京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

井戸祖父谷から城丹国境尾根へ
2024.10.06

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今年のアケボノソウは極端に少なく
ヤマヒル2匹の餌食となり残念・・・

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日程:
・2024.10.6 (日) 晴れ   哲郎単独

駅 行き: JR京都駅 6:45 - 周山 8:15- 井戸
駅 帰り: 周山停 16:40 - 京都駅

コース:
・井戸バス停~井戸祖父谷林道~小祖父谷林道~大谷峠への林道分岐~林道終点~大谷峠~飯森山~反射板1~反射板2~天童山~パラグライダー基地跡~竜が坂・京北トレイル道出合~カモチ谷への道~・340鉄板橋~カモチ谷林道~殿橋~周山

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注意:
・城丹国境尾根周辺の山々には、夏~秋にかけヤマヒルが発生します。特に雨や雨後の登山には注意して下さい。必ず虫よけやヒル避けを準備して下さい。登山口で全体に噴霧しても効果は一日中続くような事はありませんので、ヒルがいそうなところに進入する場合は補充して下さい。スパッツの内側に噴霧しておくと、そこに進入しても1日中動きません。



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 城丹国境へと野草観察に、今日は哲郎一人で出かけることになる。周山からの京北ふるさとバス、登山グループが10人?乗ってきて、こんな事初めてである。大野から井戸峠方面へ行くと言っている。井戸峠方面はまだ歩いたことはないが、谷沿いなので、きっと花が咲いているのであろう。

 井戸で降りバス停の小屋でユックリ準備する。猛暑は終わったので長袖+半袖で出発する。直ぐの大堰川を渡るのだが、手前にあった「祖父谷峠」への標識は無くなっている。神社で分岐する道、左が林道なので左へ進んで行く。民家を過ぎると左右に植林地、少し進み下り始めると林道は井戸祖父谷に沿うようになる。

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井戸バス停で準備する 井戸バス停から大堰川を渡る

 今日は日曜日、山の作業はお休みなので林道を走るトラックはない。堰堤を過ぎるとアケボノソウが咲いてくるのだがなかなか見当たらない。どうしたのだろうか?と・・。やっと2株見つけカメラを向けるが株が小さく花数が少ない。

 この後咲いているだろうと歩きはじめるが、アケボノソウは見当たらない。毎年のようにアケボノソウが続くこの林道、どうしたのだろうか。アケボノソウは2年草だが、こんなに減少する事はないはずだが?「昨年はもういいよ」と観察をパスするほど咲いていたが、全く見当たらない林道、足も重くなる。

 ・344の分岐で橋を渡り祖父谷に沿った林道を進む。左に植林地の斜面崩壊下が続き、この付近から野草は増えてくるところだが、余り目につかない。目に付くのはアキチョウジだけ、たくさん咲いていて青い花が続く。

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井戸祖父谷に沿ってユックリ登っていく ・344の分岐で橋を渡り

 500m南へ進むと祖父谷と小祖父谷が分岐する分岐する。道はこ小祖父谷に沿って登っていく。200m足らず登っていき橋を渡ると、林道は分岐する。右が小祖父谷林道、左の祖父谷峠へ向かう道にはまだ「通行止め」の案内板が立っているが祖父谷峠へは行くことが出来る。

 余り花が咲いていなく残念だが、アキチョウジは続く。植林地の裾にアキチョウジの群生を見る。今日は野草のいい写真を撮っていなく「これは絵になる!」と撮ることにする。ただそこは植林地を数m登った所、早速進入する。「あれ~!」とイバラがからみチクチク痛い。動けば動くほど痛みがはしり「どうしよ~」。

 これはアカン!と戻ろうとするが、服やザック、ズボンにイバラが張り付いて身動き出来なくなる。強引に下ると服が破れ全身傷を負ってしまうだろう。ザックのハサミを取り出そうとするが、少し動くと「痛い!」と。

 幸いハサミはザックの外ポケットにあったので、痛さをこらえて手を伸ばしハサミを取り出す。ハサミで絡まっているイバラをユックリ時間を掛け全て切り落とし「ヤレヤレ!」と林道に降りていく。今日は固めのズボンだったので大きな損傷なく林道に降り立つ。

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斜面崩壊下は野草の宝庫になったが
今年は余り咲いていない
祖父谷林道・小祖父谷林道分岐で右へ

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左の祖父谷峠へは行けます 小祖父谷に沿って野草を楽しむ

 「何をしているのだ!」と自分で反省!。しばらく飲水休憩とする。痛みもとれたところで先へ進んで行くが、大きくタイムロスしたようだ。橋を渡りS字カーブを登っていくと再び林道は谷に沿って登っていく。左手にミカエリソウの群生地、花をを見ながら登っていくが今日は足が重い。

 少し登っていくと林道が分岐する。右はジョウラク峠へ林道分岐、しばらく峠にいっていないが、この時期比賀江からの峠への谷の遡行はヒルだらけだろう。

 ここから林道を真っすぐ南へ100m進むと林道は分岐する。左は谷沿いを進み城丹国境尾根から桟敷ヶ岳へ行くことが出来る。ここは右の南へユックリ登っていく林道をとる。いつも見るミカエリソウの群生は余り見えず、足元にアキチョウジや数少ないアケボノソウを見る。

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大谷峠分岐手前の風景 右が大谷峠へ、左は城丹国境尾根に乗り
祖父谷峠や桟敷ヶ岳へ

 谷間は狭くなっているので、展望もなくただ黙々と歩く(一人だが)。いばら事件の影響か残暑なのか一人だからか?、昨年よりシンドイような気がし足が進まない。標高700mまで登っていき林道終点に着く。目の前に新しい細い林道が出来ているが、10m先で谷を渡っていく。でも橋が撤去されているので林道は進めない。

 昔は林道終点からよじ登って谷間を進んでいたが、この短い林道でよじ登る必要は無くなった。林道が行き止まった所から谷間に取付けるので、この短い林道も有難い。

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大谷峠下の林道終点に着く 10mと短い林道も有難い

 ここは谷間を登っていき直ぐに出合った林道を左に進む。その林道も直ぐ分岐に出合うので右にとり、すぐ先の分岐でも右にとる。要するに大谷峠への谷間をジグザグに進んで行く。初めての人には林道分岐が多く分かりずらいが、以前林道がない時も同じようなコース取りであった。林道が西に進み谷間の西支尾根を少し登っていくと古い標識を見る。この標識は林道がない時もこれを目標にしていた。

 林道は大谷峠迄続いていないので、最後の林道で登りやすい所から少し上にある古い作業道へと登っていく。作業道を登ると10分足らずで大谷峠に着く。下の林道終点から大谷峠まで25分かかった。

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林道終点から谷間を登っていく 直ぐに林道に出合うので左へ

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谷間の西支尾根にある古い看板 大谷峠へ向かう作業道への登り口

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大谷峠に着く

 やっと出合った城丹国境尾根、直ぐに右へとり飯森山へ向かう。直ぐの急勾配は疲れた足ではシンドイ。途中にあるミヤマママコナの群生を覗きながら登っていくが、咲いている花はもう無かった。12:30に山頂に着き遅い昼食とする。昨年より30分遅れている。結果的にこの遅れで周山発15時台のバスに間に合わなかった(急ぎ足で下る気が無かった)。

 早速服を着替えて昼食、この時タオルとシャツに血痕を見る。「あれ~やってしまった!」とヒルにやられた所を探すが一人なので分からない。今日は足元から下半身は十分ヒル避けをしていたが、上半身は不十分だったようだ。大谷峠への最後の登りか、あのイバラ事件の時か?それにヒルに吸われたポイントが分からない。

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右へとり飯森山へ向かう 飯森山の山頂にもミヤマママコナが

 遅れているので詳しく調べることもなく、オニギリを食べ周山へと山頂を後にする。急坂を標高差60m下り飯森山南の鞍部に着き、直ぐに支尾根を登り返し第一反射板のあるピークへ向かう、急斜面を下って登って「あ~シンド!」。

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飯森山南の鞍部に着き

 ピーク下からピークへ登らず右に巻いていく。最近歩く人も少ないのだろう踏み跡は薄くなっているが、ここにもミヤマママコナが群生する。「ここも、あ~残念!」と第一反射板から下る尾根に乘り第二反射板へ向かう。途中出合うミヤマママコナも、もう終わって咲いていない。

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反射板から下る尾根に乘り第二反射板へ

少し登って第二反射板、「あ~何処を見ても花は咲いていない!」と今日は良く見える愛宕山系を望んで、直ぐに天童山へ向かう。下っていくと右手に植林を見る。鞍部に着くと綺麗な雑木が並び、それを抜けると天童山へと登っていく。天童山へは4~5分で登れるのだが、今日はゆっくり、足が進まない!

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少し登って第二反射板 愛宕山系を望んで

 13:50、天童山に着く。昔ここから茶飲み峠経由で1時間で殿橋まで下ったことがあるが、今日のヨレヨレでは15時台のバスは無理のようだ。天童山からヒノキの中を西へ下るとトレイルの標識があり、パラグライダー基地跡へのショートカットコースが分岐する。ここが本当にショートカットなのかどうか分からないが、今日も植林地を巻いて西の尾根へ進んで行く。

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天童山に着く 西のヒノキの尾根を下る

 トレイル道の尾根に着き、右に取りパラグライダー基地跡へ向かう。緩やかな歩き良い尾根が続くが、最近このコースばかり歩いているので、次は茶飲み峠経由としたい。14:20パラグライダー基地跡に着く。ここの広場の一角に足場が出来ていたので小屋でも出来るのかな?と思っていたが、目の前に大きなテント小屋を見る。

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ここからショートカット 緩やかな歩き良い尾根が続くが

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パラグライダー基地跡にテント小屋 パラグライダー基地跡から下界を望む

 下界を一望し下り始める。初めは緩やかな広い道で歩き良いのだが、竜が坂のトレイル道に出合うと急坂のゴロゴロ石道に変わる。足元が悪いので結構時間がかかってしまう。見るべきものが無いので滑らないように下るだけ、疲れてしまう。ゲートが見えてくるとこの道も終わり、25分で下り終えカモチ谷林道(・340)に着く。

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竜が坂のお地蔵さん ゲートを抜けるとカモチ谷林道(・340)

 14:55なので、急いで下れば殿橋15:27のふるさとバスに乘り、周山発15:45発の京都行きに乘れるのだが、今日は疲れているのでユックリ歩くことにする。このカモチ谷林道にもアケボノソウはたくさん咲いていたが、今年は全く咲いていない。昨年アケボノソウの花柄をほとんどカットした人がいて、来年も咲かないような気がする。種が無くなれば林道からアケボノソウが消えてしまう!

 15:30に殿橋バス停に着く。バスは数分前に通り過ぎたようだ。飲水休憩し周山の道の駅へ向かう。16:00には道の駅ウッディー京北に着き、トイレで着替え店内を一周し周山バス停へ向かう。

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殿橋を渡るとR477 バスは数分前に通り過ぎたようだ

 途中の和菓子店にアイスクリームの看板、寄ってみるが誰も出てこないので諦めバス停へ向かう。バス停でコーラを買い一気飲みしバスに乗る。客は哲郎一人、高雄を過ぎてもまだ一人・・・。市街地に入ると乗客が・・・外人観光客ばかりであった。

 アキノキリンソウ・ヤマジノホトトギス・ツルリンドウが目に留まらなかったのは残念である。おまけにヤマヒル2匹に献血し、今年の城丹国境尾根の野草観察は満足いくものではなかったが、フシグロセンノウの花を2年ぶりに見て、喜ぶ!



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 ■今日観察した花。野に咲く花ばかりで残念。

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アケビの実 アケボノソウ

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アキチョウジ アキノタムラソウ

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ベニバナボロギク ヒヨドリバナ

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イヌトウバナ" マツカゼソウ

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ミカエリソウ 最後のミヤマママコナ

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ミゾソバ ミズヒキ

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ミズタビラコ ノブドウ

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シロヨメナ シシウド

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ツリフネソウ ヤクシソウ

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ヤマシャクヤクの結実 フシグロセンノウ


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