地蔵谷バス停から掛橋(石鳥居)まで無動寺川を楽しむ
注意:
・無動寺川は古道が崩れ倒木が多くなり、谷は荒れてきて歩きにくい。【初心者危険コース】になってきたので初心者だけで出かけないようお願いします。水量が多い時は歩けません。
・無動寺川を上流、掛橋(石鳥居)へと遡行する場合、出合った谷分岐は全て左俣へ進んでください。
・てんこ山~曼殊院へ下る尾根は下り始めると、広い尾根下の道と尾根道に分岐します。尾根にハッキリした道はありませんが、南西に下る尾根を辿っていけば問題なく下ることが出来ます。
2023年、正月に患った胃腸炎もやっと落ち着いてきた哲郎と道子、そろそろ出かけなくては・・・。先ずは足慣らしに比叡山へ出かける事にする。
三条京阪バス停から比叡平行きのバスに乘る。早朝のバスはなく、8:40、10:45と少ない。8:40のバスに乗り地蔵谷バス停へ向かう。いつもはバス停前の支尾根に取付いて比叡アルプスを楽しむが、今日は10年ぶりに無動寺川を歩くことにする。10年前には難なく歩くことが出来たが、谷間はどうなっているのだろうか?
今日の予定は無動寺川を上り掛橋(石鳥居)で昼食、下山はてんこ山の尾根から西へ曼殊院までの尾根、前回は尾根下の道を歩いたので、今日は尾根上を歩くことにする。
バスは他の乗客1人+我々2人=3名ではバスの減便も仕方ないな~。地蔵谷バス停で降り不動温泉の前で準備する。谷の中を歩くのでスパッツは必須、準備が終わり谷沿いの広い道を歩いていく。入口では幅が2,3mの小さな谷だが、進むにつれ大きな谷に変わりその谷上高い所を歩いていく。
地蔵谷バス停前 | バス停から橋を渡って |
進むにつれ大きな谷に変わり |
そのうち立派な堰堤が見えてきて、そこで道は終わる。この道は堰堤建設用に作られたのかも知れない。そこから道は消え、谷の中へと降りていく。
堰堤から谷へと降りていく |
10年前には谷の右岸寄りに砂の道が作られていたが、もう流されたのだろう谷の中を適当に歩いていく。早速前方に倒木が見えてきて、先が思いやられる。でもこの倒木は進行を妨げるような物ではなく、難なく進行出来る。
古道出合いまでは谷を歩く |
もうこの付近の左岸には古道があったのだが、谷が荒れ倒木が邪魔をして古道はハッキリしないので、そのまま谷の中を歩いていく。。
この付近で左岸に古道があったはずや! |
倒木が邪魔をする |
左岸に古い看板と登っていく古道を見る。この道を登ってしばらく左岸を歩いていたような?でも記憶がない。ここはこのまま谷の中を歩くことにする。谷の両岸が荒れているので、今日は出来るだけ谷の中を歩くことにする。
左岸に古い看板を見る | 登っていく古道を見る |
谷は狭まり倒木が増えてきて、どうしても歩けない!と左岸へ上がり、しばらく古道を歩いていく。途中で対岸の斜面に谷に降りてくるジグザグの道?を見る。その先に古い標識を見るが、もう文字は消えていた。この付近でトレイル道から降りてきてP383へ登ぼる道があったようである。
谷は歩けない!と左岸へ上がり | しばらく古道を歩いていく |
対岸に下ってくる道が? | 文字の消えた古い標識を見る |
左岸の道も消え谷の中を歩くが「歩けない!」と右岸を歩くが、すぐに行き止まり谷に降りることになる。もうこの辺はグチャグチャ、時間がかかってしまう。
谷に降りたり岸に上ったりしていると、左岸の山裾に小さなケルンを見る。尾根に見覚えがあり「ここから支尾根を上ってP383へ向かったかも?」と哲郎だが、これも記憶が薄い。
谷から岸へ行ったり来たり | ここから支尾根をのぼったような? |
谷間は少し狭くなり、右岸に古道を見るようになる。しかしこの古道は少し高い所にあり、古道へ上がったり古道から降りたりするのに苦労する事になる。谷を歩いていると前方に小さな滝を見る。1mもない段差がだ「滑る!」と道子、結局右岸の高い古道へ登る場所を探すことになる。
でもこの付近は倒木が少なく小滝が続き、今日初めて谷を楽しんでいるような気がする。
右岸の古道は高くなる |
この付近の谷は心地よい |
この右岸の古道はしばらく続いていて谷を楽しむことが出来るが、所々で古道が崩壊しているのが残念である。10年前はシッカリしていた石組みも、所々浸食され歯抜けになっているので、「何時まで歩くことができるやら」と心配する。
歯抜けになった石組みは残念 |
右岸の古道はしばらく続き、谷は細く渓流のように流れる。この付近は岩盤質なので浸食が少ないのだろう。そのうち倒木が現れ古道は崩れ、先へ進むと滝に出合う。「滝?」と、これも記憶が薄い!。
右岸の古道はしばらく続き |
滝を越える |
滝を越えると谷間は広がり前方に堰堤を見る。この付近には堰堤が2つある。下の堰堤は右岸を、上の堰堤は左岸を通り抜ける。
堰堤を過ぎるとすぐに谷の合流点、ここは左俣を取る。合流点を過ぎると、もう谷も小さくなり渓流という感じが無くなる。おまけに倒木が増えてくる。
最初の堰堤は右岸を | 次の堰堤は左岸を |
谷の合流点、ここは左俣を取る |
谷は狭くなり荒れてはいるが左岸に古道を見る。もう上流なので流れも緩いのだろう。植林地に入ると倒木が太くなり、谷を歩いていると言うより倒木の中を歩いているような感じがする。
倒木を見てうんざり! |
20分経っただろうか倒木を抜け右岸の古道を歩いていると、谷に立派な橋を見る。おそらく関電巡視路の橋で、これは記憶に残っている。と言うことは目的の掛橋(石鳥居)はもうすぐである。
古道を数分登っていくと鳥居と灯篭が見えてきて掛橋の広場に着く。約2時間の谷の遡行、予想以上に谷が荒れていて時間がかかったが、最後まで歩くことができ谷遡行を楽しんだようだ。今日は暖かい陽射しを受け、この広場で昼食とする。
谷に立派な橋を見る | 鳥居と灯篭が見えてきて掛橋の広場に着く |
昼食後はてんこ山から西尾根を曼殊院へ下ることにする。以前曼殊院から登った時は尾根下の広い道を登ったが、今日は尾根道を下ることにする。広場からトレイル道を南へ進むとすぐに右手の送電線鉄塔への尾根へ這い上がり、尾根を進んで行く。
トレイル道を南へ進む | 送電線鉄塔への尾根へ這い上がり |
鉄塔を過ぎると尾根に広いシッカリした作業道が続いていて、これを歩いていく。途中で一旦鞍部に降りるが、登り返すと再び作業道が続く。すぐに右手にてんこ山の三角点を見る。ほぼ水平なこの尾根道を進んで行くと、道が西へ向いたところで下り始める。ここが尾根下の道と尾根道(ハッキリした道はありません)の分岐点で、右の尾根に乘る。
広い尾根道は歩き良い | てんこ山三角点 |
尾根下の道と尾根道分岐点 |
後は道に沿って、否細い尾根に乘って下っていくだけである。足元の斜面は落葉で埋まり、少々歩きにくいが、尾根下の道より心地よく下ることが出来る。
市街地を見ながら曼殊院へ下っていく |
標高300m付近で右に下っていく支尾根分岐に出合う。支尾根の先端は関西セミナーハウス方面へ下っているので、この道は宿題として、今日は曼殊院へ下ることにする。
尾根が緩やかになると登山口は近い。薄い踏み跡を辿って下っていくと前方に曼殊院の外壁が見え、左に林道が見えてきて林道に降り立つ。「やれやれ!」と林道を下っていき、ザックを外しゲートを抜ける。
曼殊院の外壁が見えると登山口 | 林道に降り立つ |
帰りは曼殊院の前を通りセミナーハウスに向かい。ハウス横の道を進んで支尾根の先端を確認し、バス停へ向かう。修学院バス停から市バス5系統のバスに乘るが、観光地を回るこのバスは案の定満員となり時間がかかってしまう、「しまった!」と。
武田薬品 サンシュユの実 |