心地よい若王子への道を下る
今日は大文字山へ出かける。目的は前回の地形図に記載されている若王子への道の宿題を片付ける事である。
前回、地形図にある京都トレイル【東山42】の北150m付近から若王子へ下る破線の道を探索したが、植林地の中で消えてしまった。今日はトレイル【東山42】から若王子への道を下り破線の道の先を探ってみる。
今日は平日、通勤のサラリーマンに混じって山科駅へ向かう。コンビニでオニギリを買いスタバ横のトンネルを抜け北の住宅地に出る。JR沿いの道を東へ歩き、最初の分岐を左(北)へ進み橋を渡ると洛東高校グランド横に出る。
二人の前を歩く女性ハイカーが我々がいくら頑張っても追い越せない程の速さで歩いていくので「おばさん山歩き隊のTさんのように足が達者だな~」と思っていたら、彼女は橋を渡ったところで集合していたたくさんのハイカーに合流する。「それで急いでいたのか!」と。
大文字山へはJR高架を潜る | 洛東高校グランドのモミジバフウ |
グランド横のモミジバフウは蒼々と元気で、大きな台風が来なければ立派な紅葉が期待できそうである。洛東高校前の橋を渡り疎水から安祥寺川沿いの小路を進む。突き当たった所で上へ上がると毘沙門堂のモミジの階段、そこでストックをとりだし大文字山へ向かう。
安祥寺川沿いに進み最初の分岐で右に取る。こちらが安祥寺川コース(Aコース)である。今日は平日、前後に登山者はいない。
毘沙門堂の緑のモミジ | 分岐で安祥寺川コースは右へ |
植林の中に「A-1」の表示を見る。以前道端に立っていた標識は台風被害前から何故かなくなって(持ち去られた?)ので植林に標識を着けたのであろうか。
林道を歩いていくが、ここは日差しがきつく汗を大量にかく所なので水分補給を十分にとりながら歩いていく。台風+豪雨で崩れた斜面は、まだまだ山肌が見えている。
コ―ス案内が植林に | 2018年の台風の爪跡はまだ |
この付近の林道の倒木は処理され歩くことが出来るので、足元の小さな野草を観察しながら歩いていく。野草と言っても何処にでも咲いている花々ではあるが、それを見ながら歩くのも楽し!。
荒れた林道にはキイチゴが広がり、今は赤や黄色の実がたくさん実っているので、手を伸ばし食べながら歩いていくが種がじゃりじゃりと、余り美味しくは無い。
赤や黄色のキイチゴに手を伸ばす | 倒木はなかなか処理されない |
林道終点に近づいてくると林道は狭まり、そこに折り重なった倒木を見る。もう何回も通り抜けているので難なく抜けることが出来るが、台風後4年立っているが処理されないのは林道終点に近く倒木が大量にあるからであろう。
やっと抜けると、再び倒木の山、でも難なく抜けることが出来る。倒木帯を抜けるとそこは林道終点である。
倒木が続く | やっと倒木帯を抜ける |
林道終点を過ぎると、谷の右岸の細い登山道を歩いていく。この付近も倒木があるが、それらは谷に埋まっているので歩くことが出来る。倒木が終わると緩やかに登って行き尾根を北に進むとトレイル【東山44-2】、ここまでくると山頂は近い。
山頂は丁度お昼時、平日だがいつも登山者は多い。山頂からの展望はよろしくないので、今日も山頂下の雑木の林で昼食とする。
倒木が終わると谷沿いの登山道 | 大文字山頂から西山を望が |
山頂下の雑木林で昼食 |
昼食後は今日の目的、若王子への古道探索に出かける。山頂から南へ京都トレイル道を下っていく。トレイル【東山44-2】の分岐で西にとり日向宮への尾根道を下っていく。
左の防火管理道へ下る分岐、右の楼門の滝への分岐を過ぎ【東山43-1】を過ぎると【42】との間に西へ下っていく古道を見る。これが前回探索した若王子へ下る地形図の道である。その道は途中で消えてしまったので、今日は【42】から若王子への道を下って、地形図の道の合流点が無いかを探ってみる。
【東山44-2】を右へ下る | 登山道にネジキの花 |
トレイル道を150m進むと【東山42】の標識を見る。標識にはこの道は「若王子」「若王子山の墓地」「南禅寺」へ下るとある。前回は南禅寺へ下ってみた。
早速分岐を右にとり下っていく。歩き良い道を5分歩くと分岐に着く。この分岐を右にとるのが若王子へ下る道である。
トレイル道から若王子・南禅寺への分岐 |
【東山42】分岐を右へ | 分岐を若王子へ(右は南禅寺) |
道はシッカリしていて疎林帯の中をゆっくりと下っていく。目的は道の右に古道のようなものが無いか確認することなので、哲郎は右下を見ながらゆっくりと歩くので、先行する道子に遅れる。道には石の境界杭がありピンクのリボンが巻き付けてあるか横の木にぶら下げてある。
分岐から5分歩いたところで古道のようなものを見て、先行する道子を呼ぶ。ここは境界マーク「137」で他の杭も打ってある。
若王子へ下る道 | 境界マーク「137」 |
「古道だろう」と哲郎はそこを下ってみる。道はハッキリしていて低木の雑木の中を下っていくと植林地に出合う。植林に倒木を見るが密ではなく、前回歩いた中央部分まで見通せるので、この道が前回歩いた道に繋がっていると確信する。
引き返し道子に「ここだろう!」と報告する。この道が植林地の作業道なのか昔の若王子への古道なのかはわからないが、地形図の破線の道に違いないと哲郎。
境界マーク「137」の奥に古道跡を見る |
植林地中央まで歩けそう! |
地形図の古道跡を確信した哲郎、「今度はここから歩いてみよう!」と。宿題を半分片付けホットしたように下り始める。2分も下ると前回植林地がネットで行き詰り、古道探索を諦めてエスケープして若王子へ下る道に降り立ったポイントに出合う。足元に境界マークは「141」であった。
前回ネット沿いに降りてきたポイント |
もう後はこの道を若王子へ下るだけ、しばらく北へ向かって緩やかな心地よい道が続くが、途中でポツポツとピンクのリボンも続く。
心地よい道を下る | 境界杭の上には国有林のリボンが |
道が西へ向きはじめると、だんだんと下り始める。そのうち細い支尾根を下り始め、途中で分岐のようなところに出合う。前回は左へ進んだが、今日は右の様子を覗ってみる。右の方は国有林の境界になっていて道は無く境界マークとリボンが見える。
「な~んだ!」と左の溝状の道を下り始める。道は細くなり急で歩きにくい。トレイル【東山42】から40分下ってゲートに着く。ゲートと言っても左右が開放状態でリボンやワイヤーが張ってあるだけ、マウンテンバイクの進入防止対策?。今日はゲートが開いていたのでゲートを通って下っていく。
分岐のようなところは左へ下る | 今日はゲートを開いて下る |
少し下ると東屋のような休憩所があるので、ここで着替えることにする。記念に桜を植樹してあり案内板には「陽光桜」とある。道なりに下っていくと
住宅の間の細い道を下っていくと、若王子神社に降り立つ。のぼりには「熊野若王子神社」とある。ここで後始末をして東天王町バス停へ向かう。
若王子神社で後始末 | 住宅の間の細い道を下っていく |
若王子神社で後始末 | アジサイが綺麗 |
民家に咲くアジサイを見て、「もうすぐ梅雨、いややな~!」と。
チチコグサ |
ハハコグサ |
キランソウ |
ミゾホウズキ |
トキワハゼ |
ツメクサ |
ヨツバムグラ |