京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

伊吹山 晩夏の野草観察
2022.08.24

ガスが漂う中サラシナショウマを楽しむ


日程:
・2022.8.24 (水) 曇り   哲郎・道子

コース・アクセス:
・JR京都(7:19)~JR関ケ原(9:30)~伊吹山ドライブウェイ~9合目スカイテラス~西登山道~山頂広場~東登山道~9合目スカイテラス~スカイテラスバス停(14:30)~伊吹山ドライブウェイ~JR関ケ原(15:23)~(16:42)JR京都



 今週も天候不順、金曜日だけ天気がよさそうだが道子は仕事だランチだと忙しいと。大雨にはならず発雷確率も低いので水曜日に伊吹山野草観察へ出かける事にする。「雨模様だから下山もバスにしよう!」と道子。伊吹山登山バスは近江鉄道バスも運行しているが、山頂滞在時間が長くとれる名阪近鉄バスにする。

 名阪近鉄バス関ケ原9:30発に乘る。「今日の天気では仕方ないだろう」と乗客は数名だけ、まだコロナ禍の中なので有難い。ドライブウェイ入口に、山頂温度は20℃とある。バスはクネクネと登っていき外の温度も下がってきたのだろう、ちょっと寒気がし、酔いそうになるのを我慢する哲郎。

 9合目のスカイテラス駐車場に着くとガスが濃く「これではね~!」といいつつ、先ずは食堂へ向かう。いつもの伊吹山菜そばを注文、寒さで誰も出ていないテラスで早い昼食とする。朝コンビニで買ったオニギリを一緒に食べるソバは美味しい。

これではね~ 9合目バス停 西登山口へ向かう

 ゆっくりの食事も終わりトイレ休憩していると、西登山道がだんだんハッキリ見えるようになる。「それでは!」とスパッツを着け二人は西登山道の登山口へ向かう。

 車でやってきた観光客も一斉に歩き始めるが、やはりこの天気で登っていく人は少ない。登山協力金を投入し二人は登り始めるが、登山道斜面に咲く花は少ないと言うよりも綺麗な花は目に着かない。観察時期がずれているのかも知れないと思うほど咲いていない。


ウツボグサ

キヌタソウ

ヒヨクソウ

トモエシオガマ

 一瞬晴れて天候回復と思うが、すぐにガスが流れていく「観察出来るので、雨よりはましや!」と。斜面にはテンニンソウやオオヒナノウツボの群生が広がり、年々綺麗な花は減少してきているようだ。でも今日はバスで下山するので、いつもよりユックリと観察する。


アカソ

フジテンニンソウ

オオヒナノウスツボ

 もう見頃を過ぎたのかいつも綺麗に咲くルリトラノオの花が貧弱、「これだけでも綺麗に咲いていてくれたらな~」と残念がる。いつも見かける花が少なく、何時ものように急いで歩いていると通り過ぎてしまいそう!

 サラシナショウマが咲き始めているが、ガスが漂い綺麗に見えない、これも残念。

サラシナショウマもガスで霞む


ルリトラノオ

オトギリソウ

アキノキリンソウ

クサフジ

クルマバナ

サラシナショウマ

 やっとシモツケソウの保護区にやってくる。もう花は見頃を過ぎているいるが、赤く染まっているのでお花畑に見える。

 この辺でルリトタノオの群生が、ワレモコウの群生がと思うが見当たらない。ツリガネニンジンが見当たらないのは時期が早いからなのか?とにかく感動のない野草観察である。

見頃を過ぎているシモツケソウお花畑



シモツケソウ

ワレモコウ

ヒメフウロ

イワアカバナ

シロヨメナ

 やっと山頂のトイレが見えてきて山頂広場に着く。広場はガスが漂って薄暗いがベンチに人影を見る。着替えのためトイレ休憩とする。12:30なので、いつもより+1時間ユックリ観察したようだ。

やっと山頂のトイレが見えてきて


イブキゼリモドキ

コウゾリナ

ダイコンソウ

 バスまで2時間あるので、今日は久し振りに東登山道を下って見る事にする。山頂広場のお店は「締まっている?」と思ったら奥の2軒が営業していた。でも今日は涼しいのでお客さんは少ないようである。その裏からこれまた久し振り、三角点を覗いてみる。



イブキジャコウソウ

キリンソウ

キジムシロ

 三角点から広い草原の中をユックリ東へ下っていく。草原に咲くサラシナショウマはこれからなのか、もう見頃を過ぎているのか、いずれにせよ綺麗に見えない。

伊吹山三角点 1337mとある

 足元に石灰岩がゴロゴロしてきて、丁度秋吉台のカルスト台地を歩いているようだ。そんなところに「登山装備でない方はご遠慮下さい!」の看板を見る。先ほどから足元がツルツル滑っているので、転倒事故が多いのだろう。

石灰岩がゴロゴロ、秋吉台みたい! 東登山道では事故が多いようだ

 花が咲いていなく単調なツルツル滑る道、おまけにガスが漂っていて単純な歩きが続き爽快とは言えない。登山道が西へ向いてくると「何か咲いているだろう!」と期待するがゴロゴロした歩きにくい道に変わって花どころではなくなる。それでも二人×2組の女性たちが追い越していく。「若いな~!」と。

ツルツル滑る道、おまけにガスが漂っていて

 過去の記憶では谷間のようなところを歩き駐車場へと下っていく道に花が咲いていた事を思い出し、それを期待しながら下っていく。下から車の音が聞こえてくる頃、やっと黄色い花の群生に出合う。メタカラコウ、いやオタカラコウ?・・・いや違うっようだが、とにかくカメラを向ける。帰って調べたらマルバダケブキと分かる。ちょっと囲ってあるだけで、群生するようである。

 気分よく下っていくと、出口までもうすぐというところでイブキトリカブトと綺麗に咲くサラシナショウマを見て、二人はやっと喜ぶ。

マルバダケブキの群生


イブキトリカブト

マルバダケブキ

 駐車場に降りバス停へ向かう。左手の崖下を歩いていくが、そこにたくさんの野草が綺麗に咲いていて「今日一番の見処や!」と哲郎、きっとここは獣害がないので綺麗に咲いているのだろう。ここには今日観察出来なかったクサボタンやカワラナデシコも咲いていた。



カワラナデシコ

クサボタン

イブキフウロ

 泥んこ道を歩いたので靴底に泥が詰まっている。洗うところがなくどうしよう!と。哲郎がトイレへ向かうと丁度清掃するおじさんがいて、靴に水を掛けてもらう。

 着替えも終わりバスがやって来るまでベンチで休憩する。バスがやってきたのでバス停へ向かうと「関ケ原は止まりますが、予約者優先で全員のチェックが終わるまでお待ちください!」と。「???」の哲郎と道子、「大垣止まりますか?」と誰かが尋ねると「名古屋直行便です!」と。

 「このバスではない!」とやっと理解できた頃、後ろに大垣行きのバスがやってくる。関ケ原へはどちらのバスでも良かったが後ろのバスは空いているので大垣行きに乘る。

 予定通りJR関ケ原駅に着き、直ぐにやって来た米原行きにに乘り、すぐの新快速に乘ることが出来、17時前に京都に着く。いつも上野登山道経由で帰ってくる時間と同じであった。今日は観察タイミングが悪かったのか綺麗に咲く花は少なかったが、最後にイブキトリカブト、マルバダケブキ、サラシナショウマを楽しみ、満足の二人であった。









トップへ