雲取山 寺山峠周辺散策//北山
2021.01.13


シューハイクを楽しむ
京産大凌雪荘付近


2021.1.13 (水) 晴れ   哲郎・道子

行き:出町柳駅7:50 - 花背高原前 (京都バス)
帰り:別所上の町14:58 - 出町柳(京都バス)


コース:
花背高原前バス停(9:06)~林道終点~寺山峠~尾根筋林道を北へ~の尾根取付き~ハタカリ峠への尾根~京産大凌雪荘~引き返す~花背高原前~別所上の町(15:00)

注意:
・雲取山周辺:冬は積雪50cm~1m前後(最近は少ないが)となります。積雪状態によりワカン・シュー・アイゼンが必要です。





 例年、年初には北山や比良の積雪状態を把握するため大見尾根へ出かけ寂光院道に下っていたが、今年は雪が少なそうなので雲取山へ向かってみる。

 今年の年初は最強の寒波がやってきて日本海側では豪雪に悩まされている。京都北山は雪は以外に少なく残念と思っていると、今週は南岸低気圧がやってきて積もると言う予報。低気圧の抜けた1/12の花背山の家の報告によると+3cm、「これではな~」と言いつつも雲取山へシューハイクに出かけてみる。

 鞍馬集落で民家の屋根に5cmの積雪を見てちょっと安心するが、花背峠へ登っていく道に積雪は少ない。花背集落の積雪も少なく、南岸低気圧の影響は少なかったようだ。

 花背高原前バス停で降りる。バス停から寺山峠へ向かう林道には新雪が数cm積もっている。アイゼンを付けるほど凍っていないので、すぐに林道を歩きはじめる。スキー場跡には適度の雪が積もってはいるが、林道の積雪は増えず「シュー楽しめるかな?」と思ってしまう。

花背高原前バス停で降りる スキー場跡には適度の雪が

 林道終点までくると、ここから登りが始まる。いつものようにここでシューを付ける。これがまた大変、1年ぶりなので時間がかかってしまう。

 早速植林地の中を歩きはじめるが、どう見ても積雪増えずゴロゴロ石で雪面は不安定なので100mも進まないうちにシューからアイゼンに替えることにする。

 セミワンタッチアイゼンだが、1年ぶりなのでストラップ式より装着に時間がかかってしまう。靴のコバにきっちりレバーがかからない道子は、何度もやり直すことになる。

林道に、新雪は少ない 植林地に積雪少なくシューを諦める

 やっと歩きはじめ、谷筋を300m進み右手の斜面の巻き道を登り始める。木の根道を登りきると寺山峠まで巻き道が続く。

 やっと寺山峠に着くが、いつもより20分遅れていて、「最初からアイゼンで良かった」と。峠に雪を見て喜ぶが、その量は予想より少ない。

 南の尾根を見て雪が少ないので旧花背峠や芹生方面を止め、尾根を北へハタカリ峠へ向かうことにする。

やっと寺山峠に着く

 小休止後尾根下に続く林道を北へと歩きはじめる。林道は尾根の東側にあるので積雪は少ない。右手の山々は白く染まっていないので雪山に来た感じがしないが、東方遠くに木々の間から比良山系が見え、蓬莱山だけが白く輝いている。

木々の間遠くに蓬莱山が見える

 寺山峠から15分で左手の尾根に乘る最後のポイントに着く。途中で尾根に乘る所は何回かあるが、ここは右手に下っていく林道分岐点からすぐのところである。このポイントを過ぎると林道から尾根に簡単に乘れないので要注意。

 このポイントには接した尾根に大木があるので分かる。ここまでアイゼンでやってきて、この先の尾根も歩けそうだが「折角重いシューを持ってきたのだから」と、シューに替えシューハイクを楽しむことにする。・・・また交換に時間がかかってしまう。

左手の尾根に乘る最後のポイントに着く ここに「18」のプレートを見る
花背山の家の標識だろう

 尾根を登り始めるが、もう12時前、昨年はもう雲取峠に着いた時間である。これでは雲取山も雲取峠も無理な時間、「ハタカリ峠まで向かっていると、15時前のバスに間に合わないかも知れない」と哲郎。でもそんなこと関係ないと、ゆっくりシューを楽しみながら登っていく。

 シューでの登りは楽だ。リフターを立てスイスイ登れるのが良い。少しのアップダウンを過ぎ、最後の急斜面を下ると左手奥に京産大の小屋が見えてくる。

新雪少なく沈まない シューハイクを楽しむ

 鞍部から左手に見える京産大の小屋へと歩いていく。この小屋が開いているのに出合った事がない。以前熊だろう扉が壊れていたが、今は綺麗に修復されている。屋根に雪庇が突き出しているが屋根の積雪は少ない。

 小屋に着いたのは12時30分前、昨年より2時間遅れている。この遅れは全く理解できないが、この先ハタカリ峠へ向かっていたら15時前のバスに間に合わないかも知れないので、今日はここで引き返すことにする。

 ここで引き返すと時間が余ってしまうが、昼食は下山の計算ができる寺山峠とし引き返すことにする。

京産大凌雪荘

 ここから帰ることになれば楽な事、スイスイと寺山峠へと歩いていく。1年ぶり、シューに慣れてくると楽しさも増し、「ハタカリ峠へ向かえば良かった!」と欲も出てくる。

シューハイクを楽しむ

 20分で林道出合まで戻ってくる。休むことなく寺山峠へ向かうが、緩やかな林道は歩き良くシューハイクを楽しむ。シューでは10分余りで寺山峠に着く。丁度13時に峠に着き「早すぎた!」と言うことになる。

林道まで戻ってくる 林道歩きも楽しいシューハイク

 バスの時間まで十分余裕があるが、昼食は下ってからにする。峠でシューを外し収納する。アイゼンを付けるのも面倒だ!と、そのまま峠を下り始める。アイゼン無しではユックリの歩きとなるが、急ぐことはない。

 ユックリ下って13時50分にスーキー場跡に着く。ここで遅い昼食をとりながら後始末をする。

 花背高原前バス停に着いても時間があると、別所上の町バス停まで歩くことにする。テクテクと花背の集落を散策しバス5分前にバス停に着くが、途中誰にも出会わなかった。やってきたバスに乗客はなく、平日のこの時間ではこんなものだろうと。

植林地を下って林道をバス停へ向かう 別所上の町バス停
地蔵の屋根にいつもの雪がない!

 今日は予想外に積雪少なく満足いかない山行きになったが、1年ぶりにシューハイクできたので良しとしよう!。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
京産大凌雪荘


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