り始める。ここの標識は折れていて「・・タ峠」とある。「ヨコタニ峠」は昔「ヨコタ峠」と呼ばれていた。最初は谷に沿って登っていく。哲郎は先を歩く道子の踏み跡を見ながら登っていくが、どうやらヒルはいないようだ。

 標高450mを過ぎると谷を離れていき支尾根に向かっていく。支尾根に乗るとジグザグの登りが始まり、今日は風がなくしんどい登りが続き、何度も飲水休憩とする。

林道の登山口から登り始める 風がなくしんどい登りが続き

 周囲が雑木に変わると峠は近いので足取りもシッカリしてくる。林道登山口から45分かかり横谷峠に着く。峠は風が通り25℃と涼しいので、すぐに蛇谷への尾根を歩きはじめる。蛇谷ヶ峰までは標高差250mだが約3Kmあるのでゆっくりと登っていくのが良い。

 最初は尾根の右側(東側)を進んで行くと、すぐに左の尾根へ登っていく古道を見る。これを登ると道は尾根の上に続く。この付近は植林や疎林が続き、雑木が続くわけではないが、風が通り心地よく歩いていく。

横谷峠は涼しいのですぐの歩きはじめる まだ朝早く、尾根は風が通り心地よい

 横谷峠からアラ峠までは20分、さらに須川峠までは35分かかる。前回のタイムより横谷峠までは ×1.4倍、横谷峠から須川峠までは ×1.1倍という結果、予想よりも早く歩くことが出来たのは、朝早く涼しかったからかもしれない。

 帰路では須川峠(ボボフダ峠)から下る予定である。峠から植林地を少し登っていきP702のピークへ向かう。植林地なので足元を見て歩くだけ、そこにトンボソウが咲きはじめていた。

アラ谷峠 須川峠(ボボフダ峠)

 P702を過ぎると雑木道に変わり、雑木の尾根は蛇谷ヶ峰まで続く。少し下った鞍部には右手に滝谷へ下る古道を見る。

 滝谷への古道は以前歩いたことがあり、下っていくと途中で消えるが横の支尾根を少し下ると滝谷の堰堤下に出て、そこから林道を下れば富坂口バス停に出る。富坂口バス停には用具や手を洗う流れはなく、自動販売機もなくトイレもなく、一度お世話になっただけである。

 その滝谷分岐の先で古い標識を見る。以前は立っていた標識も、もうバラバラになって横たわっていて時の流れを感じる。

P702を過ぎると蛇谷まで雑木が続く 滝谷下降点で古い標識を見る

 もう山頂までは緩やかに登っていく雑木の尾根が続き、風が通り抜けるので「心地よい!」と、夏を忘れてしまいそう。尾根に下草はないが所々でイワカガミとハナヒリノキの群生を見る。左手に朽木村井へ流れる横谷の源頭があり、少し茂っているので一度野草観察でもと思うが、いつになることやら。

 イワカガミとハナヒリノキの次にヒカゲノカズラ(シダ類)が現れてきて、時々現れる緑が土色の足元に色を染める。

山頂まで雑木の緩やかな尾根が続く

 P752を過ぎ標高780m付近でトレランの標識を見る。北へ向かっていた尾根が西に90度折れるポイントである。ここから左の尾根に乗り返すのであるが、標高差70mだが急坂なので、ここで「暑い、しんどい!」と言うことになる。

 10分とユックリ登って蛇谷ヶ峰南尾根に乘る。山頂までは後300m余りと近いのだが、ここから尾根道の雑木が減って木陰も減って・・・、最後は「暑い!」といいつつシダの中を登っていく。

尾根が西に90℃折れるポイント 最後の登りは陰がなく暑い

 「やっと着いた」と蛇谷ヶ峰山頂、真夏の日差しが暑い。10:55なので予定より15分早く着いた。山頂の展望は湖東方面に雲が漂いもう一つ、いつものことである。山頂は28℃、着替えを済まし、木陰で昼食とするがアブが煩いので手を降りながらオニギリを食べることになる。

山頂から琵琶湖を望む

 時間に余裕があるので、山頂でユックリと30分の昼食休憩、それでも予定より5分前11:25に須川峠へ向かって下山を開始する。

 下り始めるが「暑い!」と。もう真昼の日差しを受け風もない。東の尾根への急坂を下ると木陰の続く雑木の尾根、登りの時より暑く感じるのは風が無くなったからであろう。二人は黙々と歩いていく。

快適な尾根道なのだが風がなく黙々と歩く

 12:10に予定通り須川峠に着く。もうここからバス停まで休憩は飲水休憩だけ、ここも黙々と下っていく。植林の支尾根をジグザグに下っていく溝状の道では、見るものもなくただ歩くだけ。谷音が聞こえてくると何故かホットする。

 峠から12分下って最初の谷を渡る。ここで哲郎は手や顔を洗う。小さな谷を3度渡ると林道の登山口は近い。後は大きくなった谷を右に見ながら下っていく。

須川峠(ボボフダ峠)道を下る 最初の小さな谷を渡る

 「ほら、あそこ!」と道子、谷に大きなカエルを見る。模様からウシガエルではなくアズマヒキガエルのようだ。前方に堰堤が見えてくると林道の登山口は近い。

 12:50に林道の登山口に着く。ここから畑バス停までは林道コースで30分なので、13:20にはバス停に着くだろう。

アズマヒキガエルのようだ 林道の須川峠道の登山口に着く

 「34℃や!」と道子、さすがに林道は暑い。道端を見ても野草はほとんど咲いていないので予定通り歩くことができる。15分歩いて畑バス停へ向かうゲートに着く。哲郎が開けると道子はわき目も振らずバス停へ向かう、早く着替えてサッパリしたいようだ。

 哲郎は野草を見ながら歩くので、大きく遅れてしまう。ウツボグサ、ノギラン、サワオトギリソウ、ミゾホウズキ、トリアシショウマと観察するほどでもないが一応カメラに収める。


ノギラン

ウツボグサ

 当初の計画通り13:20に畑バス停に着く。もう道子は後始末を始めている。哲郎もユックリ汗を拭き着替えを始める。今日は下着や靴下も交換する。ここに自動販売機があれば申し分ないが、冷たい飲料水は駅まで我慢することになる。

 早くやってきたバス、すぐに乗り身体を冷やすことにする。車内に小さな蜂が飛んでいるのを見て「朝と同じバスや!」と。

ゲートを抜け畑集落を見ながら下っていく 計画通り13:20に畑バス停に着く

 バスはコミュニティーバスなので右に左にと集落を縫って行き時間がかかるが、一律220円とはありがたい。バスはJR近江高島駅に14:16に着き、14:21の新快速に乘る事になるが、その間に冷たいドリンクを買いと忙しないが、早く帰ることができるのが良い。






主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
バスから蛇谷ヶ峰を見つめながら・・・


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