綺麗に咲いてて目を楽しませてくれる フクジュソウ
行き: JR高槻駅北 9:34 - 中畑回転場(高槻市営バス) |
帰り: 灰方バス停 16:24 - 阪急東向日(阪急バス) |
注意:
・ポンポン山の大原森林公園内の竈ヶ谷や野草保護区への立ち入りには入山許可が必要です。京都市のHPや大原野森林公園案内所で確認して下さい。
・阪急善峯線(JR向日町~善峯寺)、冬季(1月6日から2月末日)善峯寺バス停から小塩バス停間は運休となります。
用事が続きのびのびになっていたポンポン山のフクジュソウ観察、今日は晴れてくれそうだ!と観察に出かけることにするが、道子が仕事なので哲郎一人で出かけることになる。
出灰バス停からポンポン山への道が歩けないかも知れないので、中畑回転場バス停から大原野森林公園案内所へ向かうことにする。JR高槻駅北から出灰へは7:53があるが、中畑回転場行きは9:34と1時間半遅い出発となるので、いままで「行き」で利用したことはない。
バス停へ向かうと登山者の長い列!「平日なのに!」とビックリする、皆さんフクジュソウ観察のようである。幸いにも座ることが出来一安心・・・。
乗客は途中でポツポツと降りて行くが、終点で10人以上のハイカーが降りてくる。このバス停でこんなに多くのハイカーを目にするのは初めてである。哲郎は準備することなくすぐに外畑方面へと歩きはじめる。
今日は賑わう中畑回転場バス停 |
直ぐの峠を越えると京都市、哲郎は左右の斜面を見ながら野草の芽吹きを観察しながら歩くのでゆっくりの歩きとなる。直ぐの原木椎茸直売所、いつも立ち寄る所だが荷物になるので、挨拶もせずに通り過ぎる。
外畑の西京都変電所 |
この付近は標高が高いので野草の株はなかなか目に留まらない。外畑集落を抜けるころ、不審な動きで歩いている哲郎を見て「何をされているのですか?」と一人の女性から声がかかる。
外畑集落を抜ける 前方は小塩山 |
話しながら歩いていると彼女はポンポン山が初めてと言うことなので、哲郎はフクジュソウ保護区まで案内することにする。話し方が柔らかく落ち着いた口調で話しやすい女性で、道端を見ながらボツボツと話す哲郎の相手をしながら歩いてくれる。ユックリ歩いて40分、大原野森林公園事務所に着きトイレ休憩とする。
フクジュソウ公開は3月19日まで |
哲郎のルートは野草観察の為、竈ヶ谷ルートとする。大原野森林公園事務所から竈ヶ谷コース入口に向かう。コース入口で谷を渡り、途中で何度も渡渉するので、彼女の靴は・・・「防水です」との事で一安心しコース入口の谷を渡る。
竈ヶ谷を歩きはじめる |
谷の左右の斜面はまだ緑が薄いが、久し振りなので心地よく歩くことが出来る。セリバオウレンが咲いているところで写真を撮っていると、後ろから団体さん「セリバオウレンです」と告げると、皆さんもカメラを向ける。
セリバオウレン 植物園のように綺麗には咲かない |
何度も渡渉を繰り返し、その都度風景が変わり周囲を眺める。途中で今日の目的の花、「ヤマシロネコノメ」の群生を見る。丁度見頃で時間を費やしてしまい、彼女を待たせ申し訳ありません。
「ヤマシロネコノメ」の群生を見る |
谷の斜面には野草保護のフェンスが続き一見鬱陶しい所だが、慣れてくると風景に溶け込んで来て余り気にならなくなる。次の団体さんがやってきて「ネットの中は何ですか?」と尋ねてくる。もう芽吹いてきたオオキツネノカミソリと説明するが、キツネノカミソリが分からないようで説明に苦労する。
谷らしくなってくる竈ヶ谷 |
左右の冬枯れの木々が美しい |
谷は細くなるが、左右の冬枯れの木々が美しく「いい谷間だ!と思ってしまう。途中でヤマネコノメソウも見るが「これは何?」と彼女、キノコだろうが綺麗に開いている。初めて見るキノコ?、帰って図鑑「日本のきのこ」やネットと調べる。ヒイロチャワンタケに似ているが発生時期が違ったりで結局分からない!。
これは何だろう? |
ヤマネコノメソウ |
フクジュソウ保護区への分岐に着く。ここにもヤマシロネコノメが群生している。周囲の大岩にたくさん群生していたが、大水等で少なくなっている。右手の谷沿いの道を登っていくとフクジュソウ管理小屋が見えてくる。保護区への立ち入りには、ここで入山届を記入する。
竈ヶ谷上流 |
フクジュソウ保護区への登りの木立 |
もう見頃を過ぎたのか見学者は少ない。「丁度見頃でたくさん咲いているのに?」と思うが、今日は平日なので少ないようである。見学者少なく10数分で観察は終わり西尾根へ登っていき昼食とする。
咲きそろったフクジュソウ |
フクジュソウは満開 |
フクジュソウ保護区を登り切った広場で昼食と思ったが、ベンチが空いていないので西尾根を登っていきリョウブの丘へ向かう。「こんなに遠かった!」と思うのは、この尾根を登るのが久し振りだからだろう。
リョウブの丘に着き空いているベンチで昼食、風もなく今日は暖かく春を感じてしまう。ゆっくりの昼食も終わりポンポン山へ向かう。西尾根を歩くのは久し振り、何もかも新鮮に見える。
リョウブの丘で昼食 |
山頂へとどんどん登っていく、左手から登ってくる出灰道に出合うと山頂は近い。最後は階段を登るとポンポン山の山頂広場に着く。13:40、こんなに遅く山頂に登ったことはなく、登山者も少ない。
山頂で展望を楽しみ下山することにするがもう14時、神峰山方面原立石バス停までは2時間30分、バスは運休中だがトイレがある善峯寺へ下ると60分、善峯から小塩へ下るとバスがあるかもと善峯へ下ることにする。
ポンポン山 山頂から展望を楽しむ |
東海自然歩道からおおさか環状自然歩道に入り釈迦岳へ向かう。釈迦岳から善峯へ下る道、この道は久し振り(帰って調べたら13年は歩いていない)スイスイ歩けると思ったら途中で道が崩れているのか迂回道に変わる。これが木の根道で歩きにくい。やっと谷道に出合い下っていく。「これやったら東海自然歩道の方が早かったかも!」と思ってしまう。
善峯の登山口へ着く 谷で靴を洗う |
登山口まで下り橋を渡る。下山で靴が汚れたので谷水で靴とストックを洗う。善峯バス停に着くと時刻表にカバーしてある。予想通りだとトイレ休憩後小塩バス停へと下ることになる。いずれにせよ山頂出発が遅かったのと、下山コースが荒れていて時間がかかり、小塩のバスには間に合わない。
善峯バス停に着く 陽射しは長くなったが山間はもう暗く |
小塩へと下っていく 前方遠く比叡山 |
下るにつれ明るくなり今日は春の陽射しが暖かく、下りの続く道を快適に歩くことが出来る。20分で小塩バス停、当然バスは終わっているので灰方へと下っていく。哲郎の登山靴は舗装道が苦手で足が痛くなる頃、灰方バス停に着く。
16:10着、「16:24のバスがある!」と二人は喜ぶ。今日の歩きは登山予定表を作成せずダラダラと歩き彼女には迷惑を掛けてしまったが、フクジュソウやヤマシロネコノメ等を観察でき満足する哲郎であった。「長い時間お付き合いありがとうございました。」