京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

品谷山 (ダンノ峠~山頂~佐々里峠)
2022.12.10

品谷山への尾根、冬枯れの雑木を楽しむ


日程:
・2022.12.10 (土) 晴れ   哲郎・道子

行き: 出町柳バス停 7:50 - 菅原
帰り: 広河原 14:20 - 北大路駅前


コース:
・菅原バス停(9:40)~ダンノ峠~ダンノ分岐~P866~品谷山~P866~ダンノ分岐~佐々里峠~広河原バス停(13:50)

注意:
・品谷山~ダンノ分岐~佐々里峠の尾根にハッキリした登山道はありませんが、細い尾根なので尾根から外れなければ迷うことはありません。





 今週末で京都バス広河原14:20発のバスが冬季運休となる。今日はそのバスで早く帰ろう!と品谷山へ向かう。早朝の出町柳バス停に到着、朽木行きは数人の登山者が並んでいるが、広河原行きの並んでいる人はいない。

 朽木行きも明日まで運行で冬季運休に入るからだろうか、時間とともに列が伸び、立っている人も多く満員で出発する。広河原行きは10人足らずで出発する。でも鞍馬バス停でどっと団体さんが乗って来て満員となる。彼らの話しでは「鞍馬まで電車の方が早い!」と。

 団体さんは雲取山へ向かい貴船へ向かうと言うことで花背高原前バス停で降りる。他の乗客も1人、1人と登山口があるバス停で降りていき、北山もまだ人気があるようで安心する哲郎。

 菅原で男性2人組と一緒に降りる。彼らは八丁から黒田?へ向かうと言っているが、黒田?ってどんなルートなのだろうか?。橋を渡ると、そこに観光トイレがあるので、今日は初めてそのトイレを利用する。「綺麗だった!」と道子、ここは国定公園の出発地の一つなのでできたのだろう。

バス停前の橋からバスを見送る 菅原バス停前にある観光トイレ

最初の分岐は右のホトケ谷へ 霜を見て寒さを感じる

 スパッツは出町で着けていたので、二人はすぐに歩きはじめる。足元の水たまりに氷を見るが、気温は2℃、風が弱いので助かる。民家を通り過ぎ植林地を進んで行くと、ダンノ峠への尾根道、谷道分岐に着く。崩れた谷を渡っていると、先行した二人組が分岐で右往左往している。

尾根道、谷道分岐に着く
分岐手前で林道は崩壊している

 尾根とりつきが分からないので谷道へ向かっている。尾根道は分岐地点から登るのだが我々は分岐を左にとり最近できた林道支線まで向かい尾根登山道へ合流する。尾根を登り始めると、後ろに先ほどの2人組が登ってきている。谷道へ向かったのではなく登山口を探していたようである。

林道支線から尾根道へ 雑木が伸びてきた尾根道

 汗をかいてきたので、平坦なところで服の調整をしていると2人組が通り過ぎていく。若い二人組と思っていたが、一人は若くないので親子かも知れない。支尾根が平坦になった所でまた服の調節する哲郎は道子に遅れてしまう。平坦になった支尾根からダンノ峠下の谷間に着く。ここからダンノ峠へは数十mの登り、今日は寒いので汗を掻くこともなく登ることができる。

平坦になった支尾根から横道を
ダンノ峠下の谷間へ
ダンノ峠へジグザグに登る

ダンノ峠に着く

 ダンノ峠に着き飲水休憩、タイムチェックするとほぼ予定通り、飲水後右手(北)の斜面をダンノ分岐へと登っていく、最初は植林の中を適当に登っていくがすぐに雑木に変わり尾根が狭くなると踏み跡が現れてくる。登るにつれ杉の低木が増えてきて緑一杯だが綺麗とは言えない。前方が明るくなると東西の尾根に突き当たる。ここで左(西)に折れダンノ分岐へと支尾根を登っていく。

登るにつれ杉の低木が増える 東西の尾根に突き当たり左へ

 そのうち尾根は北西に向き小さなアップダウンを繰り返す。足元にはイワウチワの群生が続く。

 右手に植林用の青いネットを見るようになる。以前は背丈ほどのネットが続いていたが、もう役目は終わったのか今は地面に崩れている。

 このダンノ峠からの支尾根が佐々里峠から品谷山に続く尾根に突き当たる所をダンノ分岐と呼んでいるが、その少し手前でこの支尾根は分岐する。ダンノ分岐へは左に取るが、青いネットは右の支尾根に続いているので、ここは要注意。

ダンノ分岐への細い尾根を楽しむ

尾根の分岐でネットに沿っては行けません

 一登りすると佐々里峠からの尾根に乘りダンノ分岐に着く、ダンノ峠から30分である。ここは標高860m、品谷山は880m、大きなアップダウンがないのでこの尾根は快適に歩くことができる。まあ見るべきものもないのですぐに品谷山へと歩きはじめる。

佐々里峠からの尾根のダンノ分岐に着く

品谷山へと歩きはじめる

 もう紅葉は終わっているが冬枯れの雑木を楽しみながら進んで行く。P866へは登らずピーク下の斜面を巻いていく。次の小ピークで大きな風化木を見る。昔から見ている枯れ木だがいつまでも倒れずに頑張っているようで元気を貰う。

 細い尾根にはブナの木が多い。何度もこの尾根を歩いているが、まだここのブナの芽吹きや黄葉を見たことがない。きっとその時期は他の山の野草観察で忙しいのかも知れない。

いつまでも頑張っている風化木

細い尾根にはブナの木が多い

 尾根は左よりの鞍部へと下っていく。この鞍部を登り返すと品谷山はもうすぐ。次の尾根に乘り右に折れユックリ登っていくと品谷山の山頂が見えてくる。山頂に人影が見えていたので、今日であった2人組?と思ったら、「違う!」と道子。

大きなブナを過ぎると山頂

 高槻からやって来たというカップルで佐々里から北尾根を登ってきたと言う。藪が深く苦労したと言っていたが、どうやらスノーシュー登山を楽しめる所を探しているようである。11:55に着き予定より早く着いたと、我々もここで昼食とする。

品谷山 品谷山山頂で昼食

 昼食後は彼らと駄弁っていると、下山予定時刻を過ぎ慌てて佐々里峠へと出発する。先ほど歩いてきた尾根だが、冬枯れの木立が心地よいので苦にならない。

冬枯れの木立が心地よい

 予定より5分の遅れでダンノ分岐に着く。十分バスには間に合いそうなので、これから下る斜面に備えて靴紐を締めなおす。

佐々里峠への尾根から品谷山を望む

尾根に見る台杉

 13:15に佐々里峠に着く。峠の駐車場には4台の車が止って行って芦生の山々を楽しんでいるのだろう、きっと。このままダラダラ下ってもバスには十分間に合うが、2人は急ぎ足で下っていく。春の桜や秋の紅葉は終わっていて、何も見る物がない車道、足が痛くならないよう落葉の上を歩く哲郎。

佐々里峠に着く 下ってきた尾根を望む

 哲郎が頑張って歩くが、先を歩く道子には追いつけないので、道子はハイピッチで歩いているようだ。大きく蛇行して水道施設がみえてくると広河原バス停は近い。13:50に広河原に降り立ったので、今日は佐々里峠から35分で降りてきたようだ。

水道施設を過ぎオバナ谷に沿って歩くと広河原

 谷に降り河原で後始末し観光トイレへ。庄兵衛さんと話しながら一緒にバス停へ向かう。バスは二人を乗せ出発するが大悲山口バス停までは誰も乘って来なかった。車窓から冬枯れの山々を見ながら「もうすぐ白くなるだろう!」と哲郎。










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