京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

朝日峰 北東尾根
2022.12.02

落葉散る細い雑木の尾根 朝日峰北東尾根を楽しむ


日程:
・2022.12.2 (金) 曇り   哲郎・道子

行き: JR京都駅 7:50 - 小野下ノ町
帰り: 槇ノ尾バス停 13:55 - 四条烏丸(京都市営バス)


コース:
・小野下ノ町バス停(9:00)~水谷林道~分岐右の梅谷林道~標高410m鞍部取付き~標高485m朝日峰北東尾根の鞍部~朝日峰~林道出合~松尾峠~松尾峠お地蔵さん道~谷山林道8号橋~谷山林道6号橋~清滝川出合~槇ノ尾バス停(13:55)

注意:
・朝日峰北東尾根、尾根から山頂へ向かう場合は①尾根先端から②北の林道支線を進み標高450mから南の斜面を登り北東尾根の鞍部へ③梅谷林道を進み京都府大演習林入口手前から北東尾根の鞍部へ。





 朝日峰北東尾根に出かける。道子が夕方用事があると、早く帰ることができるコースとする。高雄方面の紅葉は終わったようで、バスに観光客は少なく、乗客はほとんど立命大生であった。

 バスが高雄を過ぎると道路標示は2℃と天気予報どおり、「上の方はどうなんだろう?」と。今日は冬仕様で出かけるが、慣れない気温で、真冬でもないし何を着たらよいか迷ってしまう。

 小野下ノ町バス停で降りる。ここは郵便局前で南に少し戻ると(20~30m)西へ向かう地道を見る。これが水谷林道への道で、丁度その角に毎年のようにコムラサキの綺麗な実を見る。すぐに清滝川の橋を渡ると前方が開けてくる。

地道への角にコムラサキの実が綺麗 清滝川を渡ると前方が開けてくる

 数件の民家を過ぎると道は谷沿いの林道に変わり、周囲は植林地に変わる。この植林地の中の林道は薄暗かったが、最近伐採が進み林道も明るいところが増えてきて心地よく歩くことができる。谷沿いの紅葉は終わって冬枯れ状態、「尾根もそうなんだろう!」と思ってしまう。

いつまでも咲いているアジサイ 紅葉の終わった林道

水谷川沿いを緩やかに登っていく水谷林道

伐採地に広がる低木の紅葉 結実したヤマシャクの群生を見る

 30分歩くと数本の杉の大木が見えてきて分岐に着く。真っすぐ進むと田尻峠へ、今日は左にとり朝日峰北東尾根へ向かう。ここで谷も分岐していて左俣の梅の木谷に沿って歩く。

朝日峰北東尾根へは分岐で左

 200mも進むと右に登っていく細い林道支線を見る。ここから進入して途中の北東尾根の鞍部に登っていくことが出来るが、最近倒木が増え歩きにくい。

 その林道支線の左にある尾根が朝日峰北東尾根の先端である。ここから登っていっても良いが最初は登るのに苦労する急斜面である。二人はここもパスし谷沿いの林道を詰めていく。

今日は林道支線から登らない ウバユリの蒴果(さくか)

今日は谷沿いの林道を詰めていく

 何度も林道支線分岐や谷分岐に出合うが、本道を詰めていく。そのうち谷は細くなり、どちらが本流か分からなくなるが、道の方はシッカリした道を進んで行く。そのうち谷間も狭くなってくる。

林道分岐は本道を 谷間も狭くなってくる

 最初の分岐から20分歩くと目的の登山口に着く。登山口と言ってもただ鞍部へ登っていく登り口で道等はハッキリしない。ここには右手の細い谷に朽ちた丸木橋があり、その先には鞍部へ登っていく谷間がある。植林のすぐ先は雑木の谷間なので分かる。もう一つはこの林道先に橋があり、それを渡ると京都府立大学演習林の看板がたっているので、そこまでいくと行き過ぎ、今看板がたっているかどうかは分からないが?。

ここが朝日峰北東尾根鞍部への登り口

少し上流を渡る

 朽ちた橋付近は渡れないので、少し先から渡渉し植林地を登るとすぐに雑木の谷間に変わる。ただ谷間の何処を歩いても急斜面、最初は朴葉散る急斜面、ちょっとの距離だがツルツル滑ってなかなか登れない。

朴葉散る斜面をユックリ登っていく

 朴葉を過ぎると雑木の落葉の中の急斜面を登っていく。登るにつれ道が現れてくるので、ここに古道があったようである。本来、古道を探してそこを歩くべきだが、急斜面で消えたのかも知れない。

朴葉を過ぎると各々好きなところを登る

 登るにつれ鞍部が良く見えるようになるが、急斜面なのでなかなか辿り着かない。今回も登り口から15分かかって朝日峰北東尾根の鞍部に乘る。「やれやれ、小休止!」と思いきや、寒いのですぐに登っていく道子、哲郎も後を追う。(反対側の林道支線から登ると7分で登れますが、こちらも急斜面です)

頭上に鞍部が見えるがなかなか 朝日峰北東尾根の鞍部に乘る

 細い尾根だが雑木が続き心地よい。急斜面が多いが所々で穏やかになり助かる。思った通り紅葉は残っていず冬枯れの尾根を登ることになるが、落葉の上を歩くのも楽しい!

 登るにつれ所々で尾根の中央が開けていて歩きやすくなっている。この尾根の中央に境界があるので雑木が刈られているのだろう、足元には境界マークが続く。

鞍部から山頂へと登り始める

冬枯れの尾根を楽しむ

こんな傾斜が多い

 周囲に常緑樹が増えてきて傾斜が緩やかになると山頂は近い。前方が少し開けると朝日峰山頂、まだ11時だがここで昼食とする。と言っても山頂は冷たい風が通り抜け寒い!、例年より1~2週間遅い登山だが今日は正しく初冬を感じる。

朝日峰山頂広場に着く

 寒いし昼食どうしよう?、でも日が射してきたところなので、風当たりが少ない東側で昼食とする。30分ユックリの昼食、日が陰ってきたので下山することにする。山頂周辺の雑木林をクネクネ楽しんでから南の登山道を下っていく。

 林道に降り立った道子は左へ進んで行く。峰山方面の行衛谷中尾根へ向かっているようだ。「今日は早く帰れる松尾峠や!」と呼び返す。行衛谷中尾根は2018年の台風による倒木状態を調査していないので、今日は諦めるが「次回は下ってみよう!」と。

 直ぐの松尾峠、田尻方面へ下る道に丸太が横たえてあり車が進入しないようにしてある。2021年の小てつさんのレポ「下の方は倒木で水か溜まりグチャグチャや」と、まだ治っていないようである。

朝日峰南登山道を下る 松尾峠

 峠から少し歩くと松尾峠道の分岐、左にとり下っていくとお地蔵さんに出合う。すぐ先にある林道ゲート、今日は開いている、ゲートも冬支度しているのやろか。ゲートのすぐ先で左の林道を進み、そこから左に下っていく登山道へ進むが、道子は右へ下っていく林道を見て「何処へ行くのやら?」と気になるようである。

赤が鮮やかな松尾峠のお地蔵さん

今日は開いている林道ゲート 林道から登山道へ

 後は谷山林道まで黙々と下ることになる。この道は、最初は斜面に沿って南東へ下っていくが途中で広い道に出合うと西の谷間に向かって大きく斜面を巻いていく。谷間に近づくと今度は大きく曲がって東へ下って谷山林道の6号橋に降り立つ。

 この大きな折り返しが嫌なので前回谷間に近づいたところで谷間に下る道を見つけ降りてみた。今日も道子にこの道を案内するが、植林地をクネクネ下る道と最後は谷山林道に渡る橋が壊れているので、「結局時間がかかった!」と言うことになる。谷山林道に出合った8号橋は起点から2.8Kmとある。

松尾地蔵道を下る 道が広くなると処理された倒木が

西の端から谷間へ下る 谷間に降りる

 6号橋まで来ると、ゲートが緑色に塗られていた。そばの標識に「起点より2.4Km」とあり、8号橋から400m下ったことが分かる、谷山林道の橋の標識は役に立つ。

谷山林道への壊れた橋 6号橋の標識

 後は単純な谷山林道、黙々と下っていく。長い林道が続き周囲は植林地、見るべきものもなく・・・ふと横の岩肌を見ると、ポツポツとイワナシの株を見る。愛宕山系にはイワナシが多い。

 谷もだんだん大きくなり道が東に向きを変えたところで谷沿いに雑木が並び、少しだが残った紅葉を見る。もう清滝川はもうすぐである。清滝川に出合い橋を渡る。右に取ると高雄の神護寺・高雄バス停、左に取ると西明寺入口・槇ノ尾バス停。

谷沿にわずかに残る紅葉を見て喜ぶ

 西明寺13:45分、「栂ノ尾発54分の市バスがある!」と急ぎ足で槇ノ尾バス停へ向かう。バスに座るため紅葉シーズンは栂ノ尾バス停まで行き始発バスに乗っていたが、もう紅葉シーズンも過ぎたので近くの槇ノ尾バス停でいいのだ!。

 すぐにやって来た市バスに乘り帰路につくが乗っていた客は一人だけで納得、高雄周辺で車窓から見る木々に残った紅葉がなく残念!。





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