中尾の滝の紅葉は来週?
今年は所用のため、比良山系の紅葉を楽しむことが出来なかった。「それでは大文字山へ行こう!」と。「でも紅葉にはちょっと早いかも?」と思うが、今週は今日しか空いていないので出かける。
山科の毘沙門堂の紅葉は有名だが、今日は北白川琵琶町の緑の橋から取付いて中尾の滝の紅葉を見て山頂へ向かうことにする。紅葉は1カ所でも鑑賞できれば、それでいいことにする。
京都市営バスで北白川仕伏町バス停へ向かう。京都バスで北白川琵琶町バス停まで行けばすぐに緑の橋にたどり着けるが、少し遠くなるが京都市営バスで仕伏町へ向かう方が便数が多く時間を合わさなくて済むのが良い。(京都市営バス3系統には芸大行きもあるので要注意)。
鴨川を渡る時、バスから土手の紅葉にカメラを向ける人を見る。・・カメラ?・・・、「カメラがない!」と哲郎、カメラの上に帽子を被せ玄関に用意していたが、先に家を出た道子を追うように慌てて帽子だけ取ってでかけた・・・「集中力がないな~!」と情けない哲郎。
スマホを取り出して確認、充電70%「余り撮れないな~」と哲郎、今日は厳選して風景を取ることにする。
白川沿いの道は紅葉が綺麗 |
バス停から白川沿いの山中越えは狭く車が多く歩道が完備されていないところもあるので、ここも注意して歩いていく。白川に沿って歩くようになると左右に見事な紅葉が続く。前回より早く来たので紅葉は進んでいないが十分楽しめる。と行っても紅葉にみとれていると危険です。
民家が切れてくると狭い歩道も無くなるので、車と紅葉を交互に見ながら進む事になる。10分余り歩くと北白川琵琶町バス停に着く。ここにある日天寺の赤い鳥居を見ていると、道子は鳥居に近づいていく。
狭い道、車と紅葉に忙しい |
琵琶町バス停横の日天寺の赤い鳥居 |
「ムカゴが!」と採取を始める道子、ムカゴには遠目がきくようだ。採取が終わり、緑の橋へ向かう。周囲の紅葉は前回ほどではない。
橋を渡って最初は小さな谷の右岸を進む。左岸に踏み跡をみて、左岸へ渡る。すぐに小広場に着き、ここでスパッツを着け服の調節をする。「14℃!」と道子、余り暖かくないようである。今日は歩行距離が少ないので準備もユックリ、歩くのもユックリで良い。
緑の橋で白川を渡る |
右岸から左岸へ渡る |
準備も終わり小広場から谷沿いを歩きはじめる。すぐに左手に堰堤をみるが、谷上の木々の紅葉はまだまだで「やはり早かった!」と言うことになる。進むにつれ谷沿いの黄葉は少しずつ進んでくる「これくらいがいいのかもしれない!」と哲郎。
登り始めると堰堤が続く |
黄葉は少しずつ進んでくる |
以前中尾城跡から尾根を下ってきたポイントに着く。この付近は道が細くなっているが、そこを通り過ぎると谷の幅が広がり両岸の道は無くなり、谷の中を歩くことになる。
細い道を過ぎると・・ |
両岸の道は無くなり、谷の中を歩く |
谷幅が狭くなると谷は分岐する。佐俣に滝が見えるので佐俣の谷の中を歩いていく。中尾の谷で小休止、滝上から声がかかる、もう下山しているのだろう。
この付近の紅葉は綺麗なのだろうが、まだ「素晴らしい!」と言う紅葉に出合った事はない。滝上に上がり今日は谷コースでまぼろしの滝へ向かう。ここの紅葉も、もうあと少しで見頃のようだと、木々を見上げることもなく谷沿いを進んで行く。
中尾の滝 |
中尾の滝周辺の紅葉 |
左手の谷の中にテーブルと椅子を見る。前回通った時はなかったので、この谷コースは久し振りなのかも知れない。この一角は谷の中にあるので、大雨が降ると皆流れてしまうだろう、きっと。
今日は谷コースでまぼろしの滝へ |
左手の谷の中にテーブルと椅子 |
谷から少し登り始めるとまぼろしの滝、上を見上げるが紅葉はまだまだである。中尾の滝から20分でまぼろしの滝に着くが、紅葉はまだまだなので山頂へ向かう。
谷間を道なりに登っていき、そのうち谷間から左手の尾根へ、出合坂と呼ばれるポイントへと登っていく。途中で木々の間から左手の斜面を見ると、斜面は随分と紅葉が進んでいる。でもその斜面は上から見ると綺麗に見えるが下まで紅葉しているかどうかは分からない。
谷から少し登り始めるとまぼろしの滝 |
谷から左の支尾根へ、斜面の紅葉が綺麗 |
出合坂に着き尾根に乘り南へと登っていく。突き当たった所で道は左へ斜面を巻いていく。今日は山頂のベンチ裏へと登っていくので途中の分岐はパスしどんどん進んで行くと、道は雑木の中を登り始める。
雑木を抜けると開けたところに飛び出し、真っすぐ登っていくと大文字山山頂である。途中で何時ものように振り返り比叡山を眺めるが、ここまで登っても周囲の雑木は木の下まで紅葉していない。広い道になり階段が見えてきてひと登りすると山頂のベンチ裏に着く。
振り返り比叡山を眺める |
階段をひと登りすると山頂 |
山頂に着くと平日だが20人程度の登山者で賑わっている。人が多いので「昼食は火床でしよう」と、すぐに銀閣寺への登山道を下っていく。この尾根で紅葉が見られないのでスイスイと下っていき、20分で火床に着く。
今日は曇ってはいるが京都市街地がクッキリ見え、遠くに愛宕山、その左に京都西山の山々が見える。大の字中心部の火床「金尾(かなわ)」へと下っていくが、冷たい風が当たるのでここでの昼食は諦め、善喜山を下った所にあるベンチへと向かう。
平日だが20人程度の登山者で賑う |
今日は火床の南の流れを下る |
今日は南の流れを下っていく。南の流れは少し長いが北の流れより歩き良い。流れの先まで下ると下の森へ下る道に出合う。この綺麗な森なのだが全く紅葉していなくて残念、すぐに善喜山下のベンチへ向かう。
善喜山付近から下のベンチへ下る左手の斜面は雑木が刈られ松の木だけ残っている。歩けないようなヤブだったが今は松の木だけ残してスッキリしている、でも「松ではね~」と哲郎。
急斜面が終わると「観察の森」分岐に着く。その先にベンチがあったのだが、いずれも朽ちかけているのでここでの昼食は諦める。「そうだ、きずなの森にベンチがあった!」と思い出し、二人は少し下って分岐に着く。真っすぐ法然院へ下る道はロープが張ってあり、まだ通れないようだ。
森の中の四つ辻を真っすぐ善喜山へ |
観察の森分岐のベンチは朽ちていた |
右の道を下っていくとすぐに「UAきずなの森」の広場に着く。ここのベンチはまだ大丈夫なので、ここで昼食とする。オニギリを食べ始めると登山者が通り過ぎていく。ここから真っすぐ谷筋を下っても、谷の左の尾根の月待山を下っても銀閣寺登山道横の堰堤にでる。
昼食も終わり法然院へ下ることにする。目の前の標識に「右は法然院」と記してあるので、この道を進んでみる。シッカリした緩やかな道で歩き良い。
そのうち左手にある「通行禁止」の登山道に出合い、道は左手に折れ下っていくと観察の森コースに出合う。法然院への道は今日歩いた道が一番楽なコースであった。もう法然院は直ぐ、クスノキの大木を抜けるとお墓に出て、法然院参道に降り立つ。
UAきずなの森で昼食 |
きずなの森から法然院への道は歩き良い |
法然院の紅葉もまだなので門から一見しすぐに下っていく。昼食はいま食べたところなので「GOSPEL」は諦め、「オオマエ」に寄り哲郎が好きなアップルケーキを買うことにする。
法然院の紅葉はこれから |
「オオマエ」に寄りアップルケーキを買う |
オオマエの前に浄土寺バス停があり、必ず座れて早く帰ることができる「市バス17系統」に乘り帰路に着く。今日は短時間だが大文字山を楽しむことが出来たが、途中で観察したリンドウとセンブリの株が少なくなってきて残念だった。
株が少なくなってきたリンドウ |