京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

大文字山 若王子道の古道探索3
2022.06.30

探索1で降りてきた道跡を登っていく


日程:
・2022.6.30 (木) 晴れ   哲郎・道子

コース:
・東天王町バス停(10:20)~疎水出口・哲学の道~熊野若王子神社~桜花苑~大文字山若王子道登山口~若王子道(境界マーク137)~植林地への薄い道跡を下る~植林地の道跡を登り支尾根へ~東山トレイル出合~トレイル【43-2】を過ぎた古道分岐~鹿ケ谷出合~鹿ケ谷道出合(彩りの森復活プロジェクト案内柱)~楼門の滝~トレイル道を下る~錦林車庫バス停(14:00)

注意:
・地形図の破線の若王子へ下る道は、植林地の中を抜けるので廃道化しています。その植林地を下るとネットで囲まれてきて動けなるので危険です。





 6月下旬の京都地方は連日37~38℃の猛暑が続く。これでは何処に出かけても暑い!。「でも何処かへ出かけ足を動かなさくては!」。短時間の散策で済む所、「そうだ若王子道の古道探索の宿題を片付けよう!」と出かける事にする。

 東天王町バス停へ向かい、今日は若王子神社から若王子道を登ることにする。石畳の道を登っていくとそこに疎水出口があり、ここから銀閣寺へと疎水沿いに哲学の道が続く。橋を渡ると若王子神社、道子は神社にあるトイレへ向かう。

石畳の道を登ると疎水と哲学の道 熊野若王子

 神社から若王子道の登山道取りつきは「桜花苑→」の標識に従い階段を登っていく。住宅を抜け山裾のちょっと開けたところが桜花苑、右に登っていくと道に小さなゲートを見る。何のために?と思うほど小さなゲート、ここから斜面を登っていく道が若王子道です。

若王子道へは「桜花苑→」に従う 小さなゲートを見ると若王子道登山口

 最初はジグザグに斜面巻く歩きにくい道、快適とは言えないが登り始める。登山口から12~13分、標高230m付近まで登ると急坂だった道も緩やかにシッカリした歩き良い道に変わる。東へ登っていた道が尾根に沿って南へと変わるとシダの緩やかな道が続く。

最初はジグザグに斜面巻く歩きにくい道 シダの緩やかな道が続く

 「もうそろそろだろう!」と足元の境界マークのNoを確認しながら歩く。前回の若王子道探索2で見つけた古道跡?の分岐は「No137」であった。

 探索1で植林地のネットを抜け若王子道に出合った所「No141」、「ここだったな~」と見つめているとそこにトンボソウ4株ほど見るが、猛暑なのかいずれも傷んでいた。その先で目的の「No137」に出合う。登山口から45分、随分とユックリ歩いてきたようだ。

しばらく若王子道を楽しむ

足元の境界Noを確認しながら歩く 目的の「No137」に出合う

 早速古道跡のようなところを進んで植林地へと向かう。薄い道跡を辿って下っていくと植林地に出合う。植林地にはシダが茂っていて倒木もあり古道あとは全く確認できない。

 この位置は探索1で東の支尾根から道跡を強引に下った所のようで、探索1で植林地を下っていったのは間違いであった。植林地の中央に来ても道のようなものはなく、すぐ目の前の東の支尾根に登っていくような所は見当たらない。

分岐から植林地へ向かう 植林地へと薄い道跡が続く

植林に出合うが道跡は確認出来ない

 植林地から支尾根への取りつきを探す哲郎、最初は植林地を少し左へ下りながら支尾根を確認、それらしきところはない。それではと右に移動するとすぐに盛り上がった所に来て、小さな支尾根の上に道のようなものを見る。

 休憩中の道子を呼び、この盛り上がった所を登ってみる。ここに道跡が続いているので「ここや!」と二人は喜ぶ。ここから今日植林地に降りてきた所を振り返ると、植林は疎であるので、ここから真っすぐ境界マークNo137へ繋がっていたようである。少し登ると木々で覆われた支尾根を登っていく道跡を見る。

降りてきた所を振り返ると、植林は疎 盛り上がった所を登ると道跡を見る

 この登り口の木に赤いマークを見る、先客が着けたのであろう。探索1で降り立った時に見たマークなのでここが探索1で下った道である。途中で2分しているように見えるが広い道跡を登っていく。少し登ると前方が開け東の支尾根に出る。

 宿題を片付けた二人は疎林の中をトレイル道へ向かう。結論として地形図の道はあったのである。これが若王子道だったか、植林地の作業道だったか分からない。これが昔の若王子道だったら途中が植林され廃道化したのかも知れない。

登り口の木に赤いマークを見る 古道跡を登っていく

 丁度12時、トレイル道に出合左にとり大文字山へ向かう。頭はスッキリしたのだがトレイル道を歩きはじめると身体が暑い、今日は猛暑日であった。

 トレイル【43-2】過ぎ【44-1】の手前の鞍部に着き飲水休憩。右手に下る道は防火林道に降り立ち山科に下ることが出来る。ここに左へ下る道がある。これも古道、鹿ケ谷道から楼門の滝方面へ下る道で昔から気になっていた道である。

 「今日は暑いので、山頂を止めこの道を下ろう!」と道子にいう。早速二人は鹿ケ谷へ下り始める、道はシッカリしていて道傍の雑木はカットして手入れされている。

右の山科へ、左の道は歩いたことがないので!と

左は鹿ケ谷に出合い楼門の滝方面へ 右は防火林道に降り立ち山科へ下る

 植林地の中、はっきりした道が続く。3分も歩くと小さな流れ、鹿ケ谷の支流を渡る。植林の中を歩いていくと、その流れに沿って歩くようになる。

小さな流れ、鹿ケ谷の支流を渡る 小さな流れに沿って歩くようになる

 トレイル道から8分で鹿ケ谷に出合う。なんと快適な道なのだろうか、そこで道は2分し左に丸太を並べた橋を見る。左は谷を渡って鹿ケ谷道へ向かう道を見る。

 「そういえば、丸太の橋は見たことがある」!」と哲郎、だけどそれは30年前の話しで、大文字山へ向かう道はこの付近で2本に分かれていたことを思い出す。

 小さな流れだが、流れがあると涼しいとここで昼食とする。昼食後は鹿ケ谷道へ向かうが、橋の先はシダで覆われているので、右の道をとる。

トレイル道から8分で鹿ケ谷に出合う

左の丸太の橋は見覚えがある!と 谷を渡り鹿ケ谷道へ

 1~2分歩くと鹿ケ谷道に出合う。「彩りの森プロジェクト」の案内柱が立っている傍に出て「予想どおり」と哲郎。ここは昨年大文字山からの古道探索で下ってきたところなので記憶に新しい。左にとり楼門の滝へと下っていく。ここもトレイル道、崖上の道もよく手入れされていて歩き良い。

 滝に着き写真を撮るが丁度滝に光が当たり、哲郎のカメラ、いや腕では綺麗に撮れない。滝下から倒木が続く谷を見ながら鹿ケ谷を下っていく。

「彩りの森プロジェクト」の案内 崖上の道もよく手入れされている

 谷に民家が見えてくると山道は終わり舗装道に降り立つ。後は急な道を下って錦林車庫バス停へ向かう。途中鹿ケ谷山荘横に流れ落ちる水で後始末し、バス停へ向かう。

 今日は2つの古道探索で気分良いと思いきや、さすがに暑い一日で疲れたと、帰ってビールを楽しむことにしようと哲郎。

ヤブカンゾウ この綺麗な花は?クチナシと道子




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