京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

桟敷ヶ岳  (祖父谷林道~山椒谷~大森)
2022.05.03

山椒谷の滝横を慎重に下る道子


日程:
・2022.05.03 (火・祝) 晴れ   哲郎・道子

行き: 北大路駅前 8:40 - 岩屋橋(もくもく号)
帰り: 小野郷バス停 15:58 - 京都駅(JRバス)


コース:
・岩屋橋バス停(9:12)~小梅谷分岐(・447)~関電巡視路登山口~鉄塔分岐~桟敷ヶ岳~山椒谷滝横を下る~谷遡行~長谷林道終点~大谷林道出合~大森キャンプ場~大森西町分岐~小野郷バス停(15:25)

注意:
・山椒谷の滝は滝横を下ることになり、谷間は急斜面、足元の砂利はズルズル流れて危険です。初心者だけで出かけないようお願いします。



 きょうは天気も良いし桟敷ヶ岳へ出かけ新緑を楽しむことにする。北大路駅前バス停で「もくもく号」を待つ。我々以外は志明院へ向かう観光客数名と登山者1名、連休にしては少ない乗客である。

 登山者は出合橋で降りたので魚谷山へ向かうのであろうか?。終点の岩屋橋で観光客とともに降りる。今日は休日で帰りの便が15:10と遅いので、運転手は「早く帰りたい人は、タクシーで」とバス停に書かれたタクシーの電話番号をPRする。

 観光客は志明院への道へ、我々は祖父谷林道を歩きはじめる。昨日降ったのだろう足元が湿っている。ここから先きの登山口の関電巡視路までは遠くアスファルト道なので足にくるが、薬師峠経由よりは少しは早いだろうを林道を選択した。

岩屋橋バス停 洛雲荘のシャクナゲ

 洛雲荘のシャクナゲ、綺麗に咲いているのは1本だけで他の木は終わっているのか咲いていないのか、花は無い。林道脇に何か咲いていないかな?と左右を見ながら歩いていくが、この時期春定番の野草の多くは終わっているので花は少ない、ムラサキケマンがポツポツと咲いているぐらいでは楽しめない。

祖父谷林道を歩いて登山口へ 咲いているのはムラサキケマンだけ

 車が数台追い越していく、登山口に止めれば山頂へすぐに到達出来るが、2~3時間の歩きでは物足りないような気がする。途中で開花の始まったクリンソウを見つけ、小休止する。もう汗をかいてきたと上着を脱ぎTシャツ1枚となる。

クリンソウ

 右手に小梅谷林道の橋が見えてくる。ここでタイムチェック、岩屋橋から45分かかっているので、いつもよりユックリ歩いているようだ。ここを過ぎると少し登り始める。左手にネットが見えてくると登山口は近い。

小梅谷林道の橋が見えてくる ネットが見えてくると登山口は近い

 今日も左手上にできた新しい林道の入口から進入することにする。関電巡視路入口はもう少し先なのだが、入口にゲートが無く入りにくいので、手前の林道入口ゲートから進入する。ゲートのロープをほどき進入し終わると数本のロープで閉じる。

 左に右へと登っていき関電巡視路まで来て谷を詰めていく。ここにもネットが張ってあり通路のネット部分をほどき進入するのだが、今日は支柱の一部が倒れているのでここを通りネットの上をを抜ける。ネットの支柱は鉄製、谷の部分で1本折れ曲がっているが、曲がった原因が登山者によるもので無いことを祈る。

林道入口ゲートから進入 関電巡視路がある谷

 しばらく谷に沿って登っていき、だんだんと谷上を歩くようになる。そのうち関電のプラ階段が現れ大きく迂回しながら登っていく。

だんだんと谷上を歩く 関電のプラ階段が現れ

 道が水平になると前方に岩がゴロゴロしている谷を見る。ここから岩の間を抜け右岸の植林地の谷沿いを登っていく。植林地の土は柔らかく谷間も歩きにくいので、雨や雨後の時にこのコースを下るのは避けた方が良い。

岩がゴロゴロしている谷に出合う

 しばらく谷沿いを進み、谷前方に植林地が見えてきたところで、左岸の植林地へ登っていき谷を抜ける。そこには関電巡視路の踏み跡があるのでそこを登っていく。

 すぐに関電巡視路の標識(標高760m付近)を見る。右は桟敷東尾根の鉄塔へ、左は桟敷南尾根の鉄塔への分岐点である。今日は右にとり東尾根から桟敷へ向かう。踏み跡を辿ればすぐに鉄塔に出合う。

鉄塔から桟敷の新緑を楽しむ

 鉄塔を過ぎると後はこの尾根を登るだけ、尾根は次第に西へ向きを変える。山頂は登山者で一杯だろうと山頂手前で昼食とする。

 昼食を終え11時55分、山頂に着く。バス停から昼食抜きで135分かかっているので、薬師峠ルートと所要時間は変わらないようだ。この時期は新緑が楽しめる薬師峠ルートの方が良いのだろう。

 山頂の登山者は予想外に少なく1グループだけである。「あれ~!」と声がかかる、ヨネちゃんである。登山仲間と新緑鑑賞と野草観察のようだ。我々は少し遅れているので話も短く、すぐに山椒谷へ向かう。久し振りに山椒谷の滝横を下る予定だ。

登山者少ない桟敷ヶ岳山頂

 支尾根を下り山椒谷の滝上に着く。ここから滝下への下降点を探す。以前は滝横の崖からロープで降りていたが、もう少し登ったところから斜面を下ることする。斜面と言っても急斜面、歩けそうな所を探す。斜面の下るルートを決め哲郎が先に数m下る。斜面は砂利、1歩1歩で10~20cm流れるのでユックリとジグザグに下っていく。後はなんとか歩けそうだと道子も続く。

一歩が流れる急斜面をジグザグに下る

滝横まで降りて、これから滝下へ

 滝下付近まで下り、その先のルートを決める。左右の斜面は歩けそうもないので歩ける所まで谷の中を進む。3年前谷に横たわっていた倒木は枝が切れ無くなっていたので、難なく谷を下ることが出来た。

 右岸に乘り谷横を下ると最後の岩壁、谷に3年前と大きく変わったところが無く下ることが出来「やれやれ!」岩壁横を下っていくと長谷林道終点が見えてくる。

最後の岩壁横を下る

 谷間の野草は終わっていて、咲いているのは名残のニリンソウ、もう咲き終わっているヒトリシズカを見ながら長谷林道終点広場に乘る。

岩壁を抜けると前方に林道終点が

長谷林道終点に乘る

 林道終点13時17分、もう少し早ければ「もくもく号」休日便、岩屋橋15:10に間に合うが、予定より10分遅れなので、小野郷15:58のJRバスには間に合いそうだ。この先で野草がたくさん咲いていればバスを1時間遅らせる事になる。でも目の前のヒトリシズカの群生は終わっているしヤマルリソウやイカリソウも目に着かない。

 「春の野草は終わっていて残念だ!」と、急ぎ足で林道を下り始める。野草の咲いていない林道は味気ないが、周囲の山々の新緑だけが心地よい。

長谷林道を下る

 野草と言えば途中で名残のイカリソウを見ただけである。それなのに林道口のある大谷林道に出合ったのは14時丁度と予定より10分遅れと変わっていない。「これは何故だ?」と思考するより先を急いだほうが良い!とすぐに歩きはじめる。

 今日は靴やストックやスパッツを谷で洗うことなく、ひたすら歩くことになる。大森キャンプ場に出合うとお客さんで一杯、駐車場は止められない程の盛況ぶり、最近のキャンプブーム、コロナは関係ないようだ。キャンプ場から離れた駐車場も満車であった。

満車の大森キャンプ場 頭上に藤の花が続く

 大森西町への分岐に着きタイムチェック、予定より5分遅れとここまで頑張って歩いたようだ。ここから小野郷まで40~50分なので「15時30分には小野郷に着くだろう!」と道子にいう。やっとここで飲水休憩とする。

 休憩と言っても2分、すぐに歩きはじめるが今日は日差しがキツイ。本来なら道子の好きなワラビを摘みながら歩くのだが、今日は我慢、横目で見ながら歩くことになる。

 民家が見えてくると小野郷は近い。15時20分に岩戸落葉神社に着く。「こんなに早く着くのだったら、ワラビ摘めたのに!」と。神社でゆっくりと後始末後道子は着替えのため派出所のトイレへ向かう。哲郎は神社で着替えを済まし靴とストックを洗いバス停へ向かう。



カキドオシ

ツルカノコソウ

ヤマエンゴサク

イチリンソウ

ニリンソウ

ヤマシャクヤク

イカリソウ

ウラシマソウ

ニシキゴロモ

ヤマルリソウ

フデリンドウ

 連休なので通行量の多い国道、「国道沿いの民家は煩いだろうな~」。定刻にやってきたバス、連休なのかいつもより多い乗客だが座ることが出来た。このバス市街地に入ると長い渋滞で30分の遅れ、「もくもく号+地下鉄ならば遅れはないが!」と。仁和寺を過ぎると積み残しが出るほどの客で超満員、「まだコロナ禍のなか、嫌だな~!」と。








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