京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

二料から萩谷 林道萩谷岡山線散策_2
2022.10.12

折角見つけた古道も倒木で進めない!


日程:
・2022.11.12 (水) 曇り   哲郎・道子

行き: JR高槻駅北 7:53 - 大谷橋
帰り: 関西大学前 14:24 - JR高槻駅北


コース:
・(8:45)大谷橋バス停~橋を渡り地道を東へ~水道施設で行きどまる~南へ谷沿いの細い道~植林地谷沿いの古道~谷分岐手前数10で左の谷間を登る~尾根出合い~古道跡を下る~倒木迂回~P551からの道(古道出合い)~鉄塔出合~林道萩谷岡山線出合~地蔵谷峠~上萩谷分岐~萩谷バス停~関西大学前バス停(14:24)

注意:
・二料の大谷橋から林道萩谷岡山線へ登っていく地形図に記載された古道は途中谷間で道が消えています。尾根から下る古道も途中で倒木帯に出合い進行できないので迂回が必要です。コース全体に植林地が多く迷いやすいので注意してください。





 前回地形図に記載されている二料・大谷橋から岡山林道への古道を歩いたが、谷分岐を間違いP551周辺をウロウロ、岡山林道まで随分とロスしたので、今日は再度地形図にある古道を探索する。

 今日も平日、子どもたちと一緒に二料行きのバスに乗る。子どもたちは樫田校前で降り、我々は二料終点の2つ前の大谷橋で降りる。今日は大谷地区の住民一人も降りお家へと消えてゆく。橋を渡り集落の道を登山口へ向かう。道横にヒヨドリソウの群生だろう満開の花を見る。

大石橋バス停付近の風景 集落への道にヒヨドリソウの群生を見る

 今日もワンワンと吠える犬、煩いので急ぎ足で通り過ぎる。細い谷沿いの道にたくさんのアキチョウジを見るが、今年一番の鮮やかさ、「綺麗だ!」とカメラを向ける。アキチョウジは半日陰を好むので、日当たりが少ない所では色が鮮やかなのだろう。

 道端には満開のアケボノソウが続き、今日は朝から心地よい。1カ月前には何も咲いていなかったので、「今日来て良かった!」と。

アキチョウジ

アケボノソウ

 集落を抜けていくと水道施設で地道は終わる。ここが目的の古道入口である。入口には「火の用心」の赤い立て札を見て谷沿いの細い道を進んで行くが、草ボウボウ、でも前回来た時よりも歩きやすいので登山者が通ったのかもしれない、否前回二人が歩いたからだろうか?

 草道が終わると植林地、この谷沿いの道にお地蔵さんを見る。登山地図「京都西山」には、この付近に「キャラブキの古木」と記入してあり、「古木のソバにはお地蔵さんがよくある!」と道子。

 「キャラブキってフキとちがうの?」。でも一応植林地前の草の茂った広場をウロウロして古木やらを探すが、事前に調べていないので何も見つからない。そこには椿のようなものが咲いていたが?「伽羅木(キャラボク)だったら尾根にあるのかも知れないが・・・」。

 小橋を渡り植林地へ向かう。今日は谷に落ちないように渡り植林地の古道を進んで行く。

「火の用心」の赤い立て札を見て古道へ

植林地の手前でお地蔵さん 小橋を渡り植林地へ

 谷沿いの古道はシッカリしていて歩き良い。今日はこのコース、2回目なので視野が広がり左右の様子も覗いながら進んで行く。登ってきたのか堰堤が続き、それが終わったところで道は右岸へと変わる。

谷沿いの古道はシッカリしていて歩き良い

堰堤が続き 道は右岸へと変わる

 右岸の道は流水で洗われたのだろう土砂がないので歩きにくい。でも5分も歩き谷が左に曲がったところから歩き良くなる。でもすぐに谷は右に折れ、道は斜面に突き当たる。

 谷の両側にコンクリートで作った橋台が残っているので、古道はここで対岸へ進んでいるようである。でも一応道が突き当たった斜面を観察し登っていく道がないか確認する。何も無いようなので谷を渡る。

道の土砂が流れて歩きにくい

橋台が残っているので、古道は対岸へ

 次のチェックポイントはこの谷間にある最後の赤い「火の用心」が設置されているところ、「この表示板は、登山口から続いているので、ハイキング道用なのであろう」と哲郎。

 ここまで来ると足元は石がゴロゴロしていて歩きにくいが、古道の跡を感じるので進んで行く。谷沿いに立つ「火の用心」の赤い表示板を見て、谷間から左手の斜面を観察する。

 「あるやん!」と谷を渡った所に細い小さな谷間を見る。ハッキリしない細い谷間なので前回来た時目に着かなかったのだろう。谷を渡るが、哲郎は先へ進み同じような谷間がないか調査に出かける。前回進入した谷分岐までに斜面の谷間はなかったので道子の待つ小さな谷間へ引き返していく。

谷に近づくと左手の斜面を観察する

最後の表示板で谷を渡る それははっきりしない谷間だった

 谷間は荒れていて道のようなものはないが「ここだろう!」と登っていく事にする。10分登ると前方が開けてきて木々の間から稜線の明かりが見えてくる。稜線へ登っていく道は見当たらないので、道子は右へ哲郎は左への斜面を登っていく。

細い谷間を登っていく

木々の間から稜線の明かりが

 尾根に乘ると、周囲に登ってくる古道がないか調べる哲郎、どうも見つからないのでやって来た道子と、今度は尾根から下っていく古道がないか調べる。地形図で確認すると、もう少し南から下っているようなので二人は尾根を南へ登っていく。

 少し登ったところで「あった!」と道子、植林の尾根にはっきりした道が尾根から下っていく道を見る。最近歩かれていないのか踏み跡は見当たらないが二人はこの道を下っていく。

も少し先だろうと尾根を登っていく

ハッキリした道を見て下っていく

 道は尾根に沿うようにユックリ下っているので「地形図の道に間違いないだろう!」と喜ぶ二人だが、左手の谷に近づいてきたところで倒木に出合う。前方に倒木が続き左下の谷間は倒木で埋まっている。

 倒木を避けながら斜面を進んで行くが、とうとう進めなくなる。目標は左手の小ピークとこの尾根の間にある鞍部で、地形図によると古道はその鞍部から小ピークの南を通っている。

 前方をよく確認すると、鞍部のようなところに道のようなものを見る。でもこれ以上進めないので歩ける所まで斜面を登って迂回する事にする。

斜面に倒木が増えてくる

 尾根下を南へ進んで行くと、「あっ!」突然目の前に小道を見る。「これは前回、P551からから下ってきたみちのようだ!」と。鞍部を抜けると小ピークの南にハッキリ分かる道が続いていて、地形図の通りである。途中倒木を潜るが、その丸太に白い四角いマークが貼ってあり、これがしばらく続く。帰って前回の写真を調べるとマークがないので、「この1カ月の間に登山グループでもここを歩いたのかしら?」。

倒木に白いマークを見る 前回/丸太にマークがない

 道なりに進んで行くと道はさらにハッキリしてきて古道と言う感じが残っていて、「前回ここを歩いた!」と記憶がよみがえる。道は南に向き支尾根に乗りゆっくりと登っていく。後はこの古道を楽しみながら岡山林道へ向かう。

測量マークが続く広い道を歩く 道は支尾根に乗り南へユックリ

 登り切った道は突然T字路に出合う。真下は岡山林道である。前回は左へ回って随分とロスしたが、今日は右に取る。直ぐの送電線鉄塔、前回道子が通れないと言っていたが柵の周りが歩けるので、ぐるりと回りすぐ下の岡山林道に降り立つ。

登り切った道は突然T字路に出合う 鉄塔の柵を巻いていく

岡山林道に降り立つ
道の反対側は金毘羅山取付き

 少々時間がかかったが、古道探索を終えホットする二人。ここから林道を左に取ると、林道田能線で樫田校前バス停へ、岡山林道を下って空谷橋バス停へ下ることが出来るが、道子が夕方に用事があると、林道を右にとりバス便の多い萩谷バス停へ下ることにする。

 歩きはじめるとすぐに林道や斜面にたくさんの人を見る。何の作業やら?と思ったら関電の方たちで送電線下の伸びた木々を伐採していると言うことであった。

 ふと作業している斜面を見ると、コウヤボウキが満開、これがしばらく続き嫌な林道歩きを楽しませてくれる。

よく見ると綺麗な花 コウヤボウキ

 気になるのは前回金毘羅山から林道への下りでロスしたこと。左手の金毘羅山への急斜面を登る所はないか見ながら歩いていく。所々で登っていく踏み跡やテープを見るので、この金毘羅山は人気の山のようである。

 やっと前回登ってきた林道原桧尾谷線分岐に出合う。萩谷まであと4~5Kmである。林道にある「萩谷まで○○Km」の標識は、萩谷の林道ゲートなのか萩谷集落なのかわからないのでタイムチェックにはあまり役に立たない。

 林道には前回見なかった秋の野草がポツポツを咲き目を楽しませてくれる。いろいろな探索や花鑑賞で退屈な林道歩きを楽しくする。

斜面を観察しながら進んで行く 林道原桧尾谷線分岐に出合う

 そろそろ昼食をと思うが、尾根上にある林道は風が通り抜け寒い。そういえば今日は何処をあるいても「13~14℃や」と道子。やっと尾根裏へ伸びていく小さな林道を見つけ、そこで昼食とする。オニギリ2個で25分の休憩、ちょっと長すぎたようであとで後悔することになる。

道子はサワギクと言うが葉が細い
毒を持つ外来種のナルトサワギク?
イナカギク

 昼食も終わり後は萩谷バス停へ下るだけ、林道ゲートまで約1Km、萩谷集落まで2Kmである。途中で林道に桜並木を見るが、これは地主さんの趣味だろうか?。地蔵谷峠の標識を過ぎると少しずつ下り始める。

林道に桜並木を見る 地蔵谷峠の標識を過ぎると少しずつ下り始める

 林道ゲートまで来て、タイムチェック13:30である。萩谷のバスは13:35、とても間に合わない。タイムチェックが遅すぎたようだ。間に合わないとわかればゆっくりと下っていく事にする。

 萩谷の集落に着くがここは上萩谷、バス停まではまだ遠い。バス停に着くが次のバスは14:33とある。50分近く待つ事になるので、今日は便の多い関西大学前まで下ることにする。

 これが思ったより遠い関西大学バス停。35分歩いてやっと着く、20分の短縮だったので「萩谷で次のバスを待っていた方が良かった!」と道子。バスが4台止まっていて、バス停にはたくさんんの学生さんたちが並んでいる。我々も並んで乘ろうとすると「次のバスにして下さい!」と、「えっ!」と思ったがすぐに次のバスがやってきて乘ることができた。

林道萩谷岡山線ゲートを跨ぐ カラスウリ 食べるには勇気が!

 途中平安女学院大学にも寄るバス、このバスは高槻駅北直行便で学生さん向けの便であった。おかげで周囲にたくさんの若い女子大生・・・哲郎は喜ぶ。





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