京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

仲夏の伊吹山 野草観察
2023.08.19

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ガスが切れたところで西登山道からスタート

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日程:
・2023.8.19 (土) 晴れ   哲郎・道子

駅 行き: JR京都駅 7:50 - 米原8:46 - 関ケ原 9:30 = 伊吹山
駅 帰り: 伊吹山14:30 = 関ケ原 15:19 - 米原15:47 - 京都

注意:
・2023.08現在、伊吹山登山口バス停から山頂までの上野登山道は6~9合目が土砂崩れの為通行出来ず、迂回路もないので上野登山道は通行禁止となっています。


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 例年のごとく伊吹山へ夏の野草観察に出かける。この時期は夏の花が終わり秋の花が咲き始めと、丁度花が少ない時だが、いつも盆明けとなってしまう。だから余り期待していないが、今年はどうだろう?と。

 最寄りの駅から京都駅へ向かうが「○○で遅れています」と放送、新幹線に乘らないと予定している関ケ原から伊吹山へ向かうバスに間に合わない。

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電車から見る伊吹山・・・まずまずの天気

 「どうしよう?」と思っていた時2本前の遅れていた電車が来て、それで米原へ向かうことが出来た。米原駅に何時着くか分からず途中の駅に着くたびに米原着の時刻を計算する二人。どうやら東海道線への乗り継ぎには間に合うようで一安心する。

 関ケ原駅で大垣発伊吹山行きのバスを待つ。10名ぐらいの乗客が影で待っているが、哲郎は日の当たるバス停で一人待つ。バスがやってくるが、今日は土曜日、盆明けなのか車内にたくさんの乗客を見る。幸いにも全員乘れたようで出発!。

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伊吹山山頂駐車場につく

 ドライブウェイを登り始める。右に左にとクネクネ登っていく道は苦手な哲郎、ズボンのベルトを緩め対応する。何時ものように山頂への登りはガスに覆われ見晴らしは良くない。結局ガスに覆われた山頂駐車場に降りることになる。

 今日は上野登山道が通れないので山頂広場をぐるりと周回し14:30のバスで下ることにする。約4時間あるので散策3時間+休憩1時間とし、早速テラスハウス(スカイテラスとのこと)の食堂へ向かう。

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テラスから登山道のガスの状態をチェック

 食堂で早い昼食、「いつもの伊吹山菜そばがない!」と。春から暑い日が続き山菜も余り採れなかったのだろうか?伊吹そばを注文し、テラスで朝買ったオニギリとともに食べる。周囲はガスっているが例年のような涼しさがない、伊吹山も猛暑のようである。

 トイレ休憩も含め40分の休憩、今日は山頂散策だけなので気が楽である。ガスが切れたところで西登山道へ向かい協力金を投入し散策スタート。車でやって来た人やツアーバスでやって来た人が多いのだろう、もう下山してくる人が多い。

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アキノキリンソウ フジテンニンソウはこれから

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ヒメフウロ
いつも同じところに咲いています
イワアカバナ
花の柱頭は頭状でアカバナと区別できる

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カワラナデシコ キジムシロ 茎につく葉は3出複葉

 入口付近にはたくさんの野草が咲いているのだが、今年は全く咲いていず先を心配する。それでもポツポツと咲く花を撮りながらゆっくりと登っていく。花が少ないので、先を行く道子が「ここよ!」と合図してくれて助かる。

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野草保護区のゲートを開け

 やっとお花畑のゲートに来る。ここまで咲いている花は例年よりも少なく、この先が思いやられる。野草保護区のフェンスの中に咲くシモツケソウはほとんど終わっていてお花畑という感じはしないが、全体に赤が広がっている。サラシナショウマの群生は5分咲き、昨年より1週間早い観察なので、こんなものだろう!

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名残の キヌタソウ コイブキアザミ

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コウゾリナ コオニユリ

 登山道を登っていくが、今年はルリトラノオだけは良く目につく。折り返したところにはいつものように咲くヒメフウロやイワアカバナは健在であった。

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遊歩道といえ、足元はシッカリした靴で

 登山道が東に向くところに咲くワレモコウの群生は無くなっていた。この付近の野草はほとんどが食害、見る花がない。途中から「土砂崩れの上野道が見えるかな?」と南の支尾根を歩いてみるが、ガスが漂っていて何も見えない。

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ミツバフウロ ニセイブキゼリ

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オトギリソウ ルリトラノオ

 「花も咲いているかもしれない!」と上野道の9合目へ下ってみる。ここもガスが広がり下の方は良く見えない。登山道の9合目に着くと「土砂災害で危険、下山禁止」の大きな看板を見る。上野道9合目付近に大きな変化は無かったので、土砂崩れはもう少し下の方だろう!。

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上野道9合目 上野道は通れません!

 9合目から山頂へ向かう。数は少ないが西登山道で観察できなかった花が咲いていて、他に登山者は歩いていないのでゆっくりと観察する。「イブキトリカブトは?」と、いつも咲いている所を通り過ぎてしまったようだ。

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シモツケソウ サラシナショウマ

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トモエシオガマ ツリガネニンジン

 山頂に着くとたくさんの人が休憩中、でも土曜日にしては少ないようである。我々もベンチを見つけトイレ休憩とする。丁度12時、帰りのバスは14:30を予定しているので、山頂でゆっくり+東登山道をゆっくり下り、14時までに駐車場に降り立つことにする。

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山頂広場に着く

 山頂にある数件の小屋は、お昼時とあって賑わっているが、溢れる程の賑わいではない。小屋の間を抜け伊吹三角点へ向かう。三角点付近はガスが漂っていて、しばらくガスの中を歩く。

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伊吹山三角点 1377.3m

ワレモコウ アカソ これからのようだ

 そんな道をブラブラ歩いていると中央登山道方面へ歩いていて「こっちじゃない!」と道子、東登山道へと修正する。・1343mまで東へ緩やかに下っていたが、ここを過ぎると北へと下り始める。ここは風が吹き抜けるので、今までハッキリ見えなかった左手の草原を見ながら下っていく。

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左手の草原を見ながら下っていく

 登山道が西へ向くと緩やかに下り始め、ドリーネを過ぎると足元にむき出しの石灰岩が続く。ここは湿っていて石の間を歩いていくので歩きにくい。この東尾根でいつも観察していたたくさんの花はほとんど無くなり淋しい!

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石灰岩の間を歩いていく

 前方遠くから「〇番、〇〇番の方!」と食堂の呼び出しが聞こえてくると下山口は近いく左下に駐車場が見えてくる。

 下山口ゲートの手前にはマルバダケブキの保護区があり、昨年はここでサラシナショウマとイブキトリカブトの群生を見たので期待して歩く。マルバダケブキはもう見頃をすぎ、サラシナショウマとイブキトリカブトは上の部分が枯れていて花も葉も見当たらず残念と言うこと人なる。

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クサボタン マルバダケブキ

 13:10駐車場へ下山、予定より早く降りてきたのは、観察する花が少なかったのだろう。下山口の駐車場横に咲く野草の花も少なく・・・何やらガッカリ!。今日見た花も昨年より大きく減少し、こちらもガッカリ!。野草の減少は獣害だけではなく猛暑が影響しているのかも知れない。

 伊吹山頂お花畑で昨年見て、今年観察できなかった花は、ウツボグサ、オオヒナノウスツボ、イブキトラノオ、ヒヨクソウ、ウバユリ、イブキトリカブト、シュロソウ、コバギボウシ、キオン、オオダイコンソウ、ホタルブクロ、イブキフウロ・・・残念!。

 テラスハウスへ向かい伊吹牛乳を買いテラスでゆっくり+トイレ休憩としバスを待つ。14:10頃バス停へ向かうと大垣行きのバスが止っていて、もう乗客の列が出来ていた。昨年は14:30まで名古屋行きのバスが止っていて、そのバスが発車した後大垣行きのバスがやって来た。平日と休日では様子が違うようだ。いや、今年からかも知れない?

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下りは快適に下るバスより伊吹北尾根方面

 二人ともバスに座れやれやれ、以外に乗客は少なく、朝一緒にやって来た人たちは次のバスで帰るのだろうか?。関ケ原駅に早く着き、すぐにやって来た電車に乘れたので、予定より早い新快速に乗り京都へと帰路に着く。

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伊吹山 山頂お花畑


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