京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

城丹国境尾根 秋の散策
2023.09.26

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幾何学的模様が面白い アケボノソウ

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日程:
・2023.9.26 (火) 曇り   哲郎

駅 行き: JR京都駅 6:45 - 周山バス停 8:15- 8:35 井戸バス停
駅 帰り: 周山バス停 15:45 - JR京都駅(JRバス)

コース:
・井戸バス停~井戸祖父谷林道~・344(筏橋)~小祖父谷林道分岐(祖父谷峠分岐)~ジョウラク峠分岐~大谷峠への林道分岐~林道終点~作業道~大谷峠~飯森山~飯森山南鞍部~第一反射板~第二反射板~天童山【京北トレイルD-4】~天童山下分岐【京北トレイルD3-1】~西尾根・京北トレイルサブルート~バラグライダーフライト基地跡~竜ケ坂~カモチ谷(稲荷谷川)林道出合・鉄板橋(・340)~殿橋~ウッディ京北

注意:
・京都北山に広がる植林地の林道、植林伐採中は通れません。
・2023.09現在、井戸から祖父谷峠への道は、祖父谷林道の小祖父谷林道分岐から祖父谷林道終点までの間で「法面崩壊で通行止め」になっています。
・カモチ谷林道に咲く白いアケボノソウの花が見当たりません。よく見ると全ての花茎がカットしてあり誰かが持ち帰ったようです。数が多いので登山者ではありません。このような非道な事は止めてください。


MAP


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 久し振りの城丹国境尾根、今日は秋の野草観察をしながら散策する。昨年出合った植林伐採は終わったのだろうか?伐採用の作業道造成は終わったのだろうか?

 京北ふるさとバスで井戸まで向かうので始発のJRバスで周山へ向かう。朝一番のバスは中川集落を通らないので、以前より周山に10分早く着きトイレ休憩が出来る。でもJRバスは交通事情により4、5分は遅れ休憩時間は短いので要注意。

 灰屋行きのバスは哲郎一人を乗せ出発する。朝1番のバスで小集落へ向かうのは登山者だけ、折り返しのバスで住民はスーパーや病院へ向かう。高齢化が進みふるさとバスは必要なのだろう。

 井戸バス停で降り、バス停待合室でユックリ準備する。今日は午後から天候不順の予報で雨が降らないのを願って出発する。バス停直ぐ先に県道祖父谷線の人口がある。温度は「21℃」、Tシャツ1枚だが寒さは感じない。

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井戸バス停から祖父谷林道へ

 分岐を右にとり橋を渡たると民家が現れ道が分岐するが、神社の左手が祖父谷林道でこれを進む。野草観察をするのは井戸祖父谷に出合ってからだが、足元に咲く野草がいつもより少ないので先を心配する。

 道はユックリ登っていき、支尾根の先端を通り過ぎ下り始めると左手下に井戸祖父谷が見えてきて、下るにつれ谷に沿うようになる。春にはこの付近からたくさんの野草を楽しむ事が出来るが、左右に大きく育ったアザミが続く。早速観察、個々のアザミは皆オハラメアザミ、開花はこれからのようで綺麗さはない。

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谷に沿って来たら野草観察が始まる

 他に野草は見当たらず、谷沿いの道を急ぎ足で進み始めると前方に白い花を見る。アケボノソウが咲き始め所で1週間から10日ぐらい秋の野草は遅れているようである。それでも開花が進んでいる花を探し鑑賞する。植林地を抜け谷沿いを歩き始めても他の花は余り目に着かないので、ただの散策になる。

 地形図・344の分岐の橋に着く。この橋は祖父谷峠と石仏峠への分岐点で祖父谷峠へはこの橋を渡る。この橋の上に大木が倒れていて、石仏峠方面へは車は通れない。2018年の台風でこの周辺も倒木が多く、今やっと倒木処理が終わったところだが、地盤が緩くなってちょっとの雨で崩れるようになってきたのかも知れない。

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地形図・344の橋 石仏峠方面へは車は通れない

 小休止後、橋を渡り右手に谷を見ながら歩きはじめる。左手の斜面は一面倒木が処理さているが、急斜面なので植林されていないのかも知れない。その斜面したの林道脇を見ながら花を探して歩いていくが、なかなか見つからない。急斜面は雨が降っても水の流れが速く植物が育ちにくいのかもしれない。

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しばらく祖父谷に沿って歩くが野草は少ない

 イバラが多いヤブ状の繁みが続き観察するような花は咲いていないのだが、その中に所々で綺麗なアキチョウジの花を見る。小祖父谷分岐付近の橋を渡ると、やっと昔の緑を見るようになる。足元にはヒトリシズカの葉が続き、やっと散策を楽しむことができる。

 祖父谷林道の小祖父谷林道分岐に来る。左の祖父谷林道には「法面崩壊で通行止め」の看板が立っているので、現在井戸バス停から祖父谷林道を通って祖父谷峠・桟敷ヶ岳へは行けないかも知れない。

 この周辺で昨年見たツリフネソウ等の花はほとんど咲いていない、秋の気候が遅れているのか、最近多い大雨の影響なのだろうか。期待していたほど咲いていないので、足取りもなんとなく重くなる。

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左の祖父谷林道には「法面崩壊で通行止め」

 右の道をとり大谷峠へ向かう。すぐに橋から谷を覗くと昨年まで土石流で埋まっていた大石は除去され静かな谷になっていた。この橋を渡って植林地を右に登っていき折り返すように進む。しばらく小祖父谷に沿った植林地の中を歩く。林道が小祖父谷の橋を渡ると足元や山の斜面にたくさんのミカエリソウが続く。この花もすべて咲き始めであった。

 ジョウラク峠分岐を過ぎると、すぐに大谷峠への林道分岐に着く。

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大岩で埋まっていた小祖父谷は整備され

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ジョウラク峠への道は整備され

 林道脇にはミカエリソウが続き、伐採後に植栽された苗木の間にミカエリソウが埋まっている。すぐに大谷峠下の林道終点に着く。11:10、昨年より15分遅れている。観察する花が少ないのに時間がかかっているのは?足が衰えているのか?このままでは目標の周山15時台のバスに乘れないと少々急ぐことにする。

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植え付けされた苗木の周りはミカエリソウで埋まる

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大谷峠下の林道終点に着く

 林道終点からは大谷峠下の谷間を登っていくのだが、昨年造成された作業道が右に左にと横切っているので、「何処を歩いたら簡単に登れる?」と考えてしまう。この作業道にすぐには乘れず右往左往することになる。

 作業道は峠まで続いていないので、途中で以前のように植林地を歩くことになるが、作業道は斜面を深く削って造成されているので、道から斜面へなかなか取付けない。斜面へ登れるところを探し、植林地にある昔歩いた古道を探しながら登っていく。

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造成された作業道をウロウロ

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昔歩いた古道を歩き大谷峠へ

 植林地の間に転がっている木は間伐されたものだが直径が30cmはあるので、残った木は大木に仕上げるようである。間伐材が散らばる植林地を登るのは時間がかかる。過去の記憶にある方向に登っていくとすぐに古道に出合い、そこからすぐに大谷峠に着く。

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大谷峠に着く

 峠から城丹国境尾根を右へ登り飯森山へ向かう。ここから天童山の間にはミヤマママコナが群生するので、楽しみだ。山頂手前の群生地、昨年はもう最後という花付であったが、今年は開花が遅れていて丁度見頃でカメラを向ける。この花は花茎の上部しか咲かず、群生していても花が密集しないので上手く撮れない。

 直ぐの飯森山で花を見ながら昼食と思ったら蜂が1匹哲郎の周りをぐるぐる回り始める。ハッカ油で防御して・・・と思ったが、秋の蜂は怖いので昼食は第二反射板でと、腰を上げる。直ぐの所から南の鞍部へと急斜面を下っていく。

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飯森山 山頂で昼食と思ったら

 降りた鞍部は雑木が綺麗、でもすぐに第一反射板ピークへと登り始める。この鞍部は急坂を標高差60m下って急坂を70m登るので、城丹国境尾根でもしんどい所である。

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飯森山から南へ下った鞍部

 第一反射板ピーク下まで来てピークに乘らずに右斜面を巻いていく。楽な道だが後半踏み跡が薄くなり歩きにくくなっている。ピークからの尾根に乘ると心地よい雑木が続く。今日は植林地を登ってきたので雑木が綺麗に見える。少し下って少し登っていくと、すぐに第二反射板ピークに着く。

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第二反射板ピークに着く

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第二反射板より愛宕三山を望む

 ピーク西側は木々がなく広場になっているので、そこにある木株に腰を掛けユックリとオニギリを食べる。もう遅れは取り戻したのでユックリ出来る。このピークは反射板ができてから木や草がない広場になっているので、「BM社のように除草剤が巻かれているのだろうか?」と思ってしまう。

 昼食も終わり天童山へ向かう。雑木の中をユックリ下っていき綺麗な雑木の鞍部から急斜面を登っていく。数分で天童山に着く。山頂には京北トレイルのプレート【D4】の標識を見るが、特に見るべきものもないので、すぐに下山する。

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天童山手前の鞍部の森から登る

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天童山 山頂のプレート パラグライダーフライト基地近道

 ここは桧の植林が綺麗に植えてあり、その間を一直線に下っていく。踏み跡は薄いが南南西へ下って尾根に乘ると正解、誰も間違わないだろう。少し進むと京北トレイルプレート【D3-1】(パラグライダーフライト基地近道)の標識を見る。ここから植林地の薄い踏み跡を辿って植林地を横切る。5分で西へ下る支尾根に乘るので、これを下っていく。緩やかな雑木の尾根を心地よく下っていくと前方が明るくなりパラグライダー基地跡に出る。

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トレイルサブルートの雑木の尾根

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パラグライダー基地跡に出る

 眼下の風景を一見しすぐにカモチ谷の林道へと下っていく。西へと広い道が続く。パラグライダー基地まではお客さんを大きな車で運んでいたので、道も広くなっている。途中の竜ケ坂で京北トレイル道の本流にであい、二石仏を覗いて見るがこちらへ下ってはイケマセン。広い急坂の道を下っていくと谷に沿って歩くようになるが、昔から野草はあまり見ない。

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竜ケ坂の二石仏を覗いて

 道にクリンソウが並んでくるとカモチ谷は近い。急坂のゴロゴロ道で足はクタクタ、前方に林道ゲートが見えてくるとこの林道は終わる。カモチ谷鉄板橋・340に着く。パラグライダー基地跡から35分である。

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カモチ谷鉄板橋・340に着く

 予定より5分の遅れ、すぐに殿橋に向かい歩きはじめる。この林道での楽しみは、あのアケボノソウの白い花が続く事である。・・・いくら歩いても白い花は見つからない。いつまでたっても見つからないので、周囲を観察しながら歩いていると、アケボノソウの茎がカットさてていることに気が付く。

 花の部分をカットし持ち帰ったようだが、この林道の咲いていた全てのアケボノソウをカットしたようで白い花は最後まで見ることは無かった。ひどいことをする。カットされた数が多いので、これは登山者ではなく花屋?料亭?旅館??の仕業か(山野の花や川の子魚を持ち帰る料亭の話は聞いたことがあるが?)。いずれにせよ止めて欲しいものだ!。

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カモチ谷林道口の殿橋

 最後は殿橋手前の神社までの道横に咲く野草観察、ここは草刈りが続き残念。15:05殿橋に着く。昨年より10分遅れているので急ぎ足でウッディ京北へ向かう、いつものムカゴ狩りや野草観察もなく急ぎ足。

 15:20ウッディ京北に着き、トイレで着替え売店を覗く。いつものマイタケはまだのようで全くなく、羽田酒造のお酒だけを買い周山バス停へ向かう。


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ミヤマママコナ


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