京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

蛇谷ヶ峰 紅葉見物と野草観察
2022.10.28

蛇谷ヶ峰南尾根を楽しむ


日程:
・2022.10.28 (金) 晴れ   哲郎・道子

行き: JR京都駅 6:32 = 7:23JR近江高島7:27 - 畑
帰り: 畑 13:54- 14:16JR近江高島14:21 = JR京都駅


コース:
・畑バス停(8:00)~林道出合・横谷峠登山口~横谷峠~荒谷峠~須川峠(ボボフダ峠)~P702~滝谷道分岐~P752~急登登り左の尾根へ~蛇谷ヶ峰~須川峠~須川峠道~林道出合(ボボフダ峠登山口)~畑バス停へのゲート~畑バス停(13:30)




 蛇谷ヶ峰南尾根へ紅葉見物に出かける。ここの紅葉見物にはいつも「紅葉にはちょっと早すぎた!」いうことになるが、今年もそうだろうと思ってしまう。少し早く出かけるのは、秋の野草観察もしたいからで、両方満足できる年は少ない。

 JR近江高島駅7:23に着くが、急ぎ足でバス停へ向かう。畑行きの始発バスが7:27、乗り換え時間が4分なので急ぐ事になる。こんなに朝早く畑へ向かう人はいず、乗客はいつも2人だけで、申し訳ありません。

 畑バス停に着くと待合室で準備、隣のトイレを済ますと準備完了、そのころバスは引き返していくが、もう1台やってきて続けて出発する。通学用のバスなのだろうが、ここから乘る学生達はいなくなった。

バスから見る蛇谷ヶ峰
天気は良さそうだ!
畑バス停と手前は立派なトイレ

 バスが引き返したところで、我々も横谷峠へと出発する。集落沿いに西へ登っていく道を歩いていく。この道は夏では参ってしまうくらい勾配がきついが、秋なので汗は掻かない。

 途中に神社がありその周りにたくさんの野草を見るが、いつも見る大きな株のアキチョウジの花が今年は見当たらない。西向きの道が南へ折れる角が横谷峠への入口である。

 ちょっと分かりにくいが住宅の間に山へ登っていく道があるのでその道をとる。棚田の間を登っていくがここも急斜面でシンドイ。道子はスイスイ登っていくが哲郎は田の畔に咲く野草を探しながら登っていくのだが、もう畔の草刈りが終わっていて野草は見当たらない。

バス停から集落沿いに西へ登っていく 西向きの道が南へ折れる角が
横谷峠への入口

 途中に1株だけ咲き始めのリンドウを見る。草刈りの人はここにリンドウがあることを知っていたのであろう。いつも数カ所でリンドウを見るのだが他は刈られてしまったようだ。

 棚田を登りきると谷沿いの道に変わる。何時ものように振り返り棚田越しに畑集落を見下ろす。足元に咲くツリフネそうは例年より早く終わりかけているしヤマジノホトトギスの花は終わり種となっている。周囲は植林地に変わり登っていくと林道ゲートに出合う。

棚田越しに畑集落を見下ろす 林道ゲートに出合う

 ゲートを開き林道に出ると、ここに横谷峠登山口がある。ここで標高400m、横谷峠が690mなのでここからの登りは300m弱と少ない。

 最初は谷沿いの道、足元にヒルが居そうな道だが、もう大丈夫な季節となったようだ。途中から左手に折れ支尾根へ登っていく。支尾根に着くと植林の中をジグザグに登っていく。いつも汗をかく支尾根だが、今日は12~13℃なので大量の汗は掻かない。

林道に横谷峠登山口がある 植林の中をジグザグに登っていく

 周囲が植林から雑木に変わると横谷峠は近い。林道の登山口から45分登って峠に着く。残念だが峠には紅葉や黄葉も見当たらないので、すぐに蛇谷ヶ峰へ向かって尾根を北へと歩きはじめる。

植林から雑木に変わると横谷峠は近い

横谷峠に着く

 最初は広い尾根の右(東)側を歩いていき、溝状の古道が一段上の尾根に登って行く道を進む。ここにいつも見ないピンクのテープが続く。「測量用のテープ?」と思いながら進んで行くが、余りにも多いので初心者向けの団体さん用のマーク?とも思ってしまう。

尾根に乘る溝状の古道 荒谷峠

 派手なテープが続き景観も台無し!と思うところだが、当分植林地が続くので我慢することにする。荒谷峠を過ぎ須川峠に着くと、大きな矢印を見る。よく見ると○○トレランとあり、大会が終わると撤去しますとある。トレランコースは須川峠道を下っていくので、「崖上の崩れかかった細い道から落ちる人がいるだろうな~」と心配する。

須川峠(ボボフダ峠)

 峠から植林地をゆっくりと登って滝谷の頭へ向かう。このピークを過ぎると周囲は植林から雑木に変わり、蛇谷ヶ峰まで細い雑木の尾根が続き、その下をユックリ登っていくのが心地よい。

蛇谷ヶ峰まで細い雑木の尾根が続き

 残念だが予想通り紅葉はまだまだで色づいた木はポツポツあるだけ、それでも「心地よい!」と歩いていく。所々で足元にイワカガミ群生、そして枯れかけたハナヒリノキの群生、単純な尾根の中、見慣れた光景だが何故かホックリする。

所々で足元にイワカガミ群生

 P752を過ぎると尾根は斜面に突き当たり、左の急斜面を登ることになる。急と言うほどでもないが、これまで穏やかに登って来たのでこの坂はキツイ。

 左手の紅葉を見ながら10分登ると一つ西の尾根に乘る。あと山頂までは400m、北へと登っていく。山頂に近づくにつれ赤や黄色い葉が増えてくるが、「紅葉!」と言うほどではない。足元にシダが増えてくると山頂は近い。最後は少し登って山頂に立つ。

紅葉を見ながら急斜面を西へ登る

 今日は東の琵琶湖が良く見え、遠くに伊吹山や霊仙山を見ることが出来るが、クッキリと言うほどではない。広場の端で一人の登山者が琵琶湖を静かに見つめている。

 二人は山頂で昼食とする。オニギリを食べていると、あの登山者が山頂の標識を見に近づいてくる。男性と思っていた二人だが、センスの良い女性であった。主人が近くでゴルフを楽しんでいる間、一人でこの山に登っているそうである。

蛇谷ヶ峰 山頂に立つ 今日は東の琵琶湖が良く見え

 「こちらへ下ると?」「この釣瓶岳とは?」と・・・。「西へ下ると桑野橋へ降り立ちますが、朽木の町からだいぶ外れますし、釣瓶岳は少し遠いし下山にも時間がかかります。いずれにせよ地図がないとお勧めできません」と説明する哲郎。

 彼女は山のベテランさんで、京都北山はもちろん、あのポンポン山にも登ったことがあるそうな。あの下ノ廊下(しものろうか)で橋が壊れていて苦労した話など・・・。

 いろいろと話していると時はたち、ふと時計を見る哲郎、登山計画書の山頂下山時刻が過ぎていることに気づく。ここで話しを切り上げ下山することにする。

 ちょっと遅れているだけだが、少々急ぎ足で下っていく。丁度12時頃なので南へ下っていく尾根は正面から陽射しを受け紅葉は綺麗に見えるが、急ぎ足なので下を見ながら歩くことになる。

蛇谷ヶ峰南尾根を下る

 そんな時道子が滑って転ぶ。肘を打ったようだが「大丈夫!」と言っていたが、進むにつれ「やはり痛い!」と傷パットを張ることにする。いろいろとサイズがあるがどれにしようか?、「大きいやつで」と哲郎が貼るが古いのか粘着力が落ちていて、中サイズにと・・・。結局治療に時間がかかってしまう。再び急ぎ足で歩くことになる。

蛇谷ヶ峰南尾根を下る

 やっと須川峠に着き、「15分遅れなので、早いバスに間に合うだろう!」と哲郎。この峠道はあのトレランコースになっているので、「最初の谷分岐の谷上の細い踏み跡、ここで何人かは落ちるだろう!」と哲郎。

須川峠から下る 朴葉散る峠道

 小さな谷を3回渡ると谷も大きくなりその左岸を歩いていくが、ここにも崩れて細くなった谷上の道があり「ここで落ちたら、OUTや!」と。

最初の谷はユックリ進む 最後の谷を渡る

 堰堤が見えてくると林道は近く、5分で林道のボボフダ峠(須川峠)登山口に降り立つ。13:05、バス停まで約30分なので13:54発のバスには十分間に合うようだ。でも二人は急ぎ足で林道を歩きはじめる。林道で花を見つけるとカメラを向ける哲郎は、先を歩く道子を追いかける事になる。

堰堤が見えてくると林道は近い ボボフダ峠(須川峠)登山口に降立つ

 バス停へ下るゲートに着くが今日は珍しくゲートが開いていて「時間短縮できた!」と喜ぶ。後は前方に見える畑集落を見ながらバス停へと下っていく。

ゲートを抜け畑バス停へ下る

 13:30バス停に着く、頑張って下ったのでにバスまで20分はありバス停で着替えと後始末をする。後始末が終わる頃バスがやってきて、帰りもバスは2人だけを乗せ近江高島駅へ向かう。





アキノキリンソウ

ハダカホオズキ

 ・ホオズキは萼が伸び袋になり実を包む。萼が伸びず袋にならず実が裸なので⇒ハダカホオズキ


ヤマジノホトトギスの花は種に

イナカギク

キセルアザミ





もう終わってしまった クロバナヒキオコシ

名残のツリフネソウ

サワヒヨドリ

センブリ

リンドウ

ウドの結実





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