新緑の比良縦走路に咲くユキグニミツバツツジ
日程:
・2023.5.18 (金) 晴れのち曇り 哲郎・道子
行き: JR京都駅 6:31 - JR志賀駅 |
帰り: JR比良駅 16:37 - JR京都駅 |
コース:
・JR志賀駅(7:15)~JR高架柱No64~湖西道路高架下~荒川峠道への林道~荒川峠登山口~荒川峠道東尾根取付き~P865南尾根に乘る~P865~荒川峠道出合~荒川峠~南比良峠~金糞峠~青ガレ~正面谷~大山口~イン谷口~JR比良駅(16:25)「いつもより1時間遅い、ゆっくりの野草観察でした」
注意:
・荒川峠道東尾根に道はありません。作業道の古道が現れたり消えたり・・・、でも細い尾根なので迷うことはありません。P865から荒川峠道までは細い尾根を登っていきますが道はありません。尾根の北側は急斜面や崖が続きますので注意してください。
比良縦走路に咲くシロヤシオ鑑賞に出かけました。「今年の開花状態はどうなのだろう?」と出かけましたが、シロヤシオは満開、ベニドウダンやサラサドウダン、ユキグニミツバツツジ、ヤマツツジ等同時に咲いていて十分楽しむ事が出来ました。最後のイワカガミ、ツクバネソウ、咲き始めたシライトソウ等も楽しめました。
きょうは比良縦走路へシロヤシオ鑑賞に出かけることにする。皆さんの情報では、今日では遅いのかもしれないが・・・。
7:10JR志賀駅に着き早速荒川峠へ向かう。JR高架に沿って北へと歩いていき、高架柱No64で左に折れ正面に比良山系を見ながら広い道を進む。
出合った大通りの横断歩道を渡り、そのまま真っすぐ西へ進む地道を歩いていくと萬福寺に突き当たるので、右に巻いてまた西へと進んで行く。すぐ目の前に雑木林が見えてきたところで、日陰を探し準備する。
JR高架柱No64で西(左へ)へ | 比良山系を見ながら広い道を進む |
雑木道を抜けると湖西道路の高架が見えてきて、それを潜っていくと目の前に南へ折れて登っていくいく道を見る。これが荒川峠登山口へ続く林道である。道を渡ってその林道を登っていく。
林道が西に折れると周囲にモチツツジを見るが、今年見るツツジは終わりかけている。後は林道の左右を見ながら野草の株を探しながら進んで行く。林道入口の植林地にはイワカガミが大群生、また林道にはたくさんのキンランが咲いていたが、いつの間にか見なくなり林道歩きの楽しさも減ってきた。
雑木林の手前で準備し雑木林を抜ける | 荒川峠登山口へ続く林道へ |
橋を渡り林道は左へ登っていく。タニウツギの花は咲いているが桐の花は散っていた。林道は大きくS字カーブを2回返し、それを登りきると登山口が見えてくる。駅から95分、いつもより10分遅れている。
「ふくらはぎがちょっと痛い」と哲郎、「最近キツイ運動したことないし?なんでやろ?」「今日は止めとき!という合図だろうか?」。結局ユックリ登って荒川峠へ向かうことにする。飲水休憩後、荒川峠道を登っていく。
標高・265mの橋を渡る | 荒川峠道の登山口 |
10分ほど登っていくと右手に荒れた道のようなものを見る。ここが荒川峠道の東尾根の入口である。古い作業道のようで踏み跡程度、早速登っていき道なりに進んで行くと峠道に沿った斜面の横道に変わる。
「ひえ~!」と先を行く道子、目の前の足元にマムシを見る。こちらを見ているマムシ、数10cm、動くと危ないのでこちらも静止していると、マムシは少し動きシッポを見せたまま横に移動してくれる。これ幸い!と二人は通り抜けていく。
今日は15分歩いて横道は終わり右手の小さな支尾根に乘る。
荒川峠道東尾根の入口 |
道と言っても荒れている | 横道は終わり右の小さな支尾根へ |
古道はここで消えるが、そのまま支尾根に乘って進んで行く。すぐに古道に出合うので、本来続いていたのであろう。でも古道は倒木などで埋まっているので、ここは左の斜面を迂回して登っていく。
支尾根を進んで行く |
余り左へ迂回すると道に出合わなくなるので、適当なところで古道に進入し古道を歩いていく。登っていた古道は尾根下を緩やかに登り始める。
古道は尾根下を緩やかに登っていく |
東尾根に近づくと古道は広がってくる。足元にはトンボソウの株を見るが、これが点々と続く。ところがツボミはないが成長した茎に細長い葉が現れトンボソウでは無いような株も見る。「これトンボソウ?」と気にしながら歩くことになる。
そのうち茎が伸びてきて先端にツボミのようなものを見る。さらに進んで行くとツボミから細い糸状な花のような?「これ、シライトソウかも知れない!」と言うことになる。でも開花した花がないので二人は確信出来なかった。
これトンボソウとちゃうで~! | シライトソウかも知れない! |
そうこうしていると尾根の中央の小広場に着き小休止する、ここから荒川峠東尾根を歩くことになる。この付近にイワカガミの群生を見るが咲いている花は少ない。
尾根の小広場で小休止 |
北へと尾根を登り始める。尾根中央に道のように窪んだところがあり、そこを登っていく。足元のイワカガミと先ほど見たシライトソウ?が点々と続く。初めは緩やかに登る広い尾根、道のようなところが数本あり、どれが本当の作業道か分からないが、本当の作業道には境界マークの杭がある。このシライトソウを追っていたのかいつもと違う所を歩いているようで、チェックポイントのNo17やNo14の杭が見当たらない。
植林地にイワカガミの花は少ない | もう咲きそう シライトソウ |
しばらく心地よい雑木の尾根が続く |
尾根は広くいろいろな道があるが、尾根から外れないように歩けば、尾根が細くなってくると同じ道を歩くようになるので問題はない。時には低木の雑木が茂っていて道が消えるが道を探しながら歩けば良い。雑木が切れたところで「No00」の標柱を見るので、いつも見る「No17」「No14」の道は歩かなかったようだ。ここを過ぎるとしばらく太い木が目立つ。
低木の雑木で道は消える | 「N00」の標柱 |
太い木が目立つ |
標高650m付近から尾根が細くなり登り始めると、雑木がまた細くなる。足元には再びシライトソウが続く。
細い尾根を登り始める |
こんな尾根を歩くのが好きな 哲郎 |
左手に植林地が見えてきてそこに下っていく細い道(踏み跡)を見る。これが荒川峠へ下るのかどうか、またいつか調べたいのだが、いつになることやら。ここから直ぐ上標高680m付近まで登ると右に巻いていく道も見るので、これらの作業道は繋がっていたのかも知れない。右の道が余りにも歩き良いので、最初に来た時進入したが、斜面の横道の道で途中で止っていた。
荒川峠道東尾根コースは登っていくだけなので、この付近の分岐は植林地の作業道なので進まないことだ。
標高680m付近にある分岐は要注意 |
この付近から植林が尾根に迫っていて、一部植林の中を歩くことになる。道は消えているが細い尾根、ただ登っていけば良い。植林を抜けると再び雑木の中、周囲を見渡せば高い木が増えてきて白い花や赤い花が咲いている。
一部植林の中を登る |
しばらく上を見ながら歩いていくと、低木の杉に出合う。これは山頂が近いと言う合図である。もうはっきりした道はなく、適当に登ってP865を目指すが、毎回同じところを歩いているようだ。
次にシャクナゲに出合う。P865のシャクナゲではないが、P865はもうすぐである。急斜面の中歩きやすい所を選択しやっと尾根上のシャクナゲ群生地に着く。P865が何処なのかは分からないが、もう水平なのでこの近くにあるのだろう。
低木の杉に出合うと | シャクナゲに出合うと |
最初はシャクナゲの中を歩いたがとても歩きにくいので、次からはシャクナゲを迂回しながら西へと進んで行くことにする。シャクナゲの群生を抜け「ヤレヤレ!」と小休止する。ここまで前回より20分遅れている。足が痛いとユックリ歩いたからであろうが、まずまずと満足する。
ここから荒川峠道まで標高差80m、ゆっくりと登るのだが、細い尾根の北側に崖や急斜面が続くので要注意、でも峠道までは綺麗な雑木が続き新緑や紅葉が綺麗なので、お気に入りのコースである。今日はイワカガミやシロヤシオを見学しながら進んで行く。
P865付近のシャクナゲの群生 |
早速尾根を歩きはじめる |
尾根が通れない時は迂回する このシロモジの紅葉は綺麗! |
基本は細い尾根を歩いていくのだが、右手は崖で目の前は木で塞がっている時は左の尾根下へ迂回する。再び尾根へ登り返すのがシンドイ!
迂回もしんどい! |
尾根が広がると心地よい雑木の尾根 |
尾根の右手は急斜面や崖が続く。だが木が生えている急斜面だと一安心する。崖の場合は地中に木が生えていないので注意して歩くことになる。
そんな急斜面に花を見つけて、時間を掛け写真をとるが、何時ものように「あんな危険なところで撮らなくても荒川峠道までいけばたくさん咲いている!」と後で後悔することになる。
左手に新緑が広がってくると荒川峠道は近い |
ここは崖だが木が生えているので何故か安心 |
荒川峠道に降り立つ、ゆっくりの散策なのでピーク・865から40分かかってしまった。秋の紅葉時期もユックリの散策だが、花観察は紅葉見物より時間がかかるようだ。
早速荒川峠へと歩き始めるが、ベニドウダン、サラサドウダン、イワカガミ・・・と花観察が続く。やはり急斜面での花観察は不要であった。
ユックリ進むので10分かかって荒川峠に着く。予想通り峠のシロヤシオは満開、ベニドウダンも咲いている。峠から縦走路を北に南比良峠へ向かう。今日は予定より30分遅れているので、直ぐのシロヤシオの木の下の空地で昼食とする。周囲はシロヤシオの白い花、今年は当たり年のようである。
シロヤシオの咲く着く荒川峠 |
昼食後は南比良峠へ向かう。南比良峠から堂満へ登り東陵道で下山しても良いが、「登りはちょっと!」と哲郎、きょうは金糞峠へ向かう。縦走路を北へ歩きはじめる。堂満直下の新緑な中を心地よく歩いていく。
縦走路にはシロヤシロが続き、ユキグニミツバツツジやヤマツツジのピンクや赤の花が色を添えてくれ心地よく歩くことが出来る。中程から植林地に変わると足元に野草が現れてくる。これを観察しながら金糞峠へ向かう。
そんな時、一人の青年が追い越していく、荷物が多い。なんでもテンパクするそうで・・・でも予報は明日は雨「承知しています!」と。よほど山が好きなんだろう!と思ってしまう。
縦走路で見るヤマツツジ 「これくらいが良い」と哲郎 |
植林地からは野草観察 |
堂満岳分岐を過ぎると金糞峠は近い。道が細くなり金糞峠に降り立つ。13:40予定より40分遅れ「ここからどうしよう?」。道子は青ガレまでのズルズルが嫌で「ダケ道へ行こう」と言うが、遅れているので正面谷を下ることにする。
哲郎が周囲の花を撮っている間に、ユックリ下る道子は先に出発していた。金糞峠のヤマツツジ、立派な大木だが「赤だけ大きくてもな~」と哲郎。
金糞峠を下り始めるが、先に下っていった道子の姿はもう見えない。ここを下るたびに少しづつ変化しているガレ場、哲郎もイヤである。そのうち道子に出会い谷支流に降り顔を洗う哲郎。
金糞峠のヤマツツジ | 金糞峠下のガレ場はいややな~ |
青ガレの手前で開花してきたシライトソウを見る。ここまで咲いてくれると誰でも分かるのだが、「今日はいい勉強になった。」と哲郎。
青ガレを下り正面谷を渡る。今日は汗を吹くほど暑くなく・・・上空はどんより曇ってきて雨を心配するようになるがまだ降らない。
開花してきたシライトソウ | 青ガレを下る道子 |
青ガレ下の正面谷を渡る |
ここまで降りると後は正面谷横を下るだけ、とホットする。後は雨が降らないことだけを願う。下りで足が痛くなる哲郎「あともう少しと我慢する」。
緑が続く正面谷は心地良い |
15:45イン谷口に着く。ここでも予定より40分、いつもより60分遅れているので、すぐにJR比良駅へ向かう。橋を渡り雑木道を歩くことにする。雑木林にはエゴノキ等白い花が咲いてはいるがみんなパスして歩く。最近、湖西道路を潜り適当に住宅地の中を歩いていくので、何やら遠回りしているようだ。昔歩いていた保養所の横を通る最短ルートは何処やった?
イン谷口から雑木道でJR比良駅へ | 振り返り今日歩いた尾根を仰ぐ |
16:25比良駅着、運よく比良駅までは雨が振り出さなかった。急いでトイレで着替え次の電車に乘る。いつもより1時間遅くで帰路に着く事になる。「明日、足が痛いだろうな~!」と哲郎。
満開のシロヤシオ |