「遅れてしまった!」と殿橋バス停へ急ぎ足
今日は城丹国境尾根周辺の秋の野草観察に出かける。フシグロセンノウは咲いているだろうか?ミヤマママコナはまだ咲いているだろうか?と期待しながらブラブラ散策する。
一番目に付いたのはアケボノソウで、どの林道を歩いてもたくさん咲いていてくれ、最後は「もう、いいよ!」とカメラを向けなくなった。ミヤマママコナの群生地は数カ所あって、たくさん咲いているところと、もう終わっているところと色々だったが、お目にかかれてありがとう!。
フシグロセンノウの過去に咲いていたポイントは4箇所だが、2箇所は花の気配なく、1カ所は落花、1カ所は4株咲いていたが見頃を過ぎていて、残念。
今年の秋の野草の開花は早く、見頃を過ぎた花が多かった。「今日の野草観察は全体に見頃である!」なんていうのは、なかなか遭遇できないようである。
ミヤマママコナ |
・深山の林縁や草地に生える。花冠の花喉の両側に黄色い班がある。ママコナには黄色い班がないので区別できる。
アケボノソウ |
・どの林道でも花盛り。山地の水辺に生える2年草で白色の花の幾何学模様が面白い。
ベニバナボロギク |
・外来種の厄介者、これが繁殖してくると野草が減ってくる。でも春菊のような味がして美味しいそうだ。シカが食ってくれると減ってきて良いのだが、ちょっとお口に合わないのか食べてくれない。
アキノタムラソウ |
アキチョウジ |
・正しく秋の花だが、林道であまり見かけないので、最近減ってきているようだ。
マムシグサの結実。 |
・マムシグサの結実始まる。これから赤く染まっていく。
シロバナベニバナヤマシャクヤクの結実 |
オハラメアザミ |
・オハラメアザミの総苞片に棘はない。よく似たヨシノアザミの総苞片には小さな棘がある。
ミカエリソウ |
・葉は虫食いが多く振り返るほど美しい花ではないが、斜面に群生すると美しく見える。
ノササゲ |
・この手のつる性の花は最後には豆となる。ノササゲの種子は黒紫色で白粉をかぶる、これは食べません!
ウバユリの結実 |
・こんなに立派な実なので、花もきっと大きかったのだろう。
オオルリソウ |
・オオルリソウかオニルリソウかいつも悩むところ、これは軟毛がくっきりとあるのでオオルリソウか。オニルリソウはもっと粗い毛が開出している。
ツリフネソウ |
トウフジウツギ |
・トウフジウツギの花も見頃を過ぎているので、今年の秋の野草の開花は早かったようである。
ヤマジノホトトギス |
・今日見つけたのは一株でした。
ヒヨドリバナ |
・花が広がってくると、美しく無くなる。ヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、フジバカマはユックリ観察しないと分かりません。
見頃を過ぎたフシグロセンノウ |
・「バスがくる」と急ぎ足で見つけたフシグロセンノウは花が傷んで見頃を過ぎていた。
落花していたフシグロセンノウ |
・観察ポイントのフシグロセンノウは落花していた。花に損傷がないので最近散ったのだろうか?落ちていた花が綺麗すぎる?
茶呑峠への下りでロスしたので、カモチ谷林道を急ぎ足で下る。道端の野草は見たものばかりなのでスルーする。でもヤマジノホトトギスとフシグロセンノウだけはカメラを向けるが、「時間がない!」とピンボケ。
途中、小さな堰堤で用具を洗い、14:20に殿橋バス停に着く。今日は木曜日、木曜便の14:28周山行きのバスがあり「周山まで歩かなくてもいいのだ!ラッキー」と。京都駅行きバスまで15分、ウッディ京北で急いで着替え、哲郎はこれまた急いで売店で地酒を買い、今日はウッディ京北から帰路に着く。
ほぼ予定通りの花が観測でき喜ぶ二人だが、「今年はアキノキリンソウ、見なかったな~!」と哲郎。