蛇谷ヶ峰 横谷峠・須川峠
2021.10.30
紅葉には少し早かったが、蛇谷南尾根を楽しむ
2021.10.30 (土) 晴れ   哲郎、道子

行き: JR京都駅 6:31 = 7:23 JR近江高島 7:27-7:49畑
帰り: 畑 13:54 - 14:16 JR近江高島 14:21= 14:58JR京都駅


コース:
・畑バス停(8:00)~民家の角/横谷峠取付き~林道出合/横谷峠登山口~支尾根/横谷峠道~横谷峠~P701~荒谷峠~須川峠~P702~滝谷分岐~P752~蛇谷ヶ峰南尾根へ西へ標高差70m急登~△蛇谷ヶ峰~須川峠まで折り返す~須川峠~須川峠道/小さなたに3回渡渉~林道出合/須川峠登山口~畑バス停への林道ゲート~畑バス停(13:10)

注意:
・須川峠道に少し倒木が残っていますが、問題なく歩けます。
・下山時、須川峠登山口で林道に出合ます。すぐのゲートから畑バス停へのコースは少し歩きにくいので、登山口から林道を東へ下って行き舗装道の林道ゲートから畑バス停へ向かった方が歩きやすい。







 今日は蛇谷ヶ峰へ畑から取付くことにする。この時期の蛇谷ヶ峰、紅葉には少し早く秋の野草観察にはちょっと遅いかも。でもカレンダーを見ても中々開いている日がないので今日になってしまった。カレンダーで一番多いのが道子の{ランチ}今週も詰まっている。でも友が多いことはいいことである。

 来週のカレンダーもインフルエンザ予防接種、消防点検、排水管掃除と道子のランチで埋まっている。哲郎は・・・ランチに行くような友がいないので昼食は一人でラーメン!。





 JR近江高島で畑行きのバスに乘る。3分余裕があると駅のトイレに立ち寄る。駅を出ると丁度やって来たバスに乘るが、今日は登山者5名!、こんなこと初めてである。

 黒谷で2名降りる。「イクワタ峠から武奈ケ岳へでも」と哲郎、「ヘルメットを持っていた」と道子が言うので滝遡行を楽しむようだ。畑で3名降りる。我々はバス停でユックリ準備とするが、青年一人は我々が歩く道へ消えていく。

 準備が終わると、バス停から南西への道を登山口へ向かう。横谷峠への取付きがある民家まで、急な舗装道を標高差90m登ることになり、朝一番からしんどい。と言っても真夏ではないので野草を見ながらブラブラと歩いていく。道端のアキチョウジは終わっていて、シシウドがたくさん目に付く。

シシウドがたくさん目に付く 道が南へ直角に折れた角が横谷峠取付

ミゾホオズキ

 道が西から南へ直角に折れた角が横谷峠取付きである。民家の間を抜けるとすぐに棚田、その間を登っていく。棚田の畔には色々な秋の野草が咲くのだが、もう草刈りも終わり花は見当たらない。数段登ってからの棚田の畔は草刈りされていなく、枯草の間にリンドウを見るが、まだまだツボミである。

 標高差30mも登ると棚田は終わり谷沿いの道に変わる。この付近に咲いていたツリフネソウはもう影もない。ツリフネソウやアキチョウジは終わっているのに、リンドウはこれからと開花が遅れているようである。

 暗い植林地を登っていくと林道に突き当たる。ゲートを抜けると目の前が横谷峠の登山口である。バス停からここまで30分、もうここで標高400mである。

棚田を登りきると植林地の中へ 林道ゲートを抜けると登山口

 林道の登山口から登り始める。しばらく谷沿いの道が続くが、もう11月ヒルの心配は要らないようである。道は次第に谷から離れていき、標高450m付近から支尾根を登り始める。

 植林の細い尾根をジグザグに登っていく。折り返し地点を覗くが谷の雑木は余り紅葉していない。30分登ると周囲は雑木に変わり、ここまで登れば峠は近い。

支尾根を登り始める 周囲は雑木に変わると峠は近い

 雑木の中、勾配が緩くなると尾根に乗り横谷峠に着く。峠付近に紅葉は見られず、広い峠を味わうこともなく右(北)にとり蛇谷ヶ峰へ向かう。

 広い尾根の右側を進み、左手の尾根の小高い所へ登っていく古道を探しながら歩いていく。すぐに古道を見て、尾根の中央に乘る。しばらく植林や疎林が続くので、黙々と歩いていく。

 今日は暖かいのかシャツは汗で濡れてくる。道子は「着替える!」と、休憩となる。

横谷峠に着く 古道を登り尾根の中央に乘る

 しばらくクネクネした植林地の尾根にしたがって進んで行く。少し下り始めると尾根は細くなり荒谷峠に着く。ここに来るといつも気になる左右に下る峠道、気になる所だが今日も覗くだけで通り過ぎていく。

 細い尾根を進んで行くと、すぐに須川峠(ボボフダ峠)に着く、横谷峠から30分である。ここでコースタイムをチェックする。遅いタイムと早いタイムの中間なので「まずまずだ」と安心し、このペースで進むことにする。

荒谷峠に着く 須川峠(ボボフダ峠)に着く

 須川峠を過ぎ、しばらく植林の中をゆっくりと登っていく。P702付近からやっと雑木が目につくようになるが、紅葉はこれからのようだ。でも日差しを受けた葉がきらきらと心地よい。

 滝谷分岐を過ぎると蛇谷までは雑木が続き、ユックリ登っていく細い尾根は心地よい。足元にはたくさんの落ち葉を見るので、尾根の木々は先日の木枯らしでだいぶ散ったのだろう、残った葉も傷着いた葉がが多い。これはナガオの細い尾根の紅葉見物と同じで、「強風後の紅葉見物はイケマセン!」と言うことである。

谷間で紅葉が始まる 赤く染まった木は何?と調べるが?

 やっと蛇谷南尾根へ乗り換えるポイントに着く。西へ標高差70mだけ登るのだが、今まで緩やかに登ってきただけに、この急斜面はしんどい。急斜面の紅葉をみながら登っていくと苦にならないのだが、今日は紅葉浅くだめなようだ。

 登り切った尾根で小休止し北へと蛇谷ヶ峰山頂へ向かう。「あっ!、リンゴがたくさん!」と道子。足元にオオホオジロノキの実である。周囲にもたくさん落ちているので、上を見上げ木を特定する。「木にもたくさん残っている」と、その樹木の幹を観察するが、「すぐに忘れてしまうだろう」と自分で思ってしまう。

西の尾根へ急登、きつい! 「あ!リンゴ!」と道子

 美しいい雑木の尾根を抜けると、足元にシダが続くようになる。もう山頂はすぐである。ここから山頂までに毎年見かけるリンドウを探しながら歩いていくが、今年は見当たらない、どうしたのだろうか。横たわっていた倒木は処理され、最後はちょっと登って蛇谷ヶ峰山頂に着く。

 「目が真っ赤よ!」と道子、そういえば先ほどから目が痛くなり涙が出てきていた哲郎、すぐに目薬をさす。原因は何だろうと考える・・・、先ほど小さなリンゴ観察や谷筋の紅葉観察で登山道を離れ、足元に広がっていたヒカゲノカズラをたくさん踏みつけ、花粉が目に入ったのかもしれない・・・??。花粉がまだ残っているのか??

蛇谷ヶ峰山頂に着く 琵琶湖はいつものように霞み

 山頂には琵琶湖を眺めている青年一人に出合う。ここで昼食と思ったが風が冷たいので、すぐに畑へ引き返すことにする。山頂滞在2分でやってきた蛇谷南尾根を下り始める。帰りもリンドウを探しながら下っていくが見当たらなかった。

 東へ尾根を乗り換える地点で日差しを受けながら昼食とする。山頂にいた青年が通り過ぎていくが、彼は何処へ向かうのだろうか?

 急斜面を下って須川峠へ向かう。帰りは丁度逆光になるので写真は上手く撮れない。スイスイ下っていく道子だが、写真に時間がかかる哲郎は遅れてしまう。今日は登ってくる登山者に多く出合う、多くと言えど合計6名だが、この尾根で6名出合ったことは記憶にない。

須川峠(ボボフダ峠)へ心地よく下っていく

 下りの須川峠でタイムチェック、「11時45分なので予定時刻より遅くも早くもないタイムでまずまず」と。11時45分とは桑ノ橋コースでの早めの山頂からの下山開始時刻なので、当然13:54発のバスには十分間に合うタイムである。

 この須川峠道は植林地の中、特に見るものもないが時間に余裕があるのでゆっくりの下りとなる。小さな谷に3度出合い、それを渡っていく事になる。谷沿いの細い道だけ注意すれば問題なく下ることができる。

 谷はだんだん広くなり、堰堤を過ぎると林道まで後5分。

斜面の細い踏み跡は注意 林道に降り立つ

 林道に出合い小休止する。12時25分なのでバスまで時間があるので、ユックリと林道に咲く花を探しながら林道を歩いていく。これまで探さなくてもたくさんの野草が目に飛び込んで来ていたが、最近野草が減ってきて野草を探すことになる。

 リンドウを見つけるがどれもツボミ、センブリはなかなか見つからない。アキノキリンソウやツルリンドウも・・・。時間がかかってしまう。途中で林道脇に座っている男性二人、「蜂ですよ!」と。見ると餌に集まる蜂にマークを付けハチの巣を探すようだ。

 TVで見るような大きな蜂ではなく、これがスズメバチ?と言うような小さな蜂で遊んでいるようだ。ここに大きな蜂が来たらどうするのやろか?と思ってしまう。

リンドウ はこれからだった

センブリ

ツルリンドウ

 バス停へのゲートを抜け、畑集落を見ながらバス停へ向かう。哲郎は何か咲いていないか?と観察しながら下っていくが、道子は一人バス停へ向かう。ゲート付近ではたくさんの野草が観察出来たのだが、今年も綺麗に草刈りがなされ、野草の姿は全く見えない。

 13時過ぎにバス停に着き着替えと後始末を済まし、朝買っておいたケーキを頂く。暇な哲郎はバス停周辺の野草観察に出かけるが、もうほとんどの野草は終わっていた。

 やってきたバスで近江高島駅へ向かうが、今日も二人だけを乗せ右に左にと田んぼの間を走っていく。我々登山者にとってありがたいバス、コミュニティバスに感謝、感謝!

バス停へのゲートを抜け 畑集落を見ながらバス停へ向かう





あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
綺麗なトイレが嬉しい畑バス停


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