京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

比良 荒川峠道東尾根から堂満岳
2023.11.03

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紅葉を楽しみながらP865から荒川峠道へ

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日程:
・2023.11.3 (土・祝) 曇り後晴れ   哲郎・道子

アクセス:

BUS 行き: JR京都駅 6:31 - JR志賀
BUS 帰り: イン谷口15:25 = JR比良 15:53 - JR京都

コース:
・R志賀(7:15)~高架柱64~雑木道~志賀バイパス高架下~荒川峠道取付き林道~橋(・269)~荒川峠登山口~東尾根分岐~古道を登る~折り返し細い支尾根~東尾根に乘る~尾根の掘りこまれた道を登る~P865~荒川峠道出合~荒川峠~大橋分岐~南比良峠~堂満南尾根~△堂満岳~東陵道を下る~ノタノホリ~北尾根を下る~谷(古崎川上流)出合~正面谷出合~イン谷口(15:15)

注意:
・荒川峠道東尾根や堂満岳南尾根に登山道はありません。いずれも単純な尾根なので迷うことはないと思いますが、脇道もありますので尾根から外れないよう注意してください。


MAP


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 比良山系の紅葉見物、色々と楽しめるところがあるが、最近は荒川峠道の東尾根を登り荒川峠へ向かうルート、さらに南比良峠から堂満南尾根を登り堂満岳へ、下山は堂満東陵道と言うのが気にいっている。今年もそのルートで楽しむことにする。

 車窓から見える比良山系はどんよりと曇っている「今日は晴れてくれるやろか!」とちょっと不安。JR志賀駅で降りトイレを済ましスタートする。登山口へは北へとJR高架下を進む。高架柱No64で左に折れ正面に比良山系を見ながら、紅葉したイチョウ並木道を進む。

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電車から見る比良山系
紅葉見物大丈夫?
志賀駅を出発 高架下を北へ

 出合った大通りの横断歩道を渡り、そのまま真っすぐ西へ進む地道を歩いていくと萬福寺に突き当たるので、右に巻いてまた西へと進んで行く。すぐ目の前に雑木林が見えてきたところで、準備する。上空はまだ曇っているが、歩くには涼しくて良い。

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比良山系を見ながらイチョウ並木道を 萬福寺に突き当たるので、右に巻いて

 雑木道を抜けると湖西道路の高架が見えてきて、それを潜っていくと目の前に南へ折れて登っていくいく道を見る。これが荒川峠登山口へ続く林道である。道を渡ってその林道を登っていく。

 林道は西に折れ登り始める。志賀駅から荒川峠道登山口までは途中休憩を入れユックリ歩いて80~90分だが、林道入口からまだ40~50分かかる。登山口まで遠いので真夏の登りでは余り使わない。道は真っすぐ登っていく一本道の林道なのでシンドイ。

 途中で小休止し服の調節、そのすぐ先で大谷川の橋を渡る。ここは地形図の・269ポイントで正面谷のイン谷口の標高(・253)に近いが、まだ登山口までは15~20分かかる。

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湖西道路の高架を抜けると林道入口 やっと橋を渡り登山口まで15分

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コウヤボウキ ノコンギク?

 橋を渡り川沿いに進んで行くと、すぐにS字のカーブ、これが2回ある。ここにS字のカーブがあるのは急勾配が続くから?否、堰堤の構造に対応するためか?、分かりません!。

 最後のS字のカーブが終わった所で左手に大きな堰堤を見ると、荒川峠道の登山口は近い。登山口で休憩していると一人の男性が「ここは登山口までが遠い!」と言いつつ登山口を登っていく。すたすた歩く登山者を見て、「彼なら駅から60分で来ることができるやろ!」と思ってしまう。

 我々も登り始める。道は東に150m余り登っていき折り返し西へ斜面を巻いてユックリ登っていく。道は大岩谷に沿うようになり北へ向いたところが荒川峠道の東尾根の取付きである。峠道をもう少し北へ進むと左手に葛川越への分岐があるが、そこまで進むと行き過ぎである。登山口から10分で着き、すぐに東尾根へと登っていく。

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荒川峠登山口 東尾根取付き

 ここには古い細い作業道が残っていて、それを辿って登っていく。道は最初は小さな支尾根へと登っていき、支尾根から左の斜面の横道に変わる。足元が悪く綺麗な道とは言えないが歩くことが出来るが、夏場はヘビ注意!

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石組みを見るので古い道である 暫く横道を歩いていく

 10分歩くと横道は終わり右の小さな支尾根の先端にのる。ここで道は消える。ここからその支尾根に乘ってぐるりと進んで尾根斜面まで来ると再び溝状の古道に出合う。昔はこの古道をここから進んでいたが、倒木が増えてきたので進めなくなったらよこの斜面を適当に登っていき、再び古道に入る。

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その支尾根に乘ってぐるりと進んで
尾根斜面で古道に出合う
再び古道に入る

 作業道は段々広く深くなり尾根の中央に近づいてくる。それでも歩きにくい所は溝から出てその横を歩いていく。溝も消えたところでで、東尾根取付きから30分で尾根中央に緩やかな広場のようなところに出る。ここで一休み、周囲は植林地なので見るべきものはない。

 ここで小休止後、ここから峠道東尾根を楽しむ。前方は植林地の斜面が続いているが、そこに溝状の道を見るのでこれを進んで行く。しばらく登っていくと尾根の右側に雑木が広がってくる。

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尾根中央に緩やかな広場のような 尾根の右側に雑木が広がってくる

 溝状の道は尾根の中央部分に続いているが左右にも溝が現れてくる。そして溝は真っすぐではなく蛇行している。だから必ずしも溝状の道の左は植林地、右は雑木林という事ではない。その溝に境界マークの杭を見る。これはタイムチェックやコース選定に利用する。

 標高は600m付近、緩やかに登っているので楽に登れるが、この付近の紅葉はまだまだである。植林地と雑木の間登っていくが、数本の溝状の道を選択しながらなので周囲は色々と変化し飽きない。

 標高640m付近から木々に紅葉を見るようになる。でも紅葉が始まったばかりなので先を期待する。足元に「00」の境界の杭、ここで造林公社のマークは終わる。この杭Noが2桁なので一桁無くなり「00※」かもしれない。しばらく雑木の中を歩いていくが、いつの間にか道が現れてくる。

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最後の境界杭を見る いつものように大木の横を歩く

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紅葉が始まったばかり 基本は尾根の中央を歩く

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雑木の中を心地よく歩く

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この付近では雑木が茂っていても踏み跡がある

 時々細い尾根に変わるところがあるが、尾根の中央を登っていく。標高670m付近で左手の雑木が切れ植林が見える。そこに広い溝が見えるので作業道かも知れない。すぐその先標高680m付近で左手から尾根に登ってくる作業道を見て、少し登ったところに右手の斜面を巻いていく道を見る。

 これらの道は繋がっていたのかも知れない。標高700m付近にある右手の斜面を巻いていく道は、紅葉が綺麗だが、巻き道で登ってくれないので進入しないことだ。この分岐だけは要注意。

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段々紅葉してくる 分岐から右の巻き道へ進入しないこと

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吸い込まれそうな巻き道の紅葉

 分岐での小休止も終わり細い尾根を黙々と登り始める。この付近から狭い尾根の左手に植林が迫る。時々右手の琵琶湖方面が開けるが霞んでいて何も見えない。標高800m付近紅葉が目立ってくるが、じっと眺めることなく登っていく。

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細い尾根を黙々と登り始め

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標高800m付近紅葉が目立ってくる

 この峠道東尾根の北詰はP865である。もうすぐなのだが、これからが大変、低木が増えてきてルート選択が必要になる。あ~だ、こ~だと登りやすい所を登っていくと、哲郎の古いマークを見て一安心、P865はもうすぐである。

 やっとシャクナゲ群を見る、高度計は860mを過ぎているのでこの上がピークのようである。P865付近はシャクナゲで埋まっているので、その手前で左へ巻いて行く。(最初に来た時には、シャクナゲ群の中に入り進んで行ったが、とても歩けるようなところでは無かった)

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頭上は綺麗だが 低木が邪魔をする

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シャクナゲが生えるP865手前に到着

 P865から西へ荒川峠道出合いまで約500m、紅葉が続き楽しむことが出来る。ただこの尾根の北側の半分は崖に接していて、その近くを歩くところもあるので注意が必要である。

 その尾根に乘ると西へと歩きはじめる。北側は崖なので紅葉は南斜面に広がって続いている。

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尾根に乗り紅葉見物スタート

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紅葉を見ながら小休止

 尾根にシャクナゲが現れ、それを抜けると崖傍を歩くが、綺麗な所である。綺麗かどうかは紅葉次第であるが。この尾根の踏み跡は、何故か崖傍に続いている。

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尾根の崖傍を歩く

 崖上の道が一段高い所へ登っている所では、左へトラバース。登った尾根の紅葉を楽しみながら・・・。

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トラバースし尾根に登る

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尾根の紅葉

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南斜面の紅葉

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次の崖上の通過を終え

 尾根の崖に出合うと右手が開け、そこから堂満岳が見える。堂満岳の斜面に赤いものは少なく「紅葉はどうだろう?と、思ってしまう。」

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紅葉が延々と続く

この登り、峠道が近づいてきたようだ

 P865からの尾根を詰めていくと最後は左下に登ってくる荒川峠道を見るようになる。それが近寄った頃峠道に降りる、下の峠道東尾根取付きから2時間30分の散策であった。峠道を右にとり荒川峠へ向かう。峠道の赤い紅葉は終わっていて残念!。今日は遅くなった!と、この峠道で昼食とする。15分の昼食休憩も終わり峠へ向かう、11:50荒川峠に着く。

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荒川峠道に降りる

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荒川峠道 赤い色は終わっていた

 荒川峠、11:50、到着時刻は年々遅れ最初に登った時より45分も遅れている。これは足が遅れてきたのと、年々周囲の紅葉を楽しんで来ているからだろう。峠から比良縦走路を右にとり南比良峠へ向かう。

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荒川峠に着く

 今日は祝日だが比良縦走路で出合う人はいない。尾根の紅葉は終わっていて、暖冬の影響か葉は茶色く枯れているようにも見える。20分歩いて南比良峠に着く。

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南比良峠に着く 南比良峠のお地蔵さん

 今日は南比良峠から堂満岳へと堂満南尾根を登ることにする。さっそくその南尾根下の草原を歩いていくが、クサボウボウで時間がかかってしまう。ここは少し比良縦走路を歩き、尾根下直ぐの所から取付いた方が良さそう!

 堂満南尾根は急斜面が続きシンドイ所である。雑木の急斜面を登っていき尾根の右側によると踏み跡のようなものがあり歩きやすい。二人は自分の歩き良い所を探して登っていくが、哲郎は斜面の右側に早く寄り過ぎ雑木に悩まされる。哲郎が雑木を抜けるころ道子は随分と前を歩いている。「コース取り失敗やった!」と哲郎。

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堂満岳南尾根の急斜面を登る

 このルートの目標物は大岩、その岩が見えてくると、堂満は近い。さらに登っていくと大きな岩を見て、堂満まではもうすぐ。最後は一登りし堂満岳から金糞峠へ下る登山道に出る。

 そこで一人の登山者とバッタリ、こちらの斜面に降りかかっている。「堂満はどちらですか?」と。堂満岳から降りてきた彼、「あのピークです!」と、彼が降りてきたピークを示すと、彼は引き返し登っていく。どうやら堂満岳を通り過ぎたようである。

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岩を見ると一安心、その横を進む ベニドウダンの堂満登山道に着く

 我々も山頂に着くと数人の登山者、先ほどの彼は「武奈ケ岳に行こうと思っているのですが?」と他の登山者に問いかけている。もう13時前、今から武奈ケ岳へ向かうと下りはヘッデン。堂満岳をスルーするような彼には無理のようである。

 我々は堂満から琵琶湖を眺めることもなく東陵道を下り始めると、彼も武奈ケ岳を諦めたのか下っていく。東陵道、最初の標高差100mの急斜面が続く、急斜面が苦手な道子はユックリと下っていくので、何度も道を譲ることになる。

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堂満からの展望は霞んで 紅葉を楽しみながら東陵道を下る

 下に見える木々の紅葉は綺麗で、「今日の下山、堂満にして良かった!」と。勾配が緩くなったところで南に広がる斜面の紅葉を楽しみながら小休止する。東陵道を下り始めると南斜面に紅葉が続き、それを楽しむ。

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勾配が緩やかになったところで小休止

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東陵道南斜面の紅葉は綺麗

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紅葉見物もそろそろ終わり

 標高700mの谷筋へ下るポイントまで紅葉が続きこれをを楽しみながら下っていく。谷筋を下り始めると急勾配なのでジグザグの道が続く。ただシンドイだけで面白くはない。やっと谷に出合い谷間を渡りホットする。

 谷を渡ると植林地の中を歩くことになり、ここも面白くはない。さらにここには窪んだ道があり、緩やかに下っていくが嫌な道である。ノタノホリ分岐がもうすぐという地点でのこの窪んだ道が終わる所で、「道子が膝が、足が痛い!」と言う、大きな段差を下る時こけて足を痛めたようだ。

 下山迄あともう少しの地点、このまま進めばJR比良駅15時には着くだろうと計算していた哲郎は悩む。とりあえず湿布をと確認すると膝の内側に傷があるので、ここを打ったようだ。湿布をし歩いてみると、何とか歩けるようなのでこのまま進むことにする。

 ノタノホリで写真を1枚撮った哲郎は先を行く道子を追いかける。「この先別荘地までのゴロゴロ石道の下り、歩けるかな~、どうしよう?」と悩む哲郎だが、ふと足元を見るとシダの道が続く。

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植林地を緩やかに下るがすぐに凹道に ノタノホリ手前の分岐

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ノタノホリ 「この道!いつもの道と違う!」と

 「この道!いつもの道と違う!」と哲郎は気づき地形図で確認すると、登山道より左の尾根を下っている。でもこの道は北へ、イン谷方面に下っているので、そのまま下山することにする。細いシダの道にゴロゴロ石道はなく「このロスは道子の足には助かった!」と哲郎。

 地形図通り、道は小さな谷(古崎川上流)に突き当たる。その対岸には旧道(哲郎の山と高原地図1998年版に載っている)があるはずだが、谷を渡ってみないとハッキリしない。道子が谷に沿った細い踏み跡を見つけたので、これに沿って谷沿いを下ることにする。

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尾根道は谷に出合い下流へ進む 前方に堰堤、谷を渡ると道が

 前方に堰堤が見えたところで対岸に渡ると、道のようなものがあるのでこれを進んで行くと、道は谷沿いを下るハッキリした道に変わる。その道が谷から離れると大きな道(旧道)と合流する。その道が上流の堰堤へと続いている道のようであるが?、今日は探索を諦めとりあえずイン谷を目指す。

 15:10なのでイン谷へ下ると15:25のバスに間に合いそうだ!。そこで哲郎はこの尾根からイン谷へ下るポイントを探す。目標はイン谷上流の橋からこの尾根に登る事が出来るので、その下降点は?と下っていく。尾根が細くなったところで反対側の斜面へ下れそうだと覗いてみると、そこに正面谷へ下る細い道を見る。

 そこは橋へと下る道ではなく車が見える。駐車場へ下っていく道、ここがイン谷口からどのくらい離れているか分からないが道子を呼び下っていく。

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谷沿いに道が続く 正面谷へ下る

 15:15正面谷の道に出合いバス停へ急ぐ。15:18バス停に着くと、早いバスだがたくさんの登山者が並んでいた。その数から「座れるだろう!」と列に並び一安心、急いでスパッツを外す。

 定刻に出発するバス、JR比良駅で着替えホームへ向かう。道子は歩いて登れるので、どうやらひどいケガでは無かったようで一安心する。

 今日は、最後はドタバタした山行きになってしまった。ノタノホリから下った尾根道はイン谷口に向かっているのでJR比良駅には遠回りになるが、バスを利用する時や疲れている時は利用できそうである。

さすがに疲れたのか道子は電車に乘るとすぐに目を閉じる。でも今日はいい紅葉見物が出来ました。



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