京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

花背峠~杉峠南尾根~P723~扶桑橋
2023.02.09

雪の杉峠南尾根は心地よい


日程:
・2023.2.9 (木) 曇り   哲郎・道子

行き: 烏丸北大路 7:33 - 花背峠 (京都バス広河原行き)
帰り: 鞍馬温泉 15:09 - 国際会館駅


コース:
・花背峠バス停(8:30)~杉峠~電波塔跡(花背鉄塔)~南尾根を下る~P835~国道477~南尾根鉄塔~南の鞍部~P723~P555~林道広場~扶桑橋~(14:55)鞍馬温泉バス停

注意:
・電波塔(花背の鉄塔)跡からの南尾根、積雪時は道や踏み跡は見えず雑木の間を下っていきます。積雪時花背峠周辺は50cmから1m積もりますので、積雪状態によりワカンやスノーシューやアイゼンが必要になってきます。





 「まだ雪が残っているだろう!」と期待しつつ、今週も花背峠へ向かってみる。鞍馬の集落、屋根の雪は5cmと減っており、まだ山々に雪が残っているかどうか不安になる。花背峠へ登っていくバス、今日は峠までチェーン装着はなく、残雪は期待できそうにもないが、一応花背峠で降りてみる。

 -3℃の花背峠だが風がないので暖かく感じる。峠の車道に雪はなく、すぐに大見尾根入口へ向かって雪の状態を確認する。入口は植林の下なので奥よりもともと積雪は少ないが、「今日はいつもよりも少ないな~」と。

花背峠で降りる

 でも今日は大見尾根を進んでみる。杉峠にある作業小屋までくるまが行き来しているのだろう、路面の轍部分は固く締まっているのでアイゼンを着ける。大見尾根を歩いていくと木々に着雪を見るが積雪は大きく増えてくれない。

大見尾根、奥に進んでも積雪は増えない

 杉峠の地蔵も顔を出している。「今日は雪景色を楽しもう!」と、杉峠から大見尾根散策を諦め南の電波塔跡から雪の雑木の南尾根を楽しむことにする。

 杉峠から南の電波塔取付き道のゲート横から進入する。道には多くの踏み跡やスノーシュー?ワカン?の跡、先週の跡だろう団体さんが進入したようだ。道の積雪少なく難なく歩くことが出来る。

天候悪くクッキリ見えない蓬莱山 杉峠から電波塔跡へ向かう

電波塔取付き道を歩く

 道がが左へカーブするところが南尾根の斜面に降りるポイントで、他の所からは段差が数mあり降りる事が難しい。1m足らずの段差、注意して降りる。道に沿って道下を左へ進んで行き下降ポイントへ向かう。ここに取付き道で見かけた踏み跡がないので、彼らは何処へ行ったのだろうか?引き返した?

道から南尾根の斜面に降りるポイント

 「ここやった!」と昨年見つけた南尾根下降ポイント、ここで2人はワカンを着ける。何時ものように面倒だと軽アイゼンを着けたまま、その下にワカンを履く。

「ここやった!」と南尾根下降ポイント

 早速雑木の中を南へと下り始める。最初は雑木が密集していて道があるようには見えないが、尾根のような所を下っていくと、密集した雑木は終わり尾根が少し広がってくる。

早速雑木の中を南へと下り始める

密集した雑木は終わり尾根が少し広がってくる

 木々の枝には今朝の雪だろう着雪が見られ、これらを楽しみながら下っていく。右手に植林地やネットが見えてくると、その端に沿って下っていく。

雪を楽しむ

ネットに沿って鞍部へ下っていく

 緩やかな鞍部を過ぎるとP835へと登り始める。ここは地図を見ることもなく細くなった尾根を登っていくと良い。すぐにピークに着き下山口を探しながら小休止する。無雪期には立派な踏み跡があるのだろうが、積雪時は注意が必要だ。

P835への登り P835

 この南尾根は最後のピークからR477への下りで植林地の中を歩くのだが、それ以外は植林の中は通らない。下降点を見つけ南東へと次の小ピークへと進んで行く。この付近は、まだ標高が高いので雪が残っていて心地よく下っていくことが出来る。

P835から南東の小ピークへ

百井キャンプ場への谷間 後方は蓬莱山

 小ピークから最後のピークへと向かう。最後のピークから南の下降点が分かりにくい。でも前回探し、よく覚えていて「ピークから左へ進み、植林と雑木の間を下る」であった。一見道があるとは思えないような所だが、植林地に沿って下り始めると、登山道のような感じがする。ただ下降点付近には数本のイバラがあり、要注意!。

小ピークから最後のピークへと向かう

最後のピークへ登っていく

最後のピークの下降点は分かりにくい

 道は植林地に沿って歩くようになり、最後は植林の尾根を下るようになる。植林地の中は迷いやすいが、ここは南西へ下る尾根に乘って進む。

最後のピークからは植林地に沿って歩く

 最後のピークから20分下ると下にR477が見えてくる。ここは素直に真っすぐ下っていき、国道に降りるポイントを探す。最後は1~2m切り立っていて車が時々通るので、車にも注意しながら車道に降りる。今日は目の前を2台の車が通過した。ここはカーブ地点で車から登山者が見えないので勢い良く飛び降りると危険である。

国道477号のカーブ地点に降り立つ

 車道に降り立ち、すぐに南の尾根を登っていき鉄塔へ向かう。150m程進むと鉄塔広場に出る。いつの間にか日が射してきて風もないので、ここで昼食とする、丁度11:00である。

 暖かいので25分、ゆっくりの昼食休憩。昼食後は南西に下る道をP723手前の鞍部へと進む。鉄塔から南西方面遠くに愛宕三山が見える。ここには踏み跡があり珍しい事である、先週だろう扶桑橋へ下る尾根を登ってきたようである。

鉄塔からP723手前の鞍部へ下る

鞍部への道はハッキリしている

 鞍部に降り立ち前回下った谷筋を覗くと相変わらず倒木が見える。P723への登りに踏み跡を見るので、道子は谷の倒木が嫌なので尾根筋を希望する。結局、今日はここからP723へ登り扶桑橋への尾根を楽しむことにする。

 昨年は雪が多く分からなかったが、P723への道を見る。早速登っていくとピーク手前から緩やかな尾根に変わる。

P723へ登る道がある

P723 P723からは緩やかに下る雑木の尾根

 P723からは緩やかに下る雑木の尾根、雪道なのでさらに心地よい。直ぐの分岐は右にとり南西へ下っていく。P723から20分下ると細い尾根の右側が崖に接しているので、木の根に引っ掛かりこけないように要注意!、この尾根で注意するところはここだけであった。

木の根に引っ掛かり、こけないように要注意!

 少し登っていくと尾根が広がり心地よい。尾根が緩やかに下り始めると左手の木々の間から隣の尾根の斜面に雪面をみる、これは天ヶ岳南の石切り場のようなので、この尾根も半分下ったようだ。尾根の高度も下がってきて、この付近から所々で地面を見るようになる。当然ワカンを外す所だが、面倒なのでそのまま下っていく。

尾根の高度も下がってきて雪が少なくなる

天ヶ岳南の石切り場だろうか

 細い尾根に変わると左手に植林に沿うようになる。尾根の植林が所々伐採され、測量のリボンやマークを見るようになる。「間伐にしては、皆細すぎる??」と思いながら下っていると左手に細い林道が沿ってくる。

 その林道にもたくさんの倒木を見て「この林道はどこから来ているのだろう?」と思っていると林道は終わる。地形図に尾根の斜面の中腹まで登ってくる林道が記載されているので、その延長かも知れない。扶桑橋から尾根を登ってくるとき、この林道を歩いていくと下ってしまうので、ここは狭い尾根を歩くべき!。

細い尾根に細い林道が

 細い林道が終わると、尾根は広がってくる。さすがに雪が少なくなったのでワカンを外すことになる。緩やかに下っていた尾根も鞍部からのぼっていくので「もうすぐP555だ!」と哲郎、ピークハンターさんの標識を探すが見当たらない。ピークらしきところの木にテープが巻いてあり「P555」と書いてあった。

P555へ緩やかに登り 「P555」と書いてあった

 鉄塔から下ってきた尾根もあと1/3である。鉄塔から110分かかっているので、扶桑橋まで後60分、14時過ぎには降りることができそうだ。歩きはじめると広い雑木の尾根、道が分かりにくいのでルートに所々赤いテープが巻いてあり雪で道がハッキリしない時には役に立つ。テープは切り株に巻いてあるのがセンス良い。

赤いテープが巻いてあり

 標高500mを切った所で目の前に鉄製の梯子を見る。周囲に植林は見当たらないので尾根の左右の様子を覗う哲郎だが、何も分からない。

 道がハッキリしなくなり二人で探す。尾根の左端で「ここみたい!」と道子、結局そこを下っていく。標高450m付近まで降りてくると、目の前に大きな広場を見る。降り立ってみるとベンチもあり「ここは何だろう、ただの林道終点にしては広いな~?」。

大きな広場、林道終点?

 林道が見当たらないが広場の西端に細い林道を見て、林道が尾根を下っているのでこれを下っていく。林道は数分で右に逃げていくので、林道を歩くのを止め、道はないが尾根を下ることにする。

尾根上の林道を下る

 急な植林の尾根を数10m下ると鞍部に着き、左手に百井谷の林道、右に青いネットで囲まれた先ほどの林道終点、その奥に山小屋を見る。

最後は急な植林の尾根を数10m下る

右手にネット 右手に山小屋を見る

 右手は進めないので、目の前のこぶを登って林道に降りるか、左の斜面を下って林道に降り立つか?。目の前のこぶの林道側の様子が分からないので、「左の斜面は道まで歩けそうだ!」と下ることにする。

 最後は道まで少し段差があるが「難なく歩ける!」と思いきやイバラがたくさんあるので、これを刈って林道に降り立つ。14:20予定通りだと哲郎。最後の植林地で足元が泥んこになったので、百井谷へ寄り靴や用具を洗いながら小休止とする。

百井谷の林道に降り立つ

 ユックリの休憩も終わりバス停へ向かう。この時間に扶桑橋バス停は便がないので鞍馬温泉バス停へ向かうが14:45、「15:05のバス、急がないと間に合わない!」と急ぎ足でバス停へ下っていく。14:55にバス停に着き時刻表を見ると「15:09」とある。発車時刻が変更されていて「急がなくても良かったのに・・・」と言うことになる。





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