切通しの伊香立峠 4年前と変わらず静かな峠
日程:
・2023.10.18 (水) 晴れ 哲郎・道子
行き: JR堅田駅 7:58 - 伊香立中学校前 |
帰り: 大原バス停 13:37 - 四条河原町(京都バス) |
コース:
・伊香立中学校前バス停~伊香立北在地町~伊香立峠への林道分岐~伊香立峠~古知谷へ下る山道~林道出合~京都大原パブリックコース~ゴルフ場入口(国道出合)~旧道バス道~大原バス停
注意:
・バス利用で伊香立周辺や伊香立峠を散策する場合、この方面のバス便が大幅に減便されていますので、バス時刻表を十分調べてからお出かけください。
秋の伊香立峠散策に出かける。明日はコロナワクチン接種、週末は日程が詰まっているので「今日しかない!」と出かける。伊香立峠道コースはハイキングと言うより散策と言うようなところだが、「秋の花が、色々と咲いているだろう、きっと!」。
問題は峠道のコースどりとバス時刻、バス便が大きく減便されたので大原から伊香立では帰りのバスが難しい・・・健脚さんは堅田駅まで歩いてもいいのだが。伊香立から大原方面へ抜ける場合、朝1本のバスで伊香立北部へ向かい大原方面へ下ると、後は何とかなるだろうと。
結論として伊香立方面から大原へ抜けることにする。数年前までこんな事を考えなくても良かったが、最近各地でバスの減便や撤退が続き、ますます高齢者は免許返納が出来なくなる。
堅田駅から7:58発伊香立小学校行きのバスに乘る。途中で子供たちがたくさん乗ってきて・・・、このバスはスクールバスでもある。
伊香立中学校前で降りる。伊香立峠道へは次の「北在地」バス停で降りたほうが近いのだが、今日は野草観察、早速右手の山裾の茂った草木を見ながらユックリと歩いていく。
伊香立中学校バス停で降りる | 早速ムカゴを見つけムカゴ狩りの道子 |
そこには定番の野草がポツポツと咲いているが目新しい花はない。茂った草木の間にあるムカゴを見つけた道子は、早速収穫を始めるがイバラやハゼノキが絡んだところが多く注意して採集する。
大通りを外れ野草を求めてブラブラ、過去に見かけた花を探してみる。ツリガネニンジンは綺麗に咲いていたがツルボが見当たらない!
北在地バス停に近づいた所から西への脇道へ進入し伊香立峠へと向かう。伊香立峠へ向かう道はいくつかあるが、最後は1本になるのでどの道でも良いのだが、今日は北よりの道から進んで見る。
大通りを外れ野草を求めてブラブラ | この橋を渡り野草の多い山裾を歩く |
住宅地を過ぎると、ポツポツと野草を見るようになる。「あ!これは!!」と目の前にクロバナヒキオコシの花、それも大群生、道沿いに続いている。
哲郎は早速カメラを向けるが小さい花はなかなか綺麗に撮れない。今日は晴れているので道子にアシストを頼むが上手く陰が出来ず・・・そうこうしていると哲郎の横で蜂が蜜を吸い始める。大きな蜂なのでスズメバチかアシナガバチ??、刺されると大変なのだが働きバチのようで襲ってこない。
でも蜂の数が増えてきたので花を写すのを止め離れることにする。写真をチェックするがピンボケばかりとなる。群生する小さな花は一眼レフでないと苦労する。
しばらくミゾソバが続くが、白い花も見る。アキノウナギツカミだろうか、ママコノシリヌグイ、ヤノネグサ・・・これらは葉の形や茎の刺等で判断するが、アップ写真を撮っているとここも蜂がウロウロしていて綺麗な写真は撮れず退散。
そうこうしていると左手の田畑は無くなり「真野川起点」の石柱をみて、ここから細い谷間を歩くことになる。すぐに貯水池のような施設を見ると、道は右にS字のカーブを登っていく。
今日は陽射しが暑い!と道子 | 真野川起点の林道分岐点を真っすぐ |
道にたくさんのアザミが続く。総苞片に刺がないのでオハラメアザミのようだ。アザミが終わると電柱に「ハチマン」の標識を見る。「これは何を意味しているの?」と最初に見た時に何を意味しているか分からなかったが、どうやら伊香立の里の住民がここから山に進入し、尾根を登り小出石越を下って小出石の八幡宮へお参りしていたようだ。
道端には赤いミズヒキが続き、頭上のクサギは実が割れて赤い宇宙人となりつつある。林道を貯水池のフェンス沿いに歩いていたが、前方に林道分岐を見て右へ登っていく林道をとる。舗装された左の林道は延々と仰木まで山の中に続いている(Google Mapで見られます)。
昔からある「ハチマン」への入口? 「ハチマン」とは小出石の八幡宮 |
伊香立峠への林道分岐 左の林道は上仰木へ(ネットは貯水池) |
ササの茂った道もすぐに終わり明るい植林地の中に続く。谷沿いの林道で良く手入れされているので明るいのだろう、緩やかに登っていくのが良い。15分登っていくと左手の谷間が近づいてくるので、伊香立峠はもうすぐだろう。
林道が左へ折れる手前が伊香立峠への分岐、右手の山裾にシダの緑が広がり白い看板も立っているのでわかる。
植林地の中を緩やかに登る | 左の谷が寄ってきたら峠は近い |
伊香立峠への入口 ダラダラ歩いて林道分岐から16~17分 |
入口にある看板 |
早速峠へと登っていく。2018年の台風の倒木は少し残っているが、難なく歩くことが出来る。切通の峠なので左右の尾根に乘る場合は要注意、登山口を探して登って下さい。
峠を過ぎるともう京都府、峠から植林地の中の細い道をユックリと下って行く。こちらの峠道にも危険なところはない。足元にイカリソウの葉を見るが春には咲いてくれるのだろうか。
峠には2018年の台風だろうか倒木が残っている |
峠を過ぎると滋賀県から京都府へ | すぐに尾根道と峠道の標識を見る |
峠から10分下ったところで「古知谷14仰木峠」の標識を見る。そのすぐ先の谷上の道で一カ所日が射している所で止り「ここで昼食や!」。ここは谷上の谷を挟んだ西側なので一部分だけ陽だまりが出来、積雪時等寒い冬には重宝するところである。
峠を過ぎるとしばらく植林地の小道を | あ!ここだ!と 真冬でも暖かい陽だまりで昼食 |
25分ユックリの昼食も終わり、下山を続ける。道はすぐに谷沿いの広い道に変わり、それを下っていくと広い谷間に出合うが、ここは左の小さな谷に沿って下っていく。(登りの場合は谷間が分かれているので要注意、広い谷間から右の谷沿いの道を登っていく)
谷沿いの広い道を下っていくと | 広い谷間は左の小さな谷に沿って |
林道は草に覆われて緑一色だが迷うことはない。途中で小さな流れを渡り、下り始めた広い谷間から5分歩くと前方に崩れかけた小屋を見る。そこが林道合流点でシッカリした林道に出合う。ここに「古知谷15仰木峠」の標識を見る。(登りの場合はこの分岐で左にとり伊香立峠へ向かう)
谷沿いを下ると広い林道に出合う 壊れた小屋はいつまでも残っている |
登りの場合分岐の小屋と標識で左へ |
小さな流れで靴を洗い出合った林道を右にとり緩やかに下っていく。10分歩き少し登って分岐に出合うが、ここは最後の分岐、左をとりゴルフ場へ下る。右手に古びた遊歩道のような道を下ると早く降りることが出来る。
降り立ったゴルフ場からは声が聞こえる。今日は天気も良く心地よい事だろう。降り立った車道を右に国道へと下っていく。リンドウでも咲いていないかなと道端を覗くが、ここはゴルフ場、よく手入れされているので花は見当たらない。
緩やかな林道が続く | 最後は分岐を左にとり下ると |
最後はゴルフ場の道に降り立つ |
国道367号(鯖街道)に出合う(地形図の・266ポイント)。ここにはゴルフ場入口の大きな建造物がある。(登りの場合はここから進入する)
この付近に「新田」バス停があったのだが?と周囲を見るが見当たらない。(小出石寄りに北100mの所だった)この路線は便数が少ないので、バス停を探さず大原へ向かうことにする。(バスに出合ったら手を挙げて止めてもらうことにする)。
バスは国道を通らず川沿いの狭い旧道を走る。二人はその道をユックリ歩きはじめる。古知谷の阿弥陀寺の中国風の山門への道は閉ざされ、こちらから通れないようだ。すぐ先の「古知谷」バス停で時刻表を見ると13:07発、まだ30分以上あるので、このまま大原へと歩くことにする。
道を下っていくとゴルフ場入口に | 古知谷のお寺は工事中? |
道端にはアキチョウジやアキノキリンソウ、ツルニンジン等がポツポツ現れて目を楽しませてくれ「歩いて良かった!」と言うことになる。この道はバス道だが旧道なので車が少なく民家も少ないので野草がたくさん残っているのであろう。
アキチョウジは半分散っているが群生が続きまだ十分楽しむことが出来る。ツルニンジンは終わりかけ、綺麗な花を探すがここでも蜂がたくさん集まっていて早々に撮るのを止める。
香り漂うキンモクセイは色鮮やか | ススキ道を心地よく |
旧道は車が少なくユックリ野草観察出来る | 視界が開けてくると大原バス停はもうすぐ |
13:35に大原バス停に着く。長いベンチは人で埋まっているが、乗車口に並ぶ人はいない??。「あ!、13:37の国際会館行きがあると、すぐに列に並ぶ。バスがやってくると皆さん乗車口に並び始め・・・、哲郎では全く考えられないことである。
初めてお目にかかる ヤマハッカの花 |