京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

花背峠から百井谷
2022.01.15

花背鉄塔跡から南尾根を下る


2022.01.15 (土) 曇り   哲郎、道子

行き: 出町柳駅前バス停 7:50 - 花背峠
帰り: 鞍馬温泉 15:01 - 国際会館駅


コース:
・花背峠バス停(9:30)~杉峠~花背鉄塔(電波塔)跡~南尾根~P835~国道477号~南尾根送電線鉄塔~標高680m鞍部から南東谷間~百井谷出合~林道終点~林道分岐~扶桑橋~鞍馬温泉バス停(14:50)

注意:
・花背峠付近は積雪時60cm以上積もりますので、ワカンやスノーシュー、アイゼンを利用してください。。





 ネットで花背山の家の積雪情報を確認すると60cmとある。それではと花背峠付近へシューハイクに出かけることにする。

 花背付近のシューハイクは雲取山周辺か大見尾根から寂光院道と決まっているが、今年はいつもと違うコースにしよう!と地形図を広げる。

 花背の鉄塔跡付近なら積もっているだろうと、鉄塔跡へ向かい南の尾根を下り国道477号へ、さらに南へ下った送電線鉄塔から南尾根を扶桑橋まで下ってみようということになる。

除雪ご苦労様です -2℃の花背峠に着く

 ユックリ準備していると、ショートスキーとシューのカップルが先に出発する。彼らは天狗杉から鞍馬尾根へ向かうという。我々は大見尾根入口へ向かう。

 入口付近は積雪の少ない所であるが、そこに轍が続いている。花背の鉄塔(電波塔)は撤去されたのに、この車は何故進入したのだろうか?、入口の雪を見て大見尾根が走れると思ったのだろう、きっと。

 尾根道が北向きに変わる頃から積雪が増えてきて、案の定車は引き返している。植林を抜けると白一色の大見尾根、久し振りである。

植林を抜けると白一色の大見尾根

 20分雪道を楽しんで杉峠に着く。大木の間のお地蔵さんは頭の先だけ少し見える。東方が開けたところから比良山系を望が、いつものようにクッキリとは見えてくれなかった。右手にある電波塔取りつき道へ向かいゲート横から歩きはじめる。

今日の比良山系はクッキリ見えない ゲートから電波塔跡へ向かう

 積雪は大見尾根より少ないが、久し振りのシューハイクを楽しむ。登るにつれ吹き溜まりが出来ているので、それを避けるように歩いていく。

電波塔取りつき道を楽し

 25分歩くと道が東へ向くポイントに着く。南尾根へはこの辺から下っていくのだが、眼下に支尾根は見えない。道路の南側にはガードレールが現れ、この道は一段高い所にあり簡単に下へ降りられない。

 「下降点はどこだ、支尾根はどこだ?」と、うろつく二人。初めてのコースなので下降点が分からない。とりあえず道から下に降り支尾根を探すことにする。最初のポイントから進むにつれ段差が大きくなるので、ガードレールが切れた手前辺りから降りることにする。

 シューを着けたままなので注意しながら1m程度の段差を降りる。そこから東へ歩いて支尾根を探す。斜面の傾斜が緩い所に着き尾根らしく見えたので、どうやらここだろうということになる。振り返ると道は数m積まれたブロックの上にあった。

道路の南側にはガードレールが現れ
下降点を探す
道は数m積まれたブロックの上

 「下降点を探すのに10分も掛かってしまった!」と。一応コンパスで南を確かめ、すぐに雑木の中へ進入する。ここが目的の尾根かどうかは分からないが、「下れそうだ!」と先へ進む事にする。

尾根を確認する道子

 下るにつれ尾根は少しずつ広くなり目的の尾根だと確信する。1本のソヨゴの木を抜けると明るくなってきて雑木の狭い尾根から開放される。

 尾根は開け明るくなるが、今日の天気では明るいとはいえない。右手にネットを見てその奥に植林を見る。Google写真で前日見た植林に、接し始めてきたようだ。

 道なり、否尾根なりに進んで行くと植林に沿ってP835へとユックリ登り始める。

尾根は少しずつ広くなり 一本のソヨゴの木を抜けると明るくなる

右手にネットを見て 植林に沿ってP835へと
ユックリ登り始める

 登り始めると周囲は雑木に変わる。前方が明るくなってくるとP835に着き、そこにピークハンターさんの小さな標識を見る。

 この先地形図では、P835から南東へ下り、標高820mの小ピークから南へ標高790mの鞍部へ下っている。複雑そうだが、「基本は東へ下らなければよい」と雑木の中を下り始める。

 適当に下っていくと前方に標高790mの鞍部が見えてきて一安心する。この鞍部を東へ下れば百井キャンプ場への谷に出合う。

P835へは雑木の中を登る いつもの標識を見る

P835からは雑木の中を下る 標高790mの鞍部が見えてくる

 鞍部から標高800mピークへ登り始める。ここも雑木の中を登るのだが中央に木がないので無雪期には踏み跡があるのだろう。標高800mのピークに着き南へ下る尾根を探す。

 尾根が分からない!、ピークの奥まで詰めてみたが道らしい所がない。地形図で確認すると、哲郎が昨日記入した植林地、このピークから南の尾根は植林地の端にあるようだ。

 早速植林地の端を南へ下っていくと支尾根らしくなりここも一安心、シューを楽しみながら下っていく。

ピークから南の尾根は植林地の端にある

シューを楽しみながら下る

 尾根は植林に変わり緩やかに下っていく。今日初めて植林地の中を歩く、倒木がないので心地よく下っていく。

 標高800mから30分下ると前方に国道477号が見えてくる。国道迄たどり着くが段差があるので下降点を探すことになる。楽に降りる所がないので、背丈ほどだがシューをはいたまま降りる。

 丁度12時、花背峠から2時間30分かかったようだ。今日はここまで休息無しで歩いているが、この先も心配なのですぐに南にある送電線鉄塔へ向かうことにする。

緩やかな植林地が続く 国道477号に降り立つ

 南の植林地を5分進むと送電線鉄塔に着く。ここから東に支尾根を下って百井谷へ下る案もあったが、その方向を見て気が進まない哲郎は諦める。

 鉄塔の右奥に「道のようなものがある」と道子、二人はそこを下ることにする。下り始めて片方のストックがないことに気づく哲郎は鉄塔まで戻る。「焦ってはいけません!」。

 ちょっと窪んでいるようなので明らかに道のようだ。すぐに標高680mの鞍部に降り立つ。

送電線鉄塔に着く 道のようなところを下る

 この尾根を扶桑橋へ向かうには、目の前のP723へ登ることになる。標高差3~40m登るだけだが、目の前のピークは高そうに見える。ピークへの道のようなものが見えないので少し鞍部の左へ寄ってみる。

 そこに道のようなものが見えるが急斜面でどうしよう!と。その左には谷間を下っていく植林地、楽に歩けそうにも見える。谷間は途中で崖に出合うと危険だが地形図を見る限り大丈夫のようである。結局ピークへの登りは諦め左の谷間を下ることにする。

 歩き良い谷間だが、すぐに倒木に出合う。

谷間を下ることにする 倒木に出合う

 倒木に出合ったところでシューを諦めアイゼンに履き替える。「あれ!」と道子、「シューのベルトが切れた!」と。幸いにも脱いだところなので助かった。クリップを落とさないように収納する。

 倒木は続くが、倒木が太いので潜ることが出来、谷間が広いので左右に避けながら、大きく迂回しながら下ることが出来る。倒木が終わる頃、谷間は緩やかになり谷横を下っていく。

谷間は緩やかになり谷横を下っていく

 谷横に作業道のようなところを見つけ、そこを歩いていく。その道は谷を渡り難なく下っていくと百井谷にであう。鞍部から約1時間の下りである。

 百井谷道は百井谷左岸にあるようなので、植林地から段差を下り百井谷を渡る。百井谷道は20年ぶりである。記憶に残っているのは、百井峠からの植林地の下りは歩きにくいことと、途中で広い林道に出合う事だけである。

 しばらく植林地の作業道を歩くが足元がゴロゴロし歩きにくい。15分歩くと谷間が広がり積雪で道ははっきりしなくなる。

百井谷を渡る 広い谷間に変わる

 谷沿いを20分歩き、作業道が終わったところで谷を渡ると林道終点に出合う。ここから扶桑橋まではこの林道を歩くことになる。林道の轍の部分の雪が融けているので歩きにくい。

 道子は久し振りの長いシューハイクで疲れたのか腰が痛いと、ユックリ歩くことになる。アイゼンを外し「洗わなければ!」と、哲郎が手に持って歩くことになる。

 百井谷出合から丁度1時間歩いて扶桑橋バス停に着く。こんな時間にバスはないので鞍馬まで歩くことになる。「お昼にしよう!」と道子、疲れているので休息を兼ね道端で遅い昼食とする。

林道終点に着く やれやれと扶桑橋に着く

 鞍馬へ歩きはじめると、京都バスの回転場にバスが止まっている。「国際会館行きだ!」と、二人は急ぎ足で鞍馬温泉バス停へ下っていく。時刻表を見ると10分後にバスがやってくる。「ラッキー!」と、やっと元気を取り戻す二人である。





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