京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

金勝アルプス(近江湖南アルプス)
2023.06.27

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耳岩から北峰縦走線の大岩を通り抜けると白石峰

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日程:
・2023.6.27 (水) 晴れ   哲郎・道子

駅 行き: JR草津駅東口 8:05 - 上桐生
駅 帰り: 中村バス停 14:54 - JR草津駅東口


コース:
・上桐生バス停(8:50)~一丈野駐車場~北谷線~落ヶ滝線~北峰縦走線~天狗岩~耳岩~白石峰(12:05)~十九道(旧道)~走井林道~十九道ダムハイキング道分岐~十九道橋~黒橋~県道12号~中村バス(13:55)


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 金勝アルプスに出かける。この時期目的はカキラン観察、でも本当に見たいのはジガバチソウである。いろいろな用事と天候不順が続き、出発は6月27日になってしまった。結果はカキランは咲いていたが、キンコウカやジガバチソウは見頃を過ぎていて残念と言うことになる。

 今日予定していたコースは、落ヶ滝線から北峰縦走線に乘り天狗岩から白石峰へ向かう。ここから北へ十九道(旧道)を下って走井林道へ降り立ち、十九道ハイキングコースの延長の白糸の滝や十九道ダムを楽しむという事である。

 ところが夕方歯医者の予約がと言う道子、結局今日のコースは白糸の滝や十九道ダムの散策を止め「白石峰から走井林道へ降りて、後はひたすら栗東トレセン近くのバス停まで、ただ林道をテクテク歩く」である。

 草津駅東口8:10発上桐生行きのバスに乗る。通勤の立ち客もいるが早く並んだ我々は座って上桐生へ向かう。何時ものように工業団地の中をぐるりと回るバス、8:50分に上桐生バス停に着く。ここで降りたのは我々二人だけだった。

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一丈野駐車場に着くと車はなし 北谷林道を歩きはじめる

 一丈野駐車場に着くと、登山者の車は1台も止っていなく、当然登山者はいない、初めての事である。トイレで準備し早速登山口へ向かう。9:00北谷林道を歩きはじめるとすぐに汗が出てきて、もうシンドイと、とにかく湿度が高いと早速飲水休憩とする。

 早く帰りたい道子はいつもより速く歩いていて、野草観察をしながらの哲郎は追いつくのがシンドイ!。体調がいまいちなのか?とにかく今日の高湿度には参ってしまう。

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綺麗な道だが今日は湿度が高い 右にとり落ヶ滝線へ向かう

 落ヶ滝分岐までに出合う谷で、いつもはキンコウカを観察するのだが、今年は終わっていて黄色い花は見えない。最初の大岩を一登りし5分歩くと落ヶ滝分岐に着く。ここまで観察出来たのはコケオトギリ、ウスノキの実ぐらい、カキランも咲いていたが先にあるだろうとパスする。キンコウカは見当たらなかった。

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岩盤上を流れる谷

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小さな谷の渡渉が続く

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最初の大岩を一登り

 落ヶ滝分岐到着は9:25、いつも45分かかっているのに25分、これではシンドイはずや!と哲郎。今日は滝は寄らずに滝上へと向かう。登り始めると足元にアクシバの花、小さな花なので写真に時間のかかる哲郎、道子は先へどんどん登っていく。

 滝上で待っている道子に追いつきと、その先の岩場でカキランの観察が始まる。カキランはたくさん咲いていたが数年前の半分に減っている。コバノトンボソウやキンコウカ、ユキモチソウやモウセンゴケの花も少ない。気象環境が変わってきたのか先が思いやられる。

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岩盤上を流れる谷間で野草観察 カキランの花

 細い道では時々水が流れているのでシッカリした靴でないと歩けません。そんな道を抜けると岩場が続き岩の上を歩き、大岩を登っていく。登りきるとシダの道が続き再び大岩を登ることになる。もうここまで来るよ野草の花は少ない。

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歩くところは 流れの中

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しばらく岩場が続く

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大岩を登っていく

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再び 谷の道が続く

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この谷最後の岩場

 10:15北峰縦走線に出合う、ここまで予定通りの時間で来たようだ。尾根を右に取り天狗岩へ向かう。丁度お昼前、南へ進むこの尾根は正面から陽射しを受けとても暑いところである。今日は曇っているが高湿度で汗が止らない「陽射しを受けている方がましや!」と。

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北峰縦走線に出合う

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あ~登りにくい!

 だらだら歩いていると天狗岩が見えてきて、「あともう少しで天狗岩!」と頑張れる。天狗岩手前で左手の谷の源頭に下り登り返すと天狗岩に着く、11:15計画より遅れているのは高湿度のせいだろうか。天狗岩はPASSし後は耳岩から白石峰へ向かう。ここで初めて登山客に出合う。3人だが一人は小さい子を後ろの籠に背負っていて、スイスイ急坂を下ってくるが、見ている我々の方が冷や冷やする。

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岩が段々増えてくる

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岩は段々大きくなる

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前方に見える天狗岩へは一旦谷へ下る

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天狗岩はパス

 天狗岩からすぐのところで「十九道」の分岐の標識を見る、「片山バス停って何処や?」。現在はこの道がこの尾根から白糸の滝や十九道ダムへのハイキング道になっているようだ。この道を下って走井林道へに降り立つと、林道の反対側に白糸の滝や十九道ダムへのハイキング道が続いている。でも我々の予定は十九道(旧道)なので、そのまま白石峰へ向かう。振り返れば天狗岩の上に二人の登山者を見る。今日であった登山者はこれで5人となる。

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「十九道」の分岐の標識 天狗岩を振り返る 後方鶏冠山

 天狗岩から10分余りで耳岩に着く。ここは天狗岩線の分岐だがここもPASSし白石峰に向かう。耳岩を過ぎると登り始め階段が続く。今日一番シンドイところである。最後の大岩の間を抜けると白石峰はもうすぐである。

 哲郎は左手の斜面を見ながら歩く。「ここや!」と、そこに標識は無いが下っていくハッキリした道を見る。ここが十九道(旧道)のようである。

 11:40白石峰に着く。予定より10分遅れたが、こんな湿度では仕方がない。昼食を食べている間に先ほどの5名が通り過ぎていく、竜王山方面から車で来たのかも知れない。

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耳岩を過ぎると登り始め階段が続く 白石峰に着く

 12:05十九道(旧道)下山口へ向かい下り始める。ハッキリとした道があるので安心して下っていく。どんな道でも初めて歩く道は結果がどうであれ楽しいものである。今日の目的はこの旧道の植生調査である。天狗岩から下る十九道は支尾根を下るが、この旧道は谷筋なのでいろいろと野草があるかも知れない・・・と楽しみである。

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白石峰から旧道下山口 道は細いがシッカリしている

 下り始めると道は少し荒れてきてはっきりしなくなるが、赤いリボンが続いているので迷うことは無い。尾根のような所から谷へ下る分岐が分かりずらいが、リボンが導いてくれるので、ここはユックリ下れば良い。谷に降りてもまだ流れはないが、徐々に道はハッキリしてきて、もう林道まで迷うことは無い。

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谷へ降りていく 細い枯れ谷に出合う

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谷間は広がってくる

 足元にイワカガミを見る。大群生では無いがポツポツと足元に続く。花茎が残っているのでここのイワカガミは咲くようである。細い流れを見るようになると足元にバイカオウレンがポツポツと、下るに連れだんだん群生してくる。また足元に「十九道ダム←→白石峰」と書かれた古い標識を見るので、この道は良く歩かれていたのあろう。

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足元にイワカガミを見る 足元に古い標識

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谷に細い流れを見るようになる

 下るにつれ谷間は谷らしくなり、喜んでいるうちに「着いた!」と道子、前方が明るくなり林道が見える。12:30林道に降り立ち小休止、これから長い林道歩きに備える。林道は真北へ下っていくのでこの時間帯は背中に陽射しを受けるのだが、今日は曇っているので陽射しは大丈夫のようだ。

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下るにつれ谷間は谷らしくなり

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前方が明るくなり林道が

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林道からの旧道登山口 傍にある古い標識
「旧十九道」と?

 哲郎の試算ではここからトレセン近くの中村バス停までは5Km弱、ハイキングコースに寄らないので1時間半で下れば中村バス停14:28のバスに間に合うだろうと。

 二人は走井林道を下り始める。この林道は木陰の快適な下り!と思っていたが、木陰が無く湿度が高く蒸し暑いので下りでもシンドイ!。5分下ると左手に天狗岩から下ってくる十九道に出合う。このハイキング道は林道を渡って右手の谷筋へ続いている。今日は急ぐのでハイキング道を諦め林道を下っていく。

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左手に天狗岩から下ってくる十九道に出合う
金勝山ハイキングコースと書いてある

 ここから林道は谷筋を避け西へ大きく遠回りしてから東の十九道ダムへと下っている。真っすぐ進むハイキング道の方が早く進めそうだが、数10m下って再び林道まで登る必要があるので時間がかかるだろうと止める。

 薄曇りの林道、暑い!と道子は傘をさして下っていく。「咲いている!」と道子!。林道を歩いたおかげか林道傍に一輪のササユリを見る。ここにも西へ登っていく道を見る。地形図で確認すると北峰縦走線の尾根まで標高差40m、ハッキリとした道があるので、良く歩かれているのだろう。北峰縦走線の尾根の何処から下っているのか、次回歩く時は確認しよう!と。

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ササユリの近くで登山道を見る
北峰縦走線の尾根まで近い道

 ササユリを過ぎると平凡な風景が続き、「何も見るものが無い!」とダラダラ歩いていて、何処を歩いているか分からないので、所々で地形図を覗く。地形図にあるジグザグの道を下り始める。ジグザグが終わると左右が開けてきて橋を渡る。この橋が「十九道橋」のようで、渡ったところに右に進む道を見る。「ハイキング道」と書いてある。「水晶山」の標識もあるので、この道は水晶山へ向かうハイキング道のようだが、水晶山?ってどこ?

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この橋が「十九道橋」のようで

 すぐ先で道は2分する。走井林道は左だが遠回りになるので右にとり、直ぐの分岐で左の川沿いの道をとる。こんな道は誰も歩かないかも知れないが、地形図でバス停まで最短距離を歩くことにする。黒橋を渡ると田園地帯に変わり、遠くに民家が見えてくる。

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地形図でバス停まで最短距離を歩く 黒橋だろう

 バス停まではまだまだ、林道を歩き始めて50分なので後40分は歩かなくては!「シンド~!」。道に獣除けフェンスが続き田畑が広がり、民家も道に沿ってポツポツと現れてくる。数分歩いて木陰を見つけ飲水休憩、ふと足元を見ると青い花、綺麗に咲いたウツボグサを見る。

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遠くに民家が見えてくる

 小休止も終わり進行しているとお寺を過ぎると少し登り始める。地形図ではよくわからなかったが、前方が山へとゆっくり登っていく。標高差10数mと思うが、「もう登るのはイヤだ!」と少し戻った分岐から東に平行する県道へ向かう。

 県道に出たところが「片山」交差点、山の標識に書いてあった「片山バス停」はこの付近にあるようだが、現在運行しているかどうか?。川沿いの県道に民家はなく木陰は無く暑いので、ただ黙々と中村バス停へと向かう。「暑い~!」。

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ただ黙々と中村バス停へと向かう

 下を向いて歩くが時々前方に目標物がないか確認する。この先にはスーパー、学校、コンビニがある・・・「コンビニや!」と道子、コンビニまで進めば中村バス停まで約700m、やっと二人の足取りは軽くなる。

 前方に見えるビルを見て「フレンドマートや!」と道子、道路の反対側には中村バス停が見える。13:55中村バス停で発車時刻を確認(本数は少ないが栗東駅行きもある)、バスまで30分あるのでフレンドマートへ向かう。トイレ前に休憩用のテーブルと椅子があり、そこで身体を冷やしバスを待つことにする。

 バスは住宅地の中をクネクネ走り国道1号線に出て草津駅へ向かう。バスも電車も遅れず、早く家に着きシャワーを浴びる。今日歩いた白石峰から走井林道、十九道ダムハイキングコース等は夏に歩くコースでは無かったようだ。また機会があれば春先にでも歩いてみよう!っていつになることやら。


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 ■ 今日出合った花です。

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アクシバ

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名残のジガバチソウ

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カキラン

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キンコウカ

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コケオトギリ


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コバノトンボソウ

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モウセンゴケ

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ササユリ

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ウスノキの実

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ウツボグサ



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連絡


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