久し振りの城丹国境尾根、今日は秋の野草観察をしながら散策する。「昨年出合った植林伐採は終わったのだろうか？伐採用の作業道造成工事は終わって歩けるのだろうか？」。今年の秋は遅れているので「アケボノソウ・ミヤマママコナ・フシグロセンノウは咲いているだろうか？」

　観察結果は、林道に咲くアケボノソウは咲き始め、日が良く当たる所では見頃。ミヤマママコナは丁度見頃、フシグロセンノウは花が見つからなかった。アキチョウジは見頃、ツリフネソウは見頃・・・全体に昨年より1週間は遅れていた。

　城丹国境尾根　秋の散策（井戸～大谷峠～天童山）の紀行文は別掲します。

アケビの実

　■　毎年のように実っているが手が届かない。葉が三つ葉ではないのでミツバアケビではない。

アケボノソウ

　■　今年は秋が遅れ、1週間遅れで咲き始めました。

アキチョウジ

　■　群生すると水色の花が綺麗なのだが・・。

ボタンズル

　■　センニンソウに花がよく似ているが、ボタンズルは葉が割れているので区別出来る。

ハグロソウ

　■　オハグロソウではありません。葉が黒いからハグロソウ。

ヒヨドリバナ

　■　フジバカマの仲間です、アサギマダラがやってきます。

ヒトリシズカ

　■　生き生きとした葉はヒトリシズカ、春の花です。

　■　今年は秋が遅れているのか、フシグロセンノウが見当たりません！。秋が遅れているのか、花が無くなったのか分かりません。

ミカエリソウ

　■　群生する花は斬新な花ではないが、開花が進みピンクが揃うと以外に綺麗。でも開花は遅れている。

ミズヒキ

　■　水引に似ているのでミズヒキ。白い花はギンミズヒキ。 黄色い花が連なって咲くものはキンミズヒキ。

ノブドウの実

　■　綺麗に青緑色、青紫色、赤紫色と色づくノブドウの実、食べれません。

ノササゲ

　■　山地の林縁などに生えるマメ科のつる性の花です。

オハラメアザミ

　■　よく似たヨシノアザミの総苞片は反り返り棘があるが、オハラメアザミの総苞片には棘がないので区別できる。

オオルリソウの果実

　■　よく似たオニユリソウの茎には毛が多いので区別できる。

オトギリソウ

　■　花期が７～９月と長い花、よく観察すると花弁と萼片には黒点と黒線がある。

　井戸祖父谷の植林は２０１８年の台風で広範囲で倒木、土砂崩れで大きく荒れてしまったが、あれから５年、やっと倒木も処理されたようだ。

センニンソウ

　■　花はボタンズルに似ているが、小葉にボタンズルのような鋸歯がない。

シシウド

　■　花期は7～8月、白い小さな花が傘状に咲く。根の部分をイノシシが食べるのでシシウド・・・て本当？。

ツリフネソウ

　■　ホウセンカの仲間で萼のうち一つは大きな袋状で釣舟のよう。後方にある「距（きょ）」はクルリと巻いていて、中にたくさんの蜜が入っているそうな。

タケニグサ

　■　茎は中空で、切ると有毒の黄色の乳液をだす。中空の茎や冬枯れの様子が竹や笹に似る⇒タケニグサ。

クサアジサイ

　■　花期７－１０月、集散花序を伸ばし、アジサイ（紫陽花）と似た両性花と装飾花を咲かせます。クサアジサイ、長い事目を楽しましてくれたました。

ヤマジノホトトギス

　■　折角の花鑑賞だが、他の野草とともに道端の草刈りでカットされていた！。

ヤマシャクヤクの果実

　■　ヤマシャクの果実、裂開で赤く熟す。種子は紺色、不捻種子は赤。

ミヤマママコナ

　■　花びらに米粒「飯（まま）」のようにみえる白い膨らみがあるのがママコナ。この部分が黄色いのがミヤマママコナと区別できる。

　観察が早かったのか秋が遅れたのか、消滅してしまったか？残念ながら今年はフシグロセンノウに出合い出来ず残念！。天候もスッキリしないので帰路を急ぐ！。

道にクリンドウの株が続く

　「少し遅れた！」とカモチ谷を急ぎ足で殿橋へ向かう。橋の手前にある神社の空き地に大きなヒヨドリバナを見る。この花は古いのか蝶が舞っていなかったが、この後ろに咲いていた大きなヒヨドリバナにはたくさんの蝶が舞っていた。

初めて見る、大きく育ったヒヨドリバナ